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次期無人機MQ-X計画は中止 [米空軍]

Predator C.jpg15日、米空軍参謀本部の情報ISR部長ジェームズ中将は講演で、当面の間、次期無人機「MQ-X」へ投資する計画はないと述べました
厳しい予算状況の中でも米軍の重点の一つである無人機ですが、米空軍は近い将来に於いて必要性が認められない事、及び海軍が開発中の艦載無人機(UCLASS)の動向を見極めるために決断したようです。

ジェームズ中将(Larry James)は・・
JamesLTG.jpg●部隊からの要求や世界情勢、それらの将来動向も踏まえつつ、MQ-9リーパーの活動状況や能力向上の可能性を考慮して、近い将来の要求には応えられると考えている
海軍も無人機分野で開発を行っていることから、我々が次期無人機の決定をする前にその動向を見極めたい
●このような全般状況から、現時点ではMQ-X計画を追求する予定はない

MQ-9リーパーの生産機数が、最盛期の年間48機から28機に減少することに関し
●我々が目標としている、2014年5月までにリーパータイプで65個のCAP(空中哨戒)能力確保については達成可能である
●ただ、年間48機も購入すると人員の養成が追いつかない

米国軍事プレスの間では、「Avenger」と呼ばれるジェット推進の「Predator C」がMQ-Xの最有力候補と考えられてきましたが、当分はお預けです。ただ、米空軍は「Predator C」を研究用として数機購入し、将来に備えるようです。

しかし、次期爆撃機や上記の艦載無人機(UCLASS:X-47が候補)が攻撃任務とISR任務の両方を狙って開発が進められており、この分野でMQ-Xの出番はもう無いかも知れません
可能性があるのは、輸送機や空中給油機の将来像としての追求かもしれません・・・。
それにしても、海軍の開発状況を見極めて・・・とは、時代も変わったものです

U-2偵察機等の今後について:2月16日記事
U-2.jpg●2013年度予算案では、Global Hawk Block 30を引退させ、U-2偵察機を今後も使用する方向を打ち出している。U-2の機体寿命は、あと約40年程度はある
U-2は搭載可能容量が大きく、Block 30よりも優れたセンサーを搭載しているほか、運用コストも安い。細部に言及できないが、最近U-2の高々度用装備を統合参謀本部要求で新型に更新したばかりである
●また、U-2は電子光学及び赤外線捜索に優れ、データ容量も送信容量もBlock 30より優れている。U-2の光学カメラも維持する

●Global Hawk Block 30は本年一杯運用するが、シンガポール、イタリア、グアムにある支援インフラをどうするかは検討中であり、機体のFMS売却の可能性についても検討中である。

まさかBlock 30を買えと迫ってくるんじゃぁ・・・

RQ-4.jpgなお、U-2 とGlobal Hawk Block 30を巡る話題を、2月号のAir-Force Magazineが記事にしています。

記事によると、U-2のセンサーは最新鋭で、操縦席もグラスコックピット化されており、キューバ危機や中央アジアでソ連に撃墜された頃のイメージとは異なり、なかなかの優れモノだそうです。
GH-Block 30は、無人機特有の連続長期在空能力や搭乗員の人命及び身体的負担な無い点でU-2より優れているのは明らかですが、予算削減との総合的判断でしょうか・・
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その他、A2AD環境においても突破力のある、貴重なアセットであるF-22やF-35のセンサーが収集する情報の集約利用も重要な課題だと述べています。
戦闘機だけに投資していると、この辺りが疎かになりがちです。

空軍参謀総長が、「次期爆撃機には有人型も必要だ。核任務がある」と主張を続け、議会やプレスから「ICBMは有人なのか?」と問い詰められているようですが、ここでも空軍の旗色は悪いようです。
空軍は、その成功の犠牲者である(ゲーツ前国防長官:空軍士官学校にて)との言葉が染みます。世界の空軍首脳にも染みる必要があるのでしょう。

「米空軍ISR組織の革新」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-21
「UAV操縦者育成の新時代」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-01-27
「映像高度7万フィートのU-2飛行」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-10-07

「米無人機の再勉強」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-09-05
「米空軍無人機のゆくえ・前編」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-12-27-1
「米空軍無人機のゆくえ・後編」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-12-28
「米海軍航空戦力の将来・後編」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-12-27

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