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暴露ビンラディン作戦細部!写真:CIA長官メモ軍用犬RQ-170も投入 [安全保障全般]

作戦決行から1年・・一つの公式議事録

BinLadenMemo.jpg4月26日付のTime誌が「The Last Days of Osama bin Laden」とのカバー記事を掲載し、昨年5月1日に決行された作戦実行に至るさまざまな内幕を描いているようです。
ゲーツ前長官とバイデン副大統領の反対とか、オバマ大統領とパネッタCIA長官による作戦計画の推進とか・・・

その記事の中に、パネッタCIA長官(作戦当時)が、後世の記録のため、また組織内での責任の所在を明確にするために残した「自筆メモ」が掲載されています。

メモには、オバマ大統領が作戦遂行を決意し、パネッタ長官が現場指揮官である海軍特殊部隊の将軍に作戦の最終実施の細部を委任した旨がきちんと記録されています。誰への報告書でもないこのメモから、自らの責任を明らかにするための潔さを感じます。(何か裏があるのかもしれませんが・・)

議事録云々・・と騒いでいる国もありますが、その場の責任者又は幹事役にその気があれば、こんな紙一枚で十分なんです・・。結論を書いて、主要な参加者が署名又は同意したことが記載されていれば・・・。その気があれば・・の事ですが

パネッタCIA長官自筆メモの中身
●MEMO FOR THE RECORD Apr. 29, 2011, 10:35 a.m.
●Tom Donilonから電話を受け、大統領がAC1(ビンラディンの隠れ家)に関する決断をしたと聞いた襲撃を進めよとの決断である。
●襲撃のタイミングや作戦遂行上の細部事項は、海軍のMcRaven将軍の手に託された。
●本許可は、既に大統領まで報告されているリスクの範囲内でなされたモノで、新たなリスクが発生した場合は大統領に報告して判断を仰がなければならない。
●大統領の指示は、「go in and get bin Laden」で、もしビンラディンがいなければ「get out」である。
●以上の命令は、4月29日午後10時45分頃にMcRaven将軍へ伝えられた。 
CIAのレターヘッド付便箋に:パネッタCIA長官の署名有)
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これが探知犬の装備だ!

ここまで来ると、「おまえはそんなに暇なのか・・」との声も聞こえてきそうですが、無理矢理最後までお付き合いいただきましょう。
本日は、ビンラディン邸宅に海軍特殊部隊SEALSとともに突入した軍用犬「Cairo」の装備(装具)です19日付「Defense Tech」の記事より

osama.jpgosamak9.jpg











SEALsとともにビンラディン作戦に参加した軍用犬「Cairo」(雄か雌かは不明)について、チタニウムに覆われていたとの報道もあったが違うようだ。
●どうやら彼(彼女?)は、カナダのK9 Storm Inc.が製造している特殊なベストを着用していたようだ。
●昨年SEALsは、同カナダ企業に約600万円を支払って4着のベストを軍用犬用に購入した

●犬の背中には暗視装置付きのカメラが装着され、内蔵された2wayアンテナからのデータ送信により、昼夜間いずれの場合でも離れた場所にいるSEALs隊員に映像を提供する。
●ベストにはスピーカーも装着されており、壁の向こうのSEALs隊員からの音声指示も軍用犬に届くようになっている。バッテリーも内蔵され、ある程度の防弾能力も備えている。
●また、首上部にある「U字型フック」で緊急時に軍用犬を釣り上げて救出することも可能である。もちろん潜入させることも可能。

なんか悪用されないことを願います。この犬とベストの組み合わせ・・
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RQ-170は映像偵察に使用された!

RQ170-2.jpg18日付の「Defense Tech」によれば、アフガンのカンダハル基地に配備のRQ-170無人ステルス機は、対ビンラディン作戦の数ヶ月前から、パキスタン領内に隠密に侵入、ビンラディン邸宅の細密画像・映像の撮影をしていたとのことです。

「RQ-170の写真」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-01-28-1

複数のCIAの現役及び引退関係者からの話を集約したモノで、同記事はまた、これで最後の謎は、どのようしてステルス性のないずんぐりしたMH-47をパキスタン防空網内に秘密裏に送り込むことが出来たのか??に絞られた・・と結んでいます。
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暴露!ビンラディン作戦の細部(予定と現実)

17日付「DODBuzz」がAP通信のKim Dozier記者のレポートを掲載しています。計画通りに行かないこの種の作戦の難しさを、その緊迫感とともにご堪能下さい(真実かどうかは・・・)。

