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日本導入グローバルホークの悲劇 [ふと考えること]

Handa.jpg20日付現代ビジネス電子版に、東京新聞の半田滋氏が「アメリカのぼったくり兵器の押し売りに、ノーと言えない防衛省」とのタイトルで寄稿しています。

半田氏に反感を持つ防衛省職員や自衛隊員は多いでしょうし、この寄稿にも恣意的に誇張した推測や憶測や表現が入っているのでしょうが、米国製兵器の売り込みに関しては、以下の様なやるせない」ストーリーが過去から現在に至るまで存在していることも確かでしょう

特に、トランプ大統領が「America First」で自国産業や雇用を最優先し、東アジアや西太平洋地域の安全保障の優先順位が必ずしも高くない現実からすれば、この傾向が続くと考えるべきでしょう

また、日米関係全体で貿易問題を「ディール」した場合、国民に見えにくく(国民を騙しやすく)国内を押さえやすい(制服組を中心とした防衛省さえ押さえれば事足る)防衛装備品で米国に妥協する恐れ(可能性)は極めて高いと言わざるを得ません

そんな時期の日米関係ですので、紹介するのも気が引ける「やるせない」半田寄稿ですが、目を背けてばかりでは変化も起こせないので「つまみ食い紹介」致します

20日付現代ビジネス電子版半田寄稿の概要
RQ-4 1.jpg●情報機能強化の切り札?として、防衛省が調達を決めた無人機偵察機「グローバルホーク」。3機購入を決めているが、米政府は調達から廃棄までのライフサイクルコストについて、機種選定の際に示していた金額の2倍近い3000億円以上を吹っ掛けてきた
●「えっ、また言ってきたのか」・・・4月中旬、米国防省を通じ、グローバルホーク製造企業が機体価格を合計100億円値上げすると防衛省に通知してきた。慌てた防衛省は5月半ば、急きょ担当幹部を米国へ派遣、国防省や同社と協議を開始した。

機体価格は1機158億円で3機計474億円。これを合計600億円程度まで値上げするという。値上げは初めてではない。防衛省は2014年、無人偵察機の機種選定を行ったが、ライフサイクルコストは約1700億円だと説明していた米政府が、機種選定終了後に3269億円に上方修正した。
●「安値で釣り、高値で売る」という催眠商法のような米国流の武器商売だ。防衛省は機体価格だけでなく、地上装置や整備用器材などの導入に初期費用を約1000億円負担する。更に維持管理のための費用が毎年約100億円もかかる。

米国のいいなり:悲しきFMS購入
RQ-4 Misawa.jpg●この一方的な価格高騰などには、日本が米政府から直接購入するFMS(対外有償軍事援助)という米国独特の売買方式が関係している。購入する側に著しく不利な内容だが、高性能の武器が欲しい国は甘んじてFMSを受け入れ、米国は160カ国以上とFMS契約を結んでおり、日本も例外ではない。
●FMSは米国の武器輸出管理法に基づき、①契約価格、納期は見積もりであり、米政府はこれらに拘束されない、②代金は前払い、③米政府は自国の国益により一方的に契約解除できる、という不公平な条件を受け入れる国にのみ武器を提供する。

●それでも日本防衛に不可欠なら、我慢も出来るだろう。しかし、日本に提供されるのは期待した最新型ではなく、古い「ブロック30」というタイプ。FMSのため米政府の判断に従うほかない
●グローバルホークは陸上偵察用に開発され、洋上偵察には不向きで、尖閣諸島を含む東シナ海の上空からの洋上偵察にはミスマッチだ。(まんぐーす注:米海軍はグローバルホークを改良し、低空洋上偵察飛行に適したMQ-4を開発)防衛省幹部は「高価格なのに性能はいまいち、といったところ」と不満を漏らす

誰が希望した装備なのか不明?
RQ-4 block 302.jpgさらに奇妙なのは、グローバルホークは陸海空いずれの自衛隊も導入を求めていない。制服組の陸海空の幕僚監部ではなく、背広組の内部部局にある防衛計画課に割り振られている。背広組が武器導入の受け皿になるのは極めて異例だ。
購入後の扱いも、省内で押しつけあった結果、「飛行機だから」との理由で機体は航空自衛隊が管理し、「情報収集だから」との理由で情報本部が収集したデータを扱うことにやっと落ち着いたぐらいだ

●前出の幹部は「今では導入の切っ掛けがだれか不明で、自民党国防族にあたったが、だれも知らない」と困惑しており、近い性能で価格が数分の1のイスラエル製無人機の導入や共同開発も防衛装備庁が検討したが、稲田防衛大臣は記者会見でイスラエルとの共同開発について問われ、「現時点では計画はない」とあっさり答えた
●このまま行けばグローバルホークは2019年度末以降に配備されるが、費用対効果に見合うかどうか、米国によるさらなる日本支配の道具に使われないかなど論点が多いにもかかわらず、国会でまともに議論されたことは一度もない。
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半田氏は「36時間と滞空時間こそ優るが、精密な画像は上空から送れず、地上に戻って取り出す必要がある」とも記載していますが、あの田母神俊雄氏などは「一度先に米国へ送信され、その後日本に情報が回ってくる。重要な情報が米国に抜かれる可能性もある」と主張しています

osprey-marine.jpg圧倒的な軍事力と軍事技術力を持つ同盟国との関係ですから、多少のことは致し方なく、現下の憲法や防衛法制下で進めにくい運用研究や技術開発がある事も確かでしょうが、「脅威の変化」を踏まえ、防衛省や自衛隊がより先行的に、組織のしがらみを離れ、どんな装備がどれだけ必要かを議論していれば、米国や日本の政治圧力にも少しは抗することが出来るのでは・・・と思う次第です。

脅威の変化を考える
「東アジア戦略概観 2017で考える」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-05-08
「F-3開発の悲劇と日本への提言」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-18
「ゲーツ長官語録100選」→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2013-05-19
「脅威の変化を体に刻む」→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2012-10-08

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夢を追いかけるだけでなく・・・ [ふと考えること]

この季節にはこのメッセージを何度でも!

「常にドアを明け、チャンスや機会をつかめ」
「予想していなかった道にも備え、臨んでみるべき」

innovation.jpg学校の卒業式も終了し、4月から新たな生活を開始する若い方も多いでしょう
私自身の過去を振り返ると、希望を抱きつつも、不安な思いに駆られている方も多いのでは・・・と思います。

そんな今日この頃、世間には「夢を持て」、「夢をあきらめるな」、「夢を追い続けよ」などなど、「夢」を持つことや「夢」を追い求めることを訴えるメッセージが溢れています。

最近ひねくれたまんぐーすでも、「夢」追求メッセージを完全否定したりはしませんし、鼻で笑ったりもしませんが、若者達に「夢」追求だけを訴えるだけでは不親切だと思うんです。
innovation2.jpg社会経験も十分でなく、「夢」が何なのかもよくわからない若者達に、耳障りの良い「夢」追求メッセージだけでは「片手落ち」だと思います

冒頭に掲げた2つのメッセージは、「夢」追求に加え、必ず若者に伝えるべきと私が考えるメッセージです。そしてその2つは、米国防長官と米軍人トップ(当時)が、それぞれの母校の高校生に送ったメッセージでもあります


米軍人トップが高校生に(当時:2015年3月16日)
●(ニューヨークの母校でデンプシー統合参謀本部議長は)人生とは、常に扉を開いておき、機会やチャンスを活かすことです。将来をわくわくしながら迎える事で、決して投げやりになってはいけません
●私が君たちと同じ高校生の時に、仮に誰かが「君はいつか米軍トップになるよ」と言ったくれたとしても、私はその可能性を強く否定したでしょう

dempsy2.jpg●正直に言うと、私は陸軍士官学校に入ることを熱望していたわけではありません。しかしその道に進みました
●私は将軍になりたいと強く思っていたわけではありません。しかしそうなりました
●そして、私は決して4つ星の統合参謀本部議長になりたいと思っていたわけではありません。しかし今そうなっています

歴史や時代の流れが、人を見つけ使命を与えるのだと思います(history will find a person)
●もし君たちが、自身の人生設計を自分のものとして、何者にも影響を受けずに実行していけると考えていたなら、それは冗談にもならない間違いです

歴史や時代の流れが人を見つけ使命を与えるのだから、君たちや君たちの家族や国家の代わりにそれを与えるのだから、君たちは備えていなければなりません
●「Keep the doors open. Don’t do anything stupid to close them」--常に扉を開けておきなさい。それを閉ざすような馬鹿なことをしないように


ゲーツ国防長官(当時)が高校生に(2010年5月23日)
●(カンサス州の母校の卒業式で)私は高校卒業後、自分は優秀だと考え、医者になるために進学しました。しかし、いきなり一学期の微積分で「D」の成績を取り、私は父に「Dは贈り物だと思う」と言い訳し、自分に適性がないことが明らかになったと解釈しました。
私は大学院生の時、偶然CIAのリクルーターと出会いました。当時歴史の教師を目指していた私にとって、全く考えもしなかった組織です。

gatesDuke.jpg●最初、CIAは私をスパイに仕立てようとしました。初期の訓練でCIAの女性職員をグループで尾行しましたが、「怪しい男達が女性を追い回している」と一般市民から警察に通報され、仲間の2人が警察に捕まってしまいました。偶然私が逮捕を免れたのは、早々に女性を見失ってほとんど尾行できなかったからです。
●CIAは私が現場担当に向いていないと判断したのか、入手情報を検討解釈する分析官になりました。そしてこれが私に、米国史上の驚くべき出来事を目撃する機会を与えることになったのです。

皆さんも何度か誤った方向に踏み出すこともあるでしょうし、得意分野を見つけるまでに困惑するような事もあるでしょう。しかし、継続して努力することです
●大学に進学するにしても、他の道に進むにしても、最初につまずいていらいらしたり落胆するのではなく、努力を続け、学び方を学び、誘惑を遠ざけ、努力や挑戦を続けることです。そして、どのような道に向かおうとも、あなた方が必ずしも想像しなかったような道を歩むことにも備えておくべきです
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夢追求メッセージを「4割」、変化や未知のチャンスへの心構え、そしてその日に備える過程での努力継続を「6割」、ぐらいの比率が若者には適当なのかも・・・と個人的には思います

桜6.jpgスポーツのメダリストやプロ選手を目指すなら「夢」追求でしょうが、世の中の大部分の人たちは、年齢や経験を積む中で、いろんな経験をする中で、自分の「道」を見定めていくのだと思います。

それぞれの「道」が、夢の実現であることもあれば、ふとしたきっかけで出会った「道」であることもあるでしょう。最後まで自分の「道」に納得いかない人も居るでしょうが、出会った「道」、与えられた「道」で花を咲かせる努力は、何時の時代にも尊く大切なものだとアドバイスしてはどうかと思います

history will find a person」、「努力を続け、学び方を学び、誘惑を遠ざけ・・・」・・最近の日本で余り聞かない表現です。「いかなる形にせよ、社会に奉仕する事の大切さを忘れてはいけない」ともゲーツ氏は若者によく語っていました

若者に語るシリーズ
「リーダーたる者は:最後の卒業式」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-28
「空軍士官候補生へ最終講義」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-07
「前:陸軍士官候補生へ最終講義」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-07-1
「後:陸軍士官候補生へ最終講義」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-07-2

「州立大学の卒業式で」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-09
「軍と社会の遊離を憂う」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-10-10
「大学で「公への奉仕を」」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-12-22
「ボーイスカウトの精神を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-07-29

安全保障感覚の「体幹」を鍛えるために!
「ゲーツ元長官語録100選」→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2013-05-19

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なぜイスラエルArrowがシリアSAMを迎撃したのか [ふと考えること]

なぜ、弾道ミサイル対処用のイスラエル軍Arrowシステムが、シリア軍の地対空ミサイル(SA-5)を迎撃することになったのか?
弾道ミサイル防衛の難しさを考える事例に!

