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米海軍と空軍が共同で次期戦闘機検討へ [Joint・統合参謀本部]

Manazir2.jpg26日、米海軍航空戦部長Mike Manazir少将が米海軍協会記者に対し、米海軍FA-18及び米空軍F-22の後継となる「F-X」検討のため、来年2016年に海空軍が共同で「A0A:analysis of alternatives:後継装備分析」を開始すると語りました

どうやら国防省から「共同でやれ」と指示が出ているようで、なんとなく「仕方なくやる・・」の雰囲気が漂っていますが、形からでもなんでもやってみればよいと思います

27日付米海軍協会web記事によれば
●26日の下院軍事小委員会の後で、Manazir海軍少将は「来年、米空軍と次期戦闘機次期F-Xの統合AoAを開始する」、「国防長官室からのガイダンスに従いAoAを行い、相互に似た点と相違点を吟味する」と語り、
●更に「共同でAoAを実施した後、それぞれの軍種に適した各軍種の答えを見いだすことになる」と語った

FA-XX fass.jpg●米海軍は2016年予算案に、FA-18後継検討予算を約6億円計上している。Manazir海軍少将は「2030年代にFA-18E/Fの後継(EA-18G Growlerも)として導入することを予期して計画を進める」と語った
●米海軍としてはA0Aで多様なオプションを検討したい模様。同少将は「海軍の現有能力だけでなく、他軍種が提供している能力も含めて広く検討する。機体、family of systems、エンジン等々を、学会、軍需産業界、他軍種等々と研究室レベルまで範囲を広げて状況を把握検討する」と説明し、

●「より高速を追求する機体形状、電波ステルスや赤外線ステルス等の日新月歩の技術にも注目している。いずれの技術も実用化が可能な段階にあるのかが重要だ」と語った
●次期戦闘機の検討はF-35との共存が大前提だが、同少将は「F-35ついて我々はまだ良く知らない。E-2Dもその部類だ。コレにFA-18やEA-18Gを加えて総合的に融合させることを考える事になる」と説明した
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「A0Aの後、それぞれの軍種に適した各軍種の答えを見いだすことになる」・・・そういうことなのでしょう。

Manazir.jpgなぜ来年にならないとスタートしないのか? なぜ今すぐしないのか? 
ありがちな言い訳としては、今年1年間は各軍種で検討し、それぞれの検討を持ち寄って話をしよう・ですが、きっとそんなところでしょう。国防長官や副長官がうるさいから、そう返事しとけ
てな感じ出しょうか

勝手な推測でした

関連の過去記事
「なぜ米海軍は追加でFA-18が必要か?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-15
「ステルス機VS電子戦機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-04-22
「35歳FA-18の将来方向」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-12-15
「母機よりも搭載装備を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-07-11
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F-35:Bogdan計画室長が自室で大いに語る [亡国のF-35]

プレスが騒ぐ大半の欠陥は「私の10大懸念」でない

Bogdan8.jpg24日、米国防省F-35計画室長Christopher Bogdan空軍中将は自らのオフィスで記者団に対し、F-35計画の進捗状況を説明すると共に、F-35に関するプレス報道に対する不満を明らかにしました

Bogdan中将らしく率直に「私は飽き飽きした。定期的に繰り返されるF-35欠陥報道のほとんどが、既に対処済の問題か、ありもしない欠陥だからだ」とプレスを目の前に批判しつつ、「真に懸念しているのは・・」と問題点もストレートに語っています

ソフト開発とALIS(自動兵站情報システム)が「My big list:私にとっての真の懸念事項」だそうです。これらの問題は、2010年以降も微動だにしていませんが・・・

プレスが騒ぐ欠陥は大半が対処済か些細
F-35 fix.jpgプレスが大騒ぎするほとんどの欠陥は、報道時点で既に対処済みか、「私の10大懸念事項」に入らない事案である。
燃料ダンプ機能、空母艦載型のフック、操縦席の防御強度、HMD、エンジン火災事案への対処は方針が決まっており処置後の試験は未完だが大丈夫だと確信している。最近のエンジン火災事案についても、本年夏には完全解決するだろう

●「真に懸念している問題」は、ソフト開発、ALIS(自動兵站情報システム:autonomic logistics information system)の信頼性、そして整備性(maintainability)である。
A型とC型の(ALISの?)信頼性と整備性向上のペースは計画に追いつきつつあるが、B型はまだまだの状態である

2010年までは問題だらけだったが
Bogdan6.jpg2010年まではF-35計画には問題が多かった。開発の大幅遅延に、その多くを垂直離着陸B型の改修に投入した約1.5兆円の予算オーバーなどである
しかし2010年(ゲーツ国防長官の元で計画を仕切り直した後)以降では、肯定的な傾向が続いている。例えば、4年連続で研究開発と試験評価コストは予算通りである

調達コスト(機体価格)は低下してきており、1機あたり4億円低下した。今後もその傾向が続くとみている。人件費とインフレ度と燃料価格は米国防省ではどうしようも無いが
●私は決してF-35のセールスマンでも伝道者でもない。仮に計画を明日中止せよと命ぜられたら、そうするだけだ

試験の状況から耐久性は予定以上
F-35 Front.jpg●機体を曲げたりねじったりを繰り返す耐久性試験の結果、空軍用A型及び空母艦載用C型は、設計した30年の1.5倍程度の耐久性がある事を確認出来た。コンピュータシュミレーション上でもかなりの結果が予測出来たが、(実際の機体を使っての試験でも、)重大な構造変更が必要な箇所は見つからなかった
垂直離着陸B型は別で、試験結果により構造を変更した。当初は機体重量が重すぎ色々課題が出たため、チタン製部品をアルミ部品に交換したりして3000ポンド削減した。従って、試験中の機体と部隊で使用される機体は大きく異なる

●耐久性試験は壊れるまで行う試験である。壊れるマデやらなければ正しい試験ではない。だから、試験で壊れたからっと言って「欠陥だ」と騒ぎ立てるプレスにはへきへきしている

B型の初期運用開始は予定通り7月
Bogdan4.jpg●最近発覚したB型運用開始時のソフトである「2B」の不具合であるが、これは海兵隊用B型のIOC初期運用開始時期に影響しない。海兵隊用に十分な性能は有しているからだ
●ソフトのその部分が不十分でも、ヘリアーやFA-18と比較すれば優れた能力を海兵隊に提供出来るし、安全上も問題ない。

不具合は、4機編隊が同一の1個目標を探知した場合に、複数目標が存在する様に誤認する事で、7月1日のIOCから7ヶ月程度は解決に要する。4機編隊ではなく、2機編隊が2つ集合したと見なせば今でも対処可能だ
空軍用A型のIOCまで469日だが、修正はそれまでには間に合う
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Bogdan空軍中将は立派な人です。厳しい批判にさらされつつも、粛々と仕事を進めるその姿勢に感服です。
以前、CBSの人気番組「60 minutes」がF-35問題を取り上げた際、毎朝の打ち合わせ会議を楕円テーブルを囲んで「立ったままで」行う様子が紹介されていました。

座っていては会議がだらけるからで、問題に迅速に対処する姿勢を毎朝みんなで共有して仕事に取り組んできたチームリーダーです
B-2爆撃機の開発を始め、問題があった米空軍の計画開発ものの多くに関与してきた「百戦錬磨」の人材だからの発想でしょう

だからこそ思います・・この人材を他に生かせなかったのかと・・。
日本でもそうです。F-35導入を巡るゴタゴタで、今後15年以上、少なくとも航空自衛隊は「戦闘機以外の問題に関し」思考停止に入りますから・・・

CBSの人気番組「60 minutes」がF-35を
http://www.cbsnews.com/news/f-35-joint-strike-fighter-60-minutes/
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中国のサイバー戦力は3区分で [中国要人・軍事]

China Cyber.jpg人民解放軍の軍事科学学院(Academy of Military Sciences)が15年に一度発表する「軍事戦略の科学:The Science of Military Strategy:SMS」によれば、中国軍内にはネットワーク戦軍が存在し、3つの部分からなっている模様です

12日、シンクタンクCIRA(Center for Intelligence Research and Analysis)で中国のサイバー戦を研究するJoe McReynolds氏はワシントンDCでの講演で、「軍事戦略の科学:SMS」は10名以上の中国軍高官が関与したもので、中国軍事戦略思想における「合意文書:consensus document」だとその重要性を表現した

そしてMcReynolds氏は、西側専門家がSMSを入手した昨年夏以降の分析により、中国軍内にはネットワーク戦軍が存在し、3つの部分から構成されているとSMSが公式に明らかにしていると指摘した

3つの部分(three divisions)とは
PLAの攻撃及び防御作戦部隊
●中国内務省所属ながらPLAが認知した文民戦力
必要時に動員される非政府の外部部隊

