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2018年06月| 2018年07月 |- ブログトップ

F-35主要装備の再選定始まる [亡国のF-35]

運用開始して間もないが、設計開始後の時間経過を考えると遅いとも言える・・・

F-35 3-type.jpg10日付Defense-Newsがロッキード社F-35部品調達担当Eric Branyan副社長へのインタビュー記事を掲載し、同機のコストダウンのため、重要装備品である電子戦や通信航法識別、更には全周監視センサー融合装置DAS調達先に競争原理を導入すべく、競合企業への情報収集を開始したと報じています

6月22日に行われたインタビュー内容が3週間後に記事になるあたりは、大きなお金が動く重要装備を巡る企業間駆け引きに配慮し、表現の細部に細かな確認が必要だったことを伺わせますが、2020年代前半に製造される機体に搭載開始することを念頭に作業が進んでいるようです

Branyan副社長は「(1機の価格を)90億円まで下げること狙っている」とそのターゲット(米空軍用価格で、日本用など輸出価格は別でしょうが・・・)を公言し、「そのための最も効率的な手法は競争原理の導入だ」と語っており、ぜひ頑張っていただきたいものです

10日付Defense-News記事によれば
F-35 luke AFB2.jpg●同副社長が語った電子戦装置EW(今はBAE Systems製)と通信航法識別装置CNI(今はNorthrop Grumman製)での新たな競争の導入開始は、F-35部品調達の世界に揺さぶりをかけることになろう
●まだ何も決定はしておらず、再選定を行うこと自体も未定だと同副社長は強調したが、「既に関連情報要望RFIを発出し、得られた情報の評価を開始しており、再選定により効果が上がるか、コストパフォーマンスはどうか、そのタイミングにあるか等々を検討している」とも説明している

●同様のRFI発出はNorthrop Grumman製の全周センサー融合システムDAS(distributed aperture system)に対しても行われ、DASに関しては検討の結果、新たにRaytheon製のDASに切り替える事を6月にロッキードが決定し、全体で3000億円のコスト削減につながるとアピールしている
●このような重要装備やシステム全体でなくても、個々のパーツレベルでの再選定も開始されており、より価格優位性や技術優位性のあるパーツや部品の検討も進められている

F-35-Face.jpgEWとCNI装備に関する検討は2018年末までに結論を出すことになっているが、国防省F-35計画室も予算計画や将来の機体維持計画に反映するべく強い関心を持っている
●しかし、同副社長はどの企業に対してRFIを要望したのか等の細部には言及を避け、現在の電子戦装置AN/ASQ-239を担当するBAE SystemsもどのようなRFIへの回答をしたのか明らかにはしなかった

●業界の専門家Richard Aboulafia氏は、重要装備品の入れ替えはリスクがないわけではないが、コスト削減のためトライする価値はあるとしている。そして「F-35は運用開始して間もなく装備変更は尚早との声もあろうが、開発設計開始からの時間経過を考えれば、装備の再選定は既に遅いとも言える」と語っている
2023年に納入予定の第15ロット生産に間に合わせようとすれば、DASを新たに担当するRaytheonは、月150セットの製造態勢を2022年7月までに整える必要があり、2019年4月には重要設計審査CDRをクリアする必要があることから、余裕はない
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F-35-Cockpit3.jpgソフト開発にこれだけ苦しんでいるF-35ですから、お馴染みのRichard Aboulafia氏が言うまでもなく、他社装備を機体に新たに組み込むことのリスクは「小さくない:not necessarily insignificant」はずですが、コストダウン要求がそれだけ大きいということでしょう

副社長が言う機体価格目標の「$80 million 約88億円」は、当初計画からすればもう一声欲しいところですが、それでも高い高いハードルでしょう・・・・。
トランプが仕掛けた中国との貿易「チキンレース」戦争で世界経済に減速感が見える中、F-35から手を引く国は増えるでしょうに・・・

最近のF-35関連記事
「再びGAOが警告」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-06-10
「世界各国で暗雲」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-26
「米国防省がF-35受け取り拒否」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-14

「維持費をF-16並みにしたい」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-01-1
「2Bソフト機は稼働率4割台」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-10-1
「世界中のF-35稼働率は5割」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-03-3
「F-35の主要な問題や課題」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-12-17

タグ:F-35 電子戦 DAS CNI
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B-52パイロンに大型兵器搭載検討!? [米空軍]

今後30年間しっかり仕事してもらうため
対中国を視野に置きつつ第1歩

B-52-UK.jpg10日付DODbuzzは、米空軍B-52のライフサイクル管理センターが6月に関連企業に向け「RFI:request for information:情報提供要求」を公表し、同機の翼下に現在の4倍の大型兵器を搭載可能にする基礎調査を開始したと報じています

この情報要求は、1960年代から使用されているB-52のパイロンに関する「Heavy Weapon Release Pylon Program」の一環として、現パイロンの最大搭載重量5000ポンドを、2万ポンドレベルに強化しようとするものとRFIに記されているようです

このような計画やRFIの背景について記事は、中国の急速な軍事力増強と技術開発だと明確に言い切っており、関係者への取材をそれを裏付けるものとなっています。
具体的な搭載兵器の候補や計画はまだなく、単に技術的な情報収集を始めただけとのことですが、「火の無いところに煙は立たず」ですので、今後ためTake Noteしておきましょう

10日付DODbuzz記事によれば
B-52 wing-W.jpg米国防省や米軍が、対テロから大国間の本格紛争への備えに駆り立てられる中、米空軍は春発表された「Bomber Vector:爆撃機将来計画」において今後30年間使用する計画になっているB-52爆撃機の、翼下パイロンの更新強化を検討し始めている
●6月に関係企業に向けたRFIが米空軍から公表され、B-52のパイロンに新しくより重い兵器を搭載するための最適策を検討する情報提供の募集を開始しているのだ

米空軍関係者によれば、太平洋地域において顕著になりつつある脅威に対応するため、「Heavy Weapon Release Pylon Program」が進められているようだ
●同関係者は、「理由なく同プログラムが存在する訳はなく、我々を検討に駆り立てる切迫した理由があるからだ」と、最新の「National Defense Strategy」やマティス国防長官のシャングリラ会合講演で、中国を強くけん制する発言が相次いでいる背景を示唆した

B-52-England.jpg●パイロン改修に関する具体的情報は無いが、同関係者は「パイロンに5,000~20,000-pound級の兵器を複数搭載したい」と語っている
●前述の「Bomber Vector:爆撃機将来計画」や2019年度予算案においても、この高齢爆撃機に対し、今後さらに投資する方向が示されている

