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やっとミサイル防衛見直しMDRを発表&トランプ演説 [安全保障全般]

米国が破産しないように祈るばかり・・

MDR.jpg17日、トランプ大統領は国防省で、MDRは今後5~10年間のMDシステムの指針を示したミサイル防衛見直しについて演説し、米国のBMD努力に依存している同盟国等に負担を求めていく考えを再び強調しました

この見直しは、MDに慎重な姿勢を示したオバマ前政権時代の2010年以来9年ぶりとなるものです。なお今回の見直しは2018年中に発表する予定でしたが、対象国による新型兵器の開発が飛躍的の進んでいることや、厳しい財政背景もあり、米国政府内dの調整に時間を要し繰り返し発表が延期されてきました。

これまでの歴代政権は、北朝鮮とイランの弾道ミサイルを脅威の対象に据え、米国のミサイル防衛は中露に対抗するものではないと主張して来ましたが、今回は、弾道ミサイルだけでなく巡航ミサイルや、中露が開発を手がける超超音速兵器や高性能巡航ミサイルなど幅広い脅威に対象拡大を明確にし、「弾道ミサイル防衛見直し(BMDR)」という従来の名称を、「弾道ミサイル」との限定をなくし「MDR:ミサイル防衛見直し」へと改めています。

各種報道からつまみ食いして張り合わせで・・・
Hypersonic8.jpg●2010年のBMDR以降、北朝鮮が米本土に届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)の実験に成功した。また米国は、ロシアが中距離核戦力(INF)全廃条約に違反する中距離ミサイルを実戦配備したとも主張。さらに、中国も「空母キラー」と呼ばれるミサイルを配備するなど専門家が「ミサイル・ルネサンス」と呼ぶほど状況は激変している。
●更に、中露が音速の5倍以上で飛行する極超音速兵器の開発を急ピッチで進め、ロシアは2019年内に実戦配備すると発表し、中国も完成まじかといわれるなどミサイル開発競争が激化する中で、圧倒的な軍事的優位を保とうとミサイル防衛態勢の強化を目指す。

●トランプ大統領は演説で、「米国の目的はシンプルだ。いかなる場所からいつ米国にミサイルが発射されても感知し、破壊することを確実にする」、「ミサイル防衛を改良し、近代化しなければならない。脅威が急速に進化する時代にあって、我々のミサイル防衛能力は無敵でなければならない」と訴え、これまでは弾道ミサイル以外の新型兵器に対処する包括的戦略を欠いていたと指摘し、「巡航ミサイルや極超音速兵器を含む、あらゆるミサイルから防衛する態勢を整える」と強調した

●また、「(ミサイル防衛システムの宇宙展開は)米国の国防における非常に大きな部分を占めることになる」と指摘し、宇宙配備型センサーなど新技術の開発に注力すると述べ、「敵対国家(の技術開発)と同じペースを保つだけでは不十分だ。全てにおいて上回らなければならない」と訴えた
Aegis FMS.jpg●米政府高官は「(ミサイルの探知、追跡、識別能力向上のため)宇宙は次世代のMDのカギとなる」と説明、米本土や日本などの同盟国などを守るため、超超音速ミサイルに対応する柔軟なセンサーや、ミサイル追跡用のセンサーを宇宙に多数配備する方針を示している。また、ミサイルを打ち上げ(ブースト)段階で撃墜する強力なレーザー兵器の開発と無人機への搭載なども見据えている。

●トランプ大統領はまた、「発射の有無にかかわらず、米国をターゲットとした」ミサイル攻撃に対する防衛に制限は課さないと言及。「運任せにはしない。行動を起こすのみだ」と表現した。なお、米政府は核兵器が中露の抑止力になると期待しており、MDRはこの点を強調。米国は大国との戦争になった場合、地上配備型ミッドコース防衛システム(GMD)を制限なく使用する意向を示している。

ロシアや中国は、米国が進めるMDは両国が保有する「ICBMなどを無力化するのが狙い」と強く警戒、ロシア上院のボンダレフ国防・安全保障委員長は、米国の新たなミサイル防衛戦略が世界的な緊張を高めるとの見方を示した。

対象国に関するトランプ大統領の言及(朝日新聞より)
missile-salbo.jpg●トランプ大統領はイランと北朝鮮のミサイルを脅威として直接言及することは避けたものの、MDRは「北朝鮮との和平構築に向けた新たな可能性が開かれたものの、北朝鮮は引き続き深刻な脅威であり、米国は引き続き警戒する必要がある」と指摘した。
●MDRではイランが中東最大の弾道ミサイルを所有していると指摘し、ロシア、中国の攻撃能力の向上についても脅威と強調した。
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レーガン大統領時代には、ソ連がスターウォーズ構想がらみの軍拡競争で破産しましたが、この2019MDRの方向性をそのまま実現すれば、米国が破産するのでは・・・と気になります

トランプ大統領やMDRを主導した国防省の戦略担当国防次官が、費用面をどのように整理しているのか、国防費全体の視点から伺ってみたいものです。

超超音速兵器関連の記事
「ロシアが超超音速兵器試験に成功」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-12-27
「日本に探知追尾レーダー配備?」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-12-24
「LRDRレーダー開発が順調」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-12-10
「グリフィン局長の発言」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-09-08-1

「米空軍が1千億円で」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-21-1
「同兵器は防御不可能」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-21-1
「ロシアが新型核兵器続々開発と」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-03-1
「中国が超超音速兵器で優位」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-01-27-1

MDR関連の記事
「MDRはまだなのか?」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-08-25-1
「米ミサイル防衛の目指すべき道」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-12
「戦略国防次官にMD伝道者」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-07-1
「BMDRはMDRに変更し春発表予定」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-24-1
「米ミサイル防衛庁の2017年予算」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-12

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のぶ鈴

超超音速兵器関連の開発をして相手国に防御の負担を求めるのが正しい選択かと思いますが、北朝鮮や中国の様に人民という名の奴隷やイランの様に宗教の自己犠牲精神が強ければ人的損害が抑止力にならないのが困った問題です。
by のぶ鈴 (2019-01-29 21:37) 

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