China Cyber2.jpgまたMcReynolds氏は講演で、中国軍の準公式文書であるSMSがサイバー戦軍の存在を認知し、上記のような構造であることを明らかにしたということは、中国内でのサーバー戦活動を中国軍が統括するとの「旗を掲げた」事を意味し、中国軍が想定される将来紛争でのサイバー戦に備えていることを示している、と分析した

更に同氏は、中国はサイバーは米国を対象に使用するだろうし、衛星やISRネットワークなどが攻撃目標になると付け加えた
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China Cyber3.jpg過去の経緯を十分承知していませんが、中国軍が対外的なサイバー活動の中核を担っていることを示す一つの証拠になるのでしょう

既に15年ぶりのSMSについて承知の方が日本にどれだけいらっしゃるのか知りませんが、中国語が読めて、軍事・安全保障面の研究している人が日本にどれだけいるのか・・・心許ない限りです
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騒音ステルスの軍用二輪車 [ふと考えること]

SilentHawk4.jpg16日付Defense-News記事は、米国防省研究機関の委託を受けた企業が、ハイブリッド機関を備えた特殊部隊用の偵察バイク(自動2輪車)を開発中で、騒音面での「ステルス性」を追求していると紹介しています

必要性も重要性もピンと来ませんが、現在使用されている「Kawasaki」製バイクの後継を目指しているとのことなのでご紹介します。
「Alta Motors」と「Logos Technologies」が、kawasakiの後を狙っているようです

16日付Defense-News記事によれば
●米国防省DARPAから2014年に小規模革新ビジネス賞を受けた「hybrid-electric motorcycle」の開発が行われており、米軍特殊部隊が夜間等により静かに移動するための2輪車が追求されている
DARPAの委託を受けたバージニア州の「Logos Technologies」は「Alta Motors」とチームを組み、プロトタイプの作成を行っている

SilentHawk.jpg●プロトタイプが完成した後は、現在軍用に使用されている「Kawasaki M1030 M1」等のバイクの後継として海兵隊や特殊部隊での使用を想定しつつ、民生用への活用も視野に置いている
●ハイブリッド機関は、「Alta Motors」の「RedShift MX electric motocross bike」に搭載される

両輪駆動で、電気モーター、ガソリン、JP-8ジェット燃料が使用可能な「SilentHawk」と名付けられたバイクは、速度時速50マイル超で、燃料で120マイル、モーター(つまり静粛走行)で50マイル走行可能
ヘリコプターやオスプレイで小規模部隊と共に展開し、目標に静かに接近して作戦を遂行し、別のピックアップ地点で再集合する運用イメージが想定されている

馬力を保ちつつエンジンとバッテリーを小型化し、なおかつ静粛性を保つのが挑戦であるが、エンジン走行時に75デシベルの騒音を、静粛モードで55デシベルに押さえる目標設定である
●車体デザインの特徴として、ハイブリッド機関は座席下に配置され、約30分で車体から取り外しが可能となっており、取り外せば電動モーター走行のみで使用可能となる

●また開発チームは、不整地走行時に多く使用するであろうブレーキ使用時に発電して蓄電するシステムも試験中で、今後は両輪での試験で更なる改良を計画している
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SilentHawk3.jpg騒音ステルス性がどの程度かよくわかりませんが、電動モーター駆動だと静かなのでしょう
ネットで「SilentHawk」を検索すると、かなりの数の記事や写真がヒットします。その方面の方にとっては、重要性がある話題なのでしょう。

暴走族には決して人気が出ない車種でしょうが、「Kawasaki M1030 M1」が軍から消えるのも悔しいので、YAMAHAやSuzukiも含め、日本メーカーのがんばりにも期待致しましょう

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米海軍は空母の代替検討やる気なし? [Joint・統合参謀本部]

Ford Class CV.jpg23日付米海軍協会web記事によれば、空母の価格高騰を厳しく追及している有力議員からの圧力を受け、米海軍が価格競争原理が働くような空母の代替手段について検討を開始した模様です。

2016年に就航する新型空母フォード級の1番艦(Gerald R. Ford:CVN-78)は、価格高騰を重ねて約1兆4000億円にまで価格が跳ね上がっており、この背景に建造出来る造船所が1カ所(Huntington Ingalls Industries’ Newport)しか無いことがあるのでは、との疑念もあるようです

検討開始とは言っても、米海軍からの発表は「歴史的に前例のある検討」、「米海軍によるコスト削減と効率性追求に関する継続的な取り組みの一環」と淡々ベースの検討を臭わせており、結論を出す時期も濁しています。

まんぐーすは代替案など持ち合わせていませんが、今の空母価格を考えれば更新調達が不可能になるのは目に見えているのですから、真剣に考えたら良いのに・・・と思います

23日付米海軍協会web記事によれば
Ford-Class-Carrier.jpg●18日、マケイン上院議員からのフォード級空母建造の継続可能性や経費的妥当性や費用対効果に関する質問に対し、米海軍省のSean Stackley調達担当次官は「(現在10隻が就航している)ニミッツ級の空母の代替手段を検討し、その実行可能性や有効性を吟味する」と答えた
●同次官は「現在の10万トン級空母が生み出すパワー投射能力同能力を、より費用対効果良く与えてくれる良案があるかを検討する」と付け加えた

●20日、別の米海軍関係者は海軍協会に「上院での質疑で明らかにしたように、米海軍は空母を含む大型航空機搭載艦艇の構成について、可能性を含めた検討を行っている」と述べた
●また「本検討は、脅威対処に必要な装備をより低い価格で入手する努力と、艦艇建造に競争原理を導入するとの調達戦略追求する努力とを継続的に実施してきた米海軍の取り組みの一環である」と説明し、

●更に「同様の検討には先例もあり、戦闘能力の向上と効率性追求を続けてきた海軍の検討の延長にあるものである」とも語った。ただし、今回の検討の終了時期については言及しなかった
●そして「現在実施中の検討については言及出来ないが、検討結果は、現在計画されている艦艇建造計画以降の将来計画に活用される」と語った(逃げた)
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Ford-Class-CV2.jpg米空軍が2000機以上のF-35調達計画が予算的に不可能であることを知りながら計画に変更は無いと言い張っているように、米海軍が予算的に不可能なのに空母と戦略原潜の更新の同時進行に固執しています。
破綻することは目に見えているのに・・・。

例えば、米海軍は戦略原潜の更新だけで現在レベルの予算を食い尽くしてしまう・・と過去の国防長官は警鐘を鳴らしていました。強制削減の話が出る前の段階でそんな状態でしたから、強制削減で状況は更に悪化しているはずです。
「ゆでガエル」にならないよう、お互い注意したいものです・・・。

温故知新で・・・
2010年の米海軍協会総会でゲーツ国防長官は
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-04-1
●海軍の空母戦闘群を中心とした海軍戦略は1942年以来全く変化がない
米海軍艦艇の総排水量は世界最大で、少なくとも追随する13カ国の総排水量をも上回っている。しかも13の内、11カ国が同盟国である。
●海兵隊は10隻もの大型上陸作戦用艦艇を保有している。しかし世界には同型艦を3隻以上保有している国はないし、保有国はすべて同盟国である。

gatesCultureSV.jpg●このような現状の過大(overmatch)な状況を認識してほしい
●同時に、敵の対艦能力の向上を見てほしい。フォード級空母に航空戦力が搭載された1.5~2兆円もの価値が危機にさらされているのである

●資源配分の議論をすると、常に能力不足分野に関する話題になる。そしてその際解決策として提示されるのは、常に現有装備の増加かバージョンアップである。
●このようなアプローチは、限られた資源しか持たない敵が我々に想像力あふれる非通常型の画期的な手段で対峙してくることを無視している。

海軍海兵隊が肝に銘ずるべきは、現在想定されている程度から急激な予算の伸びは無いことである
●我々は最終的に、5千億円の艦艇、7千億円の潜水艦、1兆円の空母を本当に調達し続けられるのかを問いかけなければならない。

ゲーツ海軍協会講演の続き
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-07
gatesCGSC.jpg●今日の艦艇や潜水艦は80年代と比較し3倍高価になっている。計画を中断したDDG-1000は典型である。建造費が2倍以上になり、当初32隻建造予定が7隻になり、現時点では3隻にまでなっている(現時点では1隻のみ)。

●「次期戦略ミサイル潜水艦SSBN-Xにも注意が必要だ。6千億円のモノを12隻装備する計画になっているが、このままで行けば7~8年後には海軍の艦艇建造予算のほとんどをSSBNが占めることになる
●我々は単に、益々少数しか配備できない、ますます高価な装備品が無駄な装備(Wasting Assets)になることを甘受できないのである
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上記のゲーツ講演から5年が経過していますが、基本的な状況は変わっていないと思います。