Arrow 2 Israel2.jpg19日付記事「情勢緊迫:シリア軍がイスラエル軍機をミサイル迎撃」でご紹介したように、17日早朝、イスラエル軍機がシリア領内に攻撃を加えた後にイスラエルに帰投する際、シリア軍が地対空ミサイルで要撃する事案が発生しました

両国から様々な主張が為されており、真偽のほどは不明ですが、イスラエル軍機はヒズボラに物資を輸送する車列を攻撃し、シリア軍は地対空ミサイルSA-5で迎撃、シリアは1機撃墜主張もイスラエルは被害無しと発表しています。

更にイスラエル軍機の要撃に失敗したSA-5を、イスラエルはBMDシステムArrowで要撃し、1発を仕留めたとイスラエル軍は発表しています。またこれに併せ、イスラエル国内ではエルサレム周辺で空襲警報サイレンが鳴らされ、ヨルダン北部のイスラエル国境付近で落下したArrowの部品が回収されています

SA-5  SAM2.jpgおまけとして、本事案の発表に伴い、イスラエルはこれまで「肯定も否定もしていなかった」シリア領内への空爆作戦実施に初めて言及することとなりました。最近数ヶ月の間にも、数回の攻撃が為されていたようですが、この「公表」面でも波及的影響がありそうです

なおSA-5は、1960年代後半から初期型が配備されており、A型からD型まであるが、シリア配備がどの型であるかは不明。最大射程は200~400kmと言われており、この射程距離の長さから現在も多く使用されている模様

以下では、湾岸戦争後初めてではないかと思われるBMDシステムの実戦使用に関し、冒頭の疑問へのイスラエル側の見解を紹介し、あらためて弾道ミサイル防衛の難しさを考えます。

20日付Defense-News記事によれば
Israel Lebanon.jpg20日、イスラエル空軍高官がArrowミサイルによるシリア軍SA-5迎撃について記者団に語った。そして同高官は、17日のArrow発射が、イスラエルと米国共同開発の同システムにとって、初実戦発射だったと認めた
●別のイスラエル軍幹部は、イスラエル空軍F-15が攻撃終了後に帰還する際、シリア軍は南西の方向に向けてSA-5を発射し、それがイスラエル領内に落下する恐れがあったと説明している

●最初の軍高官は、シリア軍がイスラエル軍機に発射したSA-5が、「弾道飛翔コース、高度、飛翔距離から判断して、Arrow2システムが対象脅威と想定して設計されたスカッドミサイルの様な飛翔だった」と語った
●そして「実際にはスカッドではなかったが、弾道ミサイルの様な飛翔をしたならば、それが最終的に何であろうと、我々には関係がない。数百キログラムの弾頭を搭載したミサイルのような飛翔を探知したなら、国民や都市への脅威として見逃せない」と説明した

元イスラエル首相で国防相でもあったバラック氏は、イスラエルによるシリア領内への攻撃の「あいまい政策」を維持するためにも、Arrowを発射すべきではなかったと(メディアで)非難しているが、同空軍高官は、迫り来る弾道ミサイルらしき脅威に対し、イスラエル防空部隊が対処をためらうことはなく、17日はその典型的なケースだと反論している
SA-5  SAM.jpg通常SA-5は目標に命中しなければ、推進ロケット燃焼終了の数秒後、自爆する設計になっているが、何らかの理由で自爆せず、スカッドのような飛翔をしたのではないかと、元イスラエルBMD局長のUzi Rubin氏は見ており、または古いタイプのSA-5で、自爆機構を搭載していなかった可能性もあると語っている
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その他、Arrowシステムにはスカッド等弾道ミサイルのデータが蓄積されており、そのシステムが脅威を判断したのであれば、要撃ミサイルを発射するのが自然だ等の説明がイスラエル軍からなされています。

おそらくイスラエル軍内部には、表に出ない事象や経緯、反省事項がいくつもあるのでしょうが、我々が学ぶとすれば、弾道ミサイル対処とはこれほど困難で混乱に満ちた作戦だということでしょう。

Arrow 2 Israel.jpgいま北朝鮮の核やミサイル対処を巡り、いろんな議論があるようですが、テレビ局の方によると、この話題になると視聴率が急降下するようです。

金正男の暗殺事件やその手口の話題は「数字」につながっても、核やミサイルは茶の間で受けないようです。こういうのをオストリッチ症候群(ダチョウが穴に顔を突っ込んで現実から目を背けることへの例え)と言うのでしょうか・・・

「情勢緊迫:シリア軍がイスラエル軍機をミサイル迎撃」
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-18

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スウェーデンが対露で徴兵制復活を決定 [ふと考えること]

10万人の対象者から、僅か4千人ですが・・・

Sweden.jpg2日、スウェーデンのフルトクビスト国防相(Peter Hultqvist)は2010年7月に一度は廃止していた徴兵制を、今度は女性にも対象を拡大して2018年1月から復活させる方針を明らかにしました。

同国防相は各種報道機関とのインタビューで、ロシアへの警戒感を背景として言及し、「彼らは我々のすぐ近くで、より多くの演習を行っている」「ロシアがクリミアを併合した現状がある」と危機感を露わにしています

注目すべきは現在政権を担って徴兵制復活を推進しているのは少数左派政党の連立政権(Social Democrat-Green coalition)であり、当然ながら議会の右派政党からも支持を受けている点です。

この背景には国民の極めて常識的な国防への危機感と理解があり、200年以上国土が戦争に巻き込まれていない(19世紀のナポレオン戦争が最後)ながら、昨年1月に報道機関が実施した世論調査によると、国民の7割以上が徴兵制復活に賛成で、反対はわずかに16%との結果がそれを物語っています

Sweden Hultqvist.jpgただ国土が日本の面積の1.2倍あり、人口約1000万人のスウェーデンですが、これまであまりにも国防に無頓着だったとも言え、軍は僅か約1.2万人の軽武装国家(陸軍5.5千人、海軍3.0千人、空軍3.3千人)です。

一方で、ODA実績は62億ドル(世界第6位)で、ODAの対GNI比は1.1%(世界第1位)と特徴的で、国際平和協力活動(PKO等)に積極的に参加し、軍縮・不拡散、人権、環境問題等にも貢献と、日本の野党がお好きそうなタイプのお気楽海外貢献国でした

しかし最近のロシアの活発化を受け、NATOには非加盟であるものの、2014年9月にはNATOとの「ホスト国支援」に関するMoUに署名するなど、情勢の変化に対応したような動きも見せていたところでした。

各種報道から徴兵制復活の概要
Sweden4.jpg同国の徴兵制は1901年から100年以上続いたが、7年前に廃止され、志願制に移行した。しかし、好景気を背景に賃金の低い兵士に志願する若者が減り、年4000人が必要なのに約2500人程度しか集められていなかった

●国防省報道官によれば、今年7月から来年1月開始の徴兵の手続きが開始され、従来から18歳以上の国民に提出が義務づけられてきたウェブ調査票の回答に基づき、1999年以降に生まれた18歳の男女の国民約10万人からまず1.3万人を選び、適性検査を経て当面は年4000人に9~11カ月間の兵役を課す。
●国防相は「gender equal profileが重要」「important to emphasise that military service is for girls and guys」だと強調し、史上初めて女性の徴兵も行うとも発表した。

●なお志願制度時代と異なり、徴兵を拒むと罰則がある。また志願制も並行して維持され、毎年採用する4000名の中には18歳以上の志願兵も含まれる(志願兵を優先するのかは不明)
●国防軍事組織のモデル再構築は、中心となる国防能力の強化につながるだけでなく、災害対処や救難救助や環境浄化に関する文民機関を支援する能力提供にもつながるとも説明している

2010年徴兵制廃止後のゴタゴタ
Sweden3.jpg2010年にスウェーデンは、徴兵制から志願制訓練に変更した。これは、志願制にすることで、よりプロフェッショナルな軍に移行すること狙ったのだ
●そしてスウェーデン軍は2016年末までに組織改編を行う計画を進め、2016年年初には人の充足を完了している予定であった。しかし現実には1000~1200名の正規兵が不足していた

●また「part-time positions」の不足はさらに深刻で、6千~7千人が不足している状況だった。更に予備役も約1000人不足
●そこでスウェーデン軍は、人員不足が発生している各部隊の状況を改善するため、従来の徴兵制と予備役制度の復活を求めている
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Sweden2.jpg余計な手間ばかりかかって社会的コストの大きい徴兵制は、先進国では避けるべきで、日本でも自衛官の処遇改善や社会的な地位向上で、志願制軍事組織を維持すべきと思います。

一方で、ロシアに直面したスウェーデンのこの動き、特に「男女平等に徴兵」あたりの考え方について、日本の民進党や社民党や共産党の皆様に伺ってみたいものです

森友学園とかどうでも良いので、世界の安全保守環境について、国会でしっかり議論して頂きたいものです

世界の徴兵制:背景は様々
●ロシアの脅威に対抗するため
「ルーマニア・チェコ・リトアニアが復活へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-07-04
「スウェーデンも復活検討」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-01-15
脅威対処と国民意識の醸成でイスラエル
「写真で確認:イスラエル女性兵士」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-12-27

