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トランプ当選をマキアベリと三浦瑠麗氏の視点で [ふと考えること]

気持ちの個人的整理のためにつぶやきます・・・

trump.jpg波風が立つことを嫌い、穏やかな老後を願っている典型的A型日本人のまんぐーすは、今考えれば、クリントン候補が最終的には勝つだろうと信じたい思いを秘めつつ各種予想報道を眺め、トランプ候補の失言を心の奥底で喜んでいたようなところがアリ、9日朝からの開票速報を「もしかして・・」の不安感一杯で眺めていました。

そして夕方の「トランプ勝利宣言」をTVで聞き、予想以上に「穏当で普通」の発言振りに、「もしかして、この人大丈夫なのでは・・」と不安感を何とか払拭したい気持ちで種々の報道を見るようになりました。
そして「はっとして我に返り」、思い出したのがマキアベリの「君主論」にあるこの言葉

人間というものは、危害を加えられると恐れる人から恩恵を受けると、普通以上に恩義を感じるものだ(君主論第9章)

トランプ氏からは何の恩恵も受けていないのですが、トランプ氏を「素晴らしい人物」だと信じたい思いに駆られている平均的日本人の姿を私自身の中に見いだしてしまいました。
10日の日本の株式市場の「予想外の反発」具合からすると、多くの日本人もそんな気持ちではないのかな・・と思います。

逆に、トランプ氏の選挙終盤での「ケツまくり戦術」が
どちらか一つを捨ててやっていくとすれば、愛されるより恐れられる方が、遙かに安全である(同第17章)
君主はライオンであると同時に狐であれ(同第18章) 
・・・を参考にしたのかな・・・と深読みしています

以下では、米大統領選挙分析で一貫して「トランプ強し」と発信を続け、結果が出た今になって分析の正しさが話題の国際政治学者・三浦瑠麗氏の9日付ブログ「山猫日記」記事の一部概要をご紹介し、皆様の頭の整理にも供したいと思います


トランプ強しを一貫主張の三浦瑠麗氏の選挙分析
MiuraR.jpg三浦氏はまず第一に北部の民主党支持と思われていた州における人口動態や投票率、地域の不満や労組票の離反を読み間違えたこと。これが従来の支持区分、共和党が「南部と中西部」、民主党が「北東部と太平洋岸と北部」という組み合わせの米国政治に、構造的転換をもたらす可能性を示したことを指摘。

第二に世論調査が人々の本音を反映していなかったこと。有権者が、女性蔑視発言について聞かれて否定的に答えるの当然で、何が一番大事な論点なのかをクリントン陣営が最後まで理解できなかったのではないかと指摘し、正攻法をとらず、トランプ氏の資質に焦点を絞ったのも戦略ミスだったと分析。

そして最も本質的な第三の点として、「トランプ現象の核心を理解できなかったこと」をあげ、「グローバリズムに対する否定」や「白人層の逆襲」の視点を一面的だと喝破し、最大の関心事は経済政策であることを最後まで理解できず、クリントン陣営がひたすら大企業バッシングと金持ち批判を繰り返すばかりで建設的な政策を打ち出せなかった点を指摘。

●一方のトランプ側が、「伝統的な共和党支持層を取り込みつつ、新しい有権者の獲得に成功した」理由として「中道の経済政策を語ったこと」を上げ、「小さな政府」が金科玉条の従来の共和党候補が決して打ち出せなかった、高齢者福祉は不可侵、公共事業の大盤振る舞い、一部の投資所得への増税を公約した点を指摘しています。その結果、トランプ氏は白人中上位層からも幅広い支持を


三浦氏の外交安全保障分析と日本への助言
trump2.jpg●トランプは、外交のプロ達が重視してきた経緯論はいったん脇に置いて、米国に課せられている足枷から逃れたい。国内政治を意識しながらゼロベースで考え、タフに交渉するするスタイル
●基本認識は、冷戦後の米国外交は、無原則に現実を積み上げ、無益な国際紛争に介入して米国の国益を損なった同盟国は、米国が提供する安全保障の上に胡坐をかき、責任とコストの分担が十分でない

●世界の外交筋が戦々恐々としているが、レーガン大統領当選時もそうだった。加州やテキサスから「カウボーイ達」が大量に政権に入り、ビジネス界や軍での経験を生かして従来の常識を次々と塗り替えた。レーガンはソ連への強硬姿勢を明確にし、新冷戦という新たな緊張を生んだものの、米軍の犠牲には一貫して慎重だった
トランプ大統領の外交を一言で表すとすれば、「意気揚々と撤退する米国」ということになろう。中国や北朝鮮と交渉して、米国の国益を確保する中で日本の国益が捨て置かれることもあるかもしれない。

日本にできることは、自分で考えて、自分で立って、自分で行動すること。相手はビジネスマンであり、双方に利益を見出せるようでなければ相手にされない。急にシッポを振っても軽蔑されるのが落ち
●経緯ではなく、米国が世界をどう見ているかの基本に立ち返るべきです。トランプ氏の中国に対する脅威認識は主に経済的なものであり、安全保障の観点ではほとんど脅威に思っていない。その点は、南シナ海有事や尖閣有事、朝鮮半島有事を想定したときにしっかり認識しておくべき

MiuraR2.jpg日米同盟の「片務性」や「在日米軍の駐留経費の損得」に関する回答要領を、この様なトランプ用に準備すべき
●なし崩し的な「思いやり予算」増額ではなく、限られた予算の中でも、米国の責任を一部分担し、通常兵力を増強するべきと思っている

TPPに関しては、様子見ではなく、曲がり角にきているグローバル経済を今一度活性化させるため、モノやサービス、環境や、労働や、公共入札などの分野で日米が主導して、国際的な標準を作り東南アジア市場を開放していくことが目的。日本の国益であった果実を取りに行くべき
●日本には、日本が独自に解決すべき問題がいくらでもあります。他国の大統領の暴言を気にしている場合ではありません

最後に「君主論」のマキアベリ節で締めます
Machiavelli2.jpg決断力のない君子は、当面の危機を回避しようとするあまり、多くの場合中立の道を選ぶ。そして、大方の君主は滅んでいく(同第21章)

どこの国も、いつも安全策ばかり取っていられるなどと思っては行けない。常に危ない策でも選ばねばならないと考えて欲しい。また物事の定めとして、一つの苦難を避ければ、どんな苦難にも遭わなくて済むなどと考えない方がよい(同第21章)
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trump abe.jpg一方で、今回の勝利に「最も驚き、困惑しているのはトランプ自身だろう」との巷の意見に1票入れたい気持ちもアリ、「英国のEU離脱」と「中国の混乱」と「トランプ大統領」と「中東の混迷」で惑星直列の大恐慌大混乱必至だとのご意見も気になって仕方のない「小心な日本人」代表のまんぐーすです。

三浦瑠麗女史が主張の「通常兵力を増強するべき」方向に進んだとしても、決して戦闘機命派や組織&職域防衛派の言いなりに進むことがないよう、「とぼとぼ」「ちまちま」と訴えるしかないまんぐーすです。

トランプの世界地図
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-10

三浦瑠麗さんの民進党分析
「代表選と蓮訪新代表」→http://lullymiura.hatenadiary.jp/entry/2016/09/16/010831

最近の色々考える記事
「ドゥテルテはなぜ10月25日に来日?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-06
「大局を見誤るな:J-20初公開」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-02
「第3の波は日米韓海軍協力か」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-21
「2016年版中国の軍事力」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-15

ご参考:トランプの世界地図
Trump-map1.jpg










Trump-map2.jpg
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