●ただし米空軍B-52のライフサイクル管理センターのStephen Palmer氏は、「このRFIは単なる市場調査に過ぎない」、「現時点で関係企業に具体的な提案を要望しているわけではない」と慎重なコメントに終始した
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ちなみに最新の「National Defense Strategy」は中国の軍拡について、「中国は戦略的な競争者であり、その獰猛な経済力を用いて、近隣諸国を恫喝し、南シナ海の軍事化を進めている」と記述しています。

B-52H2.jpgマティス長官はアジア安全保障会議(シャングリラ会同)で、「中国が(南シナ海で)拡張や攻撃的な姿勢を改めないなら、何らかの結果を生じることになろう」と述べ、その前にはRIMPAC2018に中国を招待しないと発表した際も、「競争自体は悪くなく、強い姿勢もそれ自体が悪くはない。しかし彼らの南シナ海での行為は結果を生み出すことになる」とコメントしていました。

トランプ政権全体の動きは読めませんが、一つの指標として、B-52翼下パイロンの大型兵器搭載改修検討をお伝えしました

関連の記事
「2018年春のBomber Vector」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-02-17-2
「NDS:対テロから対中露へ」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-01-20
「2018年シャングリラ」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-26-2

B-52関連の記事
「エンジン換装大集会」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-12-24
「エンジン内部破損で落下」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-01-08
「弾薬庫航空機に向け改修」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-13

21世紀の抑止概念を目指す
「3本柱は本当に必要?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-07-22
「米戦略軍も新たな抑止議論」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-11
「将来の抑止と第3の相殺戦略」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-03
「次期爆撃機に有人型は不要だ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-07-16-1

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ロッキードPAC-3MSE受注増でウハウハ [安全保障全般]

需要急増で生産能力2倍に、そして更に・・
生産効率アップで単価低下につながるか

PAC-3 MSE2.jpg11日付Defense-Newsが、各種ミサイル脅威の拡散を受け、導入国が急速に増加しつつあるロッキードマーチン製のPAC-3ミサイルシステムについて、導入国増加だけではなく、弾薬備蓄を積み増す国も増えたことから、最新の「PAC-3 MSE」の生産能力を2倍にしつつあり、近い将来更に能力拡大を図る方向だと報じています

数あるPAC-3システム導入国の中で、初代PAC-3ミサイルを購入を続けているのは1か国のみ(国名不明)で、日本も含め他の全てのPAC-3導入国は「MSE」に移行しているとのことで、増産投資が容易な状況にあるようです

PAC-3 MSEはPAC-3に比し
PAC-3 MSE4.jpg弾道ミサイル、巡航ミサイル、航空機などの脅威に対処する能力を高めている
●弾体の直径を太くし推力を増やし、射程距離がPAC-3に比べ50%増の約30 km+に。
●また、弾体中ほどにある翼の幅を小さく、後部のフィン(操舵翼)を大型にして機動性を高め、同時に折畳み式にしてPAC-3キャニスター(発射筒)に収める
●ミサイル直径が太いので、キャニスターにはPAC-3は4発だったが、MSEは3発のみ格納

11日付Defense-News記事によれば
●ロッキードは、米陸軍や同盟国等からのPAC-3 MSEの需要急増に答えるため、数年で生産能力を2倍以上に拡張する計画である
●米陸軍は使用が続くミサイルの穴埋め補給だけでなく、ミサイル備蓄量増加計画を打ち出しており、これによりミサイル発注が急増する

PAC-3 MSE3.jpg●米軍は2018年から2022年の中期計画では、毎年95発の購入予定だったが、最近になって2018年と2019年に各240発を購入し、2020年以降も160発を毎年購入する方向に変更した

●海外顧客も急増しており、今年だけでも3か国(ポーランド、ルーマニア、スウェーデン)がパトリオットシステムの導入を決定し、初期導入ミサイルが受注を押し上げている
●この3か国用だけでも、ロッキードは576発のPAC-3MSEを製造することになる。内訳は、ポーランド208発、ルーマニア168発、スウェーデン200発である

●ロッキードのIAMD営業部長は、「PAC-3 MSEへの関心が非常に高まり、生産能力2倍増に向け取り組んでおり、それは年間500発の生産能力を意味する」取り組んで現状を語りつつも、
●更に「一方で更なる需要増の気配があり、対応が難しくなる可能性がある。そこで米国政府と共に、どのあたりまで製造能力増強を進めるか検討している」と語った

●また同部長は、今年中に更に少なうとももう1国がパトリオットシステム導入を判断することになると述べ、これにより更なるPAC-3 MSE増産が発生する可能性がある
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PAC-3 Saudi.jpg日本はPAC-3 MSE導入国として、他の購入国と連携し、増産効果による単価低減をロッキードに強く要求すべきです

絶対に・・・

CSISにより米軍IAMDへの提言レポート
https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-01-27-2

米海軍NIFC-CAと関連装備
「日本もNIFC-CAに参加?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-06-11
「Baseline 9 :イージス艦の進歩」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-05-09
「米海軍のNIFC-CAとは」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-01-26

「kill chainからkill webへ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-03-15
「SM-6でBMD対処に成功」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-08-05
「NIFC-CAとSM-6連携」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-04-27
「NIFC-CAで空軍と協力」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-05-23

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宇宙に特化した世界空軍トップ会議を [サイバーと宇宙]

協力して宇宙ドメインに取り組み姿勢は理解も
負担共有を狙った米軍の戦略着々とも考えられ・・・

Goldfein space.jpg10日、Goldfein米空軍参謀総長がDefense-Newsの単独インタビューに応じ、今年に入り等に活発になって生きている同盟国等の宇宙ドメインへの巻き込み(外交的には「協力強化」と表現)について語り、その一環(まんぐーす邪推)として宇宙ドメインに特化した世界の空軍参謀総長会議の開催を提案しました

米空軍幹部は今年に入り、3月にHyten戦略コマンド司令官が議会で、「共通の敵を抑止するためだけでなく、宇宙システムの開発配備の資金的な負担をシェアするためにも、同盟国を宇宙作戦運用に加えるべき」、「コスト分担合意、外国衛星の打ち上げ、情報共有合意、などなど、多様な同盟国等の協力機会が考えられる」と証言し、ギラギラした狙いを公言