●究極の男女平等のためのノルウェー
「ノルウェーは女性徴兵へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-06-16
●国民意識と社会福祉への人員確保のオーストリア
「オーストリア徴兵制維持へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-01-22

●若者の社会教育?とイラン対処?
UAEが徴兵制導入」→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-01-21-1

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CIAも心臓マヒを起こす暗殺ピストルを [ふと考えること]

CIA-poison2.jpg北朝鮮の金正男がマレーシアで暗殺されたらしい事件が注目を集め、未だに日本のトップニュース扱いですが、映画やミステリー小説を地で行くような暗殺兵器はどこの国でも考えるようで、米国のCIAも保有している(いた)模様です

以下の映像は、1975年に上院で開催された「情報活動における政府作戦検証委員会」(通称:Church委員会)の様子を収めた約1分間の記録ですが、ほとんど証拠を残さず、相手にも気づかれないほどの衝撃で薬品を体内に打ち込み、心臓マヒを引き起こして暗殺するピストル検証の様子です

1975年のChurch委員会映像(約1分間)


内容の概要は
●CIAが保有する暗殺兵器、小さなダートを発射して相手の体内に薬物を注入し、心臓マヒを起こす秘密兵器を検証する議会公聴会の様子
●映像に登場するピストルから発射された薬物入りダートは、暗殺対象者の被服を突き抜け、皮膚上に小さな赤いドットを残すだけの痕跡しか残さない

打たれた人間は蚊に刺された程度しか感じず、命中後、ダートは完全に体内で分解する。体内に入った薬物は血流に入り込み、心臓マヒを引き起こす
CIA-poison.jpg●心臓マヒを引き起こした後、薬物は体内ですぐ分解されるため、検死でも心臓マヒが自然発生的なもので無かったと診断されるとは考えにくい

●映画007でジェームズ・ボンドが使用したような兵器だが、全ては1975年の議会証言で明らかにされた事実である
●ただし、この兵器もChurch委員会(情報活動における政府作戦検証委員会)で明らかにされた兵器の一つに過ぎない
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これまでの「金正男」事件の捜査からすると、北朝鮮にはこのような高等兵器が無かったようですが、米国CIAが1975年当時から保有していたとして、どんな場面で使用したのでしょう???
ソ連(ロシア)も、負けず劣らず、えぐい兵器を開発してたでしょうから・・・。

でもこの兵器、本当に説明のような性能なら、現代版「必殺仕置人」になってみたいと思う人、「必殺仕置人」に依頼したいと思う人は沢山いるでしょうね・・・おおこわ・・・

映像で学ぶシリーズ
「核兵器」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-02-05
「米海軍」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-27
「米海軍潜水艦」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-26
「火炎放射器」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-04-11-2
「負傷者救出ヘリ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-07

「B-2爆撃機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-01
「AK-47ライフル」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-28
「原子力潜水艦」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-07-1

映像で見るシリーズ
「12㎏の兵器搭載地上ロボット」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-09
「防空&ミサイル防衛の融合IAMD」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-05-27-2
「威力強烈:AC-130」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-06
「CASの歴史を学ぶ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-19

「イメージ中国軍の島嶼侵攻」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-06
「泣ける:帰還兵士と犬との再会」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-05
「レーザー兵器試験@ペルシャ湾」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-12-13

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2016年の米軍を写真8枚で [ふと考えること]

明けましておめでとうございます!
あと200日、3000記事までは頑張ります・・・

米国防省webサイトが、「2016 years in Photo」とのwebページを開設し約250枚の写真で1年間の活動を振り返っています。

2016Pho2.jpg写真は6つのカテゴリー(作戦活動、人道支援、訓練、リーダー達、軍人アスリート(傷痍軍人の活動)、軍隊生活)に分類されており、各カテゴリーで約40枚の写真が紹介されています。

「百聞は一見に如かず」ですので、一度のぞいてみてはいかがでしょうか・・・。

に「軍人アスリート(傷痍軍人の活動)」や「軍隊生活」カテゴリーは、普段日本では目にしない写真にあふれており、いろいろと考えさせられます

以下の写真8枚は、まんぐーすのチョイスです。特にコメントはありません

上段:オバマ政権のNSCと海軍兵士が国旗と降下
中上:CH-47ハワイでお尻だけ着陸手足を縛って特殊部隊水泳訓練
中下負傷軍人アスリートの活動
下段日本の風景:東京上空で夜間飛行訓練と沖縄兵士の家族

2016Photo4.jpg2016Photo8.jpg








2016Photo2.jpg2016Photo3.jpg








2016Photo5.jpg2016Photo9.jpg








2016Photo.jpg2016Photo7.jpg








「2015 years in Photo」
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-12-24  

「2014 years in Photo」
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-12-26

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日米首脳の真珠湾訪問:再び442連隊を学ぶ [ふと考えること]

オバマ大統領が政治家を志した背景にこの日系人部隊が
最後にハワイを訪問したオバマ氏の胸中に迫る・・・

Abe-Obama2.jpg日本時間28日朝、安倍首相とオバマ大統領がそろって真珠湾を訪れ、それぞれの所信を語って同盟関係の発展を期す契機としました。

私が約10年前に戦艦アリゾナメモリアルを訪れた際も多くの人が訪れており、船で慰霊施設に渡るのに時間によっては2~3時間待ちが普通だと伺いました
陸地側の施設には真珠湾攻撃の展示資料館が設置されていましたが、淡々と史実を伝え、攻撃した日本軍側の事も驚くほど丁寧に紹介していたことが印象に残っています

今回の安倍総理の訪問を通じ、当時のハワイ在住日系人が遭遇した運命や厳しい現実を伝える報道も行われましたが、同時に現在のハワイ州知事が日系人であることなど、日系人の活躍が紹介されたのは良い相乗効果と言えましょう

Abe-Obama.jpgただ、既に両国首脳の真珠湾訪問への思いは大きく報じられていますが、オバマ大統領が政治の道を志すに至った過程で、少なからぬ影響を与えたのが日系人であったことはほとんど知られていないと思います

本日は、真珠湾攻撃や太平洋戦争が生んだ米国内「日系人」社会の現実と日系人だけで編制された伝説の442連隊、そして同連隊に所属して片腕を失いながらも日系人の上院議員を50年以上務め、多くの米国人から尊敬を集め、オバマ大統領に多大な影響を与えた「ダニエル・イノウエ氏」を振り返りつつ、「伝説の日系人部隊」第442連隊を再び学びます
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過去記事
故イノウエ上院議員を偲び、442連隊を学ぶ
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-12-19

442Inoue2.jpg2012年12月17日、ハワイ選出の上院議員、ダニエル・イノウエ氏が88歳で亡くなりました
第2次世界大戦時には、日系人のみで編成された「伝説」の第442連隊員で欧州を転戦し、片腕を失った人物でもあります。

その後今日まで50年間上院議員を務め、日米関係の発展に尽力し、米国防省の退役軍人施策にも心血を注いだ、日米双方の安全保障関係者に取って忘れ難い存在でした。

訃報が伝えられて以来、各方面からその死を悼むメッセージが出されていますが本日はオバマ大統領(涙ぐみながら)、パネッタ国防長官とデンプシー参謀総長の追悼の言葉を紹介したいと思います。
そしてまた、442連隊について語らせて下さい・・

パネッタ国防長官は・・
Panettatexas.jpgアメリカンドリームと偉大なる時代のヒーローの姿を体現した人である。
伝説の第442連隊員として壮絶な打ち合いの中で彼が見せたリーダーシップと熱情は、彼の片腕を奪い、名誉勲章を与えた。しかしその後の彼のリハビリへの取り組みと彼の職歴は、現在の負傷兵をも勇気づけている

●上院議員として、彼は最も頼りになる国防省の応援者のひとりであり、いつの時代にも前線兵士を勇気づけてきた。私はクリントン及びオバマ政権下で彼と緊密に連携を取りながら仕事ができたことを誇りに感じている
●彼のお陰で成し得た米軍兵士やその家族、更にハワイの人々の生活の向上は永遠に語り継がれるだろう

デンプシー統合参謀本部議長は・・
DempseyCapstone.jpg●偉大なる世代の一員として、彼は人生で最も良い時期を欧州の専制政治に立ち向かうため捧げた名声轟く第442連隊の一員として。
●彼は戦いで片腕を失い、国家への奉仕を十分に努めたが、国家への貢献はそれだけに止まらなかった
●(上院議員として)彼が行ってきた退役軍人への絶え間ない支援、特に教育や医療分野への努力は、無数の兵士やその家族に今後も多大なる貢献をするだろう

23日、ハワイでの葬儀にオバマ大統領も F-22初の追悼飛行も
Obama Inoue2.jpgF-22 Missing Formation2.jpg








21日、ワシントンDCの教会でオバマ大統領は・・
●私が初めてイノウエ上院議員を見たのは11歳の時、ウォーターゲート事件の審議をテレビで見ていた時です。
●白人の母と黒人の父の間に生まれた私は、インドネシアとハワイで育ち、この世で生きていくことがそう単純でないことに気づき始めていました

obama-inoue.jpgそんな時です、彼を見たのは。この上院議員は力強く、業績を積んだ人物でしたが、当時一般的に考えられていた上院議員像とは異なりました
●そして彼が全米から尊敬を集める様子から、私は私の人生で何が成し得るかのヒントを与えてくれました

●この人物は10代で自ら志願して国に命を捧げる覚悟をしました。それも仲間である日系米国人が敵性外国人扱いされる中で・・・。この人物は米国を信じました。米国政府が必ずしも彼を信頼していない時にさえ・・。
●このことは私に何かを伝えてくれました。力強い何か・・当時は言葉に出来なかった・・強い希望の感覚です。イノウエ氏こそが、私に初めて政治的なインスピレーションを与えた人物と言って間違いありません。
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イノウエ議員を語るに欠くことができない史実・
「第442連隊」について語らせて下さい

442Battle.jpg第442連隊は「Nisei(二世)」と呼ばれる日系人で構成されていた部隊です。第2次対大戦中、米本土内では差別的な扱いを受け強制収容所に送られていた日系人ですが、彼らは「米国人たる日本人」の存在を示すため志願して戦時下の米軍に入隊しました。

