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カーター長官がリバランス第3波を語る!? [カーター国防長官]

Carl Vinson.jpg9月29日、カーター国防長官がサンディエゴ停泊中の空母カールビンソン艦上で講演し、アジア太平洋リバランスの「第3波:third wave」「第3段階:third phase」や、国防省戦略能力造成室SCOによる兵器技術の「a few surprises」発表の可能性に言及しました

カーター長官は、ハワイで開催されるASEAN国防相会議に向かう途中であり、同会議への「手土産」を披露した形ですが、SCOが近々発表を匂わせるサプライズ技術は楽しみなものの、リバランスの「第3波」と言われても、第1と第2の波の実態が何だったのか思い出せないアジア諸国を「しらけさせる」気がしてなりません

中身をご紹介する前に失礼な表現で申し訳ないのですが、今年6月のシャングリラ会合で38回も飛び出した「Principled」 との言葉同様、リバランス「第3波」や「第3段階」との表現が短命なキャッチフレーズになりそうな予感がしてなりません・・・・

29日付Defense-News記事によれば
Carl Vinson2.jpg米国は中国の南シナ海での攻撃的な姿勢を非難することと、アジアの大国となった中国に手を差し伸べることの間をさまようような姿勢をとってきた。
●カーター長官が「誰もが発言し、誰も排除すべきでない。中国も含まれる」「中国自らが自身を排除することが無いことを願う」と語るのはこのような姿勢の現れである

●しかし「米国は中国の海やサイバー空間等での行動に重大な懸念を抱いており、中国が自らの利益のために必要な原則だけを尊重し、他を無視している見える」と表現して警戒感を示し、リバランスの「第3波」を明らかにし、3項目から構成されると説明した
●また、KC-46やF-35やB-21による戦力近代化に加え、国防省SCOが煮詰めつつあるサプライズな新能力・新兵器の発表が近くあるだろうと示唆し、「詳しく述べることは出来ないが、友好国も潜在的敵対国も全てが、これら新たな能力が、アジア安全保障への米国のコミットメントを強化するのを目にするだろう」と語った

リバランス「第3波」について長官は3つの項目からなると説明し、第1項目は米軍戦力がより頻繁に同地域に展開して、地域国軍との関係や安全保障強力を強化してきたことを指すと説明した。そして地域での各種演習が「今後も頻度や複雑さを増して高度化する」と語った
第2項目は、国防省以外の関与の増で相互運用性を高めることで、沿岸警備隊がASEANと協力したり、国務省による安全保障支援プログラムの増加などがあり、昨年シャングリラで表明した約430億円の「Southeast Asia Maritime Security Initiative」が好例である。

Carl Vinson5.jpg第3項目について長官は、地域国による新たなサイバー能力の構築であると語り、「日本や韓国やインドやシンガポールではネットワークが充実しており、各国がサイバー能力も高めているので、相互に学んでこの重要度メインで協力することができる」と述べた
●核となる米国のプランは、これらの国がネットワークを使い、技術的にもドクトリン面でも共に作戦することのようである。

●具体な将来のイメージとしてカーター長官は、「将来台風に襲われた後、豪州軍のP-8哨戒機がシンガポール軍人を乗せ、米海軍駆逐艦と連携して捜索救助活動を行う」と語り、「航行の自由作戦においても、実施可能だろう。ネットワーク化された各国の海軍や空軍による飛行や航行により、国際法が許す活動を行って地域の海上交通路が安全でオープンであることを示すのだ」と述べた
●カーター長官はまたTTPの重要性に触れ、「アジア太平洋にとってTPPは重要な機会であり、米国はこれを逃すべきではない」と語った

ちなみに米国防省web記事によれば・・
リバランス「第1波」と「第2波」は
リバランス「第1波」は、オバマ大統領がリバランスを宣言した5年前にスタートし、アジア太平洋地域での米軍体制を強化したこと
●「第2波」は2015年に始まり、戦力の質的改善に着手したこと
●そして「第3波」は、「第1波」と「第2波」での発展を固めるもの
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Carl Vinson4.jpgまぁ・・繰り返しになりますが、今年6月のシャングリラ会合で38回も飛び出した「Principled」 との言葉同様、リバランス「第3波」との表現が短命なキャッチフレーズになりそうな予感がしてなりません・・・・

米国防省の政策担当部署は、「Principled」や「第3波」とのキャッチコピーが意味を持つと考えているのでしょうか? 米国大統領選挙ではありませんが、次から次へと「新ネタ」を持ち出して票をもぎ取るような、品の無い外交になっているような気がしてなりません。

国防省戦略能力造成室SCOによる「a few surprises」発表には期待ですが・・・

言いたい結論は第3項目で、日本と韓国とインドと豪州とシンガポールが、南シナ海で「航行の自由作戦」を米国の変わりにやれ!・・・なんでしょうか!? 

関連のシャングリラ会議記事
「2016年会議」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-30
「2015年会議」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-05-28

そのほかの同会議
「2014年会合」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-05-27
「2013年会合」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-05-31
「2012年会合」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-25
「2011年会合」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-06-01
「2010年会合」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-05

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