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米海軍が北極海ロードマップ改訂中 [Joint・統合参謀本部]

Arctic.jpg18日付DODBuzzは米海軍研究機関が「Arctic Road Map」改定の最終段階にあると報じ、その状況や主要記載事項や課題について触れています
北極の氷が急激に減少する中、海底資源や航路の開拓を巡り、周辺国のみならず中国の動向にも関心が集まっている状況ですが、予算が苦しい中、米海軍も苦慮しつつ進む方向を模索しているようです

防衛研究所の紀要11月号に、兵藤慎治ロシア室長が「ロシアの北極政策」との論文を掲載されていますので、その一部も併せてご紹介します

18日付DODBuzzは
Navy-Arctic.jpg●米海軍は北極海での活動に備えるため、研究や技術開発を加速している。これまでの計画では2030年代半ばまでにプレゼンス強化を図る前提だったが、改訂中の計画によれば「Navy’s Task Force Climate Change」の見積もり基づき2020年代半ばに繰り上げられる
●海軍は温暖化で南極の氷りが急速に減少する中、2009年に定めた「Arctic Road Map」の改定作業の詰めを行っており、より北極海で活動できる海軍を目指している

●海軍研究所は船体表面から氷が剥がれやすいような「塗料」を研究しており、また海軍として船体表面を過熱する設計にも取り組んでいる
●また海軍は艦艇の舳先を強化して砕氷能力向上を図る施策や、北極海近傍エリアに基地や施設を設ける取り組みを行っている

●海軍の海洋学者で北極専門家であるホワイト少将は「どんな航空機が運用可能か? どのように給油可能か?等々、能力強化に向けて賢明な決断をしたいと思う」と語った
●海軍は将来、強襲揚陸艦や駆逐艦を北極海で運用したいと考えており、厳しい北極海の環境に対応する技術開発を行っている
●海軍海洋学室のホワイト少将や報道官は課題にも触れ、「北極圏には通信のための周波数や通信インフラが不足しており、基地や補給施設の不足と共に大きな課題である」と語った


兵藤室長「ロシアの北極政策」よりつまみ食い
Navy-Arctic.jpg●北極海航路は、これまで11月から4月まで氷結で通行不能だったが、通行可能期間が拡大しており、将来は通年通行可能になるとの見積もりがある。北極海航路はスエズ経由に比較し、距離で2/3、日数で半分近くだと言われている
●2011年の統計では、計34件の航海が確認され84万トンの物資が輸送されている。ロシアは2020年に輸送量が6000万トンにまで増加すると予想している
●2010年夏には、ロシア海軍会社が大型タンカーの北極海航路の運行に成功

●ロシアは現在3隻の原子力砕氷船を稼働させており、2020年までに更に3隻の原子力砕氷船と6隻の電気砕氷船を就航させる予定
●ロシアは関連文書で、北極と極東地域を一体化された一つの正面と見なし始めている様子が感じ取られ、極東の軍事情勢にも影響を与えている

●2012年中国の局地観測船「雪龍」は、ロシア以外の船で初めて北極点を通過する最短コースを航海した。
●今年7月中旬、中国軍艦が初めて北極海に向かう途中でオホーツク海に入るタイミングでロシアは抜き打ちの極東大規模演習を行い、8月に中国商船初の北極海通過航海の際にも、同船がオホーツク海に入った段階で大規模な海軍演習を行っている
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米海軍関係者の発言には「勢い」が感じられませんが、問題意識は持っているようです。「Arctic Road Map」が出たら話題になるかもしれません
兵藤室長の紀要論文引用は全くの「つまみ食い」で、中身の紹介にはなっていませんのでご注意を!
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