当初は米軍幹部も扱いに迷ったようですが、その優秀さから欧州戦線で大活躍し、トルーマン大統領自らが7枚目となる「大統領感状」を授与に赴くまでに至った伝説の部隊です。
その戦いの激しさは死傷率314%、つまり定員約3千人の部隊で述べ9500人の死傷者を記録したほどで、米軍内では抜き出た部隊でした。

442連隊の奮闘が米国中に知られ、同時に米国内での日系人に対する差別的処遇が明らかになり、ルーズベルト大統領が過ちを公式スピーチで謝罪して442連隊の奮闘を讃えました。442連隊は、まさに「体を張って」日系人の名誉回復に大いに寄与しました。
しつこいですが・・・死傷率312%・・米国陸軍史上最大の勲章数を誇る部隊です。
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映画「442 日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」紹介文より
2010年11月に日本公開の映画)
442F.jpg第2次世界大戦時に日系人で編成された部隊・アメリカ陸軍442連隊に迫るドキュメンタリー。人種差別と戦いながら、父母の祖国・日本と戦う苦悩と葛藤(かっとう)を抱えた兵士たちの揺れる心を、当事者たちの証言でつづっていく。名誉のために命を懸け、偏見と戦った兵士たちの真実に注目だ。

本作は、2010年マウイ・フィルム・フェスティバル<観客特別賞>を受賞した。7月末ロサンゼルスでの公開以来驚異的な動員数を記録し、現在も全米各地で上映が続いている。

YouTube予告編http://www.youtube.com/watch?v=tbO6K_Ig7Y4
Yahooコメント欄http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id337918/
紹介サイトhttp://navicon.jp/news/9842/
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第2次大戦後、60年以上が経過したある日・
2011年11月2日、442連隊へ米国民最高の「議会勲章」授与

442Mullen.jpg2011年11月2日、第2次大戦中の10大戦闘に数えられる「失われた大隊(Lost Battalion)救出作戦」の65周年記念行事がヒューストンで行われ、救出された141連隊の兵士と救出した「米国陸軍史上最大の勲章数」を誇る442連隊戦闘団の面々が集いました。
写真のようにマレン統合参謀本部長議長(当時)も参加し、その栄誉をたたえました。

「失われた大隊救出作戦」とは・・
1944年10月25日、ドイツ軍に包囲されて孤立した約230名の141連隊を救出せよとの命令が時のルーズベルト大統領から出され、これに応じた442連隊戦闘団がフランス東部ボージュの森で800名余りの犠牲者を出しながらも、同30日に任務を達成したとの話です。

442smile.jpg救出後の歓喜の中で、救出された側の少佐が軽い気持ちで「ジャップ部隊なのか」と言ったため、442部隊の少尉が「俺たちはアメリカ陸軍442部隊だ。言い直せ」と掴みかかり、少佐は謝罪して敬礼したという逸話が残されています。
なおこの作戦は、第2次大戦の10大戦闘として米陸軍で今も教育されています。

他にも、イタリア戦線で数カ月かかっても他部隊が攻略できなかった山岳要塞を僅か20時間余りで攻略した逸話、激闘と活躍を聞いた将軍が442連隊を訪問して激励の言葉を述べようとしたが、負傷者が多くて中隊規模の兵士しか整列できず将軍が絶句した話、60年以上が経過して今もなお、解放してもらったフランスの町が毎年兵士を読んで記念行事を行っていること等々・・・話は尽きません

442GoForB.jpg戦争中に442連隊は18000個もの勲章を授与されており、その数自体が他を圧倒しているのですが、戦後日本への感情を廃して見直しがなされ、多くの勲章格上げがなされたとのことです。
連隊ワッペンに記されたGo for brokeは「当たって砕けろ」の意味だそうです。まさにそのとおりの働きでした。
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マレン統参議長は授与式スピーチで・・
442MullenSp.jpg●442連隊の逸話は、聞く人全てを奮い立たせ、私に多くのことを教えてくれる。
●彼ら日系米国人兵士は、その家族を米国により収容所送りにされながら、愛国心を示し、証明しようとしたのである。
激烈な肉弾戦は塹壕一つ一つを奪いあう熾烈なもので、それが最終的な敵の混乱散乱に繋がっている。

●私は、これらを可能にした442連隊兵士の心中を察するとき、真に謙虚になって皆さんとこの教訓を学び、共にしたいと思う。
●あらゆる側面に置いて、我々は米国建国の理念である、豊かで多様性に溢れた国作りを追求していかなければならない。
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442Inoue.jpgイノウエ議員は上で紹介した映画に、主要な語り部として登場しています
淡々と当時を振り返りつつ、聞き手の質問に丁寧に答えるのですが、インタビューの最後にスタッフを見送る際、イノウエ議員をよく知らない観客は「片腕がない」ことにはじめて気づきます

劇場内に「あっ・・」と言う悲鳴にならない声が上がったことを覚えています。合掌

日系人と442連隊
「イノウエ議員と442連隊」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-12-19
「映画公開と442部隊の魂」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-11-03
「米軍トップが最敬礼」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-11-04
「空軍輸送機にイノウエ議員の名を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-08-28-2

米国防省で日系人が活躍
「女性カトウ大佐が核戦争下の通信装置を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-10-29
「日系女性が国防省ITを統括」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-04-30
「普天間担当:日系ナツハラ氏」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-13-1

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イスラエルが火災対処の国際共同消火飛行隊を提言 [ふと考えること]

Fire-Haifa.jpg11月27日、イスラエルのネタニアフ首相が閣議で、大規模な山火事や火災に対処するため複数の国が協力して消火用航空機部隊を編制して維持し、効率的に災害に対応する態勢を構築すべきだと訴えました。

背景には、11月22日から約5日間に亘り、イスラエル北部の都市ハイファ近郊で複数の大規模火災が発生し、少なくとも700世帯の住居が被害を受け、6万人に避難指示が出される事態に発展し、海外13ヶ国から20機以上の航空機の支援を受けて消火活動に当たった事案があります

一方で、乾燥した気候に強風が重なったとは言え、この火災に関連し12名が拘留され、国内治安相が「放火である事は明らか。テロだ」と発言するなど、対テロ最前線のイスラエルならではの様相も垣間見える状況です

国際的な消火用航空機部隊はまだヤワヤワな案のようですが、国際的な気候変化で山火事のニュースを増えている気がしますので、とりあえずご紹介しておきます

イスラエル北部の大規模火災(25日CNN)
Fire-Supertanker.jpg22日にハイファの北約35km付近で発生した火災は、2010年に44名の死亡者を出し、1.7万人に非難を命じた大火災を経験したハイファ市長をして、「前例のない規模だ」と言わしめた火災となった
●イスラエル消防救助庁によれば、過去1週間に発生した火災は1500件で通常の2倍に上っており、消防長官は「過失と巧妙に仕組まれた火災の両方が考えられる」とコメントしている。死者は数十名に上る模様

25日までに火災との関連で12名が拘束されている。ネタニアフ首相は「仮に巧妙に仕組まれた火災ならばテロであり、イスラエルを消失させようとする如何なる者も厳罰に処する」と記者団に語った
Gilad Erdan国内治安相は24日、「相当数の火災が放火によることは明白で、放火テロが現実のものとなった」と語っている

●ネタニアフ首相は世界の指導者に救援を依頼し、プーチン大統領は大型の消火航空機「Beriev Be-200」を2機派遣している。またB-747を消火用に改修した米国民間企業の「Supertanker」もイスラエルに向け移動を開始した


国際的な消火航空部隊編制を提言
Fire-Be-200.jpg●イスラエル外務省によれば、イスラエルの要請に応じ、13ヶ国(Azerbaijan, Croatia, Cyprus, Egypt, France, Greece, Italy, Romania, Russia, Spain, Turkey, the US and Ukraine)が計20機以上の航空機を派遣してくれた
●また支援を申し出た国は、他に11ヶ国もあった(Belarus, Bulgaria, the Czech Republic, Georgia, Great Britain, Jordan, Portugal, Slovakia, Switzerland and the Netherlands)

●ネタニアフ首相はこれら海外からの支援に感謝の意を表すると共に、国際的な消火航空部隊編制を提言し、「この様な火災の時に多数の国が協力する多国籍編制だけでなく、火災対処用の航空機を共同購入してプールするような仕組みを世界の指導者に促したい」と閣議で述べた
●同首相は、複数の他国指導者と既に電話で会話して好感触を得たと語り、「皆が強い興味を示してくれ、このアイディアを前進させたい」と語った

●同首相の関係者は、具体的な経費見積もりや部隊編制、電話協議した相手について言及を避け、かつて同構想に近かった国防及び軍需産業関係者も特に話を聞いていないと語っている
●他方で、今回はイスラエル国防省の関与はなく、所掌が11月上旬にイスラエル空軍からイスラエル警察に移管されたと言われている

●2010年の大火災以来、イスラエル政府は民間企業Elbit Systemsに依頼し、消火航空アセットや関連人材と整備支援をリース契約で利用する方式で強化能力強化に努めている
●Elbit Systems社も、米国製「AT-802F」を8機導入し、更に追加で6機を発注して14機体制を整えている
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Fire-AT-802F.jpgイスラエルの事ですので「放火テロ」との厳しい見方が広がっていますが、種々の災害対処に国際協力が必要な事は間違いなく、高価であっても有用なアセットがあれば、国際協力で調達することは良いアイディアだと思います

アジア太平洋地域でも種々の災害が発生しており、日本もこの様なアイデアを活かす事で存在感を発揮する事が可能かも知れません。
米国の関与はあまり期待できないでしょうから、なおさら一考の余地があるかも知れません

ちょっと関連あるかも記事
「ロシアがイランに防空ミサイル」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-16
「イスラエル後に湾岸へ戦闘機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-17
「日本とイスラエルが覚書へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-21
「Elbitのミサイル防御装置」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-25

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パイロット以外も取り上げ褒めてやれよ! [ふと考えること]

日本でも、こんな写真で整備員を讃えてやれよ!

