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情報収集機RCやOCやWC-135の維持がピンチ!? [米空軍]

オープンスカイ条約飛行の遂行率64%の惨状
対するロシアは達成率100%なのに・・・

RC-135 2.jpg2日付Defense-Newsが、米空軍の特殊情報取集を担当するネブラスカ州Offutt空軍基地所属のRCやOCやWC-135の維持がピンチで、2016年以降だと500回の任務が機体トラブルでキャンセルされ、2015年以降だと12回に1回の割合で任務を断念する事態に至っていると紹介しています

特に、米露と欧州が信頼醸成措置の一環として結んでいるオープンスカイ条約の履行を担い、ロシア上空からロシアを合法的に偵察する任務を負う「OC-135 Open Skies aircraft」が任務遂行率64%の惨状で、2016年7月には機体トラブルでロシアの飛行場に緊急着陸する事態まで引き起こしているようです

RC-135s-w.jpg記事の内容は、offutt基地の地元議員が、同基地の135シリーズの健康状態を懸念して空軍長官に調査を要求したとか、OC-135後継予算に消極的な議会内でプッシュしている様子を紹介し、地元への利益誘導の臭いがするのですが、F-35やB-21に予算が流れ、縁の下を支える重要装備が危機に陥っている典型的事例ですのでご紹介しておきます

まずOffutt基地所属RCやOCやWC-135をご紹介
RC-135U Combat Sent 2機 シグナル情報収集機
RC-135V/W Rivet Joint 8機と9機 U型を改良したシグナル情報収集機

RC-135S Cobra Ball 3機 弾道ミサイル光学電子情報収集
北朝鮮の弾道ミサイル試験が迫ると日本周辺に飛来 

OC-135B  Open Skies aircraft 2機  
WC-135 Constant Phoenik 2機 大気収集機
北朝鮮の核実験報道があると日本海で待機を収集し、核実験の真偽を判定

2日付Defense-News記事によれば
RC-135 3.jpg第55航空団が保有するKC-135給油機やC-135輸送を改良した情報収集機は、今も英国やギリシャや日本やカタールに展開して任務飛行を行っているが、50年以上の年齢で老朽化が問題となっている。
●Offutt空軍基地周辺の地元紙の調査によると、2016年以降だと500回の任務が機体トラブルでキャンセルされ、2015年以降だと12回に1回の割合で任務を断念する事態に至っている

●これを受け、ネブラスカ州選出のDon Bacon下院議員らは、空軍長官に同基地第55航空団所属機の状況に関するレポート提出を求めた
●同時に同議員らは、米空軍が要求するOC-135b後継機予算(2機で約250億円)に反対姿勢の上下院議員に、考え方を改めるように活動を行っている。なお後継予算に反対の議員は、オープンスカイ条約の有効性そのものに疑義を掛け、またロシアの最近の姿勢に反発しており、信頼醸成そのものに懐疑的である

●同議員は「OC-135は米空軍保有アセットの中で最悪の稼働率だ」、「故障して敵対的な姿勢が目立つロシア国内で立ち往生する有様だ」と下院で訴えている
マティス国防長官も関連議員にOC-135の稼働率問題を認め、後継機予算への理解浸透を要請し、ホワイトハウス予算管理室も議会関係者に後継者予算が議会予算案から除外されていることに不満を示すレターを出している
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RC-135.jpg後継機予算が2機で250億円とはかわいらしい額です。F-35が1機100億円で、B-21が1機600億円であることを考えれば・・・

ロシアに稼働率で負けるあたりは、いくら何でも落ちぶれすぎ・・・。北朝鮮情勢も不安定ですので、いざという時に役立つよう維持をお願いしておきましょう

関連記事
「135情報収集機の活躍」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-21
「ISR無人機の急増」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-21

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横田基地で新型C-130輸送機が本格稼働 [米空軍]

HからJ型への更新は新型機導入並みの能力向上

C-130J.jpg6日付米空軍協会web記事が、4月にC-130輸送機のH型からJ型への機種更新を終えた横田基地のC-130部隊(374輸送航空団)の様子を紹介し、J型の優れた能力を取り上げています。

世界各国が使用する軍用輸送機4000機の中の1000機を占め、1950年代に初号機がデビュー時に「世界のベストセラー」「世界中の輸送機の手本」となったC-130輸送機ですが、現在の様子を断片的ながらお伝えします

まずネット情報からH型とJ型の比較
搭載量 19トンから20トンへ  (ただし、機内容積が増したため、空中投下パレット搭載量は3割増しの24個に
●最高速度 590㎞から660㎞

C-130J 3.jpg●航続距離 16トン搭載時で2410kmから3890㎞へ
●操縦装置の改良により操縦要員が5名から3名へ

●エンジン換装 25%パワーアップのRolls-Royce AE 2100
H型は翼下増槽タンクオプションがあったが、エンジン効率アップで空気抵抗の増える同タンク無しの形態
また機体内の増槽もなくし、搭載容量の削減無しで上記の航続距離延伸達成
●見た目では各エンジンのプロペラが4枚から6枚に、胴体は少し長く

6日付米空軍協会web記事によれば
2017年3月に初号機が横田基地に到着して始まった14機の更新は、2018年4月に最終機が到着して完了した。その後の演習や訓練を経て、横田基地のC-130J型部隊は本格的に活動を始めている
●これまで既に、通用の輸送任務だけでなく、「Vigilant Ace」、「Cope North」、「Red Flag-Alaska」等の演習にも参加し、特に最大限の能力発揮を試される「Vigilant Ace 18」も乗り切った

