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ヘーゲル国防長官最後のメッセージ [ヘーゲル国防長官]

last.jpg13日の金曜日、ヘーゲル国防長官にとって最後の出勤日となったこの日、米国防省に所属する全兵士と職員に向けた、ヘーゲル長官からのメッセージが発表されました。
併せて、最後の様子を伝える写真が数枚公開されています

メッセージでは、アフガンからの撤退とその後の支援任務開始を遂行したこと、同盟やパートナーシップ強化に努力してきたこと、将来に備え国防省の調達や構造の改革に着手したたこと、「sexual assault」問題に強く対応してきたこと等を振り返り、言葉が綴られています。

しかしやはり、「強制無給休暇」や「人員削減」、「長期に亘る海外派遣や予算削減」の中でも、国を支えるために頑張ってくれている兵士と職員への感謝が中心となっています

メッセージの冒頭は
●(ベトナム戦時の)48年前に米陸軍に入隊した際、国防長官として勤務することになろうとは夢にも思わなかった。

退任に際して贈る言葉「parting guidance」
last3.jpg●もし退任に際して皆さんに言葉を贈るとしたら、私が48年前に陸軍の基礎課程を終えた1967年、教官だったWilliam Joyce軍曹が私に授けてくれた言葉を贈りたい
●「People depend on you. They'll always depend on you」(人々は君を頼りにしている。そして彼らはいつも君を頼りにするだろう)である

●この言葉は当時の私にぴったりだったが、今現在の皆さんにも当てはまる言葉だと思う。人々は皆さんを頼りにし、米国は皆さんを頼るのだ
●この組織に加わった際の誓いを忘れず、高い水準を維持するべく努め、史上最高の軍事組織として任務を果たして欲しい。2年間の勤務を終えた今、皆がそうあり続けると確信している。
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第24代国防長官のChuck Hagel氏は、正に「一兵卒」としての勤務経験がある初めての国防長官でした。
2013年2月27日から、約2年間の勤務でした。

last2.jpg最後の写真(白黒写真)は、ヘーゲル夫妻が最後にアーリントンの「無名戦士の墓」を訪れた際の様子です

米海軍の2等兵が撮影した写真だそうですが、Chuck Hagel国防長官を巡る様々を凝縮したような写真に思えてなりません
お疲れ様でした

「ヘーゲル長官退任式」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-01-30

「ヘーゲル長官」カテゴリーの記事
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/archive/c2303720019-1
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米国が国家安全保障戦略(NSS)を発表 [ヘーゲル国防長官]

2015 NSS.jpg6日、オバマ政権が国家安全保障戦略(NSS:National Security Strategy)を発表しました。オバマ政権としては、2010年以来2回目。分量は29ページで、「安全保障」「繁栄」「価値」「国際秩序」から構成されています

オバマ大統領は序文で、「国際秩序の構築には米国の指導力が不可欠」とし、「問題は、米国が先導すべきかどうかではなく、どのように先導するかだ」と力説。
一方で、米軍の力が「人類史上で比類ないもの」と自信を示しつつ、「賢い国家安全保障戦略は軍事力にだけ頼るものではない」と指摘し、米軍による軍事行動は抑制的に判断する意向を表明

なお、ライス大統領補佐官はNSSの概要発表に際し、オバマ大統領が今年、安倍首相と習近平を国賓待遇で招待すると発表。

各種報道を総合すると概要は
2015 NSS4.jpg●米国の指導力が不可欠、しかし資源と影響力は無限ではない。賢明な戦略は軍事力のみに頼らない。過激主義の根本原因に対抗するため他国との協力努力が、米国の能力より長期的には重要
TPPとTTIPを通じ、米輸出品への障壁を除去し、世界経済の66%の自由貿易圏の中心に米国を置く一方、労働者権利と環境保護に世界最高の基準を設定。米国を最適な生産の場に

アジア太平洋リバランス実現のため、米国の防衛態勢だけでなく(各国との)安全保障関係を多角化する。日韓豪比が地域・世界の課題に十分対応可になるよう、同盟を近代化し、交流を強化。日韓比タイとの条約上の義務を守る。
中国との建設的関係の発展を探求。海洋安保、貿易、人権などの問題で、中国が国際的なルールや規範を守るよう主張する。中国の軍備近代化とプレゼンス拡大を注意深く監視する。

ロシアの虚偽プロパガンダに対抗し、制裁等でロシアに大きな代償を。露の武力侵略を抑止し、戦略的能力に警戒し、露に抵抗するNATOなど同盟国等を支援する。露が近隣国を尊重する道を選択すれば、利益を共有する分野で大いに協力。
●「イスラム国」を弱体化し、最終的に打ち倒す包括的な対テロ戦略を主導中。同時にシリアの破壊的紛争に対する持続的な政治解決を追求継続

その他の分野でもオバマ色を
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM06H7W_W5A200C1FF2000/ 
2015 NSS2.jpgキューバとの国交正常化交渉などを通じた地域安定への取組。
核兵器なき世界を目指してイランの核問題を解決し中東・北アフリカの安定を目指す

●地球規模の課題として気候変動問題に対する温暖化ガス排出削減や、
エボラ出血熱などの脅威への即応体制を構築
貧困の防止や人権擁護、同性愛者への差別解消なども推進

米国防省の幹部達の反応は
●ヘーゲル国防長官
2014Budget.jpg「NSSは国家の全ての資源を必要としている。そして、米国の比類無き強さとねばり強さを持った経済、外交、軍事力、そして価値観等が資源たる国力を形成している」
「だからこそ大統領と私は、議会による強制削減の終結と2016年度予算案の承認を求め、NSSと国防戦略の遂行に必要な軍事優位と米国のリーダシップの裏付けを今後数十年に渡り維持することを求めたい」

●デンプシー総合参謀本部議長
「米軍は世界に冠たる能力を有している。しかし波乱の世界を見れば、それを当然のことと考えるべきではない。継続的な改革と投資が必要だ
「特にNSSが議会に対し、強制削減の中止を求めている点を歓迎する」
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鍵となるフレーズを「独断と偏見」で拾っていくと・・・
2015 NSS3.jpg「賢明な戦略は軍事力のみに頼らない」、「他国との協力努力が、米国の能力より長期的には重要」、「米国を最適な生産の場に」、
リバランスでは安全保障関係を多角化」、「中国との建設的関係の発展を探求」、
「NATOなど同盟国等を支援」、「包括的な対テロ戦略を主導中」、「政治解決を追求」、
核兵器なき世界」、「温暖化ガス排出削減」、「人権擁護、同性愛者への差別解消なども推進」、「強制削減の中止を求め」となります

オバマ色を明確にしてくれたことに感謝かも
しかし、米国へ「安倍首相と習近平を国賓待遇で招待」して、何に合意させようとしているのでしょう? 怖いですねぇ・

ホワイトハウス作成のNSS概要(Fact Sheet)
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2015/02/06/fact-sheet-2015-national-security-strategy