F-35 Luke4.jpg11月28日、海外F-35購入国の操縦者や整備員教育を一括して行うテキサス州Luke米空軍基地に、航空自衛隊が購入したF-35の1番機が到着し、同基地関係者やロッキード関係者、そして航空自衛隊の整備員達が出迎えました

この機体は、FMS購入国(他にイスラエルと韓国)の機体として同基地に到着した最初の機体で、FMS購入国用に操縦者と整備員用訓練プログラムを準備してきた米側関係者にとって、一つの大きな新事業の開始を告げる機体であり、米空軍webサイト記事は米軍関係者の喜びと決意のコメントを掲載しています

また同記事は、日米両国の整備員チームが機体を受け入れたことに触れ、航空自衛隊の整備員チームの写真を3枚も掲載してくれています。
特に写真の中で米側関係者は最小限に紹介し、空自隊員を写真でショーアップしてくれている様子に同盟国への配慮を感じ、嬉しい気持ちにもなりました

F-35 Luke.jpgまんぐーすはF-35を「亡国のF-35」と表現し、この購入決定や戦闘機に固執する戦闘機命派の高級幹部を非難してきましたが、命に服し、最前線で受け入れに汗をかく隊員の皆さんに何の恨みもありませんし、むしろ敬意を表したいと思っています。

だからこそ思います!
こんな機会に、なぜ受け入れのため地道に努力する整備員達を日本国内でショーアップしないのか? 整備員や地上で黙々と準備に取り組む隊員に目を向ける視点がないのか?
パイロット以外が目立つのがイヤなのか? パイロットだけが絵になると思っているのか? 

F-35 Luke2.jpg11月28日の米国でのイベントですが、約1週間が経過した12月4日の段階でも、防衛省webサイトはもちろんのこと、航空自衛隊webサイトも、全くこの記念すべき整備員達をアピールできる機会を生かそうとはしていません

ちなみに空自は、29日に上記トップ写真を誰も見ないようなwebサイトの隅に掲載していますが、「整備員」との説明の一言もありません米空軍webサイトは丁寧に説明してくれているのに・・・・

またこの到着を伝える米空軍webサイト記事で奇妙なのは、受け入れに従事した航空自衛隊員の名前やコメントを一切紹介していない点で、隊員の名前は情報保全上の配慮と深読みしても、空自隊員コメントが無いのは、空自広報担当者のサポートが不十分だったからだと思います

F-35 Luke3.jpgこの1番機は、戦闘機命派の航空幕僚長が出席した9月23日のド派手な式典でお披露目され、その様子は国内外の各報道機関に必死に配信されたようですが、それとの落差を痛切に感じます
そして、パイロット以外に冷たい組織文化を如実に表現する典型的な事象だと思います

まぁ、ついでに邪推すれば・・・
以下の12月2日のイベントをショーアップするため、整備員達が犠牲になったのかもしれません

稲田大臣の次期戦闘機に関する発言
(12月2日岐阜基地でX-2「心神」視察後に)
http://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2016/12/02a.html
X-2 sinsin.jpg記者質問1:大臣は、将来戦闘機、国産、純国産であるべきか、共同開発かというお考えはいかがでしょうか。
稲田大臣:そこはやはり、多様なところで、共同開発も、国際的に共同開発することの良さもありますし、いろいろな多様な選択肢があって、さまざまな観点から考慮することが必要だというふうに思います。

記者質問2:X-2の試験データ等を踏まえて、将来戦闘機の選考をしていくと思うのですけれども、国産化等に向けた現在の検討状況と今後のスケジュールを教えていただいてよろしいでしょうか。
稲田大臣:本当に、非常にいろんな角度から考えられていますし、エンジンも国産ですし、ものを開発していますし、私は、こういった研究が民間の経済発展にも資するものでありますので、非常に期待をしています。そして、さらには、国際共同開発ということもあるわけですから、いろいろな選択肢を与えてくれる研究だというふうに思います。
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「国際的に共同開発」とか、「国際共同開発」とかの言葉を、キーワードとして頭にたたき込んで会見に望んだような雰囲気がプンプンしますが・・・。気のせいでしょうか・・・???

9月23日の1番機お披露目式典
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-24

くたばれ日本の戦闘機命派
「大局を見誤るな:J-20初公開に思う」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-02
「F-35の主要な問題点」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-12-17
「F-3開発の動きと日本への提言」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-18
「戦闘機の呪縛から脱せよ」→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2013-04-16

空自OBに戦闘機を巡る対立
織田邦男の戦闘機命論」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-03-06
広中雅之は対領空侵効果に疑問」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-18-1
小野田治も戦闘機に疑問」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-05

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韓国の混乱を大東亜戦争後の哀史に学ぶ [ふと考えること]

韓国が「国定」歴史教科書で揉めているようですが・・・

Korea demo.jpg大混乱状態の韓国ですが、この混乱を収拾する過程で韓国内をまとめるため日本を「韓国国民共通の敵」に仕立てる可能性が多分にアリ、今はワイドショー気分で「激情型の韓国劇場」を眺めているモノの、将来に不安を感じる今日この頃です

慰安婦問題の件や、11月23日に日韓が署名した「日韓秘密軍事情報保護協定」の今後などトランプ新政権の誕生も見据えると、変数が多数ありすぎて予測も出来ない・考えると暗くなるのが現状でしょう。

Korea demo2.jpgそんな中ではありますが、以下では産経新聞の野口裕之・政治部専門委員による論説を参考に大東亜戦争後の韓国の様子をご紹介し、如何に韓国が安定した国家運営に向いていないかを学びたいと思います。

あわせて、ルトワック氏が韓国の日本への複雑な感情を評し、「非理性的な憎しみからきたもの。憎しみの原因は、韓国が日本の植民地支配と戦わなかったからだろう。韓国の日本に対する態度は、日本が何をしようと関係ない。日本の政策は、韓国以外の世界の反応をもとに検討されるべき」と語った背景に迫りたいと思います

日本の敗戦後に韓国はどうなった
Korea demo3.jpg日韓併合(1910年)により日本は朝鮮総督府を設けて韓国を統治していたが、1945年敗戦時(8月15日)朝鮮総督に就いていた阿部信行・陸軍大将は、「朝鮮建国準備委員会」の設置を、比較的冷静・公平に対処できる朝鮮人指導者に要請した。
●これは、ソ連軍侵攻→朝鮮人政治・思想犯の釈放・流出→朝鮮共産化を防ぐと共に、日本人への掠奪・暴行を防ぐ治安維持態勢への韓国人の協力を取り付けるためでもあった

しかし「朝鮮建国準備委員会」は、同年9月6日には「朝鮮人民共和国」を樹立し「独立宣言」してしまう。仕方なく阿部朝鮮総督らは、総督府はじめ主要な建物から日章旗を降ろし、太極旗(現韓国国旗)を掲揚させた
ところが「独立宣言」直後に進駐した米軍は太極旗を降ろさせ、日章旗を再び掲揚せた。なぜか・・・

●一つには、韓国が日本の統治下である事にしておけば、米国が日本から朝鮮半島を解放したことになり、解放後は統治を朝鮮に任せる過程を生むからである。その形を作るため、終戦直後、米国は米軍上陸前の統治を総督府に密命していた。
しかし陰で重要だったのは米国が日本の統治能力や軍紀を大いに評価していた点である。だから終戦後も治安を朝鮮軍管区や日本の官憲に担わせ、米軍上陸後も、日本人官吏は相当期間軍政を支援、治安も日本側が協力した。反面、米国は当初、朝鮮人を軍政より徹底的に遠ざけた。朝鮮人の軍政登用は牛歩で進められた。


なぜ米国は朝鮮人登用を渋ったのか
Korea demo4.jpg●米軍上陸に先立ち、米国は朝鮮の歴史を研究しており、統治能力欠落や、度を超した自己主張、激高しやすい民族性に加え、偏狭な民族主義者や共産主義者が入り乱れ、一致団結して建国に邁進するまとまりに欠けていることを把握していた
●実際1945年9月の「独立宣言」後、30個もの朝鮮人軍閥が警察署や新聞社、企業・工場・商店を勝手に接収。米軍は武装解除を強制したが効果は限られ、政党や政治結社も200個近くにのなり、指導者は内部抗争を繰り返し暗殺・テロが横行した。

●「独立宣言」で誕生した「朝鮮人民共和国」ですら中華民国に建てた「韓国臨時政府」と対立し、2つの「政府」の内部でも抗争に明け暮れた。米国は朝鮮人の政党も政治活動も全く認めなかったのに、この有り様。
米国の最優先はソ連の朝鮮半島支配阻止でアリ、上記の朝鮮人の混乱を見て、韓国に直接軍政を敷くことで対応した


日本への歪んだ感情の原点は?
Korea demo7.jpg●そもそも日韓併合(1910年)後の朝鮮人は、戦前~戦中~戦後と、日本に向けまともなゲリラ抗戦も民族蜂起も起こしていない
むしろ日本の帝国陸軍内の朝鮮人高級軍人の武勇は目覚ましく、触発された朝鮮人が志願兵募集に殺到している。戦時中も6千名募集に30万人が受験する倍率50倍の超人気振りで、当時の米国専門家は、朝鮮人の戦意に日本=朝鮮一体を確信するぐらいであった

●米国は米韓連合国形式で、実質は長期の米国による半島信託統治を描いたが、北朝鮮に統一国家を建設する動きを見せたソ聯に対抗、韓国の独立実施を大きく前倒しした。
韓国が「日帝を打ち負かして独立を勝ち取った」といくら強弁しようと、独立は日本敗戦の3年後であり、日本に勝った米国に棚ぼた式で譲ってもらったモノに過ぎない

哀れ韓国は「歴史の不完全燃焼」に身悶えるだけでコンプレックスを癒やせない。制御不能な嫉妬の炎は「歴史のねつ造」を次々ひねり出すエネルギー源と化す。
●そして、取り憑かれたような情念で日本を「口撃」している間は、不都合な史実は目立たない。韓国の為政者の反日カードは国家戦略であり続ける


反日で隠したい韓国の傷「自国民100万人撲殺」
(国民保導連盟事件の傷)
Korea demo5.jpg国民保導連盟とは、共産主義者が転向し、韓国を再教育・統制すべく立ち上げられた思想保護観察組織。ところが、朝鮮戦争(1950~53年)勃発で北朝鮮軍がソウルに迫るや初代大統領・李承晩は、国民保導連盟登録者を危険分子として処刑するよう軍・官憲に命じた。そして自信は国民や韓国軍将兵を見捨てて逃亡。
●北朝鮮側スパイが同連盟に紛れた可能性は有るが、大多数は無辜の民。政治犯ら政権に目障りな人々もついでに抹殺され、韓国紙によれば60~120万人、政府も最低10万人以上の国民を虐殺し、排水溝や海に遺棄した暴挙を認めた。
おびただしい数の韓国人が難を逃れ、日本に密入国し、大半が居座った・・・それが・・・
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今でも米国が、朝鮮人の「統治能力欠落や、度を超した自己主張、激高しやすい民族性、偏狭な民族主義」を理解しているのか不安ですが、安倍総理には次回トランプ氏との会談の際に、ぜひしっかりその点をすり込んで頂きたいと思います

