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爆撃機による外交 [米空軍]

AF1211cover.jpg12月号のAFマガジンが「Bomber Diplomacy」との記事を掲載し、グアム島に交代しながら常時プレゼンスを発揮する爆撃機の存在を紹介しています。

CBPContinuous bomber presence)と呼ばれるこの仕組みを利用し、2機から6機のB-2やB-52(一時はB-1も)がグアム島に展開し、島の周辺に広がる広大な空域と爆弾投下訓練場を活用した訓練と、西太平洋各国との多国間やバイの共同訓練を行っているようです。
そしてもちろん、あの国への睨みを利かせるため・・・

記事「Bomber Diplomacy」はCBPを・・・
米太平洋軍は5つの優先事項を掲げている。同盟・パートナー関係の更なる前進、米中関係の成熟インドとの関係開発朝鮮半島への即応維持、そして国際的脅威の拡散を防止であるが、CBPもその一翼を担っている。
ASBM DF-21D.jpg●太平洋空軍司令官のノース中将は、「米軍が中東で多忙な中にあっても、太平洋地域で継続的に長距離能力のプレゼンスを保っていることを示したい」と述べている。
●ノース中将は「中国の軍事文献は、如何に第2列島線まで勢力を伸ばすかについて多くの議論を行っており、中国大陸から1800マイル範囲で他国の自由な活動を許さないよう取り組んでいる」、「中国軍の装備で近代的なモノは、2000年には僅か10%であったが、2009年には中国戦闘機の25%、防空部隊は45%が近代化されている」と危機感を露わにした。

約8年前、2001年の米海軍EP-3と中国戦闘機の衝突事案をきっかけとして、2003年から始まった爆撃機の展開は、当初継続的ではなかったが、今ではF-15やF-22のほぼ常続的な展開とプレゼンス施策となっている。これには空中給油機KC-135sやKC-10sの常続的存在も欠かせない。
●このような平時のプレゼンスは、地域との関係強化と軍事オプションとしての抑止力強化に中心的な役割を果たしている。CBPは、米外交における最も永続的で効率的な柱となっている。

●CBP爆撃機の存在は、中国海軍艦艇が彼らの空軍力の勢力下にとどめるサインとなっている。太平洋地域では、1940年代からこのような形の航空優勢が鍵となっている。
冷戦黎明期、1958年のレバノン危機が一つの例となる。米海兵隊の小部隊をレバノンに送り込む際、スペインに戦略空軍SACの爆撃機を送り込むことにより、ソ連に我々の決意と即応性を示すべきだと大統領に進言し、最終的に14000人に拡大するレバノン海兵隊員を支えた。アイゼンハワー大統領は回想録の中でこの重要性を強調している。

B-2restart.jpgグアムを起点とした爆撃機の活動が始まったのは1990年代。1998年からはB-2による比較的長期の展開が始まり、そしてマリアナ海域での爆弾投下訓練を開始した。
2000年、グアムに空中発射巡航ミサイルの保管が許可され、爆撃機の能力が大幅に向上した。
●爆撃機B-1sとB-52sのグアム展開が始まった2003年3月は、イラク戦争が開始された月であり、この「爆撃機による外交」は太平洋地域への継続関与を示すモノであった。

●展開した爆撃機は、地域各国軍に爆撃機との訓練機会を与えることになった。その訓練には全て「Lightning」の名が冠せられることに。Polar Lightningはアラスカで、Jungle Lightningは東南アジア全域で、Blue Lightningは北東アジアで、Koa Lightningはハワイ近傍で実施されている。
●搭乗員にとっても、周りに障害が少ないグアムは「任務だけに集中できる」環境となっている。
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「効率的」と言われると、効率だけでなく実質アップも期待したいところですが・・・。
もう一つ、基盤となるグアム島も、中国の毒牙の射程範囲に入りつつあることが気になりますし、その対応予算が米国政府と議会のにらみ合いで大幅削減になりそうな状況にあることです。

イランが撃墜か?RQ-170関連
「なぜアフガンにRQ-170が」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-01-28-1
「ビンラディン作戦とRQ-170」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-03

爆撃機関連
「B-52が長距離近接航空支援を」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-09-26-1
「CSBA中国対処構想」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-18
「Air-Sea Battleの状況」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-04-23-1
「Air-Sea Battleの起源」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-24-1

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