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無人機操縦者の処遇改善策を来週発表へ [米空軍]

Creech AFB.jpg10日、米空軍戦闘コマンド司令官カーライル大将(春に旭日大綬章)が記者団に、来週(16日の週)、米空軍長官と空軍参謀総長が「無人機操縦者のキャリア管理」に関する大幅改革を発表すると明らかにしました

これまでも繰り返しお伝えしてきた、無人機需要の急増と、無人機操縦者の長時間に及ぶストレスフルな人事管理上報われない単純労働から、「More and more pilots and trainers are leaving the service」な状況ですが、これまでの「継続勤務ボーナス」等の対策はほとんど効果がないようです

来週の正式発表をカバーする気力がなさそうなので、カーライル大将の事前情報でご紹介しときます。この件は本質的に、組織的に優遇されている有人機パイロット支配の空軍社会で、無人機運用関係者をどう受け入れるかの「文化衝突問題」です。
なので、お金で片を付けて黙らせるか、組織文化を変えるかの選択肢しかないように思います。両方実効可能性は少ないと思いますが・・・

またそんな中、無人機製造大手のGeneral Atomicsが、無人機操縦者育成の下請けや海外販売で好調なようです。軍事世界の変化の実態を示す、そんな側面も合わせてご紹介しておきます

ACC司令官が示唆する改革の背景と方向性
Creech AFB2.jpg●最近米空軍は、50名のメンバーからなる調査チームを無人機運用基地に派遣し、現場の実態や勤務者の声を1か月あまりかけて調査してきた。その結果を元に提言された一つが、「無人機運用の拠点を別の場所にも開設すること」である
●特にネバダ州の砂漠の中にあるCreech空軍基地(写真2枚)などは、人里離れて生活環境が厳しく、要検討と指摘されている

●また、無人機管制の拠点を「時差のある(different time slots)世界のどこかに移転し、米本土に居ながら昼夜が逆転するような勤務を不要にする」ことも考えることになる
●無人機に関わる兵士が望むのは大きく3つである。家族と時間を過ごしたい、キャリアアップのため学校で学びたい、異なる仕事も経験したいである。また休みがほしいとの要望も多い

●無人機活用の戦略的拡大計画も含まれる。MQ-9の任務を将来どうするか、異なる役割も可能ではないか等について、現場の意見にも耳を傾けていることを示すことも重要な一つである
●無人機運用者の世界は、ここ15年間急激に需要が拡大しており、将来どこまで拡大するかも正確に予想できないし、その現場の状況は空軍内でもよく知られていない

GA社が3つ目の操縦者養成施設の計画発表
MQ-1 Iran.jpgGeneral Atomics社は、North Dakota州のGrand Forks空軍基地(州軍と国土安全保障省のMQ-1が所属)に隣接した同社の敷地内に、同社製無人機操縦者の養成訓練施設を開設する
●同訓練施設は、既に加州の「Palmdale」と「Adelanto」にある「Gray Butte」と「El Mirage」訓練施設につづく3つ目の施設となる予定で、同時に複数コースの「dozens of students」を受け入れ可能になる

●前線部隊からの無人機運用要求は増加し続けているが、無人機操縦者等の離職が相次いでいるため、米空軍は無人機哨戒飛行を1日65から60に削減せざるを得なくなっている
●9日付Los Angeles Times紙は、「米空軍が無人機操縦者の負担を軽減し、キャリア管理を改善し、生活や勤務環境の改善を図る施策を発表予定だ」と報じている

無人機製造企業が中東UAEに拠点を
●MQ-1やMQ-9を製造するGeneral Atomics社は、8月にUAEに開設した支店で、UAEだけでなく中東から北アフリカの顧客に向けた活動を拡大している
●2013年、UAEは海外で最初にMQ-1シリーズの購入契約国になった国で、MQ-1をISR用に特化(武装不可)させた輸出可能バージョン「Predator XP」を導入する(機数など細部不明)
●「Predator XP」はGA社の最新デザインで、35時間の連続飛行が可能で、高度25000フィートまで上昇可能。レーダーや各種センサーを搭載し、広範なエリアの偵察活動が可能
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西側主要国の中で、脅威の最前線にありながら、最も無人機導入に消極的な日本軍ですが、将来に備え、将来を担う人材育成のため、細々と「無人機操縦者を取り巻く種々の問題」をご紹介しています
米空軍が発表したら、リンクぐらいは掲載するかもしれません

Creech AFB4.jpgポイントは「無人機操縦者の負担を軽減し、キャリア管理を改善し、生活や勤務環境の改善を図る施策」だということでしょう。

不便な勤務地として名前が挙がっている「Creech空軍基地」のwebサイトには、「月1回奥様用の交流娯楽行事:Spoil the Spouse」などを計画して「空軍としての感謝の気持ちを示す」とか、「奥様や家族間の交流を促進する」とか、「マジックショーを企画して娯楽を提供する」とか、涙ぐましい努力であふれています

Creech空軍基地のwebサイトhttp://www.creech.af.mil/
同基地の概要http://www.nellis.af.mil/library/factsheets/factsheet.asp?id=4094

無人機操縦者の問題関連
「空軍長官が現状を語る」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-07-17
「無人機操縦者の離職止まず」→→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-31
「無人機操縦者手当を2倍以上に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-01-17

「無人機は事故率6倍」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-05-21-1
「陸軍も紹介点削減に理解」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-05-29

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