2015 NSSの現物
http://www.whitehouse.gov/sites/default/files/docs/2015_national_security_strategy_2.pdf

本当は毎年提出する必要のあるNSSですが・・・
2010年の前回は「そんなこと出来るか!」と不満たらたらの国防長官
「ゲーツ長官の本音」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-26-1
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寂しげなヘーゲル国防長官の退任式 [ヘーゲル国防長官]

Hagel-farewell.jpg28日、ペンタゴン近傍の米軍基地でヘーゲル国防長官の「armed forces farewell:米軍主催の退任式」が実施され、オバマ大統領、バイデン副大統領、Work副長官、デンプシー統合参謀本部議長等々が参加しました

悪天候のためのか、照明等の演出のためなのか、夜しか時間が取れなかったのか、室内で行われた式典でした。
事実上の「更迭」と言われるヘーゲル長官の退任ですから「悲哀に満ちた」感がするのかもしれませんが、そんなイメージを持って勝手につまみ食い紹介します

Defense-News引用部分:大統領送別の辞
●「真の米愛国者」、「米国に命をささげる信念を持った男」
●「我が国が今後の100年に備える準備をしてくれた」
●「ベトナム従軍者として初の国防長官」、「下士官あがりで初の国防長官
●「あなたは常に率直」、「あなたの考えを語ってくれた」

Defense-News引用部分:副大統領送別の辞
●「私が常々追い求めてきた判断力と思考力を備えた人物

退任式を伝える米国防省web記事
オバマ大統領が引用したエピソード
hagel-farewell4.jpg●昨年のある日、Oval Officeでの定例会議に、ヘーゲル長官がある男性を連れてきた。その男性と長官は、先ほど50年ぶりの再会を果たしたばかりだといった
●その男性は長官がベトナムに従軍していた際の小隊長だった。米国内では人種暴動や反戦運動が荒れ狂っていた時代、その小隊は大半が白人で構成されており、黒人はその小隊長以外ほとんどいなかった

●その小隊長は着任した際、皆の前に出て以下のように語ったと会議で長官は紹介してくれた。「小隊長として、団結を乱したり、不信を招くような行為は許さない」、「我々は全員が米国民で、ともに生き抜き、互いに助け合い、ともに戦い、ともに互いの背後を固めるのだ。さあやるぞ!」と
●かつて部下と上官の関係であった(白人と黒人の)2人が、その男性の孫が見つめる中でこの話をOval Officeで語ったとき、我が国が歩んできた長き道を思わざるを得なかった

あのような時を与えてくれた長官に感謝し、そのような道を歩んできたChuck Hagel氏の国への貢献の長き道を讃えたい

最後にヘーゲル長官挨拶から
hagel-fare.jpg●「我々は過ちを犯してきた。そしてこれからも過ちを犯すだろう」、「しかし我々は、米国最大の強みの一つをしっかりと保持している。それは自らを正す能力と国家体制を備えていることである。米国はシステムを変え、過ちを正し、問題を解決し、やり直すことができるのだ
●「ただ、我々は大きな課題を正す必要がある」、「すべての問題にただちに回答が得られると考えるべきではない。時間と空間を必要とし、より高みを目指す忍耐が必要な課題もある
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なお、後任候補Ashton Carter氏への上院軍事委員会のリアリングは2月4日に予定されており、来週には承認が出るかもしれません

Hagel-farewell2.jpg考えすぎかもしれませんが、オバマ大統領の言葉は、「人物」に関する評価はあっても、「業績」に対する褒め言葉が控えめです
在任間のエピソードの選び方からも、そんな雰囲気がします

ヘーゲル長官の言葉「ただ、我々は大きな課題を正す必要がある:But we must get the big things right」は正確に訳せているか自信がありませんが、政治や議会の現状への不満が現れているようにも聞こえます
まだ出勤して仕事をするのでしょうが、とりあえず「お疲れ様」と申し上げます

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国防長官コメント:米印の国防協力合意に [ヘーゲル国防長官]

hagelFirst.jpg25日、ヘーゲル国防長官はオバマ大統領とインドのモディ首相との間で合意された「国防協力合意:agreements on defense cooperation」に関する声明を発表しました

長官はこの合意を「ground-breaking agreements:画期的な合意」と表現しており、「1歩前進2歩後退」状態にあった両国軍事協力が「2歩前進」したのかもしれません

日本政府としては、「米企業の原子力発電所輸出推進」が米印合意に含まれて「がっかり」かも知れませんが、米印の国防合意は、対中国やアジア全体の安定に歓迎すべきことだと思います

ヘーゲル長官は25日付声明で
Obama-Modi.jpg●本日、オバマ大統領の歴史的なインド訪問に際し、インドのモディ首相との間で画期的な国防協力合意が発表され、両国間の軍事協力に新たなページを開き、米印戦略協力関係に重要な道標を打ち立てることを誓い合った

●米印両国は、米印国防関係に関する10年枠組みの見直し再編集を終了し、過去10年間の国防協力のモメンタムを更に継続発展させ続けることとなった
新たに軍事教育に関する協力関係構築に合意したことで、我々は両国の次世代指導者育成を相互に支援することになり、これにより相互の国防機関を将来に渡ってより緊密なものにしていくことができる

Obama-Modi2.jpgDTTI(Defense Technology and Trade Initiative)での合意では、4つの先導プロジェクト(pathfinder projects)に焦点を当てることとした
●その中には、空母技術と設計に関する作業部会の設置、ジェットエンジン技術に関する協力分野の検討などが含まれ、米印軍需産業の協力についての膨大な潜在力を両国が認知し始めたところである

●更に両国は本合意で、今後15年間にわたり科学技術分野での協力を継続し、両国関係を強化することを確認した
●これらを総合し、大統領による発表は、両国間の国防安全保障協力を新たに更に深く、洗練されたものにし、米国の広範な戦略的協力関係における大きな柱の一つに成らしめることを確固とした
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日本での報道によれば、4つの先導プロジェクトには無人機の共同生産も含まれるようです。また、両首脳の間でホットラインを設置することも明らかになったようです。

「原子力発電所の輸出」に関しては日本も進出を狙っていましたが、インドでは原発事故が起きた際にメーカーの責任が問われることになっており、これが外国企業進出の障害となっていました。
今回米印首脳は、原発事故に備えた保険制度の設置で合意し、この問題をクリアした模様です。

Obama-Modi3.jpg核兵器拡散防止の基本方針に反したため、米国が世界から「ダブルスタンダード」だと非難を浴びながら2008年に締結した米印原子力協定から7年、やっとここまでたどり着きました。
次世代育成協力とか、作業部会の設置とか、協力可能分野を探るとか、「初期」段階のような合意ですが、「ground-breaking」なんです。たぶん・・・

オバマ大統領は当初予定していた「タージ・マハル」の訪問を中止し、アブドラ国王が死去したサウジアラビアに向けて27日に出発だそうです。でも26日、インドの共和国記念日の式典に米大統領として初めて出席するそうです

インド関連の記事
「新インド首相の訪米」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-09-30
「ヘーゲル長官の訪印」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-08-12
「米印関係ランクアップ?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-10-01-1
「米軍がインド対応特別チームを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-08-16

「露製ステルス機インドへ輸出」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-01-14
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アフガンで「自由の番人作戦」開始 [ヘーゲル国防長官]

