So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン

米海軍の次期戦略原潜SSBN建造に勢い [Joint・統合参謀本部]

北朝鮮のおかげです!

SSBN4.jpg5月31日付のFoxNewsが、米海軍の戦略ミサイル原子力潜水艦(SSBN)であるオハイオ級の後継艦となるコロンビア級の建造計画が北朝鮮のミサイルや核兵器脅威を受けて勢いを増していると様子を報じています。

この件は最後にご紹介したのが2015年10月で、その当時は、オハイオ級が1隻2400億円なのに、コロンビア級が5900億円にもなることが大きなネックで、米海軍が現290隻体制から355体制に拡大しようとする中、その資金を資金をどうねん出するかが課題でした。

SSBN.jpg苦し紛れに米海軍は、核抑止は国家の任務だから、SSBNは海軍予算とは別会計にしてくれ・・・と言い出す始末で、同じく建造経費が膨らむフォード級空母と並んで、お先真っ暗な状態でした。
しかしここにきて北朝鮮様様効果で、SSBNは順調に進み始めているようです

肝心の性能の方ですが、末尾の過去記事等でご確認いただきたいのですが、途中の核燃料交換が必要ない原子炉を搭載して現14隻体制を12隻体制に削減を可能にし、バージニア級攻撃原潜のノウハウを生かしたソナーや潜望鏡技術を導入、操縦性も高める等々の進歩があるようです

5月31日付FoxNews記事によれば
SSBN3.jpg●コロンビア級SSBNは、2021年から調達を開始し、2018年に完成、試験等を経て2013年には一番艦を運用開始体制を予定し、2080年代まで使用する計画になっており、米海軍報道官は「米海軍の30年計画に盛り込み、精力的に優先事業として取り組む」と語っている
2017年1月には、開発段階の「Milestone B」を達成し、開発段階から量産に移行するのに必要なステップをパスしている。更に2017年秋には、General Dynamics Electric Boatと約5500億円の契約を結び、設計、組み立て、部品や技術開発、プロトタイプに向けた業務を開始している

米議会議員も予算の配分と計画推進の加速を前向きに議論しており、担当企業のGeneral Dynamicsも必要材料や部品の早期調達に動き出している
2019年度予算には、2018年度から2200億円も増加した4000億円の予算が計上され、更なる追加技術開発と建造加速にも議論が発展しそうな勢いである。海軍全体の予算も、昨年の20兆円から1.5兆円増加しているが、コロンビア級SSBNは国防省の最優先課題の扱いとなっている

過去記事からランダムに次期SSBNをご紹介
SSGNOhio4.jpg●全長は約560フィートで、オハイオ級とほぼ同じ。SLBM(Trident II D5)搭載数をオハイオ級の24発から16発に削減するが、削減スペースはステルス性や整備性の向上に利用され、コスト削減にも貢献する
2万トンを超える潜水艦は米海軍史上最大。旧ソ連軍のタイフーン級SSBNの半分だが、ロシア軍の最新ボレイ級と同等の大きさである

建造する12隻の平均単価は5360億円(2014年段階)で、米国防長官室が設定した4900億円を現時点では上回っている。また最新の見積もりで、年間の運用経費は1隻110億円である
●要求性能が定まったことで、今後は建造企業のGeneral Dynamic Electric Boat社と経費節減について検討して行くことになる

SSGNOhio.jpg●設計に際しては、バージニア級SSNやシーウルフ級SSN開発で蓄積した技術が活用され、更に全く新しい電気推進システムや維持修理費を大幅に削減可能な原子炉の搭載が予定されている

●従来とは異なり、当初から発射管を組み飲んで胴体が製造し、工期や経費を削減
米国と英国が共同でミサイル発射管や関連装置を購入して価格低減を図り、英海軍は12発のSLBM搭載艦を4隻建造予定
fly-by-wire操艦システムや舳先に最新ソナーを装備
●潜望鏡には光ファイバーとカメラを使用し、潜望鏡使用位置を柔軟に設計可能
42年間燃料交換が不要。これにより燃料交換のための修理期間を短縮し、現在14隻で回している抑止海中待機を、12隻で運用可能と見積もっている
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////

コロンビア級SSBNにとっては、北朝鮮は神風ですが、米海軍全体の予算が増えているとはいえ、空母も艦載機も艦艇も更新の時期を迎えており、SSBNへの追い風は、海軍全体から見れば、「SSBNへの追い風で倒れそう・・・」な感じなのでしょう

SSBNの重要性は否定しませんが、局所的に吹く追い風に、安保議論がそれなりに成熟している米国でさえそんな感じなのかなぁ・・・と、遠くを見つめる気分になります。

とりあえず、1隻$4.9 billion(5900億円)以下に価格が収まることを祈念しておきましょう・・・

コロンビア級SSBN計画の関連
「コロンビア級の予定概要」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-10-27
「次期SSBNの要求固まる」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-04-08-2
「オハイオ級SSBNの後継構想」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-01-25-1
「SLBMは延命の方向」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-04-13

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。