Space Fence1.jpg4月に空軍長官はソフトアプローチで、「同盟国等の要員に対する宇宙関連の訓練を拡大する」と発表し、「宇宙での衝突防止、周回軌道の離脱、大気圏再突入などを学ぶことを通じ、宇宙状況把握の基礎コース」と「国家安全保障の視点から宇宙政策を考える課程で、現在は豪州、カナダと英国のみに開放しているコース。今回の拡大により、本コースにNZ、フランス、ドイツ、日本が」と言及

そして7月18日から、これまで統合レベルまで勤務者を拡大していたJSpOC(Joint Space Operations Center)を、CSpOC(Combined・・・)として民間衛星運用者を含む同盟国関係者まで勤務者を拡大して運用開始すると米空軍が発表しているところです

まぁ、トランプ大統領が米空軍から宇宙軍(Space Force)を独立させ、空軍と並列関係にすると正式発表したドタバタの中ではありますが、宇宙に関する空軍参謀総長会議の開催提案をご紹介しておきます。

12日付Defense-News記事によれば
Goldfein4.jpg●Goldfein米空軍参謀総長の提案は、これまで航空作戦全般をテーマに世界各国で行われてきた空軍参謀総長会議の流れからすると異例なものであるが、同参謀総長は「爆発的に商用分野で宇宙産業が発展する中、この発展を軍事分野でどのように活用し、企業を巻き込んでいくかを考えるタイミングにきている」と提案の背景を語った
●そして同会議の候補として、毎年春に空軍宇宙コマンドのあるコロラドスプリングスで開催されている「Space Symposium」に合わせて開催する方向を考えていると語った

●同大将は「企業の競争により打ち上げコストが低下し、併せてより小型の宇宙アセットが可能になってきている今の時代、巨大なチャンスが目の前にある」、「大型バスサイズがスーツケースレベルに小型化可能で、低コスト打ち上げが可能になってきている2大変化を見逃せない」とも表現した
●同大将は兼ねてから、米空軍と米軍他軍種、そして同盟国等の宇宙アセットの相互運用性を提唱してきた人物であるが、宇宙ドメインを如何に米空軍戦略の中に組み込むかを中心に議論が行われてきた経緯がある

space aware2.jpg●なおGoldfein参謀総長は、7月5-9日の間のイタリア訪問に際し、イタリア空軍参謀総長のEnzo Vecciarelli空軍大将との会談でこの話題を持ち出した模様である。
●米空軍はこのように、かつては固い秘密の壁に覆われ、「NOFORN:no foreign nationals:外国人出入り禁止」の原則で行われてきた宇宙ドメイン活動の方向転換を図っており、4月に空軍長官が宇宙に関する教育訓練への同盟国等兵士の受け入れ を大幅拡大すると発表したところである
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トランプ大統領の独善的な動きに翻弄されている米国防省と米軍ですが、同盟国等に負担の共有や移管を推し進める点では利害がぴったり一致しています

その急激な米国の変化に、この空軍参謀総長会議に集まるであろう世界の空軍トップ同士で、どのような会話が交わされるのでしょうか???

宇宙での戦いに備え
「JSpOCからCSpOCへ 日本も」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-06-09-3
「同盟国にも訓練を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-21-2
「宇宙脅威論のレポート」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-15

「CSISの同上レポート」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-14-3
「米国防省宇宙ニュース2つ」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-02-20
「日本は不参加:米軍宇宙サイバー演習」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-14-1
「アジア太平洋での宇宙作戦が困難」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-10-1

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化学生物兵器を無効化するX線爆弾開発!? [安全保障全般]

開発の第2段階へ入った模様

b weapon2.jpg6月14日付Dailymail電子版が、少なくとも2015年から企業と開発契約を結んで米国防省が進めている生物化学兵器を無効化する「X-ray bomb」開発について報じ、第2弾の開発フェーズ契約が2017年に締結され、2018年7月から2年間の契約活動が開始されるとのことです

記事は兵器を「X-ray bomb」と表現する一方で、「Directed Energy Weapon」の一つとも紹介しており、そのような性格の兵器の模様です。
事柄の性格から情報の管理が厳しいようで、細部は不明ですが、具体的な担当企業名も紹介されていますので、とりあえず取り上げておきます

6月14日付Dailymail電子版によれば
X-ray bomb.jpg米国防省は当該開発契約を、エレクトロニクス専門家集団である「Hyperion Technology Group」と結んでおり、少なくとも2015年から研究開発が開始されている
●研究開発では、保管施設や容器を破損することなく、爆発的なX線放射で生物化学兵器を無効化する兵器を、現存する兵器の弾頭に搭載することを目指している

●2015年に公になった「High Power X-ray Munition to Attack and Defeat Weapons of Mass Destruction」とのタイトルの文書で本プロジェクトが明らかになったが、大部分は非公開である
約1600万円の契約で行われた第1弾研究開発は、第2弾開発につながる基礎設計を確認するもので、小さな規模のX線兵器で生物化学兵器への効果をデモするもの・・・と文書で表現されている

b weapon3.jpg2017年に契約された1.2億円の第2弾研究開発契約では、「エネルギー兵器として活用できる完全に兵器レベルのX線を静的な一連の試験で可能とする」ことを目的としており、今年7月から2年間の予定で進められる模様
第2弾契約に関する文書では、「これまでの兵器は、友軍や一般市民に紛れて反乱分子が存在するような近接戦闘で要求を満たすことができなかった」との表現があり、そのような環境でも使用できるレベルのX線兵器が求められている模様である

米陸軍大学の専門家は、このような兵器情報がテロリストに渡ることが懸念だと述べるとともに、対策として対象物に照射されたときに焼却効果を発揮するようにX線爆弾は設計されるだろうと語っている
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何やら謎に包まれた兵器ですが、近接戦闘で周辺の民間人への影響がない兵器とは夢のような話です。

X-ray bomb2.jpgでも、2016年にはX線Gunを開発し、照射後、時間が経過したのちに人が死ぬような兵器開発を試みた罪で逮捕された男がいるようです。恐ろしきはX線です

全く理論的には異なるのでしょうが、核兵器を無効化できるようなエネルギー兵器というか、兵器ができれば、それはそれはインパクト大でしょうね・・・

エネルギー兵器関連記事
「エネルギー兵器の国際協力」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-06-27
「エネルギー兵器とMD」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-12
「レーザーは米海軍が先行」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-24