2014年末でアフガニスタンでの「不朽の自由作戦」が終了し、1月1日から「Operation Freedom’s Sentinel:自由の番人作戦」が開始されました。

アフガニスタンでの「不朽の自由作戦」は、2001年に911同時多発テロを受けて開始された作戦で、13年間にわたる「米国史上、最も長い戦い」でした

12月28日付ヘーゲル国防長官の声明
(「自由の番人作戦」関連部分)
Hagel-OS.jpg2015年、我々は「不朽の自由作戦」に続く任務として、「自由の番人作戦」を開始する。これは過去13年間にわたる厳しい戦いの中で確保したモノを守り更に積み重ねるための作戦である

●「自由の番人作戦」で、我々がアフガンの政府と国民を支援して行う任務は2つである。一つは、NATOによる「Operation Resolute Support:断固とした支援作戦」の一部として、同盟国等と共にアフガン治安部隊35万人への訓練、支援、助言を引き続き行うことである
もう一つは、アフガンが再び米本土へのテロの発信地とならぬようアルカイダの残党に対する対テロ作戦を継続することである

5日付米空軍協会web記事によれば
Operation Sentinel.jpg●今回の節目に当たりNATOからの声明は、「ministerial, operational, and institutional level:行政、作戦、制度レベル」で特定分野に焦点を当てるとしており、これらには予算計画、透明性確保と監視、軍の文民統制、戦力造成、維持整備、戦略計画、情報、戦略的対話が含まれる

アフガンに残る13000名の米軍兵士もこれを支援することになる
米国防省は、米軍やアフガン支援国軍に対する脅威とならない限り、アルカイダのメンバーを標的とすることはないと明示している
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大きな節目だったと思うのですが、皆が疲れて話題にする気力もない・・・と言った雰囲気が漂った「不朽の自由作戦」終了でした。
アフガンの今後に明るい見通しを持った人は誰もおらず、インドやパキスタンまでもが不安定化すると恐れている状況です。

かく言う・・も良くフォローしていない話題ですが、久々にヘーゲル長官のお写真を掲載したく、本話題を取り上げた次第です。日々の気力を維持するのが大変だと思います。頑張って下さい、もう少し・・

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CIA拷問事案:全米軍に報復警報 [ヘーゲル国防長官]

CIA torture.jpg9日、米上院の特別委員会が、911テロ以降のCIAによるアルカイダ関係者への過激な取り調べの実態を500ページ以上の報告書サマリーで暴露しました。
これを受け、9日ヘーゲル国防長官は、全ての米軍に対し、米軍への報復に備えた警戒態勢を取るように指示しました

9日ヘーゲル長官はバクダッドで
CIA torture3.jpg世界中の全ての戦闘コマンド司令官に対し、高い警戒態勢を取るよう指示した。この報告書の影響は全世界に及ぶだろう。
●同報告書の発表に関し、報復攻撃につながる特定の情報に接しているわけではないが、CIAが行ってきた容疑者取り調べに関する報告書の内容を懸念している。


報告書作成のFeinstein上院議員(民主党)は
●CIAの取り調べ手法は、米国法規や国際条約義務、更に我々の価値感にも反するものである

オバマ大統領は報告書に関し
CIA torture2.jpg●報告書が指摘した厳しい手法は、我々の価値観に合致しないばかりか、我々の広範な対テロ対策にも資さず、国家安全保障面でも国益を害すると感じている
●更に、これら取り調べ手法は米国の世界での立場を傷つけ、同盟国等とともに国益を追求することを困難にさせる
●決してこのような手法を再び用いないと誓う
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報道によればCIAの「強化尋問技術:EIT」には
CIA torture4.jpg水責めを連続して行い「水死に近い状態」に追い込む
手を鎖でつり上げるなどして1週間近く睡眠を妨害
●暗闇の施設に閉じ込め足かせをして騒音を流す
直腸からの栄養注入

2002年3月から07年12月頃まで、国外の秘密基地に拘束されたアルカイダ関係容疑者119人のうち39人に「強化尋問技術」が実施された模様です。
この「尋問技術」は、アルカイダへの対処や尋問の経験のない民間の心理学者2人が立ち上げた民間企業に開発と実施、評価を委託したものとか。

2人が起業した会社には、ほぼ全ての関連業務が「丸投げ」され、100億円が支払われたとか・・・
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「人権命」のスーザン・ライス大統領補佐官当たりが、キャンキャン騒いで「人権」擁護を推進するのでしょうか?

民間軍事会社の関与は気になりますし、褒められた話でもないんでしょうが、災い転じてテロ抑止力の向上に繋がればよいのですが・・・
タグ:CIA 拷問
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ヘーゲル国防長官辞任(実質上の更迭):各方面のコメント [ヘーゲル国防長官]

departure.jpg24日、オバマ米大統領はヘーゲル国防長官と共にホワイトハウスで会見しヘーゲル国防長官が辞任すると発表しました。「イスラム国」対処などを巡る意見対立が背景にある「事実上の更迭」と言われており、難題山積の中、今後のオバマ大統領の舵取りが注目されます

後任人事が議会で承認されるまで、ヘーゲル氏は国防長官のポストにとどまる見通しですが、日程調整は厳しく、後任は1月に議会が召集されるまで指名できない模様です。

ヘーゲル氏は政権の安全保障チームの中で唯一の共和党出身者だっただけに、残念がる関係者も多い模様とか。本日は各種報道や関係者のコメントを「つまみ食い」でご紹介

日本の各種報道からピックアップ
NYT紙は「(ホワイトハウスの)圧力で辞任」と指摘しており、オバマ氏とヘーゲル氏は2週間にわたって協議を続け、オバマ氏が辞任を求めたと報じている
●NYT紙は米当局者の話として、過激組織「イスラム国」の脅威に対処する上で、オバマ大統領は違う人材が必要と先週末に決断した、と報じている

departure2.jpgホワイトハウスでは、「イスラム国」やエボラ出血熱などを巡る問題で、ヘーゲル氏の判断や対応が後手に回っているとの批判が強かった。
●ヘーゲル氏をめぐっては、オバマ政権の対シリア政策を批判する書簡をライス大統領補佐官(国家安全保障担当)に送ったとの報道もあった。
●イスラム国掃討やシリア内戦への対応、国防予算の削減回避など課題が山積する中で、ホワイトハウスと国防省で意見対立が起きていたことが辞任の背景。政権の安全保障チームの足並みの乱れが露呈した

ロイター報道
●ヘーゲル氏はこれまで私的な場で、オバマ政権のイラクやシリアでの政策や、意思決定プロセスに自身の意向が反映されにくいことなどに不満を示していた
●後任候補として名前が挙がっているのは、ミシェル・フロノイ女史(元政策担当国防次官)、アシュトン・カーター氏(前国防副長官)など。ジャック・リード上院議員(民主党)も後任候補


