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「賢人は旧友を常に忘れず」 [ゲーツ前国防長官]

「賢人は旧友を常に忘れず、愚者は難時にのみ頼る」
a wise man remembers his friends at all times, a fool, only when he has need of them.』

NATO本部からの帰国直後の18日、ゲーツ国防長官は米国トルコ協議会(American Turkish Council)の第29回年次総会でスピーチし、「多少の意見の食い違いがあっても、古くからの友人である米国とトルコは大局的な観点からその関係を発展させよう」と述べました。
冒頭の言葉は、スピーチの締めにゲーツ長官が引用した言葉です。
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(ちょっと予習)最近の米トルコ関係と中国トルコの接近について
(17日付 ブログ国際情報センター記事より)

10月18日号のディフェンス・ニュース誌はトルコと中国、共同演習:アンカラが東を向くに従い、NATOは青ざめる」との記事を掲載した。その概要、次の通り。
ChinaTurley2.jpg●西側がトルコが「東の枢軸」の側に路線変更しているか否かを忙しく討議する中、中国空軍がNATOの南翼に突然現れた。9月中旬、中国のSU-27とMIG-29戦闘機がパキスタン上空を飛行、イランで燃料補給した後、トルコ空軍との共同演習のためにトルコ領空に到達した。
●ロンドンのトルコ専門家は、「これは最初で最後のものではなく、両国軍は将来適切な場合に協力するだろう。今回の訓練はデビューと考えられるべきである」と述べた。
●2009年まで、トルコは中央アナトリア地方のコニヤで「アナトリヤの鷲」演習を米およびイスラエル空軍とともに行ってきた。08-09年のイスラエルのガザ攻撃後、昨年トルコはイスラエルを演習から追い出した。米はそれを受け、演習から撤退した。今年もトルコはイスラエルを招待せず、米も参加を取りやめた。そういう中で中国空軍がゲストとして来た

ChinaTurkey.jpgこの中国とトルコの演習は10月8日の温家宝首相のトルコ訪問の前触とされた。温家宝とエルドアンは8つの合意に署名し、今後5年で貿易額を170億ドルから500億ドルにすると約束した。同時に貿易決済にドルではなく、トルコ・リラと元を使うことにした。
●トルコ高官は、米が中国との軍事的紐帯に不満であり、トルコは米が反対したF-16ではなく、旧式のF-4Eを演習に参加させたと述べた。米大使館は10月15日トルコが米とNATOの技術の保有に関した我々の要請に注意深く対応するとしたと述べた。
●昨年、トルコはイスラエルの敵、シリヤと陸軍の演習を行った。
中国側は「中国空軍は定期的にトルコで訓練すること、両国が他の分野での協力を発展させることを希望している」と述べた。中国はトルコのミサイル防衛計画のため、数十億ドルの契約を得たいと考えている。中国精密機械輸入・輸出公社は米のPAC-3、ロシアのS-300、仏伊のユーロサムのAster-30に対抗して、HQ-9ミサイルを提案している。
●トルコと中国の関係は北京がトルコ系ウイグル族を新疆で弾圧したので、悪化したこともあった
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ゲーツ長官のスピーチ概要は・・・

国防長官として初のスピーチ
●3年半前、国防長官になる直前にスコウクロフト元大統領安全保障補佐官の紹介でスピーチの機会があったが、今回は友人のR.アーミテージ(日本でお馴染みの)の紹介で国防長官としてお話をする機会を頂いた。

意見の異なる部分もあるが、協力関係が目立つ
gatesturkey.jpgイラン制裁決議に対する姿勢やイスラエルとの関係について、米国とトルコは必ずしも見解を同じくしていないが、我々の長い同盟関係を考えればほんの一部に過ぎない。
●アフガンでは、トルコはISAFの主要な役割を担いカブールで約700人が主導的立場にある。イラクではトルコの協力無しには物事が進められなかった。国境管理、テロリスト対処、情報協力の分野で両国は緊密に連携してきた。
PKK(反トルコ政府組織)対処にも、欧米各国がPKKの金融資産凍結などで協力している。これは朝鮮半島、コソボ、カブールで共に活動した両国関係の一例に過ぎない。

目先だけでなく、NATOを中心に関係強化を
●先に述べた当面の事態対処は表層的なものであり、また敵を同じくすることのみで両国関係があるのではない。両国は根本的な国益の点で一致する関係にある。米国がトルコのEU加盟を支持していることがその現れである。
来月リスボンで開催されるNATO首脳会議は、NATOの変革モーメントを示すものとなる。米国防省の取り組みと同様に、無駄な経費を削減し、真に必要な能力向上に当てる改革を進める。新たな戦力目標の下、複雑に分化した下部組織を整理し、人員も見直す
●米はこれら改革に対するトルコの態度を何ら強要するものではないが、協力して進めたい。

地域のミサイル防衛に精力的に取り組む
●来年早々にはNATOの最も必要な地域をカバーするSM-3搭載艦艇を配備する
●2015年までには、ルーマニアに地上配備型のSM-3を展開する。
●その後第3弾、第4弾としてポーランドに発展型の地上SM-3を配備するほか、全体の能力向上を図っていく。
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gatesturkey2.jpgゲーツ長官のスピーチ概要はpodcastの聞き取りですから不正確かも知れません。確認されたい方はスピーチ原稿又は米国防省HP記事でご確認を。(写真はトルコ国防相に協会から表彰状

トルコは日本との関係も良好な国で、穏健かつ民主的なイスラム国家ですから、何とか発展安定していただきたいと思います。
その過程で中国と関係が出来るのもある程度は致し方ないとは思いますが・・・アフリカの新興国のように○○に目がくらんで、とんでもない方向に・・・の心配はないと思いますが。
ただ、イスラエルの乱暴な振る舞いには、トルコならずとも米のサポートを躊躇する気持ちは分かります。

アーミテージさんも「動かざる事、山のごとし」の日本ばかりを相手にしてられないんでしょうねぇ・・。

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