So-net無料ブログ作成

(その4)CSBA中国作戦構想 [Air-Sea Battle Concept]

ThuneRSanate.jpgサッカーW杯日本代表に習って「ハエ」のように、引き続き、シンクタンクCSBAによる対中国軍事対処構想レポート「AirSea Battle: A Point of Departure Operational Concept」に集っていきたいと思います。本日も自問自答の設問形式で概要を書き出してみました。写真は本レポートの公表会見を主催した一人、共和党の次期大統領候補Thune議員

ところで本レポートの補助著者3名の一人Gunzinger氏は、米空軍2010QDR作成特別スタッフとしてペンタゴンに派遣されていた人です。ますます本レポートとQDRの記述との整合性に合点がいくところです。

前提として、「米国から先に手を出さない」事になっている本レポートですが、本日は、緒戦における中国の弾道ミサイル等による在日航空基地や海軍基地への大規模攻撃の後、米国と同盟国が数週間から数ヶ月間焦点を当てる「全分野における主導権獲得」作戦の構想からピックアップします。

Q1 中国の初動攻撃対処、盲目化作戦、ミサイル制圧に続いて行うべきは何か
A1 制空権の獲得及びその拡大が重要である。これにより対水上艦艇、対潜水艦作戦が容易になり、中国巡航ミサイルの脅威を減殺できる。
EA-18G.jpg1 日本の防空とミサイル防衛能力を補強し、制空権を東シナ海から琉球列島まで拡大する
2 引き続き、弾道ミサイル撃破作戦をスタンドオフ及び突破型の攻撃を併用して行う。宇宙関連施設や遠距離 監視システム、更には空中ISR及び通信中継アセットも必要に応じ再度攻撃
3 航空機による水上打撃作戦で、中国海軍の東及び南シナ海での活動を抑える。
4 対潜水艦作戦を第一列島線内で継続して実施。琉球列島ラインの潜水艦バリアを継続しつつ、補完的にステルス爆撃機による攻撃的機雷投下作戦を行う。
・・・・・・・・

Q2 日本の防空やミサイル防衛能力補強とは? その狙いは?
thumb_090730.jpgA1 西日本から琉球列島にかけては、特に中国の弾道ミサイルや航空攻撃を受け脆弱なので、米日の大部分の戦闘機等は東日本から長距離運用を行う
  米戦闘機等を早期に日本に増強すれば、それだけ中国側の損耗を増加でき、日米のBMD用ミサイルを防空に使用せずBMに使用できる
A2 制空権を制空権を東シナ海から琉球列島まで拡大し、琉球列島にある幾つかの滑走路を使用できれば、中国軍機を損耗させ、我のISRアセットの運用が容易になる。
  制空権拡大により、我の海上戦力による地上目標攻撃や突破型作戦の支援を容易に出来る。
・・・・・・・・

Q3 中国海軍艦艇対応をどのように行うか?
cruise missle.jpgA1 我が潜水艦が十分に活用できれば良いが、隻数、搭載武器量、行動範囲、他の重要任務を考慮すれば、あまり中国艦艇攻撃の期待は出来ない。そこでJASBCでは航空機による攻撃に依存する。防空システムが強固な艦艇には空中発射巡航ミサイルが必要だが、Houbei級ミサイル艦に見られるように、中国艦艇の対艦兵器は脅威だが自身の対空防御力は限定的であり、これには安価な兵器で対応できる。
A2 海軍の航空攻撃アセットは、開発中のN-UCASを除き足が短く、空軍の戦闘機やUAVは、搭載量が少なくまた他の任務もある。そこで、対空脅威がない前提で、在空時間が長く武器搭載量が多い空軍爆撃機に「艦艇攻撃グループ」を形成させ、要請に応じて対応させる手法もある。
・・・・・・・・

Q4 中国潜水艦対処はどのように?
CSBA Submrine.JPGA1 まず第一列島線の東側(西フィリピン海)の中国潜水艦排除に努める。次に、米と同盟国による「琉球バリア」の通過する中国潜水艦を捕捉して対処する。中国潜水艦は長期活動能力が低いため、母基地へ頻繁に帰投する必要があることからこの作戦が有効。なおこの琉球バリア形成には、海上自衛隊の対潜水艦作戦能力が極めて重要な役割を担う。(注:琉球バリアは第一列島線に沿ってルソン海峡・バシー海峡より以南までをも指している模様。) 
   また先述のようにステルス爆撃機による潜水艦基地への機雷投下や攻撃も有効。その他移動型機雷なども要考慮。対潜水艦作戦は数ヶ月続く
・・・・・・・・

中国の弾道ミサイル攻撃を受けても、東日本の航空基地から制空権を取りに行く・・・日本への期待は大きいですね・・・米軍攻撃機戦闘機はどこに展開するんでしょう・・・。対潜水艦作戦をフィリピン周辺まで日本に期待しているようですね・・・。
ところで・・空母はどこにいるんでしょうか・・何時出番が・・それについては明日の(その5)で・・・

「CSBA中国対処構想」
  → http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-18
「嘉手納から有事早々撤退?」
  → http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-13

「(Ver.2)QDRから日本は何を読みとるべきか」
  → http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-04-01-1
「米の対中国新作戦はJoint Air-Sea Battle」
   → http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-02-05
「どんな兵器を:Anti-Access環境対応」
  → http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-03-04

「QDRから日本は何を読みとるべきか(Ver.1)」
  → http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-02-07
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0