「無人機に弾道ミサイル追尾レーザー」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-12-17-1
「私は楽観主義だ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-23
「レーザーにはまだ長い道が」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-07-18
「AC-130に20年までにレーザー兵器を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-06

国防省高官がレーザーに慎重姿勢
「国防次官がレーザー兵器に冷水」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-12
「米空軍大将も慎重」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-24

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情報収集機RCやOCやWC-135の維持がピンチ!? [米空軍]

オープンスカイ条約飛行の遂行率64%の惨状
対するロシアは達成率100%なのに・・・

RC-135 2.jpg2日付Defense-Newsが、米空軍の特殊情報取集を担当するネブラスカ州Offutt空軍基地所属のRCやOCやWC-135の維持がピンチで、2016年以降だと500回の任務が機体トラブルでキャンセルされ、2015年以降だと12回に1回の割合で任務を断念する事態に至っていると紹介しています

特に、米露と欧州が信頼醸成措置の一環として結んでいるオープンスカイ条約の履行を担い、ロシア上空からロシアを合法的に偵察する任務を負う「OC-135 Open Skies aircraft」が任務遂行率64%の惨状で、2016年7月には機体トラブルでロシアの飛行場に緊急着陸する事態まで引き起こしているようです

RC-135s-w.jpg記事の内容は、offutt基地の地元議員が、同基地の135シリーズの健康状態を懸念して空軍長官に調査を要求したとか、OC-135後継予算に消極的な議会内でプッシュしている様子を紹介し、地元への利益誘導の臭いがするのですが、F-35やB-21に予算が流れ、縁の下を支える重要装備が危機に陥っている典型的事例ですのでご紹介しておきます

まずOffutt基地所属RCやOCやWC-135をご紹介
RC-135U Combat Sent 2機 シグナル情報収集機
RC-135V/W Rivet Joint 8機と9機 U型を改良したシグナル情報収集機

RC-135S Cobra Ball 3機 弾道ミサイル光学電子情報収集
北朝鮮の弾道ミサイル試験が迫ると日本周辺に飛来 

OC-135B  Open Skies aircraft 2機  
WC-135 Constant Phoenik 2機 大気収集機
北朝鮮の核実験報道があると日本海で待機を収集し、核実験の真偽を判定

2日付Defense-News記事によれば
RC-135 3.jpg第55航空団が保有するKC-135給油機やC-135輸送を改良した情報収集機は、今も英国やギリシャや日本やカタールに展開して任務飛行を行っているが、50年以上の年齢で老朽化が問題となっている。
●Offutt空軍基地周辺の地元紙の調査によると、2016年以降だと500回の任務が機体トラブルでキャンセルされ、2015年以降だと12回に1回の割合で任務を断念する事態に至っている

●これを受け、ネブラスカ州選出のDon Bacon下院議員らは、空軍長官に同基地第55航空団所属機の状況に関するレポート提出を求めた
●同時に同議員らは、米空軍が要求するOC-135b後継機予算(2機で約250億円)に反対姿勢の上下院議員に、考え方を改めるように活動を行っている。なお後継予算に反対の議員は、オープンスカイ条約の有効性そのものに疑義を掛け、またロシアの最近の姿勢に反発しており、信頼醸成そのものに懐疑的である

●同議員は「OC-135は米空軍保有アセットの中で最悪の稼働率だ」、「故障して敵対的な姿勢が目立つロシア国内で立ち往生する有様だ」と下院で訴えている
マティス国防長官も関連議員にOC-135の稼働率問題を認め、後継機予算への理解浸透を要請し、ホワイトハウス予算管理室も議会関係者に後継者予算が議会予算案から除外されていることに不満を示すレターを出している
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RC-135.jpg後継機予算が2機で250億円とはかわいらしい額です。F-35が1機100億円で、B-21が1機600億円であることを考えれば・・・

ロシアに稼働率で負けるあたりは、いくら何でも落ちぶれすぎ・・・。北朝鮮情勢も不安定ですので、いざという時に役立つよう維持をお願いしておきましょう

関連記事
「135情報収集機の活躍」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-21
「ISR無人機の急増」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-21

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横田基地で新型C-130輸送機が本格稼働 [米空軍]

HからJ型への更新は新型機導入並みの能力向上

C-130J.jpg6日付米空軍協会web記事が、4月にC-130輸送機のH型からJ型への機種更新を終えた横田基地のC-130部隊(374輸送航空団)の様子を紹介し、J型の優れた能力を取り上げています。

世界各国が使用する軍用輸送機4000機の中の1000機を占め、1950年代に初号機がデビュー時に「世界のベストセラー」「世界中の輸送機の手本」となったC-130輸送機ですが、現在の様子を断片的ながらお伝えします

まずネット情報からH型とJ型の比較
搭載量 19トンから20トンへ  (ただし、機内容積が増したため、空中投下パレット搭載量は3割増しの24個に
●最高速度 590㎞から660㎞

C-130J 3.jpg●航続距離 16トン搭載時で2410kmから3890㎞へ
●操縦装置の改良により操縦要員が5名から3名へ

●エンジン換装 25%パワーアップのRolls-Royce AE 2100
H型は翼下増槽タンクオプションがあったが、エンジン効率アップで空気抵抗の増える同タンク無しの形態
また機体内の増槽もなくし、搭載容量の削減無しで上記の航続距離延伸達成
●見た目では各エンジンのプロペラが4枚から6枚に、胴体は少し長く

6日付米空軍協会web記事によれば
2017年3月に初号機が横田基地に到着して始まった14機の更新は、2018年4月に最終機が到着して完了した。その後の演習や訓練を経て、横田基地のC-130J型部隊は本格的に活動を始めている
●これまで既に、通用の輸送任務だけでなく、「Vigilant Ace」、「Cope North」、「Red Flag-Alaska」等の演習にも参加し、特に最大限の能力発揮を試される「Vigilant Ace 18」も乗り切った

C-130J 2.jpg●「Vigilant Ace 18」時には7機しか期待がなかったが、米本土から2機を追加配備して演習に参加し、4日間で105ソーティーの飛行を行い、2個戦闘機航空団の移動を可能とするだけの輸送量をこなした
●計画された飛行の中で、機体整備のトラブルで遂行できなかった飛行は僅か1ソーティーで、部隊兵士は「この厳しいスケジュールで、これだけの飛行は、H型では無理だった。J型だから可能になった」と語った
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あまり目立たない横田基地のC-130部隊ですが兵站の要として活躍を期待します