マケイン上院議員(24日付声明によれば)
McCain2.jpg●先週末にヘーゲル長官と会う機会があったが、彼の公での発言が示すように、大統領のイスラム国や世界的な脅威への対応姿勢に同意できなかった様だ。私もヘーゲル氏が、オバマ政権の国家安全保障政策や意志決定過程に不満を示していたことを知っている
ホワイトハウスが、国防長官の所掌業務に対し事細かに注文を付けて「micro-management」してくる様になり、ゲーツ元国防長官当時から他の安全保障や外交関係者からも不満が出ているように、仕事を上手く進められなくなっているのだ

Buck McKeon下院軍事委員長
●ヘーゲル長官は「大変なのに誰に感謝されることもなく」、予算不足の国防省と高まる脅威、更に「些細なことにまで口を出す」ホワイトハウスのマネイジメントを背負っていた。

Carl Levin上院軍事委員長
●ヘーゲル氏による米国の国家安全保障への献身と貢献は、確固として揺るぎないモノである。

シンクタンクCPAのLarry Korb研究員
●「これは悲劇以外の何者でもない。ヘーゲル氏は着任した当日から遂行不可能な職務を与えられていた。前任者が発生を否定していた強制削減対処を負われたのだから」と語った
●また、「ヘーゲル氏はオバマサークルの一部ではなかった。そしてその中で彼は、イラクやアフガンでの米政府のやり方に不満を持った米軍を扱わねばならなかった」とコメントした

元国防省高官(匿名)
ASEAN-meet.jpg●ヘーゲル長官がオバマ政権に選ばれた時点とは異なる環境になったので、交代は致し方ない
●ヘーゲル氏は(イラクとアフガン)戦後の米軍再建を託され共和党員として政権を支援する事を期待され国防長官に就任した。
しかしシナリオは崩れ、情勢は変わり、今もなお戦いの中にいる。当分は戦いが続くだろう。戦時の国防長官が求められているのだ

長島昭久衆議院議員(民主党:ツイッターで)
オバマ政権の外交安保チームで唯一残ったまともな閣僚だったのに残念

秋山信将教授(一橋大学:ツイッターで)
●(スーザン・)ライス(大統領補佐官)の方が強いんだ…・


追加:11月上旬:国防長官経験者は・・
Reagan National Defense Forumのパネル討議で
パネッタ前長官は
ホワイトハウスへの権力の集中により、意志決定に影響を与える声がほとんど届かない状態
ゲーツ元国防長官
ホワイトハウスが軍事問題の全ての側面で管理・統制することへの関心を、ますます増やしつつある。大統領が全ての側面でホワイトハウスによる中央集権的なマイクロマネイジメントを望むなら、それは官僚的なのではなく、政治的な動きである
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死に体:レイムダック」と呼ばれるオバマ政権で、イスラム国やウクライナや中国問題等がある中で、強制削減で軍内が混乱し不満が高まる中での更迭騒ぎ・・・
後を引き受ける「適材適所」な人が見つかるのでしょうか???

FlournoyCNAS.jpg良く名前があがるフロノイ女史(元政策担当国防次官)について元国防省高官は、「次の政権でも長官を続けられるかを考えるだろう。個人的な栄達やエゴではなく、国防省の予算構造改革(福利厚生や退役者施策の改革)や脅威環境を考えれば、3~4年の任期がなければ何も出来ないと考えるのが自然だ」とコメントしています

2週間前に報道官が強く否定していた辞任&更迭
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-11-08
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追加情報:フロノイ女史は国防長官就任を断る
所属するCNAS理事会に手紙で伝えた模様
昨夜大統領と電話でお話しし、就任をお断りした家族の健康状態の問題や、子息の大学進学時期に当たる等の理由でご説明した」
http://www.defensenews.com/article/20141125/DEFREG02/311250038/Source-Top-contender-Pentagon-job-bows-out
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内部崩壊する「核の傘」に対策 [ヘーゲル国防長官]

「継続して誰も注目せず資源配分もされなかった結果、核運用部隊の士官に、将来の伸展や昇進の見込みがない無視された分野に配属されたとの意識が染みついている」

「ICBM部隊は組織改編の度にメジャーコマンド間をたらい回しにされ、予算も人的施策も後回し・・・誇りも気概も消え失せた」
「資源投資の問題だけではなく、(海空軍の)文化の問題でもある」

Minot.jpg14日、ヘーゲル国防長官が内外2つのチームによる検証レポートに基づき不祥事やモラルの低下が深刻な米海軍と空軍の核兵器運用部隊に関する対策を発表し、今後5年間に渡り核兵器運用部隊の予算を毎年10%増とすることや、担当司令官の大将格上げ等の施策を明らかにしました

2つのレポートは、部隊での資格認定試験での長年にわたる組織的カンニングなど表面的な事象ではなく、核兵器運用部隊が組織から予算面や人材ケア面で如何に無視され、現場が悲惨な状況を訴えています。

5年前からこの問題を時々フォローしていますが、引き続き「無視され続けている部隊」であることに変わりは無いようです。扱うモノが核兵器だけに、心配です・・・

14日付Defense-News記事によれば
Minot4.jpg●14日ヘーゲル国防長官は、国防長官は米空軍の要求であったGSC(Global Strike Command)司令官の大将への格上げや核兵器運用部隊の司令官の中将格上げを認め、国防省に海空軍の核兵器運用部隊部隊の予算を、2016年度予算案から5年間10%づつ増加させるよう要求するよう指示したと発表した。
●また人的側面では、米空軍が検討している人員削減から核兵器運用部隊4000名は除外し、GSCの整備、運用、警備分野に1100名を増員するよう指示している。海軍に対しては、2500名を工廠や教育機関に増員する予算案が指示された

●同長官による発表は、組織的な投資配分、所属兵士の昇任、指導者、当該部隊への査察等の問題を指摘した2つの報告を受けて行われた。2つの報告には、予算の増額を含む約100個の提言が盛り込まれている。


特に部内チームによる報告書は・・・
Minot3.jpg●部内チームによる報告書が指摘した問題には、米空軍の不明確な責任の所在や試験で完璧を求めすぎる体質、米海軍の不適切な施設や高齢化が進む艦艇工廠の文民勤務者の状況が含まれている
●また、昇任機会の欠如、SLBM潜水艦のストレス、技術面を過度に追求してリスク管理を疎かにする勤務員への教育等も指摘されている

●報告書はまた、特に米空軍内に意味ある能力評価の基準が無く、過度に完璧を求めて「カンニング」を誘発していると指摘している。更に、インフラの老朽化により、装備の維持が益々困難になり、時間も経費もかさむ傾向にある

海軍部隊でのカンニング事案で34名が免職になったケースでは、事案が7年間も続いていた。その試験は南加州の原子力機関の教育部隊に勤務するための資格と関係しており、(つまらない潜水艦勤務を避け、)楽な教育部隊勤務を求めた結果であった
空軍でのカンニング事案では、過度に度重なる査察と試験で完璧を求める風潮が、100名もの士官をカンニングさせた背景にあると指摘され、空軍は過度な要求が逆効果を生んでいると判断し、試験システムを変更している。

●ヘーゲル長官は「継続して誰も注目せず資源配分もされなかった結果、核運用部隊の士官に、将来の伸展や昇進の見込みがない分野に配属されたとの意識が染みついている事が根本原因である」とも表現した