中国の海軍増強は加速度的に進んでいますが、それでも米海軍戦力は圧倒的ですし、必要なのは脅威の変化に素直に向き合い、装備体系や投資優先を再検討することだと思います

空母型護衛艦「いずも」が就航しましたが、米海軍大学のヨシハラ教授は「日本版A2ADでは期待されない多用途駆逐艦や高性能航空機は、(平時に)シーレーンやエアスペースを保護する能力を持ち、日本の経済力に見合った国際的な責務を果たすことに役立つ」と表現し、ヘリ空母には小さく小さく平時の災害対処や人道支援に期待しています
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-09-18

2010年:米海軍と海兵隊に告ぐ
「前半」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-04-1
「後半」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-07

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次期練習機T-X(T-38後継)の要求性能公開 [米空軍]

T-X trainer.jpg18日、米空軍のT-38練習機の後継機となるT-Xの要求性能が公開され、5月10日までに希望企業が申し出ることになったようです。その後、申し出た企業と細部のやりとりを経て最終的には2017年秋に企業と機首を決定し、2022年からの納入開始を要望しています

50年以上使用している420機のT-38後継として、350機を調達予定し、20年間に亘って毎年1000億円以上の調達運用経費が絡む大型契約で、5チームが提案を予定しているようです

このT-X調達は、James米空軍長官が掲げた調達改革の最初のケースとなるもので、「早い段階からの企業との情報共有」、「コストと性能のトレードオフを精査」等々の狙いがどのように実現されるのかに注目が集まっています
本件に関し、色々な関係者が発言していますので、寄せ集めてご紹介します

23日付米空軍協会web記事によれば
T-X trainer2.jpg米空軍教育訓練コマンドのT-X計画部長ダンロップ准将は、「従来の装備調達に比し、10ヶ月も早く要求性能を公開した。これは企業とのより深くオープンな意見交換を行うためである」と述べた。
●同コマンドによると、T-Xは2017年秋に機種を決定し、2022年の初納入以降、2026年~2045年の間の運用を想定し、その間年間360時間の飛行を前提として稼働率80%を求めている

●また米空軍は「off the shelf」航空機に拘らないことから、「Boeing/Saab」や「Northrop Grumman/ BAE」は新デザイン機を提案予定で、「Lockheed Martin」も韓国製T-50が要求を満たさなければ新型機を検討する模様
●その他、「General DynamicsとAlenia Aermacchi」がM-346を改良した機体で、更に「Textron AirLand」がScorpionの改良版で競争に参入する見込み

公開された要求性能には・・
T-X trainer3.jpg●公開された100項目以上の要求性能であるが、特に強調されているのは「sustained G」と「simulatorの信頼性・有効性」と「sustainment」の項目である
●また、老朽化したT-38練習機では出来ない戦闘機及び爆撃機操縦者に必要な訓練が出来ることが求められている

●エンジンの燃費はT-38より1割以上の改善が要求され、空中給油装置も要求されている。外装PODは「weapon systems support pod」と「travel pod」のみ
●米空軍はまた、多様な空対空・空対地の兵器発射・投下を模擬出来る「switchology:スイッチアクション?模擬」が可能なことも求めている

コックピットには「large area displays」を備え、夜間暗視装置や夜間作戦装置と適合した照明が要求されている
●操縦席の広さはT-6と同程度。横風制限は25ノットで、ぬれた滑走路では20ノットとしている

「Aggressor」任務は前提としない
Wolters.jpg●19日、米空軍作戦部長のTod Wolters中将は上院軍事委員会で、「T-Xは将来Aggressor任務を果たすに十分なスペース、パワー、冷却機能等を有しているが、要求性能ではAggressor任務を求めてはいない」、「F-16が同任務を最も効率的に実施している中、T-Xの使用を考えるのは時期尚早だ」と説明した
●米空軍省のWilliam LaPlante調達担当次官も、将来のある時点でAggressor任務をT-Xに期待する事はありあるだろうが、要求性能値はそのオプションを妨げないものとなっていると語った

20日付Defense-News記事は本件を
RAND-AF.jpg●米空軍からの企業への質問には、「将来の能力拡張や変更に関し、どの程度オープンで柔軟性があるか」や「レーダーやパイロンやデータリンクや防御システム等の将来改修に関する阻害要因はあるか」が含まれている
●一方でRobin Rand米空軍教育訓練コマンド司令官は「拡張性」要求には懸念も示し、「これまで行ってきた要員養成訓練が可能なことが重要であり、拡張性は必要だが、適切な費用対効果の範囲内でだ」と語った
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今後の進め方がよくわかりませんが、5月10日以降は応募企業と「意見交換・情報共有」を行い、非公開の細部要求性能を「費用対効果」や「実現可能性」を踏まえて定め、最終的な提案要求に進むのではないかと思います

練習機は「候補機種」が世界中にあり、その中から「誰からも文句を言わせない」選定をするのは大変困難な作業になります
軍需産業政策を担当する米国防省の役人の立場なら、米国企業が選ばれ、なおかつ多くの米企業の共存共栄が図られる企業であることが望ましいのでしょうが・・・

高みの見物・・とさせて戴きます

関連の米空軍動向
「空軍の調達コスト削減戦略」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-01-19
「シミュレーターが重要」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-11-21
「次期練習機は2年凍結?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-12-19

航空自衛隊も訓練を委託しているT-38
「米空軍T-38練習機の後継争い」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-01-30
「ボーイングがT-38後継を語る」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-10-18
「T-38に亀裂やトラブル多発」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-04-20-1

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米軍BMD予算は「アウェイ感」の悲哀を [Joint・統合参謀本部]

Aegis.jpg19日、米軍で弾道ミサイル防衛BMDに関わった軍人が下院軍事委員会で証言し、米陸軍や海軍が担っているBMD任務が急増して現場の対応が不可能になりつつあるのに、国防省は両軍トップが求めているBMD戦略見直しを行わず、予算面でも「アウェイ」で戦っているように冷遇されていると訴えました

米軍のBMDに関しては、昨年11月5日に陸海軍人トップが連名で国防長官への要望書を提出し、上記課題への対応を求めましたが国防省はこれに取り合わず、しかも予算の強制削減を前に何らBMDに救済措置がなさそうな状況に、関係者の怒り爆発です

まず昨年11月5日の陸海軍トップの要望MEMO概要
Odierno陸軍参謀総長とGreenert作戦部長

Greenert china.jpgOdierno.jpg最近の弾道ミサイル脅威は急速に大きくなっており、ミサイルの能力は伸び、我々の対処可能領域を上回り続けている
●更に各地域戦闘コマンド司令官からの要望は増加の一途で、数少ない装備品を保有する現場部隊は最も多忙な部隊となっている
●また、長期的な予算展望は厳しさを増し、予算の強制削減が目前に迫っている。

現在の国防省のBMD戦略は実質「装備品購入計画」と「前方展開指向」であり、ミサイルをミサイルで迎撃するという費用対効果の良くない方式を追求するものであり、抑止戦略とはなっていない。このままでは部隊が戦略を支えきれない
国防省は早々に現実に目を向け、希薄な装備品と現場の強い要求を前線部隊が支えきれない現実を直視し、ミサイルが発射されるのを抑止する戦略、物理的破壊と非物理的オプションを駆使した戦略も導入し、ミサイル同士での戦いの前の手段を検討すべきである

19日の下院ヒアリングに関する報道
19日付米海軍協会web記事

Aegis Ashore.jpg北米航空宇宙防衛軍司令官のGortney海軍大将は、ミサイル防衛を含む本土防衛は予算獲得で「アウェイ試合」を戦わされていると訴えた。

●また、既に予算削減で関連の訓練予算や海外作戦予算は削減され、将来予期される削減は即応態勢にも大きな影響を与えることは必至であると同大将は下院で語った
●更に、BMD装備は絶対量が不足しているのに現場からの要求が急増しており、PAC-3も、THAADも、イージス艦もその運用頻度は上昇の一途で、軍内で最もストレスを抱える部隊の一つとなっていると訴えた

●別の場で米海軍の調達担当次官は、BMD任務に当たる駆逐艦や巡洋艦などの米海軍アセットは正に屋台骨だが、イージス巡洋艦は既に「若者ではなく中年代にあり」、駆逐艦も「中年代に入りつつある」状態だと解説した
2つやるべき事がある。一つは艦艇がフル稼働に近い状態の中でも、予定寿命を達成させなければならない。もう一つは、延命措置についての検討を開始しなければならない点である。

THAAD2.jpg●下院軍事委員会のフォーブス議員は、2014年には前線部隊からのBMD艦艇派遣要求が44隻だったのが、2016年には77隻に増加する見通しだと語った。
●別の下院議員は、当時のヘーゲル長官が陸海軍トップの要望を却下したことに失望したと述べ、現BMD戦力維持に疑問を呈した

●Gortney大将は、巡洋艦や駆逐艦には、空母群としての作戦や護衛任務もある点に言及し、現戦略は維持不可能になると付け加えた
●米ミサイル防衛庁の長官であるSyring海軍中将は、既に予算削減で新型SM-3(Block IIA)の試験が遅延しているが、強制削減の緩和対象扱いになっていないBMDやミサイル防衛庁予算は、再度の強制削減で破壊的な影響を受けると訴えた

