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米陸軍は2020年に南シナ海大規模機動展開演習 [Joint・統合参謀本部]

東シナ海シナリオにも応用可能な形で
かつてない規模で統合・多国籍の様々な訓練を

Brown Army.jpg3月26日、太平洋陸軍司令官のRobert Brown大将が軍事メディアのインタビューで2020年に南シナ海シナリオで史上初の大規模な米本土からの機動展開演習「Defender Pacific」を計画しており、タイやフィリピンなどに展開することを検討していると語りました

アジア太平洋地域に約8.5万人を展開している米陸軍は、既に演習「Pacific Pathways」で地域諸国との共同演習を行っており、この演習については「より対象を絞って深く長く」の方向で充実させるとの方向性も同時に明らかにしています。

同司令官が明らかにした演習計画は「南シナ海」を対象としていますが、海空軍の輸送能力や指揮統制支援を受ける演習「Defender Pacific」は、東シナ海シナリオにも応用できるものであることを、はっきり忘れずにインタビューで語っていることにも力づけられます

3月27日付Defense-News記事によれば
Brown Army2.jpg米陸軍協会のシンポジウムが開催されているアラバマ州でBrown司令官は、2020年に米陸軍はアジアと欧州で大規模演習を計画しており、アジアでは「南シナ海シナリオ」に基づく史上最大規模の米本土からの機動展開演習「Defender Pacific」を計画していると語った。そしてこの機動展開演習シナリオは東シナ海シナリオにも応用できると付け加えた
●また同大将は、対テロよりも中国やロシア対処を重視した国家防衛戦略NDSに基づいて、米本土からの緊急展開を他軍種の支援を受けつつ30-45日間の演習で訓練すると説明し、多国籍の複雑な演習になると語っている

●「Defender Pacific」では、1個師団用の司令部と数個の旅団を緊急展開させる構想で、既にアジア地域に駐留する米陸軍部隊と協力して円滑な展開と早期戦力化を目指すとしている
●また同司令官は、「韓国にはいかない」、「このような大規模で行ったことのない複数の取り組みを行い、展開先は主にフィリピンとタイを予定し、ブルネイ、インドネシア、マレーシアとの訓練や協力も考えている」と説明した

一方で従来の「Pacific Pathways」演習は
過去5年間、年間を通じて太平洋陸軍がアジア地域で行ってきた「Pacific Pathways」演習については、実施国は多少減るが、その代わりに期間を従来の数週間から数か月から半年に延長し、より深く同盟国等との関係を構築し、地域環境への習熟度を高める方向に転換すると同司令官は説明した
●つい最近終了したタイとフィリピンでの同演習も、既にそれぞれ3か月と4か月に従来より期間を延ばして実施された

Stryker.jpgタイ軍は米国製「Stryker戦闘車両」の導入を予定しており、同車両を運用している米陸軍から種々の教訓を学びたいと希望しており、米陸軍側は東南アジア特有の地形や環境での運用経験を深めるための絶好の機会ととらえている
フィリピンはISIS勢力に支配されたマラウィ市の奪還作戦に費やした苦闘の5か月間を教訓に、迅速に機動展開できる「brigade combat teams」の編成に取り組んでおり、この点でも先行経験や対IS経験のある米軍から学びたいと考え、南シナ海を取り巻くフィリピンとの関係強化を狙う米国とのニーズと合致している

同司令官は、例え演習対象国が減少したとしても、小規模な米陸軍部隊が同時に近隣の国に展開する訓練方式を考えており、フィジーやパラオ島ではこの方式で連携強化を図ると説明している
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Balikatan 2018-3.jpg昨今メディアを賑わす話題先行の朝鮮半島騒ぎに隠れ、中国が埋め立て工事や軍事施設を程完成してしまった「南シナ海」を忘れずにいてくれることに感謝ですが、中国のA2AD能力充実の中、どれだけの訓練が計画されるのかに今後注目です

射程数百キロの大砲や地対地・地対艦ミサイル部隊を多数南シナ海沿岸に展開し、中国が国際規範を無視して埋め立てた軍事基地島ににらみを利かせるような力を示すことができれば、それなりの効果があるような気がしますが・・・

また予算不足で、それほど長射程の火力はなかったですかねぇ・・・

中国の脅威を考える
「対中国で米軍配備再検討」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-02-16-1
「空母キラーDF-26の発射映像」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-01-31
「射程1800㎞の砲を米陸軍に」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-01-26-1
「DIAが中国軍事力レポート」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-01-17
「H-20初飛行間近?」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-10-13
「イメージ映像:中国軍島嶼占領」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-06
「驚異の対艦ミサイルYJ-18」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-10-30

地上部隊にA2AD網を期待
「RIMPACで日米陸軍が訓練」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-07-21
「再びハリス司令官が陸軍に要請」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-16
「尖閣防衛に地対艦ミサイル開発」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-14
「ハリス大将も南シナ海で期待」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-06
「陸自OBが陸自で航空優勢と」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-07-12
「CSBA:米陸軍をミサイル部隊に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-05-14

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