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2019年第18回アジア安全保障会議Shangri-La Dialogue(#SLD19) [安全保障全般]

これで打ち止めです!
各講演のライブ映像が以下のサイトで見られます
IISSのwebサイト
https://www.iiss.org/events/shangri-la-dialogue/shangri-la-dialogue-2019


追記第4弾

中国の魏鳳和(Wei Fenghe)・国務委員兼国防相
「中国と安保国際協力」セッションに単独登壇
講演原稿2019China Gen Wei Fenghes.pdf

中国軍人が海外でいつもそうするように、聴衆に対して挙手の敬礼をしてから演壇に立ち・・・
2019shangrila.jpg台湾について中国と台湾は一つの国だが、台湾を中国から分離させるような動きがあれば、中国軍は全てを犠牲にしても(at all cost)これを阻止する。昨日のShanahan臨時国防長官の台湾に対する発言は、中国の内政に干渉する発言であり看過できない

南シナ海について安定してるが地域の秩序を乱そうとするものがいることが懸念事項である。南シナ海の島々は中国の領土であり、必要な自衛のための装備を配備することは当然の権利であるし、今後も状況に応じて防衛力を強化する
北朝鮮については平和協議のメカニズム構築が重要で、朝鮮戦争停戦状態の終戦への手続きがまず重要だ

魏鳳和国防相の質疑対応は極めて精緻に準備されたもので、立て板に水の回答でした。一度に10名の質問を受け、適当にはぐらかしながら、言いたいことを一方的に流れるように述べるその姿は、ある意味洗練されていました

2019shangrila2.jpg一方で回答の時間がないのは明らかなのに一度に10人も質問を受け、実質2-3分しか回答の時間を残さないのは、あくどい商売人IISSチャップマン氏の高等作戦でしょうか? 質問への回答時間は少なくするから・・・と中国側と事前にネゴって、国防大臣を呼んできたような気がしてなりません

一応、16分はセッションを延長していましたが・・・
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追記第3弾

Shanahan臨時国防長官プレゼンの背景
同日発表の「インド太平洋戦略」報告書の要旨
(各種報道より:計64ページの文書です)

「インド太平洋戦略」報告書の現物https://media.defense.gov/2019/May/31/2002139210/-1/-1/1/DOD_INDO_PACIFIC_STRATEGY_REPORT_JUNE_2019.PDF

DOD-INDOFacif.jpg国際ルールや公正な競争の下で経済成長を追求できる、自由で開かれたインド太平洋を維持することを約束する
中国は軍事力や経済力で、自国の利益のため地域秩序を変革しようとしている。国際秩序を乱すような政策や行動は受け入れられない

北朝鮮は完全に検証可能な非核化を達成するまで、安全保障の難題となる。非核化が明確にされない限り、全ての制裁を継続する。日本の拉致問題への支援も続ける
日米同盟は地域と自由と繁栄の基盤で、米国が日本を防衛する約束を堅持する。サイバーや宇宙での協力を進め、技術的な優位を維持する

中国は台湾に対する軍事力行使を放棄しようとせず、軍事力強化を続けている。台湾の安全を保障できるよう関与を続ける
地域のネットワークを強化する。安保協力を拡大し、負担を分け合うことで、紛争を防ぎ、課題に取り組む柔軟性を増すことができる

追記第1弾以外の講演の着目点は・・・
●米中の対立が厳しくなる中、台湾への支援を継続する方向性を明確にし、「台湾海峡を巡る相違は、強制がない形で、両岸の人々の意思に基づき解決されるべきだ」と明言した点
●米政権が安保上の脅威だと市場からの排除を狙うファーウェイについて、「中国政府に近すぎる」と懸念を再確認した点

おまけ
例年、シャングリラでは日米韓3か国会談が行われてきましたが、今回は韓国を排除し、日米豪の会合が行われました!!!・・・っと思ったら2日午前中に日米韓3か国協議が行われました・・
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追記第2弾
防衛大臣が英語でプレゼンしていたので、努力賞で写真を紹介

2019Shangrila3.jpgただ、岩谷大臣の講演原稿だけ、他の登壇者よりアップが20時間も遅れたは情けないですよ・・・




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追記第1弾
Shanahan臨時国防長官の講演原稿と話を聞いての感想

原 稿
Plenary 1 Patrick M Shanahan Acting Secretary of Defense United States as prepared.pdf