●Syring中将は、再び強制削減が発動されれば、ミサイル防衛庁予算は$8.1 billionから$6.7に減少し、将来への能力向上が妨げられると述べた
●同時に同大将は、最近のミサイル試験の好成績や安定から、ミサイルの品質保証期間延長が可能になり、14%の調達経費削減につながると説明した
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ミサイル防衛BMDの話題をご紹介するのは久しぶりですが、しばらく目を離した隙に、各軍種が予算縮小の中で「組織防衛」に走り、BMDが「アウェイ試合」を戦わされている様です

PAC-3.jpg陸海軍トップが要望する「ミサイルが発射されるのを抑止する戦略:deterrence policy」が考え得るのか??? ・・との疑問はあります。
相手が相手だけに難しそうですが、余りにもBMDが高価で効果も限定的なため、少しでも抑止が可能なら・・・との思いは分からなくはありません。

でもよく考えると、陸海軍がBMDの優先度を下げて重要度を訴えないから、つまり各軍種の古典的装備を最優先にするからBMDが「アウェイ試合」をさせられているのでは・・とも思います

「日米韓がBMD情報共有へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-01-05-1
「あれ?韓国がPAC-3導入へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-11-13
「進化するイージスIAMD」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-05-09

タグ:米軍 BMD
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驚愕:米国防省で写真展:WW2時の米中軍事協力 [中国要人・軍事]

やるな中国・・・
首相の70周年談話検討に強烈なジャブ1発!

US-China photo2.jpg18日ペンタゴンで、第2次大戦中の米軍と中国軍の協力関係を示す写真展「National Memories」の開幕式典が行われ、デンプシー統合参謀本部議長のほか、中国での米軍指揮官の子孫や在米中国武官、この写真展実現に努力した謎の中国人「Zhang Dongpan」が、「抗日戦争における米中軍事協力」を発掘された歴史として紹介し、歴史の共有に繋がると讃えています。

ペンタゴン1階~3階までの連絡通路を利用した写真展はかなりの規模で、米国防省の勤務者の他、ここを訪れる者達に「抗日戦争における米中軍事協力」を印象付けるのでしょう

米国の公文書館には、関連する写真が23000枚も保存されていたと言うのですから、抗日戦争勝利70周年の今年、どのように関連写真が拡散するのかに注目です。
なおこの写真展は、他の米国や中国の都市でも開催されるそうです

18日付米国防省web記事によれば
US-China Photo4.jpg第2次大戦中、「中国・ビルマ・インド戦線」には25万人の米国兵が参戦したが、デンプシー議長は「National Memories」と名付けられた写真展を「米軍と中国兵が共に(日本と)戦った事を示すものだ」と開幕式で讃えた
●また当時の地域米軍司令官の孫であるEasterbrook退役大佐は、CBI戦線は欧州や太平洋戦線と同様の規模で重要な作戦だったが、現代の米国人にとっては、米国が中国で日本と戦っていた事実は驚きだろうと語った

●更にEasterbrook退役大佐は、WW2後、中国では内戦が起こり、毛沢東の勝利と共に米軍との協力の歴史は葬られたと語り、更に「文化大革命により、僅かに残っていた記録も破棄されてしまった」と開幕式で語った

謎の中国人「Zhang Dongpan」による歴史の掘り起し?
●Zhang Dongpan氏は開幕式で、「1999年、友人が私にWW2中の中国での写真だという、米兵の葬儀の写真を送ってくれた」、「写真は中国共産党だけで日本を撃退したとの歴史に反するが、米軍が中国に派遣され、少なくとも1名の米兵が中国で中国のために亡くなった事を示している」と語りかけた
●Zhang氏はEasterbrook退役大佐に連絡を取り、2名は中国で戦った米軍の生存者への接触を試みた。また並行してDongpan氏は、米国文書館で23000枚もの米国の中国での活動を写真を発見した

US-China photo3.jpg●2006年、Zhang氏は収集発見出来た写真をデジタル化し、2010年には中国内で「National Memories」展示を開始した。これまでに数百万人の中国人が写真展を見ている
●中国軍に4年間在籍していたことがあるZhang氏は、当時の米軍部隊のパッチと米中両国国旗をデザインしたピンを着けて、「今日では、中国人でも多くの人が、WW2で米国が中国を助けてくれて有難う、と言っている」と紹介した。

●式典には在米中国武官の他、当時写真を撮影した部隊の流れを引く米陸軍第55記録大隊の写真員も参加した。
●Zhang氏は当時の写真員達の勇気をたたえ、「歴史の記録のためカメラを手に前線で活動した彼らのお陰で、米中共有の遺産が残されたのだ。彼らの写真は、米中軍のプライドと真実を探求するプライドの源泉となる」と訴えた

●同氏は、今後も彼の歴史啓蒙活動を米国と中国内で継続する、と語りました

デンプシー議長の開幕式挨拶
US-China photo.jpg●米国は長くアジア太平洋地域の平和と安全に関与してきており、当時も、そして今も明確にそれを示している
●この場で重要なのは、日本が過去70年間、確固たる米国の同盟国としての歴史を刻んでいることである。日本は、地域の平和と反映と安全保障への関与を示してきており、世界は写真が示すような日本はもういらないと感じているthe world shows that the Japan of the era of these photos is no more
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米国防省内にも、この様な写真展を企画実現する雰囲気があるんですねぇ・・・。ライス大統領補佐官を始め、オバマ政権全体の雰囲気でしょうか?
米国では誰も話題にしなくなっている「中国・ビルマ・インド戦線」の米軍指揮官子孫に巧みにアプローチし、デンプシー議長まで引っ張り出してくる「ロビー能力」にも驚かされます

それにしても、この謎の中国人「Zhang Dongpan」はプンプン臭いますねぇ・・・。
発言からも、戦勝70周年を機に「日米分断」を図ろうとする意図が見え見えですね・・・

それにしても中国恐るべし・・

戦勝70周年記念パレード関連して
「70周年行事を巡る分析」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-11
「政府関係機関高官の中国話」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-28-1

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別世界:ドイツが今後5年間国防費6%増へ [安全保障全般]

別世界の話のようですが、ドイツの話です

Merkel.jpg20日付Defense-Newsによれば、メルケル首相率いるドイツ政府は今後5年間2019年まで、安全保障環境の変化に対応するため、国防費を6.2%増加させることを承認したようです。

イスラム過激派の活動が活発化し、ロシアがウクライナで好き放題し、更に爆撃機や戦闘機を欧州周辺で我が物顔で飛行させ始め、米国が欧州NATO諸国に国防費をアップさせろと厳しく指摘しているとは言え、西側先進国でこれだけの国防費増額が可能なのは「ドイツ連邦」だけでしょう・・・凄い!!!

女性首相に女性国防相が安全保障をリードするドイツですが、的確な経済運営を背景としたしっかりした国家運営と、迅速な安全保障施策推進に脱帽です。
また以前ご紹介しましたが、ドイツは昨年11月、軍の人材確保改善策として、給与や手当面での改善や勤務時間の緩和・柔軟性確保策を打ち出していたところです。

20日付Defense-Newsによれば
●メルケル首相率いるドイツ政府は、今後5年間2019年まで、安全保障環境の変化に対応するため、国防費を6.2%増加させることを承認した。
●コレは2019年までに追加で約9000億円増額することを意味している

Merkel3.jpg●予算計画案によれば、2016年には約1600億円増額の3兆8千億円に国防予算が引き上げられ、これら増額分はドイツ連邦軍の改善や拡張、更に「NATO拡大関与」へのコミットのために用いられる
●NATOへの関与に関しては、メルケル首相が長期化を示唆しているロシアとウクライナの紛争に対応する「NATO response force」に関連する予算も含まれている

ドイツは現在、GDPの1.2%を国防費に充てているが、NATOメンバーに推奨されている2%以下の状態である
●今回ドイツが国防費の増額に踏み切れた背景には、2014年ドイツが40年ぶりに均衡財政(first balanced budget)を達成でき、予算に余裕が出来たことがある

●また、最近欧州のパリやコペンハーゲンで発生したテロ事件への対応を求める、世論の高まりも背景にある。このため、国防省だけでなく、テロ対策を直接担当する警察や治安機関への予算も増額される
●ドイツ内務省のMaiziere大臣は「警察や治安機関は、小グループのテロや過激な個人活動家、また最新兵器を保持した熟練の活動家にも適応して対処しなければならない。より良い装備が必要である」と語った
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ちなみにドイツ連邦軍の人材確保策とは
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-11-09-1
Leyen.jpg●今後4年間のボーナス増額
特殊技能を持つ専門職員に月額5万円強の手当支給、危険な仕事や困難な仕事への給与の増加
1週間の勤務時間を制限する規定の設定(過剰勤務の抑制)、パートタイム勤務(短時間勤務)の利用可能対象者の大幅増加・・等々

