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今度は国防省高官:軍需産業政策のためF-15Xと [米国防省高官]

国防副長官の関与に疑惑が及ぶ中
戦闘機メーカーを複数残すためとの証言が
F16でなくF-15になった背景を

F-15X.jpg22日付各種軍事メディアは、F-15X導入に関してボーイング幹部出身のShanahanr臨時国防長官の関与疑惑が国防監察官の調査対象になるとの衝撃報道の中F-15X購入決定に関与した匿名の国防省高官が、F-35製造のロッキード社製に戦闘機製造が一極化することを避けるため、同じ4世代機でもロッキード製のF-16ではなく、ボーイング製のF-15Xを選んだと記者団に語ったと報じています

もちろんこれまで空軍長官や空軍参謀総長、更には統合参謀本部議長の発言までご紹介してF-15X導入決定の背景をご紹介してきたように、維持経費高くて機体寿命が短いF-35だけでは「必要な戦闘機数」が確保できないとの、予算枠の理由があります

F-15 upgrades3.jpgまた強固に防御された空域に突入するためステルス性を必要とするF-35に搭載可能な兵器量が限定される中、第4世代機に長射程巡航ミサイルや多数のミサイルを搭載し、当面の間は5世代機と4世代機をミックスして活用しようとの構想において、多量の兵器搭載が可能なF-15Xが選ばれたとの説明も「そのまま」生きています

しかしそれらの理由に加えロッキードマーチン社だけに戦闘機を独占させて良いのか・・・との軍需産業政策を巡る議論が、マティス前国防長官などの国防省関係者の間で行われ、総合的に「米空軍の計画になかった」F-15X導入が決定されたと匿名の高官が語ったということです

更に当該高官は、Shanahan臨時国防長官はF-15X導入の決定に全く関与していないとも語ったようです。

20数年ぶりに、米空軍が旧型機の新造型を購入するということで、様々な関係者の思惑が入り交じり、様々な発言が乱れ飛ぶ戦闘機選びですが、そんなこの世界の様子を描写する一環として、生暖かく見守りたいと思います

22日付Military.com記事によれば
F-15EX.jpg●22日、国防省のCAPE「Cost Assessment and Program Evaluation」室の高官は、健全で強固な軍需産業基盤を維持するため、ロッキードマーチン製のF-16ではなく、ボーイング社が製造するF-15Xに決定したと語った
●そして「考慮要素の一つが、軍需産業企業の多様性を確保するためである」、「多様な国防軍需産業を維持することが、国防省の利害と一致する。より多くの多様性があれば、より競争が促進され、価格面で良い方向に向かう」と語った。

●また当該高官は、当時のマティス国防長官が突破型機とスタンドオフ型をミックスすることを指示し、F-35が突破した後、スタンドオフ型のF-15EXなどが後に続くイメージを選んだとも述べた
●ただし、マティス長官は具体的な機種には言及しなかったとも同高官は付け加えた

●この高官の発言は、F-15X選定にボーイング幹部出身であるShanahan臨時国防長官の関与疑惑を国防監察官が調査開始するとの報道の直後に行われ、当該高官は臨時国防長官はF-15X選定に関与していないと述べ、国防省のCAPEが本件を持ち出したと説明した

●同高官は「我々は単に、兵器を投射できるある程度の機数が必要なのだ。この任務は第4世代機でより費用対効果良く実施可能なのだ」、「第5世代機は高価で、規模の視点から各世代機をミックスして任務に対応しようと考えたのだ」と述べた
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F-15 upgrades4.jpg国防省関係者も、F-15Xの導入がこれだけ話題になろうとは考えなかったのではないでしょうか・・・

米空軍内部だけでなく、米空軍の戦闘機族OBをはじめとする外野からも、「誰が決めたんだ?」の犯人探しが始まり、「その場の空気」で決まったことが今になって掘り返されている状況でしょうか・・・

それでも日本にとっては、F-35の維持費が4世代機の2倍以上で、機体寿命が半分程度だと広く知られるようになったことで良かったのではないでしょうか・・・

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タグ:F-15X F-15EX
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