2019Shangrila.jpg米国のメディアが質問で、米国防長官のプレゼンは毎回ほとんど同じだが、これだけ地域の変化があるのになぜ変化がないのかと問いただしていましたが、その通り大きな変化はありません。でもその中で特徴的だった点に触れると・・・

一番の特徴は、地域の安保問題に触れた際、北朝鮮とISの脅威に触れた後、中国の名前を出すことなく、以下の不安定要因を延々と語ったやり方です。
●そこで言及した不安定要因とは、国際秩序に反する行為、選挙への介入、他国の特定の勢力に経済的な肩入れをすることでの影響力行使、自由で開かれたはずの公海の支配強化、先端技術の窃盗、サンゴ礁など自然環境の破壊、アクセス拒否、言葉と行動の不一致などなどです・・・

そして話を切り替えるようにしてから中国との関係に触れ、対話の重要性を語り、自由でオープンで公正なルールに基づく国際秩序によって最も利益を得るのは中国です・・・と語っています。北朝鮮やISの脅威への言及が極めてあっさりだった中で、時間配分は10倍くらいあったと思います

ボーイング社での30年の経験を踏まえて地域の特徴を語った部分も独自色でした。航空機を生産するのに、様々な商習慣を持つアジア各国から部品を取り寄せ、一つの物をつ売り上げる難しさの一方で、そのようなことが可能な地域であると表現し、地域が協力して取り組む重要性とその力に期待を示していました
●地域各国との関係を演習や部隊配備を通じて触れたのはいつもの流れでしたが、日本、韓国、インドとの国名の使用頻度が多かった中で、豪州への言及が少なかったことが気になります

2019Shangrila2.jpgまた、聴衆にいた米議員の名前を全員紹介し、米議会が地域支援のための法枠組みを作ったとこなどの成果を丁寧に紹介して讃えていた点も目新しかったところです。正式な国防長官への承認審議に向けた根回しでしょうか・・・
ビジネスマン的なフットワークのよさそうな立ち回りも印象的でした。質問を受ける際、司会のIISSシップマン氏がまとめて数個の質問を受ける形で進めようとしたのに対し、時間の関係もあるからその都度対応しようと申し出て回答した様子も印象的でした。

●この場面、IISSは何らかの意図をもって質問者を何名か事前に決めている(事前に質問を打ち合わせて)節があるので、質問ができなかった事前予約者がいたとしたら、商売人のIISSシップマン氏は大いに困惑したことでしょう
質問者の選択で驚いたのは日本の加藤洋一氏が3番目の質問者に指名されたことです。朝日新聞所属時にはスポンサー特権で米国防長官への質問者に毎年指名されていましたが、加藤氏が朝日新聞を去り、かつ朝日新聞がスポンサーを去った今年に質問者として復活したことに驚きました。このあたりの裏に興味津々です
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Shanahan臨時国防長官が、どれほど強い意志を示し、普段から強調している「中国が一番の脅威」を語るかに注目しています! 1日午前8時35分(日本時間9時35分~)

ライブ映像が以下のサイトで見られます
IISSのwebサイト
https://www.iiss.org/events/shangri-la-dialogue/shangri-la-dialogue-2019

第18回アジア安全保障会議のアジェンダ
https://www.iiss.org/events/shangri-la-dialogue/shangri-la-dialogue-2019/outline-agenda

IISS Shang.jpg5月31日夕刻から6月2日午後まで、今年も恒例の第18回アジア安全保障会議(2018年シャングリラダイアログ:Shangri-La Dialogue)が、シンガポールのシャングリラホテルで始まりました

会議の開始は31日(金)の夕食会からスタートし、基調講演をシンガポール首相が行いましたが、31日(金)は昼頃から、各国大臣クラスによる「バイ会談」が複数セットされています。

例えば米国のShanahan臨時国防長官は中国の国防相と31日に「バイ会談」を行ったようです。
通訳を挟んで、僅か20分間という短さで、儀礼的なあいさつで終わったと推測されますが、米側報道官は「建設的な意見交換だった」との同長官コメントを出しています

同会議は、英国の民間研究機関IISSが主催する非公式の会議ですが、アジア太平洋のほぼ全てと、欧州主要国の国防大臣が一堂に会する点で、「アジア最大の安全保障イベント」と考えられています。