安全保障政策に関しても
●2006年に発表以来途絶えている国防白書を編さんし、ドイツが直面している安全保障の課題や国防の優先事項を示す
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Merkel2.jpg先日の来日時の発言等を見ると、極東情勢にはいささか頼りない面があるような気がしますが、本当に大したもんだと思います

以下に示す、2011年10月時点でのドイツ軍削減計画が、どこまで進んでいるのかが気になるところですが・・・


2011年にドイツがまとめていた軍削減計画
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-10-30
国防相案(主要な装備品調達予定数の削減)
●177機→140機: 戦闘機Eurofighter
●6機→4機:    無人偵察機グローバルホークRQ-4
●22機→16機:  他の無人機

●53機→40機:   輸送機A400
●120機→80機:  輸送・救難NH-90 heli

●410両→350両: 戦車Puma
●80機→40機:   戦闘ヘリTiger

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衝撃(笑)の自衛隊公式スマホゲーム配信 [ちょっとお得な話]

「ついにここまで来たか」の感が漂います・・・
防衛省webサイトのとあるページに・・・
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/jcollection/


J-cole2.jpg自衛隊公式スマホゲームアプリ
お家を守って装備を集めろ
自衛隊コレクション(Jコレ)

指一本で簡単操作、自衛隊公式アクションゲームアプリ
更新情報:2015.03.19 iOS版アプリを公開いたしました!

ストーリー
キミのおうちの安全を守れ!
舞台はとある一軒家
家の人たちは仕事や学校に行って、みんな留守にしている
静まり返った家の中、キミの部屋においてある自衛隊フィギュアが、ゴソゴソと動いている
彼らは今日も万が一の事態に備えて訓練も怠らない!
さあ、この家の平和を守るのだ!



ゲームの遊び方
指一本のカンタン操作!
自衛隊の様々な職種のフィギュアが大活躍!
キミの指で操作して、制限時間内にステージをクリアしよう!
ステージによって変わる操作方法を読み取って、上手に先に進もう!

J-cole3.jpg適職診断について
キミにピッタリの職種はなに?
今日のキミにピッタリの職種がわかる「今日の適職診断」!

1日1回、陸・海・空の自衛隊で活躍する色々な職種が登場
キミの知らない意外な職種が見つかるかも!

診断結果をSNSにシェアしてみんなに自慢しちゃおう♪

1ヶ月毎に新しいミッションを配信予定 おたのしみに!
【配信中】MISSION1:守れ!家庭菜園
【4月配信予定】MISSION2:引き出せ! 愛犬の底力
【5月配信予定】MISSION3:見張れ! 安全な暮らし
【6月配信予定】MISSION4:閉めろ! 我が家の出入口
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未だ「ガラケー」使用のまんぐーすには縁のない世界ですが、涙ぐましい努力には頭が下がります。

少子化の中の人材確保や募集促進策、野党による集団的自衛権「ねじ曲げ議論」に対抗する防衛思想の普及に役立つことを祈念いたします

隊員の皆様用も作成し、「コンプライアンス」を教えたり、本格シュミレーションゲームで「空中戦」が如何に非現実的かを学ぶのも一興かも・・・
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「夢」追求メッセージだけでなく・・・ [ふと考えること]

「常にドアを明け、チャンスや機会をつかめ」
「予想していなかった道にも備え、臨んでみるべき」

innovation.jpg学校の卒業式もほぼ終了し、4月から新たな生活を開始する若い方も多いでしょう
私自身の過去を振り、希望を抱きつつも不安な思いに駆られている方も多いのでは・・・と思います。

そんな今日この頃、世間には「夢を持て」、「夢をあきらめるな」、「夢を追い続けよ」などなど、「夢」を持つことや「夢」を追い求めることを訴えるメッセージが溢れています。

さすがにひねくれたまんぐーすでも、「夢」追求メッセージを完全否定したりはしませんし、鼻で笑ったりもしませんが、若者達に「夢」追求だけを訴えるだけでは不親切だと思うんです。
innovation2.jpg社会経験も十分でなく、「夢」が何なのかもよくわからない若者達に、耳障りの良い「夢」追求メッセージだけでは「片手落ち」だと思います

冒頭に掲げた2つのメッセージは、「夢」追求に加え、必ず若者に伝えるべきと私が考えるメッセージです。そしてその2つは、米国防長官と米軍人トップが、それぞれの母校の高校生に送ったメッセージでもあります


米軍人トップが高校生に(2015年3月16日)
●(ニューヨークの母校でデンプシー統合参謀本部議長は)人生とは、常に扉を開いておき、機会やチャンスを活かすことです。将来をわくわくしながら迎える事で、決して投げやりになってはいけません
●私が君たちと同じ高校生の時に、仮に誰かが「君はいつか米軍トップになるよ」と言ったくれたとしても、私はその可能性を強く否定したでしょう

dempsy2.jpg●正直に言うと、私は陸軍士官学校に入ることを熱望していたわけではありません。しかしその道に進みました
●私は将軍になりたいと強く思っていたわけではありません。しかしそうなりました
●そして、私は決して4つ星の統合参謀本部議長になりたいと思っていたわけではありません。しかし今そうなっています

歴史や時代の流れが、人を見つけ使命を与えるのだと思います(history will find a person)
●もし君たちが、自身の人生設計を自分のものとして、何者にも影響を受けずに実行していけると考えていたなら、それは冗談にもならない間違いです

歴史や時代の流れが人を見つけ使命を与えるのだから、君たちや君たちの家族や国家の代わりにそれを与えるのだから、君たちは備えていなければなりません
●「Keep the doors open. Don’t do anything stupid to close them」--常に扉を開けておきなさい。それを閉ざすような馬鹿なことをしないように


ゲーツ国防長官(当時)が高校生に(2010年5月23日)
●(カンサス州の母校の卒業式で)私は高校卒業後、自分は優秀だと考え、医者になるために進学しました。しかし、いきなり一学期の微積分で「D」の成績を取り、私は父に「Dは贈り物だと思う」と言い訳し、自分に適性がないことが明らかになったと解釈しました。
私は大学院生の時、偶然CIAのリクルーターと出会いました。当時歴史の教師を目指していた私にとって、全く考えもしなかった組織です。

gatesDuke.jpg●最初、CIAは私をスパイに仕立てようとしました。初期の訓練でCIAの女性職員をグループで尾行しましたが、「怪しい男達が女性を追い回している」と一般市民から警察に通報され、仲間の2人が警察に捕まってしまいました。偶然私が逮捕を免れたのは、早々に女性を見失ってほとんど尾行できなかったからです。
●CIAは私が現場担当に向いていないと判断したのか、入手情報を検討解釈する分析官になりました。そしてこれが私に、米国史上の驚くべき出来事を目撃する機会を与えることになったのです。

皆さんも何度か誤った方向に踏み出すこともあるでしょうし、得意分野を見つけるまでに困惑するような事もあるでしょう。しかし、継続して努力することです
●大学に進学するにしても、他の道に進むにしても、最初につまずいていらいらしたり落胆するのではなく、努力を続け、学び方を学び、誘惑を遠ざけ、努力や挑戦を続けることです。そして、どのような道に向かおうとも、あなた方が必ずしも想像しなかったような道を歩むことにも備えておくべきです
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夢追求メッセージを「4割」、変化や未知のチャンスへの心構え、そしてその日に備える過程での努力継続を「6割」、ぐらいの比率が若者には適当なのかも・・・と個人的には思います

桜6.jpgスポーツのメダリストやプロ選手なら「夢」追求でしょうが、世の中の大部分の人たちは、年齢や経験を積む中で、いろんな経験をする中で、自分の「道」を見定めていくのだと思います。

それぞれの「道」が、夢の実現であることもあれば、ふとしたきっかけで出会った「道」であることもあるでしょう。最後まで自分の「道」に納得いかない人も居るでしょうが、出会った「道」、与えられた「道」で花を咲かせる努力は、何時の時代にも尊く大切なものだとアドバイスしてはどうかと思います

history will find a person」、「努力を続け、学び方を学び、誘惑を遠ざけ・・・」・・最近の日本で余り聞かない表現です。「いかなる形にせよ、社会に奉仕する事の大切さを忘れてはいけない」ともゲーツ氏は若者によく語っていました

若者に語るシリーズ
「リーダーたる者は:最後の卒業式」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-28
「空軍士官候補生へ最終講義」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-07
「前:陸軍士官候補生へ最終講義」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-07-1
「後:陸軍士官候補生へ最終講義」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-07-2

「州立大学の卒業式で」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-09
「軍と社会の遊離を憂う」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-10-10
「大学で「公への奉仕を」」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-12-22
「ボーイスカウトの精神を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-07-29

まんぐーすが独断で選定!
「ゲーツ元長官語録100選」→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2013-05-19

