So-net無料ブログ作成

B-21 Raider次期爆撃機の状況 [米空軍]

B-21.jpg2015年末に機種選定結果が発表され、その後敗者からの不服申し立ても2016年2月末に却下され、Northrop Grumman社が担当することで決着した米空軍の次期爆撃機「B-21 Raider」に関し、13日の週に久々の動きがあったようですのでご紹介します

2020年代半ばに運用開始予定、強固な防空網を突破可能な性能、1機約600億円($550million)、80-100機製造、無人機もあり得る(正式にはoptionaly manned)、既存成熟技術を活用して開発リスクを避ける等々の方針で進められるLRS-B計画のB-21ですが、機種選定後は秘密のベールに包まれています

依然として基礎的な「PDR:preliminary design review」段階のようですが、F-35やKC-46Aと並ぶ3大重要事業ですので、忘れない程度にフォローしておきます

「80-100機製造」からの上振れ変更
LRS-B NG.jpg● Wilson米空軍副参謀総長が下院軍事委員会に提出した証言文書によれば、機種選定段階では「80-100機製造」と言われていたが、米空軍としては「最低100機」を要求することが現在のスタンスであると明確にしている
米空軍報道官も同文書の要求機数を米空軍のスタンスだと追認し、同爆撃機の要求元である米空軍「Global Strike Command」の要求に基づき、2016年春ころに空軍として要求機数の正式な変更を決定したと語った

●昨年7月、同コマンド司令官のRobin Rand大将が講演で、「最低限100機で1機たりとも欠けることは許容できない。軍事的観点からの譲れない要求数だ」、「地域戦闘コマンド司令官からの要求や現在の任務状況から見ても、現在保有する爆撃機数より少ない機数で、任務を遂行することなど不可能だ」と語っていた
●米空軍報道官も「100機との要求数は、天井ではなく、最低限の機数である」と表現している

2回目のPDRを3日間で実施
Bunch4.jpg●16日、国防省の調達部門で米空軍制服組のトップであるArnold Bunch Jr中将は講演で、B-21計画における2回目の「PDR:preliminary design review」を3日間かけて実施し、国防省と米空軍関係者、すべての関連企業が現状と今後の予定を確認し、細部設計に入るシグナルが発せられたと表現した
●同中将はまた、「計画が再び勢いを得た」、「全てが準備完了であることを確認した」、「基礎的レベルでの全ての参入企業の融合検証が完了した」とも表現した

●Bunch中将は「米空軍はすべての関係企業の進捗具合を詳細にモニターし、期限に間に合うか注視している」と述べ、次の節目は「CDR:critical design review」だと語ったが、その時期については言及しなかった
●同中将はB-2爆撃機計画を振り返り、「もっと透明性を確保すべきであった」と述べ、議会や国民に対し、いきなり完成機の驚くような価格を披露するようなことは避けるべきだ語った。

●そして、全ての手段を活用し、どのように情報を明らかにするかを情報機関や企業や国防省等みんなで慎重に見極めて行くことが重要だと表現した。
●一方でB-21に関しては、「これまで我々は相当オープンに情報を公開してきた。したがって今後は当面の間、詳細を公表する予定はない」と付け加えた
//////////////////////////////////////////////////////////////////////

次期爆撃機LRS-B計画では、ず・・・・・っと「Optionaly Manned」と要求性能が語られ、文字通り読めば「有人機もオプションとして検討する」との意味なのですが、約1年前に機種選定が終結したころからは、「当面、無人機は考えない」と米空軍高官が発言するまでに「無人機オプション」は後退しています

機種選定に入る前には、統合参謀本部で装備品要求を取りまとめる副議長(海兵隊大将)が、「誰一人として、私に爆撃機が有人である必要性を教えてくれない」、「核任務に有人型が必要だと言うなら、ICBMに有人型があるのか?」と記者会見で憤慨していました。

「次期爆撃機に有人型は不要」
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-07-16-1 

3-Bomber.jpgそれでもほふく前進するように、「Optionaly Manned」から「当面、無人機は考えない」まで持ち込むのですから、世界の空軍操縦者に共通する「職域防衛根性」は大したもんです

爆撃機の操縦者ですらこの有様ですから、戦闘機パイロットはもっとすごいですよ。日本でも、軍事環境の変化も無視して、飛行隊数と戦闘機機数だけを死守することを目的にしている戦闘機パイロットが権力を握っていますから・・・

LRS-B関連の記事
「B-21に名称決定」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-27
「敗者の訴え却下」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-17
「敗者がGAOに不服申し立て」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-11-07

「結果発表と分析」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-10-28
「意図的リーク?LRS-B概要」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-07
「次期爆撃機に有人型は不要」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-07-16-1

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

メッセージを送る