Korea demo8.jpgしかし韓国の今後が心配です。中国の経済減速以上に、韓国のそれは構造的でアリ致命的な気がしますし、トランプブームで資金が韓国などから流出している中、大統領弾劾とかやってる場合じゃないと思うのですが・・・

対中国を考えれば、日韓が揉めるのは中国を利するだけだと頭で理解できても、とても国として仲良くする気になれないかわいそうな国です。個人的に過去に関係のあった韓国人で、嫌な人はいなかったんですけどねぇ・・・

ルトワック氏の日本への助言
「ルトワックの日韓関係分析」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-03-17
「ルトワックの日中関係分析」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-03-17

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トランプ当選をマキアベリと三浦瑠麗氏の視点で [ふと考えること]

気持ちの個人的整理のためにつぶやきます・・・

trump.jpg波風が立つことを嫌い、穏やかな老後を願っている典型的A型日本人のまんぐーすは、今考えれば、クリントン候補が最終的には勝つだろうと信じたい思いを秘めつつ各種予想報道を眺め、トランプ候補の失言を心の奥底で喜んでいたようなところがアリ、9日朝からの開票速報を「もしかして・・」の不安感一杯で眺めていました。

そして夕方の「トランプ勝利宣言」をTVで聞き、予想以上に「穏当で普通」の発言振りに、「もしかして、この人大丈夫なのでは・・」と不安感を何とか払拭したい気持ちで種々の報道を見るようになりました。
そして「はっとして我に返り」、思い出したのがマキアベリの「君主論」にあるこの言葉

人間というものは、危害を加えられると恐れる人から恩恵を受けると、普通以上に恩義を感じるものだ(君主論第9章)

トランプ氏からは何の恩恵も受けていないのですが、トランプ氏を「素晴らしい人物」だと信じたい思いに駆られている平均的日本人の姿を私自身の中に見いだしてしまいました。
10日の日本の株式市場の「予想外の反発」具合からすると、多くの日本人もそんな気持ちではないのかな・・と思います。

逆に、トランプ氏の選挙終盤での「ケツまくり戦術」が
どちらか一つを捨ててやっていくとすれば、愛されるより恐れられる方が、遙かに安全である(同第17章)
君主はライオンであると同時に狐であれ(同第18章) 
・・・を参考にしたのかな・・・と深読みしています

以下では、米大統領選挙分析で一貫して「トランプ強し」と発信を続け、結果が出た今になって分析の正しさが話題の国際政治学者・三浦瑠麗氏の9日付ブログ「山猫日記」記事の一部概要をご紹介し、皆様の頭の整理にも供したいと思います


トランプ強しを一貫主張の三浦瑠麗氏の選挙分析
MiuraR.jpg三浦氏はまず第一に北部の民主党支持と思われていた州における人口動態や投票率、地域の不満や労組票の離反を読み間違えたこと。これが従来の支持区分、共和党が「南部と中西部」、民主党が「北東部と太平洋岸と北部」という組み合わせの米国政治に、構造的転換をもたらす可能性を示したことを指摘。

第二に世論調査が人々の本音を反映していなかったこと。有権者が、女性蔑視発言について聞かれて否定的に答えるの当然で、何が一番大事な論点なのかをクリントン陣営が最後まで理解できなかったのではないかと指摘し、正攻法をとらず、トランプ氏の資質に焦点を絞ったのも戦略ミスだったと分析。

そして最も本質的な第三の点として、「トランプ現象の核心を理解できなかったこと」をあげ、「グローバリズムに対する否定」や「白人層の逆襲」の視点を一面的だと喝破し、最大の関心事は経済政策であることを最後まで理解できず、クリントン陣営がひたすら大企業バッシングと金持ち批判を繰り返すばかりで建設的な政策を打ち出せなかった点を指摘。

●一方のトランプ側が、「伝統的な共和党支持層を取り込みつつ、新しい有権者の獲得に成功した」理由として「中道の経済政策を語ったこと」を上げ、「小さな政府」が金科玉条の従来の共和党候補が決して打ち出せなかった、高齢者福祉は不可侵、公共事業の大盤振る舞い、一部の投資所得への増税を公約した点を指摘しています。その結果、トランプ氏は白人中上位層からも幅広い支持を


三浦氏の外交安全保障分析と日本への助言
trump2.jpg●トランプは、外交のプロ達が重視してきた経緯論はいったん脇に置いて、米国に課せられている足枷から逃れたい。国内政治を意識しながらゼロベースで考え、タフに交渉するするスタイル
●基本認識は、冷戦後の米国外交は、無原則に現実を積み上げ、無益な国際紛争に介入して米国の国益を損なった同盟国は、米国が提供する安全保障の上に胡坐をかき、責任とコストの分担が十分でない

●世界の外交筋が戦々恐々としているが、レーガン大統領当選時もそうだった。加州やテキサスから「カウボーイ達」が大量に政権に入り、ビジネス界や軍での経験を生かして従来の常識を次々と塗り替えた。レーガンはソ連への強硬姿勢を明確にし、新冷戦という新たな緊張を生んだものの、米軍の犠牲には一貫して慎重だった
トランプ大統領の外交を一言で表すとすれば、「意気揚々と撤退する米国」ということになろう。中国や北朝鮮と交渉して、米国の国益を確保する中で日本の国益が捨て置かれることもあるかもしれない。

日本にできることは、自分で考えて、自分で立って、自分で行動すること。相手はビジネスマンであり、双方に利益を見出せるようでなければ相手にされない。急にシッポを振っても軽蔑されるのが落ち
●経緯ではなく、米国が世界をどう見ているかの基本に立ち返るべきです。トランプ氏の中国に対する脅威認識は主に経済的なものであり、安全保障の観点ではほとんど脅威に思っていない。その点は、南シナ海有事や尖閣有事、朝鮮半島有事を想定したときにしっかり認識しておくべき

MiuraR2.jpg日米同盟の「片務性」や「在日米軍の駐留経費の損得」に関する回答要領を、この様なトランプ用に準備すべき
●なし崩し的な「思いやり予算」増額ではなく、限られた予算の中でも、米国の責任を一部分担し、通常兵力を増強するべきと思っている

TPPに関しては、様子見ではなく、曲がり角にきているグローバル経済を今一度活性化させるため、モノやサービス、環境や、労働や、公共入札などの分野で日米が主導して、国際的な標準を作り東南アジア市場を開放していくことが目的。日本の国益であった果実を取りに行くべき
●日本には、日本が独自に解決すべき問題がいくらでもあります。他国の大統領の暴言を気にしている場合ではありません

最後に「君主論」のマキアベリ節で締めます
Machiavelli2.jpg決断力のない君子は、当面の危機を回避しようとするあまり、多くの場合中立の道を選ぶ。そして、大方の君主は滅んでいく(同第21章)

どこの国も、いつも安全策ばかり取っていられるなどと思っては行けない。常に危ない策でも選ばねばならないと考えて欲しい。また物事の定めとして、一つの苦難を避ければ、どんな苦難にも遭わなくて済むなどと考えない方がよい(同第21章)
/////////////////////////////////////////////

trump abe.jpg一方で、今回の勝利に「最も驚き、困惑しているのはトランプ自身だろう」との巷の意見に1票入れたい気持ちもアリ、「英国のEU離脱」と「中国の混乱」と「トランプ大統領」と「中東の混迷」で惑星直列の大恐慌大混乱必至だとのご意見も気になって仕方のない「小心な日本人」代表のまんぐーすです。

三浦瑠麗女史が主張の「通常兵力を増強するべき」方向に進んだとしても、決して戦闘機命派や組織&職域防衛派の言いなりに進むことがないよう、「とぼとぼ」「ちまちま」と訴えるしかないまんぐーすです。

トランプの世界地図
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-10

三浦瑠麗さんの民進党分析
「代表選と蓮訪新代表」→http://lullymiura.hatenadiary.jp/entry/2016/09/16/010831

最近の色々考える記事
「ドゥテルテはなぜ10月25日に来日?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-06
「大局を見誤るな:J-20初公開」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-02
「第3の波は日米韓海軍協力か」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-21
「2016年版中国の軍事力」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-15

ご参考:トランプの世界地図
Trump-map1.jpg










Trump-map2.jpg
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ドゥテルテはなぜ10月25日に来日したか? [ふと考えること]

ドゥテルテは最初の特攻隊に敬意を表したのか?

duterte-J.jpgドゥテルテとは今話題のフィリピン大統領で、米国に対する過激な発言や、中国の習近平と「ガムをかみながら握手」しつつ多額の援助を引き出した興味が尽きない指導者です。
一方で、日本に対する感情は極めて良好で、2013年には米国旅行を希望する家族を押し切り、家族旅行で日本を訪れて長野でのスキーや東京観光を楽しんだ人物でもあります

また、フィリピンでも最悪の犯罪発生率だったダバオの副市長と市長勤める中で、「東南アジアで最も平和な都市」を標榜するまでに治安を改善させた功績が国民に支持され大統領になった人物ですが、そのダバオ市長時代に私財を投じ太平洋戦争時に米国と戦い、フィリピンが米国から独立する基礎を作ってくれた日本人の墓地に記念碑を建ててくれた人物でもあります

duterte-J4.jpgダバオ市と日本人の関係は古く、戦前、貧しかった日本人が約2万人も職を求めてダバオに渡り、紙幣の原料でもあるマニラ麻を栽培して生活しました。この日本人の活動はダバオに産業を興し、ドゥテルテ大統領は日本人がダバオの発展に貢献してくれたと今回の来日で安倍首相に感謝しています。

その他、戦後日本が、フィリピン政府とミンダナオ反政府ゲリラとの橋渡し役を務めてくれたことも評価しているそうです。

更にドゥテルテ大統領は、2013年3月に発生した東日本大震災に際しダバオ市長として海外のどこの自治体よりも早く「震災で、住む家を失ってしまった方は、ダバオで何人でも引き受けます。避難所としてではなく、楽園となるよう市を挙げて歓迎します。ダバオ市で役に立つことがあれば何でもします」と表明してくれていたことが、今回の訪日にあわせて話題になりました

