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統参副議長:草原の野火のように道を開け [Joint・統合参謀本部]

改革推進派Selva大将が語る!

Selva-CSIS.jpg25日、統合参謀本部副議長のPaul Selva空軍大将がCSISで講演し、米軍戦略における革新の重要性について訴え、自身も米軍内で「失敗を恐れるな」「リスクをとれ」と指示していると語りました。

Work国防副長官が、政権交代後もカーター国防長官の下で進む種々の改革(第3の相殺戦略やForce of Future等)を頓挫させないため、また次期政権に引き継ぐための仕組みとして、主要な軍人ポストに改革に理解があり推進力を持つ人材を配置してきたと語り、その具体例としてSelva大将を改革推進力として紹介していました。

またそのWork副長官自身も、「エアシーバトル:ASB」を提唱したCSBAの前理事長クレピネビック氏から、「ASBは4軍の予算争いの中で、陸海兵隊からの反発もあり国防省の隅に押しやられてしまったが、Work副長官を中心とした少数のゲリラチームが頑張ってくれている」と来日講演で表された筋金入りの改革派です

「相殺戦力等を如何に引き継ぐか」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-04
「CSBA理事長の来日講演」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-06-27
「軍事組織は自己改革不能」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-12-02

断片的な内容しか把握していませんが、米軍改革を推進する中心的な人物(なので、当然、戦闘機パイロットではない)ですので、講演を映像でご覧になりたい方は以下を
https://www.csis.org/events/innovation-defense-department-general-paul-selva

26日付米空軍協会web記事によれば
Selva.jpg●25日、Selva副議長はCSISで講演し、米国防省は「リスクを取り」「失敗をいとわない」組織で無ければならないと語りました
米国の軍事戦略における革新の重要性について語った同大将は、21世紀に我々が立ち向かわなければならない課題は冷戦時代とは「級数的に異なりつつある」と表現し、ロシアや北朝鮮や非国家主体(注:中国に言及しないところが政治的配慮)は「非対称なアプローチ」を選択していると、リスク重視の背景を説明した

●また副議長は、軍事組織は「改革できないよう、遺伝子レベルで構成されている」との間違った考え方を拒絶すると語り、GPSなど革新的な技術が米国防省から生まれたことを強調した
●そして、米軍の主要指揮官には、配下の組織にくまなく目を配り、「潜在的な変革の種:nuggets of potential change」を見つけ出せ、さもなくば「事態は悪化するぞ」と指導していると語った

●国防省では、改革やリスクを取ることを「山火事」のように考え、「野火」が辺りを焼き尽くして道を切り開くことをイメージするが、この様なアプローチが「国防省内においてシステムとして根付きつつある」と自信を見せた
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昨年夏から統合参謀本部副議長に就任しているSelva空軍大将ですが、カーター国防長官やWork副長官が「改革指向」で指名したことから、当然戦闘機操縦者ではありません
(ちなみに、現空軍参謀総長は戦闘機操縦者ですが、対ISIL作戦と中東経験を重視しての指名だと言われています。しかし直前までは非戦闘機操縦者が最有力の1~2番手でした)

Paul Selva空軍大将について・・・
Selva2.jpg輸送機パイロットで、C-5, C-17A, C-141B, KC-10, KC-135Aの操縦経験有り。
●2014年5月から米輸送コマンド司令官として勤務。それ以前は米空軍輸送コマンド司令官で、更にその前は太平洋空軍副司令官。Dunford議長とは、米軍のアフガン撤収輸送に関し、共に汗を流した関係有り

戦闘機乗りではないが昇任は早く、国防省のNet Assessment室や米空軍QDR担当等も経験。ペンタゴンと軍需産業界での評価は高い
クリントン国務長官時代に軍事補佐官として国務省で勤務しており、クリントン候補が大統領になれば、統参議長に引っ張られる可能性があるとの噂がある

米空軍webのSelva大将経歴表
http://www.af.mil/AboutUs/Biographies/Display/tabid/225/Article/105043/general-paul-j-selva.aspx

どれも重要な関連記事
「相殺戦力等を如何に引き継ぐか」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-04
「CSBA理事長の来日講演」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-06-27
「軍事組織は自己改革不能」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-12-02

日本の元軍人にも改革派?
「広中雅之は対領空侵犯措置に疑問」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-18-1
「小野田治も戦闘機投資に疑問」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-05

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