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空軍トップが統参副議長へ [Joint・統合参謀本部]

この記事の記載事項については、その後変動がある模様で、たとえばチルトン大将の退役が最近米webサイトで報じられています。 従って、このような報道が会った程度のご認識で読み流していただければ幸いです。9月10日(世界自殺予防デー)記述
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9日付「Defense News」が報ずるところによると、カートライト統合参謀本部副議長(海兵隊大将 Gen. James E. Cartwright, vice chairman of the Joint Chiefs of Staff)がまもなく引退し、後任として空軍参謀総長のシュワルツ空軍大将(Gen. Norton Schwartz)が就任するとのこと。

●カートライト現副議長は・・・
cartwrightje.jpgカートライト大将は2007年8月末から副議長を務めており、3年の勤務を終え61歳の満期退官となる模様です。
この間、ゲーツ国防長官の勤務期間と全てが重なり、イラク・アフガンの戦いに大きな変革がもたらされた期間を、主に4軍の事業や装備品購入の長期計画の面から全面改定した功績は大なるものがあります。

Holylandは過去に一度ご本人の講演を聴いたことがありますが、厳しい経済情勢と予算の中で、政権交代とゲーツ長官の改革に伴う政策変換を短期間で決断して進めなければならない苦悩を、現場を知る軍人としての立場から訴えていた姿が印象的でした。

●後任副議長予定のシュワルツ大将は・・・
schwa2.jpgシュワルツ空軍参謀総長が統参副議長に就任することを空軍は喜びを持って迎えるでしょう。なにせ、2008年には空軍長官と空軍参謀総長が同時に実質「クビ」になり、ゲーツ長官の空軍への視線は大変厳しいと言われていたからです。

schhw.jpgシュワルツ大将は、無人機の導入を積極的に進め、有人機操縦者の要請数より無人機操縦者のそれが多くなるところまで空軍を変えました。またF-22製造中止やKC-X選定建て直しを引っ張った功績が挙げられます。
C-130操縦者で特殊部隊経験が長い異色の空軍トップですが、イラク・アフガンが山場を迎えた時期に適した配置でしょう。

●空軍参謀総長の後任は・・・
chilton2.jpg空軍参謀総長の後任は、戦略コマンドのチルトン司令官(Gen. Kevin Chilton, head of Strategic Command)だと言われています。チルトン大将は宇宙飛行士として初めて大将になった人物で、ロシアのミール宇宙船を含む3回の宇宙飛行で約700時間の宇宙滞在経験者です。(若い時はRF-4CやF-15操縦者として嘉手納勤務も複数回経験
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統合参謀本部議長と副議長は、2代続けて海軍と海兵隊コンビとなっており、今時空軍がそこに割って入るとすると陸軍は穏やかではないでしょう・・・

更に付け加えると・・・また戦闘機パイロットは主要ポストを逃したわけです・・・。現在は空軍副参謀総長にチャンドラー大将が戦闘機乗りとして付いている程度です。
ただチャンドラー大将も、おそらくサウジ空軍顧問やAie-Sea Battle考案者の一人(太平洋空軍司令官時)としての経歴が評価されての現在でしょう。
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コメント 4

Awakko

初めまして。Awakkoと申します。
7月にHolylandさんのこちらのブログを初めて拝見させていただいて以来、
なにかと参考にさせていただいております。

戦略軍(STRATCOM)の司令官ポストに動きがあるようで、今月の2日に
チルトン大将の後任として、空軍宇宙コマンド(AFSPC)司令官のケーラー
大将が指名されたそうです。
これは、こちらの記事で紹介のあったシュワルツ大将が統参本部副議長に、
チルトン大将が空軍参謀総長に、という人事へ向けての動きなのでしょうか?

最後になりましたが、Holylandさんの記事は読み応えがあって、いつも
楽しみにしております。これからもどうぞよろしくお願いします。
by Awakko (2010-09-08 16:10) 

Holyland

この記事を書いた後に変化があったようで、チルトン大将は退役との報道もあり、現時点では何ともいえません。
すいません。

ケラー大将は、空軍のサイバー戦を司る第24空軍を配下におく、宇宙のみならずサイバーの専門家です。
仮にケラー大将が戦略軍司令官であれば、アレクサンダー大将が指揮する新生サイバーコマンドを率いることになり、納得の人事でしょう。

チルトン大将が退役するとなると、次期空軍参謀総長は誰になるのか・・・
もう少し様子見が必要かもしれません。あしからず

by Holyland (2010-09-10 20:11) 

Awakko

こんばんは、お返事ありがとうございます。
私のコメントも報道などの変動を反映しておらず、それがもとでHolylandさんにはご迷惑をかけるような形になってしまい、申し訳ありません。

チルトン大将の退役の件ですが、私もHolylandさんからのお返事を見た直後に改めて検索をかけてみたら、戦略国際問題研究所(CSIS)のブログ?など、いくつかの記事に行き当たりました。この調子だと、チルトン大将は残念ながら退役するように私個人は思います。空軍初の宇宙飛行士経験のある参謀総長というのは、個人的には非常に面白い人事だなぁと思ったのですが…。
ケラー大将に関しての詳しい情報、ありがとうございました。納得の人事だと私も思います。

次期参謀総長人事に関してはどうなるのか…まだまだ様子見が必要そうですね。。。
ただ、おととい(10日)に国防総省から空軍の人事に関するリリースが出たのですが、その中に「次期空軍副参謀総長に、計画・要求担当参謀次長(この訳で良いのでしょうか…?ちなみに英語は“Deputy Chief of Staff for Operations, Plans and Requirements”でした。)のブリードラブ中将を指名する。」という記述があったのが気になるところです。
ブリードラブ中将はF-16のパイロットだったようなので、チャンドラー大将に続いて戦闘機パイロットが副参謀総長に就くことになるわけですが、ではチャンドラー大将は退役か、はたまた…?
いずれにせよ、注目の人事であることは間違いないですね。
by Awakko (2010-09-12 21:44) 

Awakko

連投すいません。

「計画・要求担当参謀次長」の部分、正しくは「戦略・計画・要求担当参謀次長」でした。Operationsを見逃していたもので…申し訳ないです(汗)

そういえば、チャンドラー大将もかつてはこのポジションだったようで…副参謀総長には適任のポストなのかもしれませんね。
by Awakko (2010-09-12 21:48) 

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