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中国空軍あれこれ [中国要人・軍事]

J-20-1.jpg2月号のAir-Force Magazine「A Revolution for China’s Air Force(中国空軍の革命)」との記事を掲載し、中国空軍の動向を大ききな視点から概観しています。装備や能力について細かく言及しているわけではありませんが、思想や今後の重視分野などドクトリン的な部分を取り上げていますので「つまみ食い」でご紹介します。

記事の内容について明確な引用元は明らかにされていませんがRANDのレポートや米空軍の情報分析機関NASICの報告書を参考にしているような書きぶりになっています

主要幹部の交代とCMC
馬暁天.jpg●秋の党大会で国家主席等の交代が予定されているが、空軍司令官の交代がありそうだ。現司令官のGen. Xu Qiliangは軍を監督する中央軍事委員会:CMCの副議長に栄転の模様で、後任の司令官には現在統合副参謀総長で対外的な軍事政策協議を取り仕切っているGen. Ma Xiaotian(馬暁天:写真)が就任するとの噂がある。

12人の中央軍事委員会メンバーは、国家主席を含め2人がシビリアンで、他の10名が軍人である。10人の内、7人が陸軍、後は海空軍と第2砲兵(弾道ミサイル部隊)の各司令官が3名である。
秋の交代で空軍大将が副委員長になり、空軍の相対的地位向上や予算獲得上で若干は有利に成るかも知れないが、基本的に陸軍が支配する形に変化はないだろう

中国空軍の最新3大任務
出典等は不明ながら、現国防大学政治監督官(次期のCMC戦時監督官)であるLiuの思想のような印象
●中国領空の防衛
特に政経中枢である北京軍管区の防空が重視されており、多数の空軍基地が北京周辺に配備されている。次にロシア、朝鮮半島、日本との国境を担当する軍管区が高い優先度を与えられている
●台湾攻勢への備え
台湾が独立を宣言するような場合には、台湾海峡や台湾周辺での航空優勢獲得、着上陸支援、空挺作戦(空挺部隊は空軍所属)が期待されている
●最新の任務:南シナ海や太平洋への戦力投射
第2列島線内への戦力投射能力の獲得と遂行が新たな役割として

新たな6つのトレンド(RANDの見解)
(上記戦力投射や台湾侵攻も念頭にあるが、依然中国領空防衛が主任務
KJ-2000.jpg拠点防衛から広域エリア防衛の思想へ転換。特定の街、基地、工業地帯と言った点ではなく、エリア全体をその周辺に出て守る思想へ大きく転換
固定防衛から機動・移動防衛へ。有機的に部隊が連携し、情報を元に要所に戦力を集中して局所的優位を作り出す
守備的防空から攻勢的防衛へ。攻撃にも重点を置き、敵基地等への攻撃により相手を消耗させる積極的な姿勢が強調されるように変化

情報を重視する作戦遂行へ。作戦遂行における情報の重要性を再確認
航空と宇宙の融合。空と宇宙を一体的に捕らえて指揮統制を行う思考の芽生え。宇宙の重要性を認識
統合運用・統合防空への意識。容易ではなく中国軍内で様々な摩擦も

空軍と第2砲兵の確執
●核弾道ミサイル部隊として創設され、その後非核の中長距離弾道ミサイル運用部隊に拡大
第2砲兵発足当時から、空軍とは核兵器の管理を巡って確執。現在も航空戦力とミサイル戦力の運用関係を巡って争っている模様

パイロットの飛行訓練時間変遷
●建国後、ソ連の指導を受けていた頃は年間120時間程度(米空軍の半分程度)。
●ソ連との関係が冷え、また文化大革命等で国内が混乱していた頃は年間25時間程度
●91年の湾岸戦争で中国軍幹部が近代戦力に衝撃を受けて旧ソ連思考から欧米流に乗り換え。最近では軍事費も伸び、年間200時間を確保している模様
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PilotMarch.jpg昨年1月、ゲーツ前国防長官が中国を訪問した日にJ-20戦闘機が初飛行を行いましたが、中国首脳が把握していなかったらしい状況が明らかになりました。
経済発展の中で、軍人はパイの配分を迫っており、暴走気味に戦闘機やら空母やらを「見栄」で購入しているような気がして成りません。

そうであるならば、中国に比して小国の我が国は、上記のような中国軍の思想の未熟さや連携の悪さにつけ込み様な対応を考える必要があると思いますが・・・。
F-35を購入して空中戦で・・・などと、旧石器時代のような夢を追いかけていては活路を見いだせないと思います。

「RANDが中国空軍戦略を」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-29
「久々に米中軍事協議」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-12-09

「中国J-20戦闘機は脅威なのか」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-09-09
「中国のネック戦闘機エンジン」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-06-30
「映像と評価中国ステルス機J-20」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-12-30

おまけ:第一生命サラ川柳より
●立ち上がり 目的忘れ また座る
●最近は 忘れるよりも 覚えない

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