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ASB検討室幹部「装備や演習への取り込みを」 [Air-Sea Battle Concept]

Air Sea Battle.jpg23日付DODBuzzが、米国防省のASB(Air-Sea Battle)検討室をリードする海空軍大佐2名の発言を紹介しています。
特別新しい発言があったわけではありませんが、長い間ASBについて放置してきましたので、復習の意味もかね苦労しながらASB検討室をリードする大佐2名の話をご紹介します

ちなみに両名は、Phillip Dupree海軍大佐とJordan Thomas空軍大佐です(検索しても写真が見つかりません。新進気鋭の若手大佐なのでしょう)。

両大佐は「Military.com」のインタビューで
●我々が取り組んでいるのは、ASBコンセプトを装備品計画や訓練や机上演習や実験演習等々に組み込むことである。
ASBM DF-21D.jpg●例えば今年ネバダでの「Red Flag」演習で、海空両軍がこれまでになく良く連接された状態で訓練した。仮に自身のセンサーが敵の妨害を受けたら、頼れるセンサー数が減り、他軍種のセンサー情報を頼る必要があるからである

●我々は「A2AD」との言葉で表現されるような、弾道ミサイル、電波等妨害ジャミング、強力な対空防空網等を備えた「contested」な環境で敵と対峙することを想定してASBコンセプトを検討している
●このような環境では、ステルスや長距離攻撃、更にはハイテクで強靱なシステムが求められる

「進歩変化するRed Flag演習」
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-08-20

ASBを戦術レベルで表現すると、以下3つの作戦となる
disrupt enemy C4ISR」
destroy A2/AD capabilities」
defeat the effects of weapons launched against U.S. forces」
●これら3部門それぞれにオプションを保持しなければならない。これは必要なときに必要な場所で(我が自由に行動できる)コリドーやポケットを作り出す事である

●例えば2011年に実施した実験では、艦艇や地上や潜水艦から発射された巡航ミサイル・トマホーク(Block IV)の飛行プログラムを、飛行中のF-22から変更する事を行った。
ステルス性を持つアセットは、A2AD環境に影響を与えられる。ステルス性の低いアセットに、コリドーやポケットを与えられるのだ

様々な思惑が取り巻くASB
ASBConcept.jpg●ASBは、緊縮予算の時代に高価な装備を議会に売り込むためのコンセプトだという人達もいる。また、陸軍と海兵隊は自分たちの出番が限られるASBに懐疑的で、陸軍はASB検討室に対抗するかのような「Office of Strategic Land Power」を設置した
●ASB検討室の大佐は、ASBは海空軍だけのモノではなく統合で遂行するコンセプトだと語り、陸軍の「OSLP」とも連携と取っていると語った

●一方で、Randy Forbes下院議員(下院軍事委員会の海上戦力・戦力投射小委員会の委員長)などはASB推進派で、予算削減の中でも必要な次世代装備を推進している
●またASBを提唱した中心人物の一人であるCSBAのKrepinevich理事長は、1920年代から30年代にかけて実施された対日戦の検討や「オレンジ計画」が、現在の空母戦略を洗練させたとして、ASBに関する各種演習を推奨している
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空母艦載無人偵察・攻撃機(UCLASS)が、「夢しぼんで」単なる艦艇周辺無人偵察機や艦載機版対テロ攻撃機に落ち着きそうな話を先日ご紹介(http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-09-21)しましたが、ウィネフェルド統合参謀本部副議長あたりが強力なリーダーシップで「ASB」関連装備を「整理」しているのかもしれません

そろそろ強制削減受け入れ覚悟を決め、本格的な取捨選択に乗り出すべきだと思います。1年以上(2年以上か?)足踏み状態が続いているような気がします

ASB検討室共同リーダーが語る
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-07-29

ASB批判に対し5つの視点で
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-07-17

海空軍トップ連名のASB論文概要
「2012年2月の論文」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-19
「2013年5月の論文」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-05-21
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