邪推:なぜ10月25日に来日したか?
duterte-J2.jpgドゥテルテ大統領は10月18日~21日に訪中し、20日には習近平首席とスーツ姿で会談したが、その後の合意文書調印式ではガムを噛みながら、しかも途中から居眠りする様子が放映されるなどの態度をしめした
中国主席は、積極的な投資を約束すると共に、欧米が人権侵害とみる麻薬撲滅対策に理解を示すなど、大盤振る舞いの姿勢で「雪解け」を演出したが、南シナ海問題で特に進展はなかった模様

●その後フィリピン大統領は一端帰国し、改めて25日から訪日を開始。到着後の夕食会は岸田外相がホストを勤め、「仕事の具体的話はしていない」とのコメントを残しているが、大いに盛り上がった様子が外交筋から伝えられている
ではなぜ直接中国から日本を訪問せず、一端帰国して25日から訪日したのか。ここでは多くのフィリピン人の心に今も残り、ドゥテルテ大統領が資材を投じて慰霊碑を建立してくれた日本兵の作戦に関係しているのでは・・・との仮設を立てて考えます

Sikisima.jpg1944年(昭和19年)10月25日、日本軍が最初の「特攻隊」を編制して出撃させたのがフィリピンであり、その「敷島隊」5名はフィリピン各地で名前が今も知られ、慰霊行事が今でも行われています
ドゥテルテ氏はダバオに私財で慰霊碑を建立した当初から、毎年娘を必ず連れて慰霊行事に参加していたようです。そして今回の訪日で、米国の植民地から解放してくれ、地元経済の基礎を作ってくれた日本軍と日本人に対する礼を天皇陛下に直接述べるため、10月25日を選んだののではないかと「邪推」しています

岸田外相との夕食会でも、安倍首相との首脳会談でも、ドゥテルテ大統領は祖国フィリピンを代表し、歴史的観点に立って日本への尊敬と感謝の思いを伝え、今後の関係を構築したいと述べたのではないかと推察しています
duterte-J3.jpg●日本政府が今の時代に、特攻隊の精神を讃える外国首脳の話をオープンに出来るはずはありませんが、一方で米国に対するものとは全く別次元の感情を日本に持つフィリピン指導者と、楽しい食事や話が日本首脳は出来たであろうと想像します

●中国への対処を考える上で、邪推したフィリピン大統領の日本への感情と米国への反発が、単純にプラスになるとは思いませんし、東京裁判史観に反する「特攻隊」の話題化が対中国の米国同盟にプラスであるはずもないでしょう
●それでも、東京裁判史観で縛られた現代日本人の日本軍への偏った視線が、アジアに広く残る日本軍への極めて高い評価に向く切っ掛けになればと思います

最近のフィリピン関連記事
「比が米軍に南シナ海共同警戒中止を通告!?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-08
「C-130が2機だけ展開」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-27
「比大統領南シナ海共同を拒否」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-15-1

「比空軍と米空軍が3日間会議」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-03
「EA-18G電子戦攻撃機が展開」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-18
「国防長官が交代派遣発表」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-04-16

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屋根崩壊:核兵器関連施設の惨状 [ふと考えること]

NNSA aging3.jpg10月21日付Defense-Newsが、長年に渡りメンテナンスや立て替えが先送りされ続け、実際に崩壊が始まっている米軍核関係の研究機関や開発施設の惨状を伝えています。

最近は、顧みられなかった核兵器の維持更新にやっと腰を上げ始め、ICBMや戦術核爆弾、更に戦略爆撃機の後継開発や延命措置の具体的検討が始まった様子をご紹介してきましたが、注目度が低いながら、緊急性の高いのがこの関連施設の改修です

カーター国防長官も9月27日にニューメキシコ州の関連施設で記者団に、「核兵器や核兵器運搬システムと同様に重要なのがインフラである。これらへの投資も前進させなければならない分野の一つである。核関連の研究施設や関連の支援施設がその対象だ」と訴えたところです

21日付Defense-News記事によれば
NNSA aging.jpg●ここ数年、米軍の施設建設や施設維持予算は、訓練経費や装備の近代化予算の犠牲になって不十分な状態にある。核兵器関連の施設インフラもこのカテゴリーに入っている
核兵器関連施設を管理するエネルギー省隷下のNNSA(National Nuclear Security Administration)はこの現状を深刻に捕らえており、NNSAトップのFrank Klotz氏は、延期され続けてきた施設維持に約4000億円が必要だと語り、屋根の崩壊事案が続く現状を訴え

●そしてKlotz氏は具体的に、「このポストに就任した直後、核濃縮と行っている施設の屋根が崩壊した。大きなコンクリートの固まりが落下した。幸いけが人はなく、高価な装備への被害もなかったが、被害の可能性はあった
●更に「Lawrence Livermoreの電機関連施設でも、全ての施設の換気システムでもこのような崩壊が始まっている。対策を始めなければならない状態なのだ」とワシントンDCでの9月のイベントで訴えた

核インフラ予算や対策への理解は
●NNSAの2017年度予算案では、核弾頭の近代化予算が約1兆円の一方、インフラや施設運営経費は約3000億円である。
●NNSAの兵器システム開発責任者Brad Boswell氏は記者団に対し、「NNSAはどの部分が最も切迫した問題かを極めて効率的に見極めようとしており、施設全体をバランス感覚を持って中止している」と述べつつ、「極めて厳しい状態にある」「膨れあがりつつある問題の責任者として、極めて懸念している」と訴えている

NNSA aging4.jpg●一方で、この施設やその維持経費について、米議会の理解は十分とは言えない。例えば2月の米議会の上院軍事小委員会で、Jeff Sessions小委員長は懐疑的な目でNNSA関係者に対し、「予算が厳しい状況にある中、施設経費だけに4000億円とは正気なのか?」と問いつめた

●米国防省の元高官は、NNSAの懸念は真っ当であり、政府はこの問題に真剣に取り組み必要があると語り、この問題は単に施設だけの問題ではなく、そこで働く人達の士気に直結する問題だと訴えた
●そして元高官は「水漏れがありドアが壊れたままの施設は、そこで働く人達に、君たちは重要でないとのメッセージを送ることと同じ意味を持つ」と表現した
/////////////////////////////////////////////////////

核兵器そのものと関連施設や研究機関の問題は、過去6年間に渡りご紹介してきた事項ですが、兵器そのものには期限切れで動きが見え始めましたが、インフラ関連には冬の時代が続いています

いつかぷっつり大きな事故がない限り、この問題が真剣に議論されることはないのでしょうか??? あわせて、中国やロシアでの状況が気になります・・・

米軍「核の傘」で内部崩壊
「核戦力維持に10兆円?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-08-09
「国防長官が現場視察」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-11-18
「特別チームで核部隊調査へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-01-27

「米空軍ICBMの寿命」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-09-16
「米国核兵器の状況」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-02-25-1
「米核運用部隊の暗部」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-10-29

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新聞テレビが報じない自身の巨大既得権益 [ふと考えること]

Mass comi.jpg8日付講談社現代ビジネスweb版が、高橋洋一氏による「だから日本の報道は左巻きになる::新聞テレビが絶対に報道しない自分たちのスーパー既得権」との論考を掲載し、日頃まんぐーすが疑問に思っている「報道の左翼化」について、一つの考え方を提示しています

結論は既得権にまみれた環境に安住しているから、厳しいビジネスの世界から隔絶した緊張感がないから、必死に儲けて必死に生き残らなければならない切迫した危機感がない状況だから、左巻きの考え方で平然としていられるからと言うことで、「日刊新聞紙法」や「地上波放送事業への新規参入が実質不可能なこと」を理由に挙げています

圧倒的な発信力を独占している新聞テレビについて意見することは大変リスクを伴い、「捨て身」でないと出来ないことですが、さすがの高橋洋一氏も、本当の細部への言及を避けているような気がします

それでも「決して新聞テレビが報じない」視点であることは間違いなく、ご紹介いたします中国資本の流入を懸念していましたが、その影響については触れていません

新聞は株譲渡を禁ずる「日刊新聞紙法」が
Mass comi6.jpg新聞が(既得権益で守られ、浮世離れの左巻きの)嘘八百になる原因が4つある。まずは、日刊新聞紙法という法律だ。もう1つは再販規制。そして3番目は最近の軽減税率だ。この3つで新聞はすべて守られている。
それにプラスして、新聞社屋のための国有地の売却問題がある。日本の新聞社の多くが、総務省から国有地を安く払い下げてもらって、大手町や築地、竹橋などの一等地に社屋を建設している。ある種の優遇措置を受けてきたと言っていい。

(ご参考:再販制度)
---独占禁止法は自由な価格競争を促進する立場から、商品の製造業者(供給者)が販売店に対して小売価格を指定することを禁止しているが、書籍、雑誌、新聞及びレコード盤、音楽用テープ、音楽用CDの6品目については例外的に、言論の自由や文化の保護という見地から、1953年以来、価格の指定が認められている。
---新聞は、日本新聞協会が新聞の戸別配達の維持や質の低下の回避などを主張して、この制度を死守している

●新聞社は全国紙のすべてが株式会社で、地方紙も株式会社が多いのが、新聞社の株式は、「日刊新聞紙法」によってなんと譲渡制限が設けられているのだ。制限があるとどうなるか。
朝日新聞を例にすると、村山家と上野家が代々オーナーとして株式を所有し、株式の譲渡が制限されているのだからオーナーが代わることがない。このように変化しないオーナーがどんな意見を言うかで、会社の方針全てが決まってしまう

Mass comi4.jpg●ただし、新聞社のオーナーは現場に意見を言わないケースがほとんどだ。すると現場の社長が経営のすべてを握ってしまう。そうして、絶対にクビにならない社長になるというわけだ。
読売新聞の例でも、「なべつね」こと渡邉恒雄代表取締役がなぜ、あれだけの権力を持ち続けられるか考えてみて欲しい。読売は従業員持ち株会もあるのだが、結局会社はオーナーのものだ。

株譲渡がない安泰な経営で、オーナーが口出ししないので経営陣にはプレッシャーがなく、経営トップが大きな顔し続けることになる。
●「日刊新聞紙法」が、新聞社を堕落させていることに、記者も早く気がつくべきだ。自分だけ安泰な身分では、他者に厳しいことがいえるはずない