それから・・・7日、横田にF-22が4機以上急きょ飛来したとか・・・米国務長官の北朝鮮行きの護衛との観測が

C-130輸送機関連
「AC-130にレーザー兵器を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-06
「米C-130 にジブチで中国からレーザー?」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-04
「威力強烈:AC-130」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-06

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米軍がサイバー懸念で市販UAV使用禁止 [サイバーと宇宙]

国防副長官の指示で。背景は不明で憶測が

UAS marine.jpg6日付米空軍協会web記事や各種報道によれば、5月23日にShanahan国防副長官が米軍に国防省監察官から市販無人機のサイバーリスクの把握が不十分との指摘を受けたため、対策を行うまで市販無人機の使用を停止せよ」と指示した模様です

これを受け、海兵隊や空軍特殊部隊などが1000機レベルで使用している市販の小型無人機が運用停止になっているようで、海兵隊は前線部隊への影響が大きすぎるとして、特定の機種については運用停止を免除するように要請しているようです

なぜ国防省監察官が「市販無人機のサイバーリスクの把握が不十分」と指摘し、米国製と海外製も含む製品が使用停止になったのか??? その背景について国防副長官のメモは言及しておらず謎です。

断片的情報では5月にChris Murphy上院議員がマティス国防長官に書簡を送り、「中国DII製(Da-Jiang Innovations製)の製品は潜在的に国家安全保障上の脅威である」と警告したと言われていますが、国防省監察官の警告との直接の関係は不明です

6月21日付UASVISIONによれば
UAS marine2.jpg国防長官は5月23日のメモで、「5月14日に国防省監察官は、国防省は市販無人機を使用するにあたり、サイバーリスクを見積もる十分な取り組みを行っていない」と指摘したと述べ、市販無人機の使用を停止した

●運用停止に該当する海兵隊保有の市販無人機は、例えば「800 Mk-2 Gen-3 drones」との4つの小型プロペラで飛行するタイプでは、既に600機が前線の大隊に配分され、さらに200機の追加注文分を待ちわびている状態だった
●海兵隊は同タイプを含む数種類の「使用停止免除」を求めており、国防副長官も「前線の緊急要請に対応し、ケースバイケースで運用停止免除を検討する」と述べている

6日付米空軍協会web記事によれば
UAS marine3.jpg米空軍特殊作戦コマンド報道官は、市販無人機の購入と使用を停止しているとEメールで回答してきた。5月23日の国防副長官指示に基づくものだと説明している
●そして、使用停止措置は「国防省が同リスクに対応する戦略を立てるまで続く」と述べている

米空軍特殊作戦コマンドは、市販小型無人機をISR、地形偵察、飛行場調査などに使用している。広報部門も写真や映像撮影のため市販無人機を使用している
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国防省監察官の5月14日の指摘の背景が気になりますが、米軍の市販無人機全ての使用を禁止するとは相当の危機感の表れです。

直径1m以内程度のドローンをイメージして頂ければよいと思いますが、サイバーの恐ろしさを垣間見た気がいたします・・・。日本は大丈夫か???

サイバーと兵器管理
「サイバー時代の核兵器管理」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-02
「米国政府サイバー予算の9割は攻撃用!?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-31
「装備品のサイバー脆弱性に対処」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-02

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在韓米軍司令部が70㎞南へ移動完了 [Joint・統合参謀本部]

兵士28000名がソウル周辺から南下脱出
費用の9割を韓国支出のプロジェクト完成

koreasaihenn2.jpg6月29日、新しい在韓米軍司令部(兼ねて米韓連合司令部と国連軍司令部)ビルの開所式典が行われ従来の南北軍事境界線から30㎞しか離れていないソウルにあった在韓米軍の主要施設が、約70㎞南の「Camp Humphreys」を大幅拡充した新施設群に移動しました

この移転は、韓国内の各地に分散する多数の米軍施設を集約する「在韓米軍再編」施策として長年計画されてきたもので、図に示すように、在韓米軍約28000名を大きく二つの地域(Camp HumphreysとDaegu 地区)に集約するものです

元々、韓国勤務は米軍兵士に不人気で、その背景には「テレビドラマの影響で韓国が未だに泥道だらけと誤解している」とか、時に爆発する韓国の反米反米軍感情があります

usforceskoreahq.jpgそのため、2010年頃までは韓国勤務は1年交代で行われてきた経緯があり、今は欧州や日本並みの3年間になったようですが、今回Camp Humphreysには充実した住居や福利厚生施設が準備され、赴任先として人気のない現状打破を目指すものとなっています

トランプ政権が在韓米軍削減を打ち出すのでは・・・とのうわさも流れる中、Vincent Brooks在韓米軍司令官はその噂否定に懸命ですが、DMZから30㎞地点から100㎞地点まで南下ですから、大きく後退であることは真実です。

2日付Military.com記事によれば・・・
●6月29日の新司令部施設開所式でVincent Brooks在韓米軍司令官は、今回の移転が長年計画実行されてきた在韓米軍再編施策の一環であり、韓国政府との協議の基に、韓国からの多くの支援を得て行われていることを強調した
Brooks-pacam2.jpg●また、今回のソウル市内のYongsan garrison からの移転が、米国による朝鮮半島防衛コミットメントの削減につながるものではないとも強調した

●新しい司令部庁舎は約85億円をかけて建設され、元統合参謀本部議長で在韓米軍司令官経験者である故John Vessey陸軍大将にちなんで命名されている
●またCamp Humphreysへの10年間をかけた移転事業全体は、約1兆2000億円のプロジェクトであるが、その費用の9割を韓国が負担している点にBrooks司令官は開所式で改めて言及した

韓国大統領も開所式にメッセージを寄せ、「私の在韓米軍の皆さんへの信頼は無限大である。揺るぎない米韓連合の防衛体制への、皆さんの永続的な貢献をお願いする」と期待を述べている
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8年前の記事によれば・・・新施設は
●設計プランナーによれば、司令部施設のほか、ここは部隊訓練、整備及び物品保管の最新施設となる。
●建物は、これまでの米軍施設の経験を生かしたアイデアを取り入れたもので、嘉手納基地のPXや独訓練基地の施設も参考にしている。

korea3.jpgkorea2.jpg建物面積は現在の8倍になり、その規模はテキサス州フォートブリスの2倍以上になる。まるで一つの都市を建設しているようなものだ
独身者の部屋はベッドルームとシャワーは個人毎だが、リビングは共有する。
ショッピングエリアには、米国で生活するのと同じような品揃えを用意し、スポーツジムも「スーパージム」の名の通りの施設になる。家族のレクレイションエリアも今後検討して充実させる

