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B-1爆撃機の稼働機1桁で米議会に衝撃 [米空軍]

保有機62機で稼働機1桁
パイロットが技量維持のため他機で飛行訓練

B-1B.jpg3日、米下院軍事委員会の来年度予算小委員会は米空軍に対し、作戦に使用できる航空機の機数が1ケタ台と厳しい状況に陥っているB-1爆撃機に関し、今後の対策や機体状況の継続レポートを求める法案をまとめました

米空軍は昨年2月に明らかにした爆撃機将来計画「Bomber Vector」で、機体は新しいが維持費が高騰しているB-1とB-2を2030年前半に早期退役させ、年齢は高いが維持費が安く多様な兵器が搭載可能なB-52には、エンジン換装等を行って2050年代まで維持する方向を明らかにしB-21次期爆撃機導入資金を確保する決定をしました

B-13.jpg戦略兵器削減条約で核搭載ができないB-1ですが、中東やグアム島、更には欧州にも最近まで定期的に展開してプレゼンスを示すなど活動でその役割を果たしてきており、B-21の数がそろう2030年代前半までは頑張ってもらう必要があります

しかし昨年5月翼からの火災で緊急脱出を試みたが射出座席が機能せず、命がけで着陸せざるを得ない事故があり、昨年2度、今年年初にも約4週間に渡り飛行停止措置が取られています。

また、機体構造部材の金属疲労問題や部品不足から、一度トラブルを発生すると長期にわたり飛行不能となる状況が続いているようです。

3日付米空軍協会web記事によれば
B-1-UK2.jpg●B-1を運用する米空軍Global Strike CommandのTimothy Ray司令官は記者団に対し、継続する作戦要求に対応しているB-1爆撃機には過剰な負荷がかかっており、一度トラブルが発生すると回復するまでに長時間を要していると背景を説明した

●下院の同小委員会がまとめた法案は、趣旨説明で「委員会はB-1の状態に拘わらず、米空軍が措置や資源配分を適切に行っていないと危惧している」、「その証拠に、B-1の作戦投入可能機数は1桁まで落ち込み、同機搭乗員は訓練ができないため他機に搭乗して空中感覚を維持している惨状である」と危機感を説明している

●そして同小委員会は法案で米空軍に対し、2020年3月1日までに稼働率改善計画を提出すること、機体構造疲労問題の現状を明らかにしてデータ分析結果も提供すること、将来の問題発生を回避する戦略計画も明らかにすることを求めている

●また稼働機が不足することで生じるパイロットや整備員の技量維持問題についても、稼働率改善計画に沿った訓練計画を立て、どの程度の期間で戦力派遣可能態勢が戻るかも明らかにして報告するよう求めている
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2030年代半ばまで維持して「早期退役」させると、昨年2月に明らかにしたばかりの機体でこの有様です。

B-1 1.jpg先日はRC-135等のISR機の現状もご紹介しましたが、米空軍の装備体系全体にほころびが見え始めています。そしてそんな中、F-35Aを1700機以上調達する計画が最優先となっているわけです

核兵器関連の装備の補修や改修や更新も目白押し、練習機も救難機も・・・心配になってきました

爆撃機とロードマップなど
「中東派遣のB-1帰国」→ https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-03-30-1
「B-1とB-2の早期引退に変化なし」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-02-19
「2018年春のBomber Vector」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-02-17-2
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