日経新聞などは企業の不祥事を追求する記事で「コーポレートガバナンスが重要」とよく書いているが、自分の会社が一番コーポレートガバナンスが利かないのだ。
●さらに、その新聞社がテレビ局の株を持つ。朝日新聞ならテレビ朝日、読売新聞は日本テレビといった具合だ。そうすると、テレビも新聞社と同じようにまったくガバナンスが利かなくなる。


テレビ局も既得権の塊:放送法を絡め
Mass comi5.jpg●新聞社が子会社のテレビ局を支配する構造は、前段で触れたとおり。さらに、そのテレビ局が既得権化している理由は、地上波放送事業への新規参入が実質不可能だからである
●「放送法」で総務省の認可がないとテレビ放送事業はできない。免許制度だが、これが既得権まみれの最大の原因。明確に言おう。「電波オークション」が無いことがテレビの問題なのだ。電波オークションとは、電波の周波数帯の利用権を競争入札にかけることだ

●日本では電波オークションが無いため、電波の権利を既存のメディアが独占している。たとえば、地上波のテレビ局が、CSでもBS放送でも複数チャンネルを保有している。
テレビ局は「電波利用料を取られている」と主張するが、その額は数十億円程度で、もしオークションにかければ電波利用料は2~3千億円は下らない。

●つまり、テレビ局は絶対に電波オークションを避けたいので、放送法・放送政策を管轄する総務省に働きかける。総務省も電波オークションで増収になるのは承知だが、それをしないのは、テレビ局は新規参入を防いで既得権を守るため、総務省は「ある目的」のためだ
●そこで出てくるのが「放送法」だ。政府側はこれを根拠に「放送法を守り、政治的に公平な報道を心がけよ」と言い、電波法76条に基づく「停波」もちらつかせる。

電波オークションをやると一番困るのは既存の放送局だ。だから、必死に電波オークションが実現しないよう世論を誘導している。
総務省はその事情を承知しているから「放送法」をチラつかせ、「テレビの利権を守るから、放送法を守れ」という構図だ。それはテレビ局も重々承知。マスコミは役所と持ちつ持たれつの関係になっている

Mass comi3.jpg●この電波オークションの問題は、当然ながらテレビ界ではタブーとされている。電波オークションの必要性を語る論者は、テレビ局では要注意人物。筆者もそのひとりだ。
●もし地上波で「実は電波利用料は数十億しか払ってないけど、本当は3千億円払わなければいけないはず」等と発言すれば、二度とテレビに呼ばれない

●電波オークションをすれば、ソフトバンクなどの国内企業をはじめ、外国資本など巨大資本が参入するだろう。ただし、映像技術が進歩している現在では、放送のための初期費用はそれ程必要ない。新規参入するのに費用は数百億円も必要ないだろう。
●資本力がある企業が有利かもしれないが、技術が進歩して初期費用は低下しており、誰にでも門は開かれている。今は地上波キー局の数局だけが支配し、テレビ局が異常なまでに影響力を強めている。影響力が強いから放送法を守れという議論にもなる。

多様な放送が可能になれば影響力も分散され、全体で公平になる。そのほうが、健全な報道が期待できるだろう。
///////////////////////////////////////////////

既得権にまみれた環境に安住しているから、厳しいビジネスの世界から隔絶し緊張感がないから、必死に儲けて必死に生き残らなければならない切迫感がないから、左巻きの考え方で平然としていられる・・・との視点に立った分析でした。

Mass comi2.jpg各新聞やテレビ局は、ネットやSNSの発達で経営が厳しさを増しているらしいですが、中国資本の侵入を許さないよう皆で監視いたしましょう!

これ以上余計なことを言うと嫌われそうな分野ですので、この業界が「マスゴミ」などと揶揄されないよう、本来の「Mass communication」の役割を果たされんことを祈念しつつ、今日の記事を終わらせて頂きます。
あわせて、高橋洋一氏(嘉悦大学教授)のご無事と今後のご活躍をお祈りいたします・・・

「ふと考えること」カテゴリーより
「なぜ日英戦闘機訓練なの?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-18
「韓国が大量の地中貫通弾購入」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-27-1
「石破茂が対中国の法制不備を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-11

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なぜ今、日英戦闘機の共同訓練なの? [ふと考えること]

F-2後継選定を巡りタイフーンに色気で米国を牽制のつもりか
「心神」ご披露と並ぶ悲しくむなしい戦闘機命派のあがきか

typhoon4.jpg16日、航空自衛隊と在京英国大使館が、戦闘機による日英共同訓練を三沢基地を中心に10月中旬から11月上旬まで実施すると発表しました。「本訓練は、航空自衛隊が国内を拠点に米国以外の国と実施する初の共同訓練」で、「EX GUARDIAN NORTH 16:ガーディアンノース16」との名称で実施されるそうです

この訓練は、(英国がEU離脱を決定する以前の)今年1月の日英外務・防衛閣僚会合(2+2)において合意されたもので、訓練にあわせ英国からファロン国防相らが10月末ごろ来日し、日本側と北東アジア情勢やテロ対策などを巡って意見交換する予定とか

メイ首相が就任後、対中国姿勢を改めつつあるとは言うものの、つい最近も安倍首相が英国のEU離脱で日本企業千社以上が英国を脱出する可能性を示唆して英国&EUを牽制しており、時期的なセンスのなさが際だっています
A330 MRTT.jpg
そもそも、往年の「吉田茂」ならニヤリとしたかもしれませんが経済右肩下がりで東アジアの安全保障などに実質関係ない地球の反対側の国と、いまごろ時代錯誤の空中戦訓練を行う必要性などあるのでしょうか?

キャメロン政権の仕業
「予算減で英軍の士気崩壊」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-09-18
「英軍が戦闘機半減へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-12-13-2
「大なた:英軍の大軍縮」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-10-19-1

ひねくれたまんぐーすが、英国側が「実戦的な訓練を通じ、相互運用性の向上を図り」、「深化する日英の防衛協力体制の象徴的なイベント」と紹介する本演習の狙いをあれこれ考えます。

まず「GUARDIAN NORTH 16」の概要
参加部隊と規模
日本:航空総隊の北部航空方面隊  
   F-15戦闘機とF-2戦闘機それぞれ約4機
英国:第2飛行隊など150~200名 
   タイフーン戦闘機4機、空中給油機(A330型MRTT)2機、C-17輸送機3機

●訓練内容(東京新聞によれば)
空中戦、補給支援、指揮統制などを共同で訓練

東京新聞の難癖(真偽は知りません)
May-BREXIT2.jpg●日本政府はこれまで「(日米以外の)第三国の人の訓練をわが国において行うことは許されない」(1971年、福田赳夫外相の国会答弁)との姿勢を示しており、過去の政府答弁との整合性が問われることになる。
英国軍が国内で訓練を行う場合、法的根拠が問題となるが、その一つとして想定されるのが、朝鮮戦争休戦協定が発効した後の五四年、日本が国連軍と締結した国連軍地位協定だ月。しかし使用できる基地・施設はキャンプ座間や横須賀海軍基地、横田飛行場など7カ所に指定されており、今回使用される三沢基地は含まれない

まんぐーすの考える本訓練の背景
●「世界を俯瞰する外交」を推進する安倍総理の意向を受け、防衛省が弾として出してきた一つが技術開発や共同生産パートナーとして有望な英国。兵器の共同開発だけでは目立つので、現場部隊レベルのネタを探したところ、移動も比較的安価で容易な航空戦力分野が浮き上がったのだろう
●空自としては、最近旗色の悪い戦闘機の話題作りとして、また取り組みやすく英語の勉強にもなる古式騒然とした空中戦演習を選択したのだろう。しかし・・・以下のような戦闘機命派の「こざかしい」「見え見えの」「ほほえましい」「3倍返しされそうな」浅知恵もあるような気がします

F-2後継選定における米国牽制
typhoon3.jpg2018年春頃までを目途に進むF-2戦闘機の後継機選定に向け、防衛省は情報提供要求RFIを発出済みで、ボーイングとロッキードがともに参画の意向を表明(INSジェーンズ情報)している
F-2開発の過程で、純国産のはずが直前に政治的圧力で米国との共同開発になり、「共同」も聞こえの良い「日本独自技術の強奪作戦」であった事を骨身に刻んでいる団塊の世代や、その後の米国装備導入で「部品枯渇」や「意味不明の部品高騰」に苦しめられている現役世代は、米国の産軍複合体に根強い不信感を持っている

●僅かなりとも抵抗したい日本は、今年4月22日の「心神」初飛行を大々的に報道宣伝し、関連する「F-3国産開発決定報道」などにより、国産を追求していると折に触れて海外にも発信中
●一方でタイフーンやグリペン戦闘機は、米国製以外の貴重なF-2後継候補であり、日本がそれなりに注目していることを示すことで、米国政府と米国企業からの不当圧力を牽制する手段ともなり得る
//////////////////////////////////////////////////////

May-BREXIT.jpg今年1月の日英外務・防衛閣僚会合(2+2)において合意したのだから、EU離脱云々以前の話だから、取りあえず米国と「血の同盟」を維持してる英国だから、今回は仕方ないでしょう。

でも、「脅威の変化」の最前線にあり、戦闘機の抑止力や有事の有効性が急降下している位置にある日本としては、資源配分の優先度を低下させるべき戦闘機の訓練を、英国と続けることにほとんど意味はないと思います

2の次、3の次のF-2後継機選定のために、余計な空中戦訓練など無駄です。人材や時間や予算の無駄使いだと思います。ましてや、英国などと訓練して喜んでいるようでは、戦闘機命派の悪評を増し、ますます組織がばらばらになりますよ・・・

もしかしたら、機種選定で敗者にしたA330MRTT空中給油機の方に興味があったりして・・・まぁ、F-35Bを沖縄に・・とか語って、認知症とか痴呆症とか疑われない事と併せ、十分に注意していただきたいと思います。

「韓国はA330に決定」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-07-01

戦闘機への投資を語る空自OB
「織田邦男の戦闘機命論」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-03-06
「広中雅之は対領空侵効果に疑問」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-18-1
「小野田治も戦闘機に疑問」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-05

いい加減にしろ戦闘機命派
「悲劇:F-35の主要問題」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-12-17
「悲劇:F-3開発の問題整理」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-03-18
「戦闘機の呪縛から脱せよ」→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2013-04-16

英国軍は崩壊寸前!?
「予算減で英軍の士気崩壊」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-09-18
「英軍が戦闘機半減へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-12-13-2
「大なた:英軍の大軍縮」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-10-19-1

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