日本の順調な???米軍再編と比較されないように祈ります・・・

関連の過去記事
「韓国の米軍再編は順調」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-03-27
「在韓米軍は兵士に不人気?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-10-02

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B-21爆撃機は順調なようです [米空軍]

初期設計段階から設計審査へ

LRS-B NG.jpg25日、米空軍の緊急能力造成室(RCO)のRandall Walden室長が米空軍協会ミッチェル研究所で講演し、 その開発状況が秘密のベールに包まれているB-21 Raider次期爆撃機について、淡々とプロセスを踏んでいる様子を語りました

B-21爆撃機は、突破力のある機体(ステルス)で、1機約600億円以下で100機製造し、2025年頃に初号機が運用に入る計画で進められており、企業選定の結果B-2爆撃機で実績のあるNorthrop Grummanが、ボーイングやロッキードを破って主担当企業に決定しています

2017年3月以来のご紹介ですが当時は2回目の「PDR:preliminary design review」が終了し、空軍省の調達担当中将が、」、「全てが準備完了であることを確認した」、「基礎的レベルでの全ての参入企業の融合検証が完了した」とも表現し、次の節目は「CDR:critical design review」だと語っていたところです。
また空軍副参謀総長が昨年夏ごろ、PDRは終了し、コストとスケジュール検討に入るとコメントしています。

更に2018年3月には、関係者限定の非公開ブリーフィングを受けたと思われるRob Wittman下院軍事委員長が、B-21計画の進捗に満足感を示し、細部ではPratt & Whitney製のエンジンに若干の課題があると発言していたところです
なお、B-21のエンジンはF-35用F135の改良型を使用するといわれています

まぁ、細部は不明ながら、定点観測ということで、F-35やKC-46Aと並ぶ米国防省の3大プロジェクトの一角についてその状況をご紹介します

25日付Defense-News記事によれば
Walden.jpg●Walden室長は、「FDRを終了し、CDRに向かう途上にあり、テスト用機体だけでなく、開発を終えて生産に予定通り入れるように進めている」と語った。そして「開発を終えるだけでなく、約100機を生産すること。私の関心は生産開始にあり、その前に設計段階をクリアーする必要があるということだ」とも表現した
●同室長は進捗具合に関し、生産開始には至らないが、RCOでは部品やパーツの試験は始まっており、模型の風洞試験も行っていると説明したが、どの程度の規模の模型化やどこの風洞を使用しているか等の細部には言及しなかった

●米空軍グローバルストライクコマンドから4名のパイロットを派遣してもらい、試験を支援の支援や同軍のRobin Rand司令官へのレポート役を担ってもらっていると同室長は語り、室長自身も毎月司令官に状況報告をしていると述べた
●更に、ワシントンDC所在のRCOだけでなく、米空軍のライフサイクルコスト管理センターや装備維持センターの協力を得て計画の精度を高める検討を進めていると説明した

B-21 2.jpg●今年3月に下院軍事委員長が言及したPratt & Whitney製エンジンの課題については、設計図上の段階から現物試験に移った際に生じうるもので、既に対応していると説明し、「実物を手にして明らかになることもあり、段階的な開発の過程の一つである」と意に介していないと語った
現在は個々の全ての部品をテストしている段階で、今後は各パーツを融合して機能するかの確認に移ることになる
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RCOとは「Rapid Capabilities Office」の略で、通常の装備品調達プロセスをすっ飛ばし、現場が必要とする装備を迅速に影響することも目的とした特別組織です。

LRS-B4.jpgこれまでは、イラクやアフガンで急増する映像ISR情報ニーズにこたえるため、既存の小型プロペラ機に映像伝送装置を搭載し、わずか1年で全盛投入を可能にした事例等が実績でしたが、これだ大きな重要プロジェクトも担当しているとは・・・

次期空中給油機KC-46Aも、このあたりまでは順調だったのですが・・・・B-21の今後の進展に期待いたしましょう・・・

B-21爆撃機の関連記事
「米空軍の爆撃機体制計画」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-02-17-2 
「2017年3月の状況」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-20
「B-21に名称決定」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-27

「敗者の訴え却下」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-17
「敗者がGAOに不服申し立て」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-11-07
「結果発表と分析」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-10-28
「意図的リーク?LRS-B概要」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-07
「次期爆撃機に有人型は不要」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-07-16-1

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韓国国産戦闘機KF-Xデザイン画公開 [安全保障全般]

なんと欧州製の空対空ミサイル搭載の図です!

KF-X1.jpg29日、韓国の国防調達庁DAPAが、初期設計段階PDR(preliminary design review)を終え、次のCDR(critical design review)に進むことになった国産の次期戦闘機KF-Xのイメージ図を公開しました。

KF-Xは韓国が導入を決めたF-35と共に、ハイ・ローミックスで韓国空軍の中核をなすことを目指す装備で、F-4やF-5戦闘機の後継として約120機の導入を見積もっており、運用開始時期については明確ではありませんが、2020年代半ばには、現在の専横機430機体制が老朽化から半分になる可能性もある事から、そんなに余裕はありません

このKF-Xは、F-35導入選定のどんでん返しゴタゴタの影響を受け、2014年頃から大混迷の中で始まり、2016年1月に正式スタートしたことになっておりますが、とりあえず現状について、米国ともめている様子も含めてご紹介しておきます

29日付Defense-News記事によれば
KF-X2.jpg●DAPAのJung Kwang-sun長官は29日、「3日間にわたるPDRで全ての要求事項が満たされていることを確認したので、次のCDRに向けて事業を進める」と発表し、想像図を公開した
●そして2019年9月までに詳細な設計をまとめると今後の予定について説明した

●公開されたデザイン画はC-109とのコードネームで機体を呼称し、風洞試験や流体力学分析を経て完成したものだと説明された。
●デザイン画が米国製でなく欧州製の中距離ミサイル「Meteor」4発を胴体下に、翼端のパイロンランチャーに短距離ミサイル「IRIS-T」2発を搭載していることに関し専門家は、DAPAは本当はAIM-120やAIM-9を搭載した絵にしたかったが、輸入ライセンスを取得できていないことからそうなったと解説している