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米国防省が電子戦検討会を立ち上げ [米国防省高官]

work3.jpg17日Robert Work国防副長官は、「電子戦計画検討会:electronic warfare programs council」を立ち上げ、ケンドール国防次官とWinnefeld統合参謀副議長とともに検討委員長として活動すると発表しました

同検討会は、2年前に国防科学諮問委員会(Defense Science Board)が「アフガン等での不正規戦に集中しすぎ、国防省は電子戦をしばらく無視してきた」と指摘したことを受けて設置されたもので、ケンドール次官は「この指摘を挽回したい」と語っています

18日付米空軍協会web記事によれば
Winnefeld22.jpg●17日、ワシントンDCで開催されたシンポジウム(McAleese Associates/Credit Suisse symposium)でWork副長官は、国防省は長く電子戦EWを「enabler」と見なしてきたが、敵はこれらを「重要な攻撃&防御兵器の一部と見なしている」と語った
●更に副長官は「検討会は国防省全体の電子戦投資を吟味し、どのように投資ポートフォロオを変更すべきか、国防長官に戦略的提言を行う」と述べた

●同じ会場でWinnefeld副議長は、自己防御用の電子戦PODを搭載した無人機が敵に防御された空域で活動し、スタンドオフ妨害に従事するイメージを描いて同検討会の検討方向を紹介した

ケンドール次官は同シンポジウムで
●我々には国防省全体を見渡した取り組みが求められている。シナジー効果を求め、また正しい技術投資を模索し、情報が円滑に共有される電子戦計画の推進を図る必要がある
●電子戦検討会を立ち上げ、国防省内の電子戦事業の調和を図るが、特定の軍種に主導させるわけではないし、それが正しいやり方とは思わない
KendallDOD.jpg●それぞれの軍種には、それぞれのアセットが必要であり、特定の軍種が検討を主導する「executive agent」になる必要は無い

全ての軍種が特徴のある分野で貢献し、また任務をシェアしなければならない。検討会では、国防省全体で如何に効率的であるべきかを議論する
●仮にある時点で、特定軍種が主導権をとった方が良いと判断出来る段階に至ったら、そうするかも知れないが。
●いずれにしても、全ての軍種が「EA-6B Prowler」や「EF-18G Growler」の役割のいくらかを担っている(担うべきである)
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検討会立ち上げ文書には「focus area will include EW strategy, acquisition, operational support, and security」と記されているようです
2年前」に指摘された「過ち」を素直に認め、遅れ気味ながら「挽回」しようとの姿勢が立派です!

EA-18G2.jpg電子戦に関する「過ち」を指摘することもなく、指摘されることも無く、なんとなく皆が認識していながら「放置プレイ」し、戦闘機の機数だけに固執する組織ではいけません

抑止力強化の費用対効果・効率性の観点からすれば、空中戦に強い国産ステルス「F-3」戦闘機を目指して巨額投資するより、電子戦能力を強化する方がより効果的なのでは・・・と思いますが

関連の記事
「悲劇:国産ステルス戦闘機F-3開発へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-18
「ステルス機VS電子戦機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-04-22

「米空軍は直援EWを海軍に依存」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-09-08
「MALDが作戦可能体制に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-08-29-1
「緊縮耐乏の電子戦部隊」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-01-29-1

「電波情報収集RC-135」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-01-09
「心理戦用EC-130」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-11-15

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悲劇:国産ステルス戦闘機「F3」開発報道を嘆く [ふと考えること]

F-3 ASDF.jpg17日付産経新聞web(Sankeibiz)は、日本政府が航空自衛隊の戦闘機「F-2」の後継機となるステルス戦闘機「F-3」(仮称)を開発する方針を固めた報じ、左藤防衛副大臣のインタビューなども掲載しています。
直接的には、「ステルス機用の強力なエンジン(推力15トン)の開発にめどがつき、国内技術だけで高性能戦闘機を製造できる見通しが立った」ことが引き金になったようです。

記事によれば、今夏に飛行試験を開始する「先進技術実証機(ATD)」の成果を踏まえ2018年度までに「F-3」の具体的な開発計画を決め、計画通りに開発を終えれば2028年以降に順次、部隊に配備する計画だそうです

F-3 ASDF2.jpg国産の技術が成熟し、「一国の航空機技術力の象徴」といわれる戦闘機が優れたレベルで国産可能となること自体は素晴らしいことです。空中戦の性能で「他国の最新鋭戦闘機を上回る性能を目指し」、「零戦の夢再び」も結構です
また、防衛省が左藤副大臣を先頭に「戦闘機開発には1000社以上が関連するので経済効果が大きい。雇用や新技術開発にもつながる」、「経済効果は合計で8兆3000億円」と大宣伝するのもほほえましい限りです・・

でも思います。「F-3」は日本の国防環境の中でどれほど重要なんですか? 国防投資全体の中で「F-3」への投資はどの程度の優先度や比率になるんですか? 他の必要な投資とのバランスをどう考えているの? そんなことを考えてみます

まず17日付産経新聞web記事の概要
F-3用のステルス戦闘機用の「ハイパワースリムエンジン(HSE)」は「先進技術実証機(ATD)」と呼ばれる試験機に搭載された推力5トン級の「実証エンジン(XF5)」の技術を生かし、IHIと防衛省技術研究本部が開発。2018年度をめどに15トン級の戦闘機用試作エンジンを仕上げる計画
●一方、ATDは今夏にも飛行試験を始める。F-3に搭載するステルス技術やエンジン噴射の角度制御での「高運動性能」等実験を、2016年度まで実施。データを基に、2018年度までに「F-3」の具体的な開発計画を決め、計画通りに開発を終えれば2028年以降に順次、部隊に配備する計画

F-3 ASDF3.jpg15トン級の戦闘機はエンジンは、世界でもP&WやGEやロールスロイス(RR)などだけが製造技術を持つもので、純国産戦闘機開発の壁となっていた
防衛省は開発費用だけで5~8000億円を見込んでいるが、戦闘機にはこのほか、製造や維持、改修、さらに耐用年数経過後の廃棄に至るまでさまざまな費用がかかる

●左藤副大臣は「歴史的に大きな転換点になるだろう。日本にはステルス関連で、機体の構造や材料、エンジン回りの優れた技術がある」と語り、対空戦闘で他国の最新鋭戦闘機を上回る性能を目指し、戦後70年を経て初めて視野に入った一線級の国産戦闘機は日本の航空機産業の復権をかける意気込みを示した

左藤防衛副大臣は国産の意義を
Satou DDM.jpg●共同開発では、他国の技術を取り込め、参加国同士で安全保障面の関係を強化でき、リスクや開発コストを削減できる。ただ、特定の国に全面的に依存しているわけにもいかない。共同開発を視野に入れながらも、国産を選択できるように技術の蓄積・高度化を図りたい
●国産化により、防衛生産・技術基盤の維持・強化に役立つ。また自衛隊機の適時適切な能力向上、高い可動率の維持に繋がり、安全保障の主体性の確保に寄与でき、共同開発時の交渉力にもなる

技術波及(スピンオフ)にも期待。例えば、F-2共同開発時の炭素繊維強化複合材技術はB-787旅客機に、レーダー技術は電子料金収受システム(ETC)に応用されている
戦闘機を防衛装備移転三原則の下で、海外に移転できるかどうかの方針は決まっていない。さまざまな兼ね合いがあるので国家安全保障会議(NSC)で可否を議論することになる

●対艦能力だけでなく、対空能力もかなりの水準までいけるのではないか。優れた戦闘機には抑止力を高める効果があるということを強調しておきたい

ハイパワースリムエンジンの説明記事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150316-00000001-fsi-bus_all&pos=1


当然まんぐーすは反対です
F-3 ASDF4.jpg●少子高齢化が急速に進み、少なくとも半世紀は現在の財政状況に大きな変化は無いことを踏まえれば、実態として日本の国防費を急激に増加させることは極めて困難との前提でまず考えるべき。
●従って今後の国防投資は、歴史的に見ても大きな転換点にある戦略環境や軍事技術動向を見極めつつ、日本に必要な優先分野を絞り込み、効率的に行うことが不可欠。

●世界及び極東の国々は相互依存が進んでおり、武力紛争自体は国益に大きな負のインパクトとなる。従って、中国を中心とした周辺諸国との軍事的な緊張は高まりつつあるが、適切な国防力を維持整備することで抑止力を強化し、紛争の未然防止を目指すことが最重要
抑止力強化を考えるには、相手の軍事的脅威とその変化をよく見極める必要があり、特に安価な弾道・巡航ミサイル技術の拡散、サイバー戦・宇宙戦・電子戦分野の影響力拡大は、従来の脅威認識の意識改革を迫るものである

「脅威の本質を見極めよ」→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2012-10-08
「世界共通の中国軍事脅威観」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-12-30