MH-47.jpg●作戦には2機のMH-60 Black Hawkと3機のMH-47 Chinookが参加した。3機のMH-47は24人以上のSEALSを乗せ、バックアップ用としてビンラディン邸宅までの道中の2/3辺りの位置で空中待機していた。
ビンラディン邸宅に向かった2機のMH-60は、23名のSEALS隊員と通訳、更に探知犬を乗せていた。予定の作戦は以下のようだった。
--まず1機が邸宅内でホバリングし、SEALSを中庭にロープで下ろす。
--もう1機は、一部のSEALSをホバリングしながら邸宅の屋根におろし、他の要員と通訳と探知犬を着陸して中庭に降ろし、周囲の警戒やパキスタン治安機関との対応用に当てる予定だった。
--屋上と中庭に降りたSEALSは、挟み撃ちで上と下から邸宅を捜索し、ビンラディンを見つける予定だった。

MH-60.jpgしかし予定通りには行かなかった。ステルス性と消音性向上のため機体が重くなっていたMH-60は、更に予想外に高かった気温のため十分な推力が得られず、ホバリングが出来なかった。
●1機目のMH-60は、慌ててホバリングをあきらめて中庭に着陸しようしたが、誤った外壁に尾部を乗り上げた。転覆を恐れたパイロットは前のめりに地面に突っ込み転覆を免れ、搭乗員を機外にだした。しかし邸宅外壁の外側に降ろすことになった。
●この状況を見ていた2機目は中庭への着陸をあきらめ、邸宅の外に着陸、要員を降ろした。
●予定が狂って全員が外壁の外に降ろされたが、作戦は約15分で終了した。(米政府発表の40分とは異なる)

●作戦終了後のことは明らかでないが、恐らく空中待機していたMH-47が駆けつけて、ビンラディンの遺体とMH-60を失ったSEALS兵士を回収して帰投したのだろう。

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ステルスヘリ残骸が米国へ返還

16日付「Defense Tech」記事によると、
John Kerry.jpgJohn Kerry上院議員が16日発表したところによると、作戦に使用されたステルスヘリとされる機体の残骸は、火曜日17日には米国に帰還する
同上院議員は、5月1日のビンラディン作戦終了後からイスラマバードに滞在していた。
●同時に同上院議員はパキスタン政府関係者との連名で、両国は今後「high value targets」に対する作戦で協力していく、との声明を発表した。
●関係者は依然当該「謎のヘリ」について、MH-60をかなり改修したモノだ、としか言及しない。

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「私はビンラディンの所在情報を疑っていた」
「これまで(8名の大統領に仕えてきた)の中で、最も勇気ある(most courageous)大統領の突然の指示(gusty call)の一つだった」

まんぐーす注
昨日の段階ではoutrageousが使用されていましたが、17日朝確認するとcourageousに修正されていました。古い記事の修正版も掲載されています。下のリンクをご確認下さい。

5月15日、CBSテレビの人気番組「60 Minutes」に出演したゲーツ長官は、対ビンラディン作戦決行に至るまでの意志決定過程を率直に語りました。

ゲーツ長官は意志決定過程を振り返り・・・
osamaparade.jpggatesMarine.jpg●率直に言って、私は(ビンラディン関連の)インテリジェンスに強い疑念(real reservations)を抱いていた
●情報は全て状況証拠であったため、私はビンラディンが当該建物に所在せず、無闇に米軍兵士の生命が危険にさらされるとの危惧を抱いていた。
私が抱く全ての懸念を(大統領には)伝えた。不確実性、不十分な情報、失敗した場合の影響、危険にさらされる米兵の命等々・・・
一方で、10年以上追いかけてきたビンラディン関連の情報の中で最も確度の高いものであったので、何らかの行動を直ちに起こす必要があると大統領補佐官には話した。
●情報が不足する中でも前進すべきと判断し、ゲームの成り行きを大きく転換させた大統領の決断は素晴らしいものだった。
情報の収集、情報の分析、そして軍事行動が完璧に一体となった作戦であった。

●ビンラディンの死が、我々のアフガン撤退や戦略にどのような影響を与えるかは現時点で不確実だ。私は本年の末までには、よりよい状態になり、多くの兵士が帰国できると考えている。
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オバマ大統領は賭に出たのでしょうか・・・
どのようなやりとりがあったのか・・・
インタビューの中でゲーツ長官は「夏に引退したら、イラクとアフガンの良い時期や悪い時期を振り返ることにする」と語りました。回想録でも書くんでしょうか・・・

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謎のステルスヘリ想像図!