特に部外チームによる報告書は・・・
Minot2.jpg退役海軍大将と退役空軍大将が主導した部外チームによる報告書は、部内チーム同様にインフラや士気の問題を指摘すると同時に、「国防省や軍高官が期待していることと、期待に添うように部隊に対して為したことの大きな相違」や「指導層が語り信じている兵士のレベルと、実際の任務に就く兵士のレベルの大きな差異」が最も深刻な問題だと指摘した
●ヘーゲル長官はこれに関し、「過去数年間に発生した事案の深さや幅は、無関心や問題分野への薄い関心を明示している」と述べ、「資源投資の問題だけではなく、(海空軍の)文化の問題でもある」と言及した

●また部外チームは全てのICBM基地を訪問し、Minot基地での勤務がその勤務地環境から度を超して過酷だと指摘している。人里離れた僻地にある分散したICBMサイトを転々とし、買い物も満足に出来無い状況が士気を低下させていると報告している。
●かつては「Minotに勤務してこそ一人前だ」との風潮もあったが、組織改編の度にメジャーコマンド間をICBM部隊がたらい回しにされ、予算も人的施策も後回しの中で、そのような気概も消え失せたとも指摘されている

●そして現在では、兵士の低い昇任率や教育体制の欠如から、Minot基地への転勤を打診された兵士が退職するケースが多数だと指摘している。
報告書は国防長官と空軍長官に対し、直ちにMinot基地を訪れてその状況を確認し、最優先で任務と兵士の家族の支援に当たるべきだと勧告している
まんぐーす注:本日の写真は、勧告を受けて実現した国防長官と空軍長官によるMinot基地訪問の様子

●その他、装備の不足も深刻で、分散した3つのICBM基地に弾頭を固定する工具が1個しか無く、3個基地で使い回しするしかなく、しかもその輸送に民間宅急便を使用している実例も明らかにされている
●また、核兵器を扱う飛行部隊の勤務員も含め、上級軍曹がミサイルや航空機の維持整備にのみ集中せざるを得ず、若手のスキルアップへの取り組みが欠如しているとの報告もあった
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米国防省web関連記事
http://www.defense.gov/news/newsarticle.aspx?id=123635

Minot5.jpgどう立て直すのでしょうか? ただひたすら「その時」に供え、辺鄙な田舎や海中でミサイルの整備と訓練だけを繰り返すこの部隊の士気を回復するのは並大抵ではありません。
しかも、この予算厳しき中で、他の分野を削減して「その時」を想定して予算を増額するとなると・・・

実際この部隊には、他の分野に向かない「内向的」で「社会性が高くなく」、「無口」なタイプが寄せ集められていると言われており、一種独特の組織だとの噂も聞きます。

人類が生む出した「禁断の兵器」・・・その管理がこのような形で行われていることに人間の一面を見たような気がします。 でも気になるのは、ロシアや中国がどうなっているかです。おそろしや・・・

関連過去記事:「核の傘」の内部崩壊
「特別チームで核部隊調査へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-01-27
「米海軍トップが危機感訴え」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-07-10

「ICBM部隊に不合格判定」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-08-15
「ICBM部隊で士官17名処分」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-05-11

「米空軍ICBMの寿命」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-09-16
「米国核兵器の状況」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-02-25-1
「米核運用部隊の暗部」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-10-29
「米軍核戦力は大丈夫か」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-11-28-1

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噂:ヘーゲル長官が間もなく更迭 [ヘーゲル国防長官]

2015Budget2.jpg8日付DODBuzzによれば、先週から「ヘーゲル国防長官がホワイトハウスの信頼を失っており、間もなく更迭される」との噂がメディア上で流布されており、7日の記者会見で国防省報道官が懸命にうち消した模様です

8日付DODBuzzによれば
●8日、(上記噂に関する質問に対し、)カービィー国防省報道官は「ヘーゲル長官は、ペンタゴンの盟主としてオバマ大統領の残りの任期も仕えることに完全にコミットしている」と答えた
●更に報道官は、「国防長官は職務に集中しており、オバマ大統領とともにそうすることを楽しみにしている」と語った

ASEAN-meet.jpg●先週噂が吹き出したのは、以前から計画されてきたヘーゲル長官によるベトナムとビルマ(ミャンマー)訪問が突然延期されたことに端を発している
●延期の理由を報道官は、予算案とISISやシリアとの戦いに関する議会証言の準備をするためと説明している。

●ヘーゲル長官の後任候補には、Michelle Flournoy女史(元国防次官:政策担当:写真下)が候補の一人としてあがっている。
●今月初旬の記者会見にともに出席したヘーゲル長官とデンプシー統合参謀本部議長は、彼らの助言をホワイトハウスに届けることに困難を感じることはないと語っている
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「火のないところに、煙は立たず」です
真偽語る材料を持ち合わせませんが、国防省の予算案がことごとく議会で不評なことや、オバマ大統領の軍事への考え方が国防省とそぐわない事等が理由とも考えられます

FloumoyChina.jpgゲーツ元国防長官は、10月末の講演で国防省の予算削減案(基地の統廃合や特定機種の全廃等々)を受け入れない議会を酷評しました。また、オバマ大統領を「海図もなく、荒海に突き進んでいる」と表現しています

選挙区への利益誘導や企業との繋がりで国防省案に反対している議員が多い様なので、まんぐーすはゲーツ氏の意見に賛成ですし、オバマ大統領と国防省のソリが会わないのは当然かもしれません

「ゲーツ長官が議会を酷評」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-11-01

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CSBA:ヘーゲル長官に習い陸軍にA2AD部隊化を要求 [ヘーゲル国防長官]

米陸軍に前方展開型A2ADを担うミサイル部隊化を要望

CSBA-beyond-coast-artillery.jpg10月29日、シンクタンクCSBAが「沿岸防御火砲を超えて:全ドメイン拒否作戦と米陸軍」(Beyond Coast Artillery: Cross Domain Denial and the Army)とのレポートを発表し、米陸軍の作戦コンセプトを批判しつつ、ミサイル部隊や火砲を増強して敵の行動を阻止し、海空軍を支援せよと訴えています

ヘーゲル国防長官も10月15日に陸軍協会総会で米陸軍は誘導兵器や火砲や防空ミサイルを活用することで、陸上防御任務からイージス艦を解放できる可能性があり、検討する価値があると訴えたところです。
米陸軍より中国の最前線にある陸上自衛隊には、より切実な問題として認識してほしいモノです

レポート原文へのアクセスはこちら
http://www.csbaonline.org/publications/2014/10/beyond-coast-artillery-cross-domain-denial-and-the-army/

29日付Defense-Newsによれば
CSBA Eric Lindsey2.jpg●米陸軍は依然として、展開して陸地を占領する任務に存在価値を見いだしているが、10月中旬にヘーゲル国防長官が促したように、伝統的な沿岸防衛や領土防衛に戻るべきではないかとの声が挙がっている
●29日にCSBAのEric Lindsey研究員が発表したレポートは、ヘーゲル長官の示唆を発展させ、米陸軍の新たな役割「cross-domain denial:全ドメインでの拒否作戦」を提唱している