●匿名のDAPA関係者も、欧州製空対空ミサイルは米国製よりも高価で、また米国製の方がシステム融合しやすいため、米国との交渉が進めば米国製の方向に進むと述べている
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KF-X.jpgこのKF-Xはもともと、米国からF-15 Silent Eagleを輸入する見返りとして、米国ボーイング社からの技術移転や支援を受けることを当てにした国産開発機です。それが突然ロッキードのF-35に大どんでん返しで、ロッキードが技術支援を拒んでいる(F-16と競合する等の理由で)代物です。

2013年年初はF-35ではなくF-15 Silent Eagleを60機導入で手続きが進んでいましたが、2013年3月に時のヘーゲル国防長官らが直接F-35売り込みに乗り出し、最終決定会議の前日に大どんでん返しで9月24日にF-15は採用しないと決定され、再選定を経て40機のF-35に無理やり変更された黒歴史です

KF-X費用負担の面でも、ロッキードに2割負担せよとの高飛車な要求交渉を行っている韓国DAPAですが、欧州製ミサイル搭載の図の件もあり、この北朝鮮情勢と南北融和大統領のなか、どう進むんでしょう・・・。

KF-X関連の記事
「米が韓への技術提供拒否」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-28
「KF-X計画公式発表」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-04-01-1
「韓国KF-Xは2個エンジン」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-07-22
「F-35がらみでKF-X支援要求」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-03-31

韓国とF-35関連記事
「韓国F-35とKF-Xのゴタゴタ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-10-04
「韓国F-35とKF-X」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-09-25
「韓国がF-35に最終決定」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-11-22-1
「急転直下:F-35を選定か?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-10-19

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エネルギー兵器での米国防省の国際協力 [米国防省高官]

Laser HEL.jpg6月25日、米国防省の統合エネルギー兵器推進部長であるLawrence Grimes氏は、中国やロシアがライバルとして強力になりつつある中で、米国の国際協力によるエネルギー兵器開発がより一層重要になると語りました

そして具体的国名を挙げ、特定分野で米国より優れた技術レベルにある国との協力が、極めて重要だと語っています

残念ながら、Grimes部長が語った国々の中に日本は含まれておらず、大変残念ですが、最近ご無沙汰な分野ですので、極めて断片的ですがご紹介しておきます

26日付米空軍協会web記事によれば
Laser NG2.jpg●Lawrence Grimes部長(director of the Defense Department’s Joint Directed Energy Transition Office)は、ドイツ、カナダ、英国、豪州、NZ等と協力していると語った
●また国際協力には、最近NATOと行ったエネルギー兵器と戦闘空間に関する検討のような、多国間の協力も含まれているとも述べた

●Grimes部長は更に、豪州は特定の周波数において米国よりも先行しており、このような国との協力こそが相乗効果を生む強力だと考えていると表現した
●同部長は3月、トランプ政権が大国との競争を重視する姿勢を打ち出している中、エネルギー兵器分野はより喫緊の課題となっていると語っていたところである

●また今年春に米国防省の初代研究開発担当次官に就任したMike Griffin氏も、エネルギー兵器の実現はトランプ政権で新たな重要分野となったと発言している
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Laser Navy-LaWS.jpgエネルギー兵器や超々音速兵器が最近富みに脚光を浴びていますが、米国が圧倒的に進んでいるでしょうから、他国との協力といっても、「何か得るものがあれば儲けもの・・・」ぐらいの心境だと思います。米国は・・・。

いつも米国との協力では豪州とセットのなっているNZ(ニュージーランド)ですが、首相が6週間も産休に入っても大丈夫という安定感ですから、期待できるのかもしれませんが・・・

エネルギー兵器関連
「エネルギー兵器とMD」[→]https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-12
「レーザーは米海軍が先行」[→]https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-24

「無人機に弾道ミサイル追尾レーザー」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-12-17-1
「私は楽観主義だ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-23
「レーザーにはまだ長い道が」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-07-18
「AC-130に20年までにレーザー兵器を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-06

国防省高官がレーザーに慎重姿勢
「国防次官がレーザー兵器に冷水」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-12
「米空軍大将も慎重」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-24

夢見ていた頃
「2021年には戦闘機に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-21
「米企業30kwなら準備万端」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-03-17-1
「米陸軍が本格演習試験」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-14-1

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米空軍幹部:露製S-400対処には陸軍の協力を [Joint・統合参謀本部]

HOLMES4.JPG27日、米空軍戦闘コマンドのMike Holmes司令官が記者団との朝食会で講演し、トルコやサウジが購入を試みて話題の「F-35キラー」との異名を持つ防空ミサイルシステムS-400について、その長射程が懸念事項であり、対処には陸軍装備によるマルチドメイン対応も視野にあると語りました

種々のミサイルが搭載可能で、相当レベルの対ステルス性能を備え、ミサイルの射程が400㎞とも伝えられていることが、Holmes大将の懸念の大きな原因の一つのようです

S-400は1990年代から開発が始まり、2004年に開発が完了したと言われており、ロシア国内では弾道ミサイル対処用のミサイルが搭載可能なことから、首都モスクワ周辺の基地に配備されている模様です

S-400.jpg最近では、NATOに防空を大きく依存するトルコが、このS-400購入契約をロシアと結んだと報じられ、トルコへのF-35輸出取り消し法案が米国内で審議されるに至っていますが、既に中国が500億円の投資を行ったとか購入資金に充てたとの報道もあり、身近な兵器となりつつあります

米空軍戦力の育成と運用法確立を担う戦闘コマンド司令官の、S-400に対する認識を確認しておきましょう

S-400ni対する認識
●S-400の前身であるS-300と比較して、総合的な能力アップが図られている程度だと認識しているが、その射程延伸とセンサーの進歩には懸念を持っている
●懸念の一つは、延伸する射程により目標への接近が制約を受け、特に第4世代のアセットの場合、遠方から目標に対応しなければならなくなる点である

S-400-launch.jpg●これにより、空中給油機と行動を共にできる範囲や時間が短くなり、作戦行動判事や時間が制約され、作戦計画自体が息苦しくなる
●そのため、我々は活用できるすべてのツールを動員しする必要があるが、そのためにはツールを融合する必要がある

●その一環としてマルチドメイン作戦があり、米陸軍と共にS-400対処を検討しているところである。早く脅威に到達できれば、より効果的に作戦全体を進めることが出来るはずだ
●(陸軍の Long Range Precision Fires (LRPF) Missilesや長超音速ミサイルを念頭に置いているのか? との質問に対して細部には言及せず、)統合での取り組みである
我々には、ISR能力や指揮統制能力を投入する能力があり、長射程火力の投入も可能である

F-35をなるべく近づけたくない
Holmes55.jpg米本土内のF-35教育訓練基地に続き、次はアラスカに、そして欧州にF-35を配備する計画であるが、本音を言えばF-35をS-400の近くには配備したくない
●S-400の長射程とより能力向上したセンサーが気になるところである
●話は変わるが、既にF-35を実戦投入しているイスラエル空軍と、米空軍は試験演習や訓練を通じ情報共有を図っている。
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特に目新しい話があるわけではありませんが、ロシアや中国がS-400を東シナ海正面や極東ロシアに配備したら、F-35の運用を米軍はどのように考えるのでしょうか?

