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「Third Offset strategy」来年のポイントは [米国防省高官]

Work CNAS.jpg14日、Work国防副長官が古巣CNAS(CEO経験有り)で講演し、米軍の技術優位を維持確保するための取組戦略「Third Offset strategy」に関し、2016年のポイントとなる5つの試験や取り組みについて語りました。

同副長官は、2016年は「Third Offset strategy」理論をwar-gamingや試験で確認する期間で、2017年度予算案にも巨大な予算をつぎ込むわけでは無く、1500~1700億円程度の「仮説検証予算」を想定していると語っています

同副長官はまた、なぜ国防省がオープンに「Third Offset strategy」を語るかについて、「相手を抑止するために情報を明らかにし、実際の戦いで優位を確保するために隠す部分は隠す。相手は黒いカーテンの向こうに何があるか思案することになろう」と説明しています

まず、同戦略が想定する戦略環境は
Work-army2.jpgWork副長官は、「Third Offset strategy」が想定する今後25年間は、大国間による争い、特に米中露の間の競争で形成されるだろうとの情勢認識を副長官は示し、「中露との協力関係確立は目標だが、誤算から生じる緊急事態にも備えた体制を確保する事が、我々の国家指導者に対する役割である」と表現した

●そして副長官は、ロシアがウクライナで用いている「民兵:little green men」等を活用した不正規戦は21世紀の戦争の実験場で、今後もロシアは攻勢を続けるだろうが、アフリカや南米にまで友好関係を拡大する戦略指向を持つ中国は、より大きな長期的脅威だと言い切った

第3の「Offset strategy」来年のポイント5つ
●Autonomous "deep learning" machines and systems
米国防省は本技術を早期警戒の改善に活用したい。例えば、ロシアからウクライナへの不正規兵や民兵の流入を、「big data解析問題」と捕らえ、何が生起するかを予想する
●Human-machine collaboration
装備品に人間の意思決定を手助けさせる。例えば、F-35の先進HMDは、複数のシステムからのデータを集約して操縦者に提供し、判断の優位性を導く

Work CNAS2.jpg●Assisted-human operations
又はways machines can make the human operate more effectively 例えば、自動車の駐車をアシストするシステムや力仕事を手助けしてくれるスーツもこの例。
同時に敵対者は「enhanced human operations」を追求しており、我に取っての脅威であると率直に語った
●Advanced human-machine teaming
人間と無人システムの協力を指す。例えば、海軍のP-8哨戒機と無人海上IRS機MQ-4 Tritonの共同や、陸軍アパッチヘリと無人機Grey Eagleの協力がこれに当たる。現在も多様な組み合わせを検討しており、「無人機の群れ」も検討対象である

●厳しい電子戦環境でのSemi-autonomous weapons
電子戦妨害に強い装備の重要性を副長官は訴え続けており、例えば、GPS無しでも使用出来るよう改良されたSDB(小口径爆弾)がこれに当たる

米国防省webの同講演記事
http://www.defense.gov/News-Article-View/Article/634115/dod-extends-technological-operational-edge-into-the-future
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米国防省web記事では、中国やロシアに対して、副長官がかなり厳しい口調で警戒を露わに表現している事が伺えます。オバマ政権全体の姿勢を反映しているのかも知れません

work RUSI.jpg敵を抑止するためにチラリと披露し、戦いのために細部は隠す「Third Offset strategy」検討ですので、いろんな場所での発言や説明ぶりを総合し、邪推も交えて「イメージアップ」するしかありません。

でも「リーク記事」の類いもあまり見かけませんので、「第2のOffset strategy」で実現したステルス機や精密誘導兵器のような、「分かり易さ」と「インパクト」に欠ける点は否めないような気がします

下記のWork副長官「レーガン財団講演」は、「5つのポイント」について別の例を挙げて説明していますので、参考になるかも知れません。少しづつ具体的になってきているようにも思いますが・・・

過去のWork副長官による説明は
「11月のレーガン財団講演」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-11-15
「9月のRUSI講演」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-12

カーター長官が語る優位維持戦略
「カーター長官のレーガン財団講演」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-11-13
「新技術導入に企業と同盟」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-08-31
「技術確保に新組織DIUx」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-04-25

技術優位確保の取り組み
「第3のOffset Strategy発表」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-09-06-1
「Three-Play Combatを前線で」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-04-09

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