●ヘーゲル長官が陸軍協会総会で語ったように、CSBAのレポートは、米陸軍に地上から海や空ドメインにおける拒否作戦の遂行を期待している。
●そしてCSBAは、単に沿岸地域を防衛するだけでなく、敵の動きを制約する前方展開A2AD戦力としての役割を陸軍に期待している

●中国陸軍はレーダーや防空装備や対艦ミサイルにより米国や同盟国に対しアクセス拒否を行うが、米陸軍は米国の戦略的海洋通路を見渡す「砦」や砲兵陣地を配備していない
米陸軍は、海洋チョークポイントをなす東シナ海やペルシャ湾やバルチック海で、火砲、防空&ミサイル防衛装備、多連装ロケット等を活用できるだろう

CSBA Eric Lindsey.jpg●地上部隊の本任務における利点は、海空戦力に比し、防御強化が容易、分散や隠すのも容易、弾薬等の補給も容易な点である
●予算縮減の中ではあるが、米陸軍はまず作戦コンセプトを定め、机上演習を行い、同盟国等と既存の装備でまず実験してみる事は出来るだろう

●CSBAのLindsey研究員は、ヘーゲル長官の陸軍協会講演の直前に米陸軍が発表した作戦コンセプトを批判している。同研究員やヘーゲル長官が望む「拒否任務」を、十分に含んでいないからである
●CSBAの研究も更なるアイディアを求めている分野がある。地対地兵器や他の地上からの海空ドメインへの戦力投射手段もその一つだ。


ヘーゲル長官の陸軍協会講演
ワシントンタイムズ紙の報道
First D-News.jpgヘーゲル長官は、米陸軍が真剣に「U.S. coastal defense force」に検討すべきだと講演で述べ、「このような任務は陸軍にとって未知のモノではなく、1812年以降、100年にわたって従事したモノである」と付け加えた
●長官は「米陸軍は誘導兵器や火砲や防空ミサイルを活用することで、陸上防御任務からイージス艦を解放できる可能性があり、検討する価値がある」と訴えた。
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CSBAは以前から米陸軍に対し、攻撃&防御両面でのミサイル等装備を充実させ、前方展開型A2ADを遂行する作戦コンセプトに重点を移せ、と主張してきました

「米陸軍にA2ADミサイルを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-05-14

でも喜ばしいのは、ヘーゲル国防長官がその方向性を検討すべきと公式の場で発言したことです。
Rethinking Seminar.jpgしかし残念ながら、同講演を紹介する米国防省web記事http://www.defense.gov/news/newsarticle.aspx?id=123425)は、関係部分の発言を一切紹介していません。国防省側と陸軍側でせめぎ合いがあるのでしょう

日本は、つまり陸上自衛隊は米陸軍よりも先に、A2AD部隊化を進めるべきです
これまでも繰り返し主張してきましたが、9月に米海軍大学のヨシハラ教授もCNASから、自衛隊に同方向の変革を迫るレポートを出した所です

「ヨシハラ教授:対中国軍で日本版A2ADを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-09-18

元防衛大臣の森本敏氏も同様のアイディアを
元防衛相が「中途半端に」防衛構想を語るhttp://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-09-05
陸上自衛隊による地上発射ミサイル全ての運用案(A2AD部隊化案)も含む

陸上自衛隊は、たぶん依然として、以下の中澤論文のような路線で抵抗するのでしょうが・・・
「中澤1佐がA2AD案を傾聴に値すると」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-12-10

米国防省と米陸軍間での「どろどろ」の争いは続くのでしょうが、外堀は確実に埋まりつつあると思います
早く陸上自衛隊も「Give Up」すべきです。
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韓国:戦時作戦統制権移管の無期限延期 [ヘーゲル国防長官]

Korea-2014.jpg23日に米韓国防省会談、24日に米韓2+2がワシントンで開催され、23日の国防省会談で2015年12月に予定していた在韓米軍から韓国軍への戦時作戦統制権の移譲を再び延期することで合意しました。
「延期」といっても、韓国軍が十分な防衛能力を備えるまで延期という事実上の「無期限延期」です。

反米むき出しだった盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領(03年〜08年)時代に、韓国が「売り言葉」で返せと言ったら、中東で苦労していた米国が「買い言葉」で返してやると応え、予期せぬ米側の返事に韓国が青ざめたという情けない韓国外交の成れの果てです。

23日付米国防省web記事によれば
●23日、米韓の国防相は、2015年に予定していた朝鮮半島における米韓連合軍の戦時作戦統制権の韓国への移譲を延期することに合意した。理由は安全保障環境の変化で、両国が認識する北朝鮮によるミサイルと核脅威の増加も理由に含まれる
●国防相協議後に発表された共同声明によれば、両国は韓国政府が提案した「北朝鮮の脅威に対処する十分な防衛能力を韓国軍と米軍連合軍が備えることが作戦統制権移譲の前提」との条件を受け入れることに決定した

Korea-2014-3.jpg●ヘーゲル長官は「権限委譲の時期は延期になったが、いつ移譲するかを明らかにした韓国が北朝鮮の脅威に対峙するに必要な能力を備えたときだ」と成果を語った
●更に同長官は「強調したいのは、米国が拡大抑止のために、朝鮮半島内外のあらゆる戦力を用いることにコミットしている点である」、「2万3千人以上の在韓米軍を維持することにもコミットする」と再確認した

戦時作戦統制権は、朝鮮半島有事の際に作戦を指揮する権限。1950年からの朝鮮戦争(54年休戦)と米軍主体の国連軍派遣により、韓国は「作戦指揮権」をマッカーサー国連軍司令官(副司令官は韓国人)に移譲し、その後、米韓連合軍司令官(在韓米軍司令官を兼務)に継承された
●1994年には、米韓軍64万人の「平時」作戦統制権が米から韓に移譲されたが、「有事」の統制権は米側に残されている

●韓国の韓民求国防相は共同会見で、「韓国軍が中核的な軍事能力を確保するのは、2020年代半ばがメドだ」と表明した
●ヘーゲル長官も「(再延期は)統制権の移譲時に、増大する北朝鮮の脅威に対処する防衛能力を、韓国軍が保有することを確実にする」と述べた
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Korea-2014-2.jpg「戦時」の作戦統制権移譲については、反米の「自主国防」を主張する盧泰愚政権時代に要求が高まり、2007年に「2012年4月の移譲」で合意されたが、韓国内では対応能力などが不安視され、李明博政権時代の2010年に「移譲を2015年12月に先送り」すると決まっていたところです。

作戦統制権が移譲されれば米韓連合軍司令部は解体され、米韓の合同作戦計画も見直す必要があります。
また、今でさえ米軍兵士に人気の無い韓国勤務ですが、韓国軍人の指揮を受けるとなれば、より一段と心理面でも「韓国離れ」が進むでしょう。

韓国の国防相もよく言ったものです・・・「2020年代半ばがメドだ」などと(大笑い)

「ルトワックが日韓関係を語る」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-03-17
「家族帯同増加を狙う対策」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-10-02

