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「事実をもって語らしめる」 [米国防省高官]

ChinaReport2010.jpgこのレポートはシリアスで深刻な政策議論を呼び起こすことを意図したものではありません。もちろん、議員の皆さんが考慮すべき多くの示唆が含まれています。」
「しかし、このレポート全体のトーンや我々の執筆姿勢は、とてもとても率直なものであり、事実に基づき、描写的で、分析的で、つまり事実をして語らしめることを意図しています。」

16日、議会提出用レポート「中国の軍事力」の発表に際し、実際の執筆や監修に当たったと思われる国防省幹部(匿名の2名)が記者会見冒頭で以上のような前置きをおいた後、説明を始め質疑応答を行いました。
またこの機会を捉え、中断している米中軍事交流の状況についても説明しました。

同レポートの内容については昨日の新聞各紙が丁寧に伝えていますので省略しますが、Holylandが気になったところを若干ご紹介します。
会見の様子はhttp://www.defense.gov/transcripts/transcript.aspx?transcriptid=4674

●はじめに紹介した執筆者の冒頭発言
Holylandの個人的印象ですが、当初発表予定の3月以降、事実をどのように解釈して文章化するかに関し、国防省内や米政権内でかなりの議論があったのではないでしょうか
最終的には事実や数字は公表するが、その解釈表現はかなり押さえたものになったのでは・・・。それが冒頭の「事実をもって語らしめる」(to let the facts speak for themselves)との表現になったのでは、と推定します。

●米中軍事交流について(レポート発表にもかかわらず、本件についてが冒頭発言の約1/3を占めている。ポイントのみ)
chinaecono.jpg米中軍事交流は、昨年の徐才厚将軍(Gen. Xu Caihou)の訪米で合意された枠組みで進展させるはずだったが、本年始めに米国が台湾への武器売却を発表したことで中国側が一方的に中断を伝えてきた。

(参考)「徐才厚のCSIS講演」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-11-09
これにより、交流の再会、中断が繰り回されるサイクルがまた始まったように見える。このようなサイクルは、双方の誤解や誤認識を増加させて誤判断に繋がる危険をはらんでいる。
本年5月にゲーツ長官が相互訪問に関する約束に基づき訪中を試みたが、「訪問に適当な時期ではない」との中国側の回答で実現しなかった。

(これから米側はどうするのか、との質問に対し)
中断したのは中国側である。我々は準備が出来ており、中国側との関係を再開したいと常に考えている。核兵器や弾道ミサイルの話題について、それは話題の一部だが、深く議論したいと考えている。我々は待つ。しかし同時に、中国側が共通の利害のために交流を再開する意志を示してくれないと始まらない

RIMPAC2010.jpg●(おまけ)とぼけた質問
Q 5か月以上遅れたが、来年は3月にこのレポートを出すのか
A 今回は2009年をカバーした。次は2010年をカバーするモノを来年3月提出に向け、全力を尽くす

Q C4-ISRとは何
A コマンド、コントロール、コンピュータ、コミュニケイション・・(ISRは省略)

Q 第1列島線や第2列島線とは何を指すの
A レポート24ページにあるように・・・・・

Q 10隻の艦隊が最近第1列島線を越えたが、どんな意味(多分英語から日本人記者
A これまでも述べたような活動やねらいの一環。これからあのような活動の頻度が増すだろう。
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「中国の軍事力」に関するレポート発表会見ですが、いろんな記者が混ざっているようです。それだけ関心が高いと言うことでしょうが、おいおい・・の質問には参りました。日本人の記者はもう少し質問の表現を変えないと、相手にされませんよ・・・・。

PakistanFlood.jpgレポートには台湾問題が項を立てて触れられていますが、台湾のことはほとんど誰も質問していません・・。暗黙の了解で「台湾はもうどうしようもない」・・・の感覚が生まれているのでしょうか・・・。(写真は洪水で被害を受けたパキスタン住民を輸送する米軍機
現実的にも、あの弾道ミサイルの数と中国の戦力集中を考えれば、議論に載せても無駄でしょう。

台湾問題に絡め、日米安保を議論する時代は終わりを迎えたと言えましょう。CSBAの一連のレポートでも、台湾はほとんど議論されていません。 次は日本がそうならないように・・・
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