上海沿岸にS-400が配備されれば、東シナ海の半分はカバーされますし、ウラジオストック周辺に配備されれば、北海道に近いあたりまでカバーされそうな勢いです

米軍がS-400の「greater sensitivity of the sensors」を気にしてF-35の運用に制限をかけたような場合、我が「亡国のF-35」は、いかなる平時の運用を強いられるのでしょうか???
余計な心配であることを願いつつ・・・・

地上部隊とクロスドメイン
「海兵隊輸送艦からロケット弾」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-28-1
「再度陸軍に南シナ海で活躍期待」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-16
「ハリス長官がcross-domainを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-05
「ハリス大将も南シナ海で陸軍に期待」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-06
「射程300kmの対艦ミサイルを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-29-1

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中国無しRIMPAC開始でマルチドメイン化へ [安全保障全般]

米指揮官「中国の行動はRIMPACの全目的に反する」

Aquilino-RIMPAC.jpg6月28日、約1か月にわたる世界最大の海洋演習RIMPAC2018の開始イベントが開催され、同演習を主宰する米国を代表してJohn Aquilino太平洋海軍司令官が、冒頭の言葉や「中国不在でもほとんど変わりはない」と語るとともに、演習のマルチドメイン化を進めると表明しました

「環太平洋海洋演習」との名前を冠する演習ですが、欧州の英、仏、独、蘭、イスラエル、そしてインドを含む25か国が参加し、46隻の艦艇、5隻の潜水艦、200機の航空機、そしてマルチドメイン化を象徴する18か国の地上部隊を含む、約25000名が参加する訓練です

ちなみに前回RIMPAC2016に、中国は艦艇5隻と1200名の兵士を参加させていたそうですが、参加国交流立食レセプションでお行儀悪く食べ物だけを汚く食い散らかして交流を図らず「冷たい視線」を浴びたり、艦艇相互訪問時に海上自衛隊参加者だけを拒否したりと負の話題豊富でしたが、今回の参加国は演習本来の中身に集中していただきたいものです

29日付Military.com記事によれば
RIMPAC2018.jpg●真珠湾を望む米海軍施設内で行われたイベントでAquilino太平洋海軍司令官は、「本演習全体が、平和、安定、安全、そしてインド太平洋地域における自由で開かれた活動に資する協力関係を狙いとするものだ」と述べた
●そして「中国の行為は、RIMPACの全ての目的に反するものである」とまで述べ、同演習に招待しなかった国を非難した

●この司令官による発言の背景には、(アジア安全保障会議等での)マティス国防長官の発言、「中国は数年前には南シナ海に兵器等を配備しないと公言していたのに、最近は堂々と軍事要塞化を継続している」との非難に沿ったものである
●演習全体への影響について同司令官は、「中国が参加する可能性があった演習科目は、中国不在でもほとんど影響なく実施される。思いを同じくする参加国の存在により、所望の成果が期待できる」と表現した

●参加国は、アルファベット順に、Australia, Brunei, Canada, Chile, Colombia, France, Germany, India, Indonesia, Israel, Japan, Malaysia, Mexico, Netherlands, New Zealand, Peru, South Korea, Philippines, Sri Lanka, Singapore, Thailand, Tonga, Vietnam, the United Kingdom, and the U.S.の25か国である
●演習指揮官を務める米海軍第3艦隊司令官John Alexander中将は、「参加国全てが海洋国家である。参加国全てが貿易によって繁栄しており、その貿易の大半はインド太平洋を通過している」とRIMPACの重要性を語った

RIMPAC 20164.jpg●同中将は今回の演習の新たな取り組みとして、マルチドメイン化を進めていること、つまり実弾射撃を伴う部門に、陸軍の「Multi-Domain Task Force」が海軍発射の対艦ミサイルを迎撃したり、空軍機が長射程対艦ミサイル訓練を行う点を挙げた
●そして「RIMPACでは初の試みで、次回RIMPAC2020年には更にマルチドメイン化を拡大する」、「本演習は海洋演習だが、地上部隊が海洋ドメインを支援するのだ」と語った

●他の特徴として、南シナ海沿岸国で中国と対峙するフィリピンが初めて2隻の艦艇とともに参加する。フリゲート艦と着上陸艦の2隻である
●また、海軍規模が小さい(総戦力フリゲート8隻、潜水艦4隻、着上陸部隊や沿岸警備艇部隊等)チリが、演習間に連合部隊の指揮官ポストを務める計画になっている

●チリ参加部隊の指揮官であるPablo Niemann中佐は、我が国にとって12回目の参加となる今回のRIMPACでより高い責任を果たしたいと語り、チリ海軍創立200周年の今年を記念する演習にしたいとの意気込みを示した
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RIMPAC 20166.jpg参加しない中国のことなどコメントする必要もないと思うのですが、会えて言及しているのは「政治的メッセージ」というか、言及するように米国としての指示があるのでしょう。

マルチドメイン化を進めるとなれば、中国やロシアなどいない方が正解です。そういえば、以前オブザーバー参加時に、情報収集艦を連れてきて大ヒンシュクを買ったロシアはどうなっているのでしょうか?

地上部隊とマルチドメイン
「米空軍はS-400対処を陸軍に依頼」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-06-29
「海兵隊輸送艦からロケット弾」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-28-1
「再度陸軍に南シナ海で活躍期待」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-16
「ハリス大将がcross-domainを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-05
「ハリス大将も南シナ海で陸軍に期待」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-06
「射程300kmの対艦ミサイルを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-29-1

RIMPAC2018関連
「RIMPACに中国招待せず」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-24
「アジア安全保障会議2018」[→]http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-26-2

前回2016年RIMPAC関連の記事
「RIMPACで日本に嫌がらせ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-27
「RIMPAC中国招待を巡るあれこれ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-29
「露の情報収集艦が出現」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-07

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