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中国政府No1知米派とヘーゲル長官会談 [ヘーゲル国防長官]

China Yang Jiechi2.jpg20日ヘーゲル国防長官は、中国政府内では随一の「知米派」とされる楊潔篪(ようけつち)国務委員とペンタゴンで会談しました。
楊国務委員の訪米全体計画とその目的は不明ですが、中国側も「知米派」を派遣して米中関係の改善や中国イメージの改善に動いているのかもしれません

楊国務委員は1950年生まれの中国外交官で、ハーバードやロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで学生生活を過ごし、若き頃は米要人訪中時の通訳を務めました。また1983年以降、対米外交に携わり、ブッシュ家などアメリカ要人との人脈を形成しました。

2001年には中国史上最年少の50歳で駐米大使に任命され、2005年に帰国時には外務副大臣に就任、その後2007年4月から2013年3月まで外務大臣を務めた人物

20日付米国防省web記事によれば
●20日カービィー国防省報道官は、ヘーゲル国防長官と中国の楊潔篪(ようけつち)国務委員がペンタゴンで会談したと述べた

China Yang Jiechi.jpg●会談の概要をまとめた文書には、両国のリーダーは米国と中国間で培ってきた前向きな軍事関係のモーメンタムを維持する事の重要性を議論したと記されている
●両者はまた、地域及び世界の課題に対する協力強化について、共通の利害を有していることを再確認した
●更に、人道支援や災害対処、また西アフリカでのエボラ出血熱封じ込めを含む、潜在的な協力強化可能部分について意見交換を行った

●そして両者は、11月に予定されているオバマ大統領の訪中が大変重要であり、成功に向けて努力することを確認した
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本当に断片的な情報で、会談内容にも目新しさや新たな進展はありませんが、可能性に期待してご紹介しました

以前は頻繁に「米国防省web記事」を取り上げたのですが、最近は一般報道されているような内容ばかりで記事も短く、興味深い高官の発言もない状態です
また、「文字起し」せず「映像そのまま配信」のパターンも増えたため、見る気がしないのも一因です。

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米国防省の技術優位確保offset strategy [ヘーゲル国防長官]

11月15日、ヘーゲル国防長官が正式に技術的優位確保の戦略:第3の「Offset Strategy」を発表しました
http://www.defensenews.com/article/20141116/DEFREG02/311160017/Hagel-Launches-Plan-Maintain-High-Tech-Military?odyssey=mod|nextstory
http://www.defense.gov/news/newsarticle.aspx?id=123651

第1の「Offset Strategy」は1950年代、核戦力を増強整備し、後の冷戦に寄与した
第2の「Offset Strategy」は1970年代、後に精密誘導兵器、ステルス機、高性能ISRを生み出した

「Offset」とは、国防省や軍需産業関係者の間で一般的な用語で、戦略的又は技術的革新で相手の軍事的優位を逆転することを示すようです
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Buying Power.jpg3日、ヘーゲル国防長官が軍需産業団体の会合で講演し、国防副長官と調達担当次官が推進する技術的優位維持策「third game-changing offset strategy」を全面的に支持して推進すると語りました。

予算厳しき中で如何に技術開発を推進するかだけでなく、如何にして民生の有用技術情報を適時入手するか、如何に効率的に最新技術を実用化するか等についても課題として取り組む模様です

3日付Defense-News記事によれば
●ヘーゲル長官は講演で、「offset strategy:補填戦略」の推進役がBob Work国防副長官とFrank Kendall調達担当次官だと紹介し、長官も自信を持って自らも関与していくと語った。
●長官は「我が活用する技術開発を如何に推進するかだけでなく、如何に効率的に購入するか、また如何に戦略・作戦目的を達成するよう使用するかに関しても、革新的でなければならない」と訴えた。

CSIS 6priorities.jpg●更に長官は、ロボット、先進コンピュータ、ミニチュア、3Dプリンタ技術等の民生技術を活用しなければならないと述べ、「民間技術の潜在力分析、適応、試験、改良等を、模擬演習やデモ試験での軍用使用可否の見極めが必要だ」と訴えた

●一方で長官は、厳しい財政下でやりくりするため、国防省の複雑で官僚的な調達プロセスを改革(Better Buying Power 3.0.取組み)しなければならないと述べた
●例えば想定される改革には
---よりopen systems architecturesを利用する
---より早い段階で要求性能等の情報を企業に提供
---民生品の調達における障害除去
---世界中に散在する重要技術の検索発見要領の改善

●また軍需産業基盤維持や新システム開発時のリスク低減のため、「プロトタイピング」をより有効活用し、研究開発を推進して脅威対応で先行し、緊急時の調達時間を短縮する。

●長官は一般市場に存在する技術活用の重要性を強調し、産業界、貿易会社、研究機関、シンクタンク、議会等と緊密に連携し、必要な調達改革を推進する必要性を訴えた
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OSD-Cut3.jpgなぜ「offset strategy:補填戦略」との名称なのかよく分からないのですが、Defense-Newsの記事も「uniquely Pentagon term:ユニークな国防省流の名前」と紹介しているので、英語圏でもピンと来ない呼称なのでしょう

似たような取り組みの必要性は、本ブログ開始当時の数年前から国防省幹部が口にしていますが、なかなか具体的成果が見えてきません
でも、Bob Work国防副長官とFrank Kendall調達担当次官は強力そうです。期待いたしましょう成果が上がれば、世界中に波及しますから・・・

調達関連の改革経緯
「Better Buying Power 2.0」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-11-14
「第1弾:ゲーツの取得改革指針」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-09-15-1

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ヘーゲル長官訪印で共同開発は進展したか? [ヘーゲル国防長官]

India2014.jpg5日に米国を発ったヘーゲル国防長官は、イラク北部への空爆が開始(8日)された中ですが、ドイツ、インド、豪州を歴訪しています。ちょうどイラク空爆が開始された時刻には、ドイツに続く2番目の訪問国であるインドで要人との会談をこなしていました。

本日はヘーゲル長官海外歴訪の中から、アジア太平洋戦略を考える上で気になるインド訪問について取り上げます。インドにModi首相の新政権が誕生し、前週にケリー国務長官もインドを訪問したばかりのタイミングです。
結論から述べると、2012年に協力取組枠組みを構築したものの、依然としてあまり進展なしです。色々な共同開発の案がある中で、「対戦車ミサイル」等をヘーゲル長官は進めたかったようですが、足踏み状態の模様です

訪問の概要を9日付Defense-Newsは
India-PM-2014.jpg●7日にインドに到着したヘーゲル長官は、8日、インドのAjit Doval国家安全保障補佐官、 Arun Jaitley国防相、Sushma Swaraj外相、Narendra Modi首相と会談した。
●会談後のプレスリリースで、「国防装備品の共同開発と共同生産を念頭に、2012年締結の国防協力枠組み(Defense Technology and Trade Initiative:DTTIを前進させることで合意した」と発表された。

●国防協力枠組み(DTTI)のインド側窓口は国防生産長官であり、米国側はFrank Kendall国防次官(調達技術取得担当)が担当する
●2012年に締結された両国の協力を促進し障害を削減するDTTIであるが、これまでのところ、具体的なプロジェクトは成立にはつながっていない

