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防衛白書官僚の心情代弁 [安全保障全般]

boei23Top200pix.jpg2日、2011年度版「防衛白書」がリリースされました。本年から防衛省のホームページでは全文無料ダウンロードサービスも開始され、またここ数年継続されている「マンガ版」も準備が進んでいるようです。

昨年は「防衛白書5つの背信」と銘打って、まんぐーすが考える「記載不足」又は「欠落部分」を指摘したところですが、恐らく防衛省の中枢で白書執筆の実務を担当されている官僚の皆さんは、「そんなこと分かってる。でも(政権が政治家大臣等が馬鹿だから)書けない」と叫びたいご心境だったでしょう。

そこで本年は、「白書担当官僚の代弁に挑戦」との趣旨に変更し、防衛省官僚の皆様の本音に「邪推」アプローチしたいと思います。(あくまで推測ですので・・・)

特集:東日本大震災への対応
kitazawaCtoon.jpg●この活動を通じ、大臣等の民主党政治家が自衛隊員に対し持っていた「警戒感」が薄らいだことが一つの重要なポイント
北澤大臣等の政治家は田母神元空幕長事件以来、自衛隊員はクーデターを起こそうと(田母神を中心に)画策しているんじゃないかと本気で懸念していた模様なので。
●ただ、震災対応の指揮を執った君塚陸将を大抜擢で陸幕長に据えるなど「震災頭」になっており、財務省と共に防衛官僚が取り組んできた「陸自定員の大幅削減」にブレーキが掛かるのでは、と心配
●選挙を控え、被災地周辺の感情は陸自応援モードで削減が訴えにくいことも気になる。(自民党の佐藤正久議員を先頭に、この辺りの票を狙うハイエナ的急造自衛隊応援議員が多いことにも閉口)
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「産経論説委員の田母神論」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-01-13
「読売も社説:陸自削減を」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-11-21
「国防より組織防衛」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-11-16

ともだち作戦関連では「今後の日米同盟の更なる進化につながる」との記述に落ち着いたが、担当案では「今後の日米同盟の更なる進化につながると信じたい」であった。担当案の表現でも十分「白々しさ」を感じていたが・・・。

第1部 第1章 国際社会の課題
Frenchgates3.jpg●白書担当チームの中でも記載を求める意見が多かったが、ゲーツ前国防長官等が頻繁に言及していた「テログループ、ならず者国家、ライジングパワー(中国)等は、米国等と戦闘機対戦闘機、艦艇対艦艇の戦いを挑んだり、戦いを準備して破産するようなことは馬鹿馬鹿しいことを学んだ。非対称な戦いを指向する者に、時代は有利になっている」との概念を紹介出来なくて残念
●なお、陸自の戦車族、海自の艦艇族、空自の戦闘機族等からは、なりふり構わぬ組織防衛的反対意見があった。各自衛隊内でこれら体制派への批判的勢力が増殖していることも知らずに・・・。
  ↓   ↓   ↓
「脅威の見方考え方を変えよ」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-06-09
「ゲーツ長官が空軍へ最後通牒」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-09-17

第2章 米国の防衛施策など
●米国のAir-Sea Battle concept検討の背景にある、中国の弾道ミサイルや巡航ミサイル脅威と在日米軍基地の脆弱性増大を受け、米軍が西太平洋地域における米軍について「地理的に分散し、作戦面で撃たれ強く、政治的に持続可能な」方向を目指しており、在日米軍の位置づけや配備が流動的になる恐れを書きたかったが・・・「どう対応する?」と聞かれた際の答えがないので怖くて書けかなった。
●「今後米国のプレゼンスはBoots on the groundだけではなく、艦艇訪問や展開訓練でも維持していく」との前国防長官の発言を取り上げたかったが、同上の理由で書けなかった。
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「米国の姿勢シャングリラ」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-06-01
「米海軍は日本から豪へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-07-29-2

米国は2国間関係に於いて、「相手国の防衛能力を強化する」方針を打ち出し、様々な経費負担や相互運用性の改善要求を突きつけられているが、これも書けない。
米国防予算が大幅に削減される模様で、日本への影響が懸念されるが、まだ細部は米国内で議論中なので「不確定です」との理由で触れずに済んだ。助かった。
m_2p2big.jpg●震災モラトリアムで助かったが、6月の「2+2」でゲーツ前長官が日本に対して取った態度、つまり、ゲーツ氏が不満いっぱいな表情を浮かべている会合風景の写真を米国防省webサイトのトップページに掲載した事実が、現在の米側の日本への感情を一番的確に示している。
●だけど白書には使用できないので、ピンぼけで遠くからの表情が余り分からない写真を2+2の写真に使用している。
  ↓   ↓   ↓
「2+2は震災モラトリアム」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-06-22

北朝鮮や朝鮮半島情勢に関する米国の姿勢がよく分からない。米政権内部で詰めた議論が成されていない可能性もある。またはアフガン問題と予算削減への対応に手一杯で、正直手が回っていない恐れもある
●「北の挑発があり、6カ国協議を開催し、北以外の国が妥協をするとの繰り返しは2度と無い」との姿勢は正しいが、北の政権委譲に伴う不安定期にある中、早く米軍にはアフガンから足を洗って欲しい、と書きたかった。

第2部 防衛力整備の方針
日本は、国際社会特に米国から「震災モラトリアム」扱いを受けており、この間に中国の台頭や兵器技術(サイバーを含む)の拡散等に対応するべく国防政策に関する根本的見直しが必要である、と国民に対し警告を発したかったが、「国防政策の見直し」などという発想は政治家先生の眼中にない
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「石破茂・元防衛大臣の怒り」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-24

cyber01.jpg●予算の裏付けや中身がほとんど無く、米国へ日本の姿勢を示すために言葉だけが踊っている空虚な「動的防衛力」について、長々と記述した部分には良心の呵責を覚えている。
サイバー戦対応への取り組みを記述した部分にも、同じく良心の呵責を覚える。国際協力を強く訴え、日本にも協力を要求する米国の姿勢へのリップサービスに過ぎない。
専門家の確保、職員の意識改革、政府全体としての取り組みが無くてはどうにもならないのに・・・。

第2部第2章 日米安保体制の強化
●普天間問題や沖縄の負担軽減に関する記述に、何とかしてメア前日本部長の発言問題を取り上げ、脚注にでも「メア元総領事は「沖縄県民はごまかしとゆすりの名人」と発言して更迭された」記述し、公式文書に掲載して後生の歴史的判断に供したかった
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「産経がメア日本部長を擁護」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-09
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番外編・・今後ASEAN諸国との協力強化の必要性はますます高まる。(東南アジアへの出張は楽しみ・・・。時差はほとんど無いし、物価は安いし、各国とも同じような英語レベルで話しやすいし・・・それに仕事の後も楽しみだし・・・。)

昨年の防衛白書関連記事
「(2/2)「防衛白書」5つの背信」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-09-12
「(1/2)「防衛白書」5つの背信」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-09-11

タグ:防衛白書
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