4日付「Defense Tech」が、ビンラディン襲撃作戦に使用されたものの、現場で故障して米側要員によって爆破されたと言われているMH-60のような「謎のステルスヘリ」の想像図を掲載しました。
osamastealthawk.jpgosamasilent-hawk.jpg







想像図は2つ、一つは米空軍の救難救助用へりHH-60と比較対照した左図、もう一つは別の作者による斜めからの想像図です。
いずれも形状がステルス性を意識したモノで、特にテール・ローター付近に消音やレーダーステルスを意図したような特徴があります。

もう一つの写真は、ビンラディン邸宅に残されたヘリの残骸写真です。なるほど・・形状に丸みが感じられます。テールローターもなるほど特殊な形状・・・。しかし誰が撮影して流通させてるんでしょうね・・・これらの写真
osamasteaith2.jpgosamasteaith3.jpg









「本ブログ過去の主要記事」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-23

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MH-60?は未知の新型ステルスヘリ?
osamatailr.JPGosamatail.jpg








3日付「Defense Tech」は、1日深夜のビン・ラディン襲撃作戦に参加した4機ものヘリが、どうしてパキスタンの首都近郊まで隠密裏に侵攻できたのか??との疑問に挑んでいます

そしてその驚くべき仮説は・・・
osamaDODbanner.jpg●ビンラディン邸宅の外壁に残されたMH-60らしい機体の残骸に、パキスタン治安当局が早々にカバーを掛けて隠そうとしたのはなぜか? それは残されたヘリが「ステルス性」や「電子妨害能力」を備えた未知の特別製ヘリである可能性が高い。

●写真のテールローターの形状は、継ぎ目がない特殊成型で、どのタイプのMH-60 Black Hawkにも見られないものである。特殊成型によるステルス性を狙ったモノと思われ、また特殊なテールローターは排気の赤外線や騒音を抑える目的と考えられる。見方によれば、電子妨害によりパキスタン防空レーダーから身を隠す狙いがあるモノとも推測される

RQ-170 Sentinel.jpg●また、昨日は陸軍の第160特殊作戦飛行隊所属のヘリとお伝えしたが、本当にそうだろうか? 空軍の特殊部隊か? Defense TechはCIAの保有する作戦機だと推測する。
●このほかにも、かねてよりなぜアフガンに存在するのか?・・と疑問を持たれていたステルス無人機RQ-170 Sentinelがパキスタン防空網への妨害に関与した可能性がある。かつてご紹介した際は、秘密裏に性能テストを行うためにアフガンのカンダハル飛行場に展開しているのだろう、とお伝えしたが、完全に間違っていたようだ。

「なぜアフガンに無人ステルス機」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-01-28-1

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osamamh60.jpg2日付「Defense Tech」によれば、1日の午前1時頃実施されたオサマ・ビンラディン襲撃作戦はCIAの情報に基づき、陸軍特殊部隊のヘリ4機と海軍特殊部隊SEALSを中心とした約40名で遂行された模様です。
また現場映像写真からは、ヘリ1機が現場に墜落(または撃墜)された模様が見て取れます。

2日付「Defense Tech」によれば・
●作戦は陸軍第160特殊作戦航空隊のMH-60 Black HawksとMH-47 Chinooksによって行われた
●作戦後に撮影された写真によると、MH-60 Black Hawksはビンラディンの邸宅の外壁に墜落している
●(オバマ大統領は作戦参加者は全員無事帰還と発表したが)墜落したヘリの写真からすると、犠牲者無しは奇跡に近い
MH-60が襲撃チーム(約24名のSEALsを含む)を運び、MH-47が支援チームと捕虜等の輸送を担当していたのだろう。しかし結果的には、墜落したMH-60の搭乗者も連れ帰ったと思われる。(墜落したヘリを特殊部隊員が帰投時に爆破した模様

osamahouse1.JPG襲撃時間が午前1時と深夜であったことから、作戦参加者は夜間暗視装置を装着していたと思われるが、邸宅周辺の電線や鉄条網を考えるとかなり困難な任務であったことが窺える
●MH-60墜落の原因は定かではないが、相手の小銃や機関銃がギアボックスを偶然直撃したか、電線を引っかけたのかも知れない。
同ヘリ部隊はヘリ操縦者なら誰でも知っているように伝説的な高い技量を保持し、恐らく数ヶ月前から邸宅を模擬した目標をどこかに作成して訓練していたに違いないが、その部隊を持ってしてもこの結果である。

●LA Timesは、米軍兵士が邸宅を襲撃する前に、ビンラディンに対し降伏して出てくるよう促し、時間を与えた後に攻撃に移った、と伝えている。

写真は、ヘリが壁に墜落している様子、ビンラディン邸宅の上空写真、最後の作戦会議終了直後の様子、作戦を見守る米首脳、邸宅のイメージ図と外観写真です。
opeOsama.jpg











opeOsama2.jpg











osamahouse2.jpgosamahouse4.jpg








「映像:Phantom Ray」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-12-14

「米空軍ISR組織の革新」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-21
「米無人機の再勉強」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-09-05
「米空軍無人機のゆくえ・前編」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-12-27-1
「米空軍無人機のゆくえ・後編」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-12-28

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