●米印国防関係の専門家であるNitin Mehta氏は、インド側の米国との共同開発&生産への取り組みは、ロシアやイスラエルとのそれと比較し鈍重である。
●また同氏は「インドへの技術移転に対する、米国側の熱意(不足)が、両国関係の飛躍的発展を妨げている」と背景を分析している

企業家や研究者への講演(9日)
(米国防省web記事より)
●基本的にインドと米国の関係は強固である。問題は、2国間協力が持つ膨大な潜在力を生かすことが出来るかにある。可能性を結果に結び付けられるかにあるのだ
両国が持つ科学技術や発想改革力の優位性を生かし、両国の国防分野での協力を変革していけるかに掛かっているが、昨日の一連の会談を通じ、私は協力推進の自信を深めることが出来た

India 2014 SP.jpg●両国にある官僚主義的なしがらみが協力を妨げてはならない。特に軍需産業間の協力において障害になってはならない
●過去6年間に1兆円以上の国防関連取引が成立しているが、まだまだ進展の余地がある。単に買ったり売ったりするのではなく、共同開発であり、共同生産であり、技術移管に向かうべきである

●協力の具体的提案が不足しているのではない。機会をものにする両サイドのチャレンジが必要なのだ。例えばその一つに対戦車ミサイル計画があるが、これはインドに対してのみオファーしているのだ

両国間には同意できない分野もある。どんなに親密な関係においてもそれはありうることだ。
●しかしインドは東方に関心を示し、米国はアジア太平洋バランスに取り組んでいる。インドと米国の利害は、インド洋から太平洋に至る地域で、これまでになく緊密につながりつつあるのだ。
///////////////////////////////////////////////////

共同開発でイスラエルやロシアとの関係のほうが進んでいる・・・との状況のようです。中国が米国から盗んだ技術でインドと関係を深めていなければ、良しと致しましょう

米国としてはもっと早急に進めたいのでしょうが、ここはじっくり粘っていただきましょう。じっくりと粘り越しに期待しましょう

米印軍事関係の過去記事
「米印関係ランクアップ?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-10-01-1
「米軍がインド対応特別チームを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-08-16
「2012年6月の訪印」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-06
「米印軍事関係の現状」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-08-27

「印空軍がC-130で世界記録」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-08-31-1
「12年7月に6機追加決定」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-07-24

ヘーゲル長官3カ国歴訪特設webページ
http://www.defense.gov/home/features/2014/0814_hagel1/

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オバマ表明:欧州米軍戦力を見直し [ヘーゲル国防長官]

4日付Defense-News記事によれば、3日にオバマ大統領が、4日にヘーゲル国防長官が、それぞれ欧州での米軍戦力について再検討する発言を行った模様です

また4日、米本土から3機のB-52爆撃機が英空軍基地に展開し、ウクライナ情勢を見据えつつ、ロシアに睨みをきかせる模様です

4日付Defense-News記事によれば
NATO2014.jpg3日オバマ大統領は、約1000億円相当の「東欧のための米軍reassurance plan」を明らかにし、欧州での米軍戦力増強の意向を表明した
●これを受け、4日ヘーゲル国防長官はNATO国防相会議(@ブラッセル)で、米国は欧州の同盟国に対し、ロシアのウクライナ介入後の欧州を、無防備で置き去りにすることはない旨を伝えていくと語り、「欧州における米軍態勢を再検討する」と述べた
ヘーゲル長官はウクライナ情勢を念頭に「欧州の新たな安保環境の中で、再検討しないことは無責任である」とまで語った

冷戦終了時にNATOとロシアの間で条約「1997 NATO-Russia Founding Act」が結ばれ、東欧の旧共産圏に、恒久的に武器や核兵器を配備しないとの取り決めがあり、また双方が相手を敵として扱わない事に合意している
ロシアはこの条約を元に、米軍が最近ポーランドやバルト諸国に追加戦力を展開させていることを非難し、規定違反だと主張している
●一方、3日ラスムッセンNATO事務総長は、NATOの行動は合意の範囲内であり、ロシアこそがウクライナで条約に違反していると主張している

NATO加盟国に国防費増を要求
ヘーゲル国防長官は、全てのNATO諸国が同盟強化のために全力を尽くすべきだと加盟国に訴え、ロシア対処に必要な予算を捻出すべきだと要求した
最近欧州の国防費支出は低下しており、結果として米国の負担割合が増加している。ヘーゲル長官は、国防費低下傾向を反転しなければ、NATOは脅威に直面すると語った

Rasmussen.jpg3日ラスムッセンNATO事務総長は同会議でヘーゲル長官と同様のトーンで語り、またグルジアがNATOメンバー加入に向け前進しているとメンバーに明らかにした
グルジアは2008年のNATOサミットでウクライナと共にNATO加盟を提案され、NATO加盟国は加盟時期については特定しなかったが、その方向に合意している


B-52が3機英軍基地に展開
4日、米本土の2つの基地を発進した計3機のB-52爆撃機が、英空軍のFairford基地に展開した。同機は約2週間滞在し、その間、同盟国との訓練を計画している
●なおFairford英空軍基地には、1950年代から米空軍が駐留しており、英米両軍兵士が緊急事態対処に備えている。最近では、2003年のイラク戦争の際、同基地にB-52が展開し出撃している

B-52-England.jpg●米空軍発表によれば「展開した3機のB-52爆撃機は、米空軍欧州コマンドの担当地域内の各国飛行場に習熟し、複数の任務を想定した技量向上を図る」予定である。
3月には米空軍のF-15とF-16がポーランドとリトアニアに展開しており、これらも含め空軍発表は「米国大統領に我が国と同盟国を防衛する複数のオプションを提供し、米国が多様な脅威に対処する柔軟で信頼できる能力を保持していることを明らかにする」と展開目的を説明している

●展開したB-52爆撃機の1機は、ノルマンディー上陸作戦70周年記念式典に参加する予定。同式典にはオバマ大統領の他に、プーチン露大統領も参加予定となっている
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欧州米軍兵力の増強については、「大山鳴動してネズミ一匹」の可能性があります。恐らく、アジアにローテーション派遣を計画していた部隊を、欧州にローテーション派遣するのでしょう。「約1000億円相当」の経費を振り回すだけでしょう。嘉手納にいますよ・・・と言いながら、半分は欧州に展開していたりして・・。

Normandy.jpg米軍予算が強制削減から抜けられない限り、米軍の勢力は「ゼロサムゲーム」ですから欧州に派遣すればアジアが手薄になるわけです。

6月6日に「ノルマンディー上陸作戦70周年記念式典」は行われる模様です
オバマVSプーチンがあるのか? 握手するのか? 等々、いろいろ興味深いです。

オバマ大統領は2重人格なのか???
28日のオバマ演説@陸軍士官学校
●イラクやアフガンでの戦いが沈静化する中、ウクライナへの露軍の侵攻や太平洋での中国の力による領土要求にも、米軍は大規模な派遣や動員を行わない
●ウクライナで米国の指導力は効果的に発揮されている
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