So-net無料ブログ作成
検索選択

再びハリス司令官が陸軍に南シナ海で活躍期待 [Joint・統合参謀本部]

ATACMS5.jpg15日、ハリス太平洋軍司令官がワシントンDCで講演し、かねてより米陸軍幹部に要望してきた陸軍砲兵部隊による南シナ海における艦艇対処への取り組みを改めて訴えると共に、カーター国防長官が先日明らかにした陸軍戦術ミサイルシステム(ATACMS)に期待を示しました

要するに、米軍や同盟国の海軍や空軍の作戦拠点が少なく、中国大陸の戦力に対抗するのが難しい中、機動展開可能で比較的残存性にも優れた陸軍地上部隊の火力によって、中国海軍や海上民兵による南シナ海支配に対抗しようとするモノで、各軍種が陸海空のドメインに縛られず、他のドメインでも役割を果たす「Crossドメイン」な役割を求めているわけです

米陸軍部隊の対艦ミサイルに領域拒否(AD)を求める考え方は、数年前からシンクタンク等から発信されていますが、中東での対テロ作戦にも従事している陸軍が追随出来ておらず、カーター長官らが直属組織SCOでATACMS等の開発を推進している状況です。

15日付Military.com記事によれば
Harris.jpg15日、ハリス司令官は軍事情報サイト「Defense One」主催のイベントで講演し、南シナ海で将来米陸軍が敵国の艦艇対処に従事することを望んでいると語った
●同司令官は、太平洋軍担当エリアが海洋を主体としたエリアである事から、米陸軍が伝統的に果たして来た地に足が付いた兵士による特定領域の占領や支配任務だけでなく、「大量の兵士や火力による制圧だけでなく」、他の分野でも期待したいと表現した

●そして同大将は、米陸軍指導者達に地上配備型の対艦ミサイルによる作戦能力を備えて欲しいと要望していると語り、「地対艦ミサイルによる艦艇攻撃任務に従事すべきだと考えている」と表現した
●またハリス司令官は、日本のように他国も、潜在的な中国による侵略に備え、洗練されたミサイル開発を行っていると訴え、「西太平洋においてそんな兵器システムの配備を考え、潜在敵国にリスクを与えたいと思うのは、南シナ海や東シナ海、そして日本海である」と述べた

●ハリス司令官は特に、11月になって国防省の戦略能力開発室SCO(Strategic Capabilities Office)が検討を明らかにした、海上や陸上の移動目標にも対処できるATACMS(Army Tactical Missile System)に期待を寄せている
3日、ATACMSに関しカーター国防長官は、「かつて陸軍地対艦ミサイルと呼ばれたものが、沿岸から射程300kmで海洋ドメインに戦力投射行える」と記者発表している

21日の週にフィリピン訪問
Harris CSIS4.jpg●ドゥテルテ大統領の発言によって緊張が高まっていた米国とフィリピンの関係であるが、21日の週にハリス司令官が同国を訪問し、今後の両国間の演習、協力合意EDCAの進め方、同国南部での対テロ活動について協議を行う予定である
●(米大統領選の後に、比大統領が米国との関係改善を示唆する発言を行っているが、)9日に比国防相が、米国との演習は継続するが回数を現年間12回から7回程度に削減し、戦闘訓練ではなく災害対処訓練に重点を置くと発言していたところである

●なお、O’Shaughnessy太平洋空軍司令官は、航空戦力のフィリピンへの交代派遣の3回目であった2機のC-130派遣については終了したと語っている。
//////////////////////////////////////////////////

ATACMS4.jpg防衛省が尖閣防衛のために打ち出した新型地対艦ミサイルの射程も約300kmで、この種の装備は射程300kmに落ち着く理由があるのかも知れません。共同開発との話は聞きませんので・・・

米陸軍の公式な反応を耳にしたことがないのですが、「Crossドメイン」や「Maltiドメイン」を推奨する陸軍高官個人ベースの論文等は出ているので、何らかの意志決定待ちなのでしょうか?

ドゥテルテ大統領も、トランプ氏当選後は「手のひら返し」の「米国と手打ち宣言」してましたが、米軍との関係は何処まで正常化されるのでしょうか? ハリス司令官の訪比結果に注目致しましょう

米陸軍の対艦ミサイルに期待大
「射程300kmの対艦ミサイルを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-29-1
「尖閣防衛に地対艦ミサイル開発」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-14
「ハリス長官がcross-domainを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-05
「ハリス大将も南シナ海で陸軍に期待」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-06

「CSBA:米陸軍をミサイル部隊に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-05-14
「陸自OBが陸自で航空優勢と」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-07-12

米比関係の記事
「米比演習の中止に言及」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-08
「C-130が2機だけ展開」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-27
「比大統領南シナ海共同を拒否」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-15-1
「比空軍と米空軍が3日間会議」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-03

「なぜ10月25日比大統領来日」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-06
「EA-18G電子戦攻撃機が展開」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-18
「国防長官が交代派遣発表」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-04-16

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
メッセージを送る