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ゲーツ長官時代の終焉に思う [ゲーツ前国防長官]

しみじみムードの予習シリーズ1/2

gates2012BGT.jpg27日付「dodbuzz」が「The end of the Gates era」との記事を掲載し、オバマ大統領による28日のパネッタ新長官紹介を待つことなく、ゲーツ時代を回想し、見えない将来に思いを巡らせています
過去の国防省を振り返り、国防長官が削減しようとしても最終的に出来なかった数々の装備品と、「octopus」のようなペンタゴンを含む産軍複合体の生態を皮肉りつつ、ゲーツ長官の荒行にも言及、そしてゲーツ長官後へも思いをはせる内容となっています。

ゲーツ長官が残した足跡と、去ることへの寂しさと、40年にわたる公務を終えた彼がどんな引退生活をワシントン州の田舎で送るのか等々に思いを巡らせつつ、まんぐーすも長くない余生の行く末と世界情勢を斜に構えて眺めつつ、しばし将来に思いを馳せてみたいと思います。

今日と明日のたった2回シリーズですが、「しみじみムードの予習」です。

記事「ゲーツ時代の終焉」の概要は・・
●それほど長くない国防省の歴史の中で、国防省はそれほど変化しないという特徴を持っている。国防省は肥大化して消費し、時に国防長官によって邪魔されることはあったが、それが欲するモノは手に入れてきた。
Louis Johnsonが空母アメリカをスクラップしても、マクナマラが海空軍にF-111で妥協せよと強要しても、結局(しばしの時間をはさみ)彼らは欲しいモノを得てきた。だれも産軍複合体のパワーを止められなかった。

gatesJ-20.jpg●しかしゲーツ国防長官はその中でも、タコのようなペンタゴンに彼の意志を強制的に押しつけることに最も成功した国防長官である。
ゲーツ長官は空軍に対し最も多くを葬り去った。核運用部隊の不具合とイラクとアフガンで必要な無人機への消極的姿勢で空軍長官と参謀総長を同時に。またエアパワーを褒めるときは、空母に目を向けた。そして伝統的空軍パイロットのシンボルであるF-22計画を中断させた。更に空軍が愛してやまなかった次期爆撃機計画も葬った

●他の軍種も無傷だったわけではない。陸軍は漫画に出てくるような将来戦闘システムを捨て、海軍は水上艦艇士官の夢見るファンタジー溢れる将来クルーザーを失った。海兵隊は彼らのエンブレム的な高速水陸両用車両を断念した。
●ゲーツ時代、各軍種は天空の星ではなく、足下の戦場を見るようにし向けられた。今、空軍はロボット的でない航空機を十分買えなくなり、陸軍は兵士を守る新型車両を購入できない。また海軍は、多数の水兵が海上でなく中東の地上で勤務せざるを得ないことを思い知らされている。

●ゲーツ長官の時代が終わりを告げようとしている今、持ち上がりつつあるのは「この後も続くのか?」との大きな疑問である。
●これに対し空軍士官学校でゲーツ長官は3月に・・・
--この国は既に我々が保有している能力、つまり戦闘機や空母や戦車や着上陸襲撃を求めている。しかしそれらを21世紀に使用する際は、20世紀でのような形で使うことはまず恐らく無いだろう。
--結論を述べれば、各軍種はイラクやアフガン後も前世紀の思考様式に戻るのではなく、これまでと大きく異なった21世紀の世界に備えなければならない。

gatesFP.jpg●ゲーツ長官は空軍に対し、旧来型のパイロット中心の文化(pilot-centric culture)とは全く異なる、新たな戦いを受け入れよと強いている。果たして無人機は空軍の役割をどこまで担えるのか
●また同様に、海軍は空母への要求性能を下げよとの指示にどこまで反抗できるのか、陸軍はゲーツ長官の規模縮小計画と折り合っていけるのか・・・。その結果が出るとき、ゲーツ長官は国防省にはもういないのである。
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特にコメントはございません・・・。明日は2回シリーズの最終回、CSBA理事長クレピネビックの言葉をご紹介します。

「ゲーツ長官引用の名言」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-18-1

関連過去記事
「空軍士官候補生へ最終講義」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-07
「前:陸軍士官候補生へ最終講義」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-07-1
「後:陸軍士官候補生へ最終講義」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-07-2

「ゲーツ長官が空軍へ最後通牒」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-09-17
「空軍は単に飛んでいたいのか」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-10-02
「海軍海兵隊とも全面対決へ」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-04-1 「(追加)海軍海兵隊とも全面対決へ」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-07
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