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輝かしい経歴の女性空軍少将パイロットがクビになる [米空軍]

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空軍士官学校も空軍大学も優秀な成績で卒業
テストパイロット課程も首席、女性操縦者最高階級なのに

Dunlop2.jpg10日付Air Force Timesのweb版が、米空軍女性戦闘機操縦者の草分けとして数々の「女性初」の壁を突破し現在の女性操縦者の最高階級である少将に昇任している女性が、ふさわしくない振る舞いで良くない環境を醸成したとして職を解かれ、退役することになろうと報じています

当該士官はDawn Dunlop空軍少将で、国防省の極秘開発プログラムを担当する「director of the Defense Department’s Special Access Programs Central Office SAPCO」なる職に就いていた人物ですが、どうやらいわくつきの人物で、国防省監察官室の調査を複数の案件で受けていた様です

同少将は1988年に空軍士官学校を「優秀卒業生」として終え、コロンビア大学で航空工学の修士号を得た後、F-15E部隊で中東実戦任務を経験、その後にテストパイロットコースに入って首席で卒業した女性パイロットの「ローモデル:生きた見本」です(でした)

Dunlop3.jpgその後はF-15部隊と飛行試験部隊で各級指揮官を務め、2010年からは空軍試験のメッカであるエドワーズ空軍基地「412th Test Wing」司令官も大佐として勤務しています
女性初のテストパイロットで、女性初のF-22搭乗員で、女性初の「412th Test Wing」司令官を務めた人物で、総飛行時間はF-15,F-16、F-22などで3500時間と、空軍士官学校卒の操縦者としては飛行経験十分です

米空軍部隊以外では、視野拡大のためにエネルギー長官の特別補佐官見習い、軍種間戦闘機融合に関する空軍長官補佐官、上院派遣の米空軍連絡士官なども務めています

准将に承認後は、米空軍教育訓練コマンドの計画部長とNATOのAWACS部隊指揮官を務めていますが、クビになったSAPCOのポストにいつからついているのかは不明です

10日付Air Force Timesのweb記事によれば
国防省報道官からのEメール声明によれば、同少将はSAPCOを率いる任務を解かれ、米空軍副参謀総長の特別補佐官の職に移動を命ぜられた
●同時にAir Force Timesは、同少将に対して、複数の案件で国防省監察官室の調査が行われていることを把握し、調査の原因となった一連の事案から、国防省は同少将の解任を判断したと考えている

Dunlop3.jpg具体的にどのような問題で調査を受けているのか不明確で、同少将はプレスに対して何も明らかにしていない
●ただ、SAPCOを知る匿名前提の人物によれば、同少将は米軍幹部を「馬鹿者」「愚か者」と呼んではばからず、電話で金切り声を挙げて陸軍や空軍幹部を叱責するなど、「有害な職場環境 toxic work environment」を生み出していた模様である。

最終的な転機となったのは5月31日の同少将と米空軍シビリアン幹部との会議で、同少将がカッとなって怒り出し(lost her temper)たことから、同少将の上司であるLord国防次官に直ちに事態を報告し、同次官が直ちに解任を判断したとのことである
同日中にLord次官は、陸軍と空軍の首脳、国防副長官等に事態を説明して職を解いたことの理解を得た。SAPCOに於ける同少将の職務は、陸軍大佐が当面遂行することとなっている
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Dunlop4.jpg「輝かしい経歴」とご紹介しましたが、なんとなく試験評価部隊に経歴が偏り、統合職や司令部勤務がほとんどない経歴で、「lost her temper」するようなことが普段からあったのかもしれません。国防省監察官の複数の案件調査は、そんなことかも・・・と推定します

あくまで憶測で細部が不明な段階ですからいい加減なことを言いたくはないですが、「女性初」の経歴から、周りが組織として扱いを誤ったのかもしれません・・・・。

ちなみに、女性だから珍しくて取り上げていますが、最近、こんな事案で解任される男性高級幹部が多いんです・・・

最後に更迭を迅速に判断したのが女性のLord次官というのも含蓄が深いですねぇ・・・他山の石です。

軍での女性を考える記事
「3軍長官が士官学校性暴力を討議」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-04-10
「議員が空軍時代のレイプ被害告白」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-03-08
「空自初:女性戦闘機操縦者」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-08-25
「自衛隊は女性登用に耐えられるか」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-10
「女性特殊部隊兵士の重要性」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-03-28
「Red Flag演習に女性指揮官」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-19

「米国防省:全職種を女性に開放発表」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-12-05
「ある女性特殊部隊員の死」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-10-27
「珍獣栗田2佐の思い」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-05-17
「2012年の記事:栗田2佐」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-11

「性犯罪対処室が捜査対象」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-07-04
「性犯罪は依然高水準」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-06-1

女性と徴兵制
「前線にも:イスラエル」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-12-27
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「社会福祉選択肢もオーストリア」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-01-22

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「女性兵士の装具改善に時間必要」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-13
「今頃・・女性兵士にフィットした飛行服等に改良へ」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-07
「女性初のF-35操縦者」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-05-08
「女性だけの編隊で攻撃」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-04-04

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