●「脅威の変化」に対する意識改革は、日本の同盟国である米国で少しづつ着実に進んでいる。米国防省の年次報告書「中国の軍事力」は毎年「短期間に局地戦に勝利することを目指す中国軍」を紹介し、ミサイルやサイバー等の脅威に警鐘を鳴らし、2010年QDRが提唱したエアシーバトル検討も「脅威の変化」認識の表れ
●米軍内でも、「被害状況下」を想定した戦い方の必要性が叫ばれ、指揮所、指揮通信C2、飛行場等のインフラ、兵站支援等々のResiliency(抗たん性、強靱性)の議論が行われており、アジア太平洋での拠点の分散が始まっている

「Resiliencyを捨てたのか?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-09-13-1
「2014年版中国の軍事力」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-06-06
「米空軍C2の脆弱性議論」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-18-1
「作戦基地の脆弱性議論」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-12-05-1
「被害状況下で訓練せよ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-10-23
「国防科学委員会の警告」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-02-10-1

DF-21D.jpg日米両軍が過去数度に亘ってハワイで行っているIAMD机上演習(IAMD Wargame)では、恐らくこれら中国を中心とした「脅威の変化」が扱われ、両軍で脅威の実態の認識の共有が図られているはず
ただし注意を有するのは米軍は所詮「遠征軍」であり、国土が第一列島線を構成する日本とは戦略環境が異なる。従って、進行しつつある急激な「脅威の変化」に日本が適切に対応するには、米国や米軍の認識の変化を待っていては遅く、日本が先頭に立って軍事戦略・戦術の変化をリードする気概が必要

「米軍と海空自がIAMD演習」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-02-22

●既に米国研究者やシンクタンクでは、日本に「非対称の戦い方」や「日本版A2AD」を求める意見が大勢を占め始めており、従来型の防衛体制強化を「応援」しているのは軍需産業やそれに繋がる政治家(政治屋)ではないかとも個人的には思量する

CSBA理事長のFA論文http://www.foreignaffairs.com/articles/143031/andrew-f-krepinevich-jr/how-to-deter-china
「CNAS:日本もA2AD戦略を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-09-18
「CSBA:陸軍にA2ADミサイルを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-05-14
「森本元防衛大臣の防衛構想」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-09-05

DF-21D 2.jpg日本より遙かに厳しい地理的環境で中国に対峙する台湾の状況は、大いに参考にすべきである。有力シンクタンクCSBAは昨年末、ついに台湾に対し「不正規戦」重視への方針転換を迫るレポートを発表した

●同レポートはその大きな理由として「脅威の変化」を挙げつつ、更に、台湾がこのまま戦闘機や大型艦艇や大型潜水艦を米国に要望し続けるようであれば、米国は台湾の本気度を疑うだろう、と説明した
つまり、「脅威の変化」に目を背け、従来通りの国防投資を続けるような国には真剣さを感じないし、応援する気にもならないと訴えたのである。日本はCSBAの訴えを、近い将来の日本への言葉として肝に銘ずるべきだろう

CSBA提言の台湾新軍事戦略に学ぶ
「その1:総論」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-12-27
「その2:各論:海軍と空軍へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-12-27-1
「その3:各論:陸軍と新分野に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-12-27-2

戦闘機のみ重視は改めるべき
米国の研究者やシンクタンクは「非対称の戦い方」や「日本版A2AD」を求め始めているが、戦闘機投資削減を求める声は聞かれない。軍需産業からの研究費や支援を受けているがための、消極的黙認姿勢ではないかと考えられる)

SinSin.jpg戦闘機は脆弱な複数のインフラ(飛行場、整備施設、管制機関、燃料、部品補給ルート等々)に依存する兵器システムであり、「脅威の変化」の前には、残念ながらResiliency(抗たん性、強靱性)の極めて低いシステムである。
●戦闘機は、平時における領域警戒には最低限なアセットが必要だが、有事に置いては初期段階で機能を喪失又は機能発揮が大幅に困難になる可能性が高く、各種ミサイルやサイバー戦・宇宙戦・電子戦分野に重点を置く相手国に対する抑止力は限定的と考えるべき

●またベトナム戦以降、米空軍の戦闘機は空中戦で撃墜されておらず、、制空や航空優勢の確保は空中戦以前の戦いで決している
従って将来戦闘機に求める能力は高度な空中戦能力ではなく、平時の領域警戒に効率的(整備性や航続能力やリンク能力等)に対応できる能力であり、また有事には可能な範囲で多様な兵器システムが搭載可能な程度のもの(拡張性や発展性を備えたもの)を限定的な投資範囲内で目指すべきである。そして戦闘機への投資比重は現状から大きく低下させるべき

日本の環境からすれば、有事に戦闘機にはあまり期待出来ないとの認識をいち早く共有し、新たな投資ポートフォリオ議論を組織を挙げて開始し、戦闘機重視で停滞した人材育成の活性化に繋げるべき

「戦闘機の呪縛から脱せよ」→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2013-04-16

資源の再配分先(一案)
Resiliency.jpg抑止力を向上させるための投資再配分先は、Resiliency(抗たん性、強靱性)強化に寄与する移動式攻撃ミサイル部隊や防空部隊、指揮所やC2の強化
日本版A2ADに向けた小型潜水艦や高性能機雷、在空型無人ステルス攻撃機やエネルギー兵器への投資
●我が国のサイバー戦・宇宙戦・電子戦分野強化への投資
●同盟国等と協力した衛星を含めたISR及びC2の強化

●そして戦闘機操縦者の養成に過度に集中した人材育成投資を見直し、「脅威の変化」に対応した広範な人材育成に配分する
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戦闘機の方が役に立つ・・と主張されても、必要なときに離陸出来ない可能性が高い高価なアセットへは、投資を絞らざるを得ませんし、そうするべきです
いらいらしても仕方がありません、「脅威の変化」とはその様に厳しいものだからです

Rethinking Seminar.jpg明確にこの様な「脅威の変化」を認識し、変化への備えに取り組む姿勢が相手に伝わることが「抑止力の強化」に直結するのです。
更にこれが国民全体に広く理解され、日本が厳しい環境下にあることを承知しつつ、困難であることを知りつつ立ち向かう国民の姿を相手に見せることが、有効な抑止力として相手に作用すると思います。

「平成のゼロ戦」を生むことに話題性があっても、民生分野への波及効果があったとしても、それは「抑止力の効果」の観点からすれば、つまり国益全体の観点からすれば、極めて非効率な投資であり、現在の日本には不適切な投資だと言わざるを得ません
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おまけ
●中国国防省の副局長が日本にアドバイス
日本は中国のミサイルの脅威を考慮しないのだろうか。局地戦が発生して両国の艦艇や戦闘機が出動する前に、中国側がミサイルで先制攻撃するかもしれないのに
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-10-29

ロバート・ゲーツ語録http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2013-05-19
ある意味で空軍は、その成功の犠牲者とも言える
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-07
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CSBA提言の台湾新軍事戦略に学ぶ
「その1:総論」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-12-27
「その2:各論:海軍と空軍へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-12-27-1
「その3:各論:陸軍と新分野に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-12-27-2

「CNAS:日本もA2AD戦略を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-09-18
「CSBA:陸軍にA2ADミサイルを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-05-14
「森本元防衛大臣の防衛構想」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-09-05

「脅威の本質を見極めよ」→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2012-10-08
「世界共通の中国軍事脅威観」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-12-30

「戦闘機の呪縛から脱せよ」→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2013-04-16
「作戦サイクルは機能するか?」→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2014-05-05

「脆弱でも米軍展開を維持せよ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-09-12
「米空軍C2の脆弱性議論」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-18-1
「作戦基地の脆弱性議論」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-12-05-1
「被害状況下で訓練せよ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-10-23
「国防科学委員会の警告」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-02-10-1

「米軍と海空自がIAMD演習」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-02-22

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中国軍特殊部隊は支援戦力不足 [中国要人・軍事]

Blasko-china.jpg12日、元北京&香港駐在の米国武官だった中国軍事専門家が講演し、中国軍の特殊部隊は訓練や物資は充実しているが、その作戦を支える輸送や火力支援能力が不十分で弱点となっている、と語りました。

同講演は中国の軍事・安全保障問題を専門に扱う会議で行われ、つまり「その道の専門家」の集まりでの発言ですので、断片的ながらご紹介しておきます

16日付米空軍協会web記事によれば
Jamestown china.jpg●12日、Jamestown Foundationが主催した毎年恒例の「China Defense and Security Conference」で、元北京&香港駐在の米国武官だった中国軍事専門家のDennis Blasko氏(退役中佐)が講演し、中国は特殊作戦能力を強化改善しつつあるが、依然不十分なところもあると語った