2018-3.jpg国家間の公式行事ではないある種の気軽さと、文民高官から軍人トップクラスが一堂に会すことから、また各講演やパネル討議の後に一般参加者から質問を受けることから、米国防長官に中国軍人が辛辣な質問を浴びせたり、といった場面も見られます

日本は今年も防衛大臣と統合幕僚長が参加していますが、2016年には安倍首相がオープニングの基調講演を行い、中国に対する毅然とした態度でアジア諸国から高く評価されたところです。

31日になって細部のアジェンダが公開され、いつもの通り米国防長官(Shanahan臨時国防長官)が1日(土)の朝8時35分から1時間、実質討議のトップバッターを務めることが発表され、続く「韓国の安全保障」セッションに日本の防衛大臣が韓国国防相とEU外交安保担当副大統領と登壇する予定です。

最近の中国代表は、海外担当の中国軍副参謀総長(大将)が多かったのですが、今回は国防大臣が参加し、2日(日)朝0835から単独で「中国と国際協力」とのセッションを行います。

第18回アジア安全保障会議のアジェンダ
https://www.iiss.org/events/shangri-la-dialogue/shangri-la-dialogue-2019/outline-agenda

Shanahan5.jpgメインイベントはShanahan臨時国防長官の講演と質疑ですが中国が一番の課題だ、と各所で公言し、国防省内でも「China,China,China」と連呼している同臨時長官ですので、最近の米中の緊張感そのままに、率直な発言を期待したいものです。

なんだかんだ世界中が騒いだものの、南シナ海の人口島軍事施設は完成、「軍事基地化はしない」との習近平主席の言葉はあっさり無視され、滑走路、格納庫、弾薬庫、各種センサー、防空ミサイル等々、立派な基地が複数完成しています

軍事技術面でも、特にAIや超超音速兵器、サイバーや宇宙兵器の分野で、米国を凌駕するとの見方が一般的になった今、何を色々話題の同臨時長官が語るかに注目です

2019Shangri-La.jpgマティス前長官はその点、とても紳士でしたので、土曜日の早朝から若干肩透かし的な印象でしたが、Shanahan臨時国防長官には一発ぶちかましてほしいものです(ほとんど野次馬状態です・・・)

でも外交安保分野の経験が皆無の臨時長官ですから懸念もあります
例えば、31日にはアジアの国防相級を一堂に集めて国防相会談を主宰したそうですが、アジア各国との「バイ会談」に耐えられないので、このような形にしたような気がしてなりません・・・

前述のように、中国とはバイでも僅か20分間ですから・・・。ゲーツ長官時には1時間以上やってましたから。しかも時間を延長してまで・・・

1日(土)の午後からは、まず「アジアの安保秩序」セッションで英、仏、マレーシアの国防相が登壇し、その後は複数のセッションが同時進行の形になります。

日本の山崎統合幕僚長は、1日(土)の最後1645からの「新たな国防協力のパターン」セッションに、カナダ国防相、豪州統合参謀長、ロシア副大臣、中国の国際関係担当少将、米上院議員などと登壇します

出席する国防相の国を再確認すると
米、英、仏、カナダ、EU、NATO(それに近いレベル)
日、中、韓、マレーシア、ベトナム、フィリピン、インドネシア、豪州、NZ、シンガポール

スポンサー企業は5社体制に
●スポンサー企業は、2014年の10社から中華系のメディア資本2社(鳳凰網とフェニックスTV)が撤退し、2015年には8社に。
●2016年は米空軍の次期爆撃機を受注して活き上がる「Northrop Grumman」が加わり9社体制

2019 Shangrila.png●しかし2017年は、「Northrop Grumman」と継続してスポンサーだった「三菱商事」が撤退して7社体制に。結果として、日本からは「朝日新聞社」だけがスポンサーに
2018年は、新たに「Booz/Allen/Hamilton」がスポンサーに加わり、8社体制

そして今年は、ボーイングと朝日新聞とST engineringが抜け、MAXARとの新企業が入って7-3+1=5社体制となっています。朝日新聞がついに抜けました

IISSの関連webサイト
https://www.iiss.org/events/shangri-la-dialogue/shangri-la-dialogue-2019

アジア安全保障会議の過去記事
「2018年」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-26-2
「2017年」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-01-3
「2016年」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-30
「2015年」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-05-28
「2014年」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-05-27
「2013年」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-05-31
「2012年」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-25
「2011年」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-06-01
「2010年」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-05

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