●Blasko氏は、中国軍には空軍の特殊部隊(第15空挺軍)も含めて2~3万人の特殊部隊が存在し、戦場で通常軍の作戦を支援するために活動する訓練がほとんどであると語った
●そして、同特殊部隊の訓練や物資の供給は十分な水準にあるが、特殊部隊がその能力を「power projection」するために不可欠な、しっかりとした専用の兵站支援やリアルタイムのISR能力がほとんど備わっていないと分析した

Jamestown Foundation.jpg●また同氏は、中国の特殊部隊には特殊部隊を支援する長距離空輸能力や航空作戦能力(米軍のAC-130特殊作戦機のような)が欠けており国外で不正規戦を一定期間遂行可能な組織、訓練、装備体系にはなっていないと語った
一方で同会議に出席したKen Allen氏は、中国軍自体は、例えば中国空軍は2011年以降、上海協力機構(SCO)の演習に参加するため国外で訓練を行っており、また2国間訓練をベラルーシ、ベネズエラ、インドネシアで行っており、その際は大型輸送機IL-76や空中給油機の活動も見られると語った
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先月ご紹介したRANDによる「中国軍の弱点」レポートでも、兵站支援や輸送力の問題が指摘されていました。
ChinaMil.jpg今回は特殊部隊に注目した分析ですが、急速に拡大した実戦未経験な軍隊にありがちな、兵站部門の未成熟は十分あり得る事でしょう

陸上自衛隊は、尖閣諸島や南西諸島にこの特殊部隊が「偽装漁民」や「偽装難民」として漂着して大変なことになる・・・と危機感をあおって着上陸部隊の宣伝に活用しているのかも知れませんが、地に足を着け、「組織防衛」でない冷静な議論をお願いしたいものです

RAND「中国軍の弱点」レポート
「前半:中国軍の弱点レポート」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-15
「後半:中国軍の弱点レポート」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-15-1

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なぜ米海軍は追加でFA-18が必要か? [Joint・統合参謀本部]

FA-18 Inherent Resolve.jpg12日付Defense-Newsは、最近になって米海軍が、一端調達を終了したFA-18の追加調達(2~3個飛行隊:24~36機)を模索し始めた理由を解説しています。

F-35C開発の遅れ、対IS関連の任務所用の増加、旧FA-18の引退開始、旧FA-18の想定以上の摩耗と修理所用増、旧FA-18の延命改修所用、最新型FA-18(E及びF型)への負担増と整備増・・等々の複合要因が相乗効果を生みだし、追加調達を考えるに至っているとの説明です

記事は最後に、米海軍がF-35Cの調達を嫌っているとか、「FA-18対F-35C」と言った評論家の分析を否定する米海軍幹部のコメントも紹介しています。
真偽のほどは、次第に明らかになるのでしょう次第に。他の状況証拠からは、2020年以降まで待つ必要があるF-35を避けているような気がしますが・・・

12日付Defense-Newsによれば
F-35 NIFC-CA.jpg●米海軍のFA-18調達は2013年度予算が最後で、EA-18Gも2014年で最後のはずだった。最終的に2015年度も議会審議の過程でFA-18が復活したが、それも最後との計画だった
●しかし最近になって、海軍トップのグリーナート大将等が「FA-18の追加調達(2~3個飛行隊:24~36機)」の必要性に言及し始めている。理由の概要は以下の通りである

●F-35の開発遅延により、F-35C型の運用開始は2018年にまで遅れており、本格生産の時期も考慮すると、早くとも2020年以降でないと戦力として期待できない
●現在約600機保有する旧型FA-18Cは、340機のF-35Cが後継となる予定で、機体の引退も始まる。同機はアフガンやイラクでの酷使で損耗が激しく、整備予算の削減もあって65~100機がていてい定期整備待ちの状況

●旧FA-18の定期整備は、旧FA-18の延命改修と並行して行われているが、機体損耗の激しさから定期整備期間が伸びていることもあり、修理補給所の能力限界を超えている
対IS作戦所用により、アフガン作戦減少で余裕が出ると想定していたFA-18への任務量が減らず、最新型FA-18(E及びF型)への負担増と整備増が生じている。

●旧FA-18の延命改修(飛行時間6千時間増)が行われていたが、150機に対しては1万時間増の改修が実施中も、任務増と整備工場の容量の関係で機体維持が限界

米海軍航空作戦計画責任者は
Manazir.jpg●Mike Manazir少将は「専門家の中には、米海軍がFA-18の継続購入を主張している点を捕らえ、米海軍はF-35に冷淡だと主張する者がいるが、それは誤りだ」、「何かを購入しないと言っていない。2024年の海軍航空戦力を考えれば、F-35CとFA-18の両方がそろっていなければ戦力にならない」と語った
●更に「米海軍FA-18のみを欲しているのではない。FA-18だけでは勝てないのだ。F-35飛行隊も必要だ」、「誤って流布されているFA-18対F-35Cの構図を払拭したい。両機種が融合して戦力発揮する必要がある」と訴えた

●そして「グリーナート大将が述べた24~36機というのは、FA-18飛行隊2~3個分の機数を指しており、F-35の遅れ、旧型FA-18の損耗と整備作業の遅れ、最新FA-18への負担増と任務増を秘計に、リスクを減らすために必要なき機数である」と説明した
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FA-18.jpgへそ曲がりのまんぐーすは、F-35計画の惨状から米海軍がF-35から距離を置きたがるのは自然だと思いますし、米海軍内部の声も聞こえてきますので、引き続き「FA-18対F-35C」の構図を念頭にフォローしたいと思います

それにしても、対ISはいろいろな方面に、じわじわと大きな影響を与えつつあります。

関連の過去記事
「ステルス機VS電子戦機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-04-22
「35歳FA-18の将来方向」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-12-15
「母機よりも搭載装備を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-07-11

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中国の戦勝70周年軍事パレードに絡め [中国要人・軍事]

China National Day parade4.jpg9日付「世界潮流を読む 岡崎研究所論評集」は、習近平中国が実施すると発表している久々の軍事パレードに絡めて、今後の中国や日中関係の動向に関する視点を提供しています

50周年軍事パレードの際はこうだったが、今回はこうかも知れない」、また「今後の外交日程から、このあたりがポイントのなりそう」など、今後の情勢を見る「つぼ」を紹介する論考ですので、ご参考まで紹介します

9月3日開催と言われている軍事パレード
China National Day parade2.jpg●第一義的には習近平の権力掌握を内外に示すことが目的だろう。特に腐敗撲滅の「大トラ」として退治した軍の大物である徐才厚と、治安と法執行を担当した周永康であることから、習近平が軍と治安機関をしっかりと掌握したことを国内に示す狙いがある。
●同時に、中国の国力と軍事力を誇示したいという願望も見える。これも、軍事大国になった中国を国民に見せ、ナショナリズムを満足させ、党と習近平への支持を強める狙いがある

●これらを通じ、習近平への権力の集中を実感させ、中国共産党にとって現時点における最大の課題である「改革の全面的深化」(2013年三中全会決定)を推進したいのでしょう

日本として注目すべき事項
70parade2.jpg習近平政権になってから意識的に進められている抗日記念活動の強化の流れに注目。目的が国内の社会の凝集力の強化にあり、副次的に日本が巻き込まれた状態
抗日戦争勝利50周年の1995年、江沢民は自分の権威・権力を強化するため7月7日の盧溝橋事件の日から9月初めまで続いた記念行事を、江沢民は積極的に主導した
習近平政権の抗日記念活動の強化は、昨年から目につき始めた。9月3日を抗日戦争勝利の記念日とし、12月13日を南京大虐殺の犠牲者追悼日にして行事を行っており、今年の動きが注目される

日中関係と日米関係
70Parade.jpg戦後70周年の首相談話については、5月の連休に想定されている総理訪米が極めて重要になる。ここで日米のすり合わせがなされ、その内容が首相談話に反映されれば、本年の戦後70周年は、日本にとってプラスとなる
日中関係を前に進める事に関しては、今年の前半、日中間に首脳を巻き込む行事がないことから、取り掛かりをつくるのが難しいただ日中韓三国外相会談が動き始め、首脳会談も実現すれば、打開の道は開ける
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China National Day parade.jpg中国の外相が「日本の首相も招待する」と発言している軍事パレードですが、その周辺の政治外交日程も含め、色々とありそうな予感です
中国の指導者が替わっても、「中国国内の凝集力強化」に「抗日」が利用される流れに変化を期待出来そうもありません

「5月の連休に想定されている総理訪米」と日米首脳会談に期待がよせられていますが、どうなんでしょうか・・・

46人もの米共和党上院議員が、「オバマ政権がイランと核開発で何らかの合意を行ったとしても、次の大統領はその合意を履行しない」との趣旨のレターを連名で署名してイラン政府に送付したようです。
ホワイトハウスはこの前代未聞の行動に怒り心頭ですが、この様なゴタゴタ模様の米国で、「戦後70周年の首相談話」は如何なる反応に出会うのでしょうか

関連の記事
「政府関係機関高官の中国話」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-28-1

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