C-130J 2.jpg●「Vigilant Ace 18」時には7機しか期待がなかったが、米本土から2機を追加配備して演習に参加し、4日間で105ソーティーの飛行を行い、2個戦闘機航空団の移動を可能とするだけの輸送量をこなした
●計画された飛行の中で、機体整備のトラブルで遂行できなかった飛行は僅か1ソーティーで、部隊兵士は「この厳しいスケジュールで、これだけの飛行は、H型では無理だった。J型だから可能になった」と語った
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あまり目立たない横田基地のC-130部隊ですが兵站の要として活躍を期待します

それから・・・7日、横田にF-22が4機以上急きょ飛来したとか・・・米国務長官の北朝鮮行きの護衛との観測が

C-130輸送機関連
「AC-130にレーザー兵器を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-06
「米C-130 にジブチで中国からレーザー?」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-04
「威力強烈:AC-130」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-06

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B-21爆撃機は順調なようです [米空軍]

初期設計段階から設計審査へ

LRS-B NG.jpg25日、米空軍の緊急能力造成室(RCO)のRandall Walden室長が米空軍協会ミッチェル研究所で講演し、 その開発状況が秘密のベールに包まれているB-21 Raider次期爆撃機について、淡々とプロセスを踏んでいる様子を語りました

B-21爆撃機は、突破力のある機体(ステルス)で、1機約600億円以下で100機製造し、2025年頃に初号機が運用に入る計画で進められており、企業選定の結果B-2爆撃機で実績のあるNorthrop Grummanが、ボーイングやロッキードを破って主担当企業に決定しています

2017年3月以来のご紹介ですが当時は2回目の「PDR:preliminary design review」が終了し、空軍省の調達担当中将が、」、「全てが準備完了であることを確認した」、「基礎的レベルでの全ての参入企業の融合検証が完了した」とも表現し、次の節目は「CDR:critical design review」だと語っていたところです。
また空軍副参謀総長が昨年夏ごろ、PDRは終了し、コストとスケジュール検討に入るとコメントしています。

更に2018年3月には、関係者限定の非公開ブリーフィングを受けたと思われるRob Wittman下院軍事委員長が、B-21計画の進捗に満足感を示し、細部ではPratt & Whitney製のエンジンに若干の課題があると発言していたところです
なお、B-21のエンジンはF-35用F135の改良型を使用するといわれています

まぁ、細部は不明ながら、定点観測ということで、F-35やKC-46Aと並ぶ米国防省の3大プロジェクトの一角についてその状況をご紹介します

25日付Defense-News記事によれば
Walden.jpg●Walden室長は、「FDRを終了し、CDRに向かう途上にあり、テスト用機体だけでなく、開発を終えて生産に予定通り入れるように進めている」と語った。そして「開発を終えるだけでなく、約100機を生産すること。私の関心は生産開始にあり、その前に設計段階をクリアーする必要があるということだ」とも表現した
●同室長は進捗具合に関し、生産開始には至らないが、RCOでは部品やパーツの試験は始まっており、模型の風洞試験も行っていると説明したが、どの程度の規模の模型化やどこの風洞を使用しているか等の細部には言及しなかった

●米空軍グローバルストライクコマンドから4名のパイロットを派遣してもらい、試験を支援の支援や同軍のRobin Rand司令官へのレポート役を担ってもらっていると同室長は語り、室長自身も毎月司令官に状況報告をしていると述べた
●更に、ワシントンDC所在のRCOだけでなく、米空軍のライフサイクルコスト管理センターや装備維持センターの協力を得て計画の精度を高める検討を進めていると説明した

B-21 2.jpg●今年3月に下院軍事委員長が言及したPratt & Whitney製エンジンの課題については、設計図上の段階から現物試験に移った際に生じうるもので、既に対応していると説明し、「実物を手にして明らかになることもあり、段階的な開発の過程の一つである」と意に介していないと語った
現在は個々の全ての部品をテストしている段階で、今後は各パーツを融合して機能するかの確認に移ることになる
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RCOとは「Rapid Capabilities Office」の略で、通常の装備品調達プロセスをすっ飛ばし、現場が必要とする装備を迅速に影響することも目的とした特別組織です。

LRS-B4.jpgこれまでは、イラクやアフガンで急増する映像ISR情報ニーズにこたえるため、既存の小型プロペラ機に映像伝送装置を搭載し、わずか1年で全盛投入を可能にした事例等が実績でしたが、これだ大きな重要プロジェクトも担当しているとは・・・

次期空中給油機KC-46Aも、このあたりまでは順調だったのですが・・・・B-21の今後の進展に期待いたしましょう・・・

B-21爆撃機の関連記事
「米空軍の爆撃機体制計画」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-02-17-2 
「2017年3月の状況」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-20
「B-21に名称決定」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-27

「敗者の訴え却下」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-02-17
「敗者がGAOに不服申し立て」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-11-07
「結果発表と分析」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-10-28
「意図的リーク?LRS-B概要」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-07
「次期爆撃機に有人型は不要」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-07-16-1

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KC-46Aの1番機納入が約1.5年遅れと公式発表 [米空軍]

素直に喜べない印象です・・・

KC-46 Boom.jpg20日、米空軍とボーイングが、最近まで納期を巡り言い争いを続けてきたKC-46Aの初度18機の納入計画を発表し1番機を今年10月に、残りを2019年4月までに納入すると明らかにしました。

KC-46Aの初度18機のオリジナル納入プランでは、2017年春に1番機、残りを2017年夏までに納入することになっていましたので、約1年半の遅れとなります。

つい最近の5月には米空軍側が、給油ブームの不具合や受側機体へのひっかき傷問題を取り上げ、受け取りを拒否すると明らかにし、それら問題が解決した後の初号機受け取りは2019年春か夏になるとまで「泥沼化」していた案件が、なぜか突然解決したかのようです???

ただ、ボーイングが「great progressがあった」と発表する一方で、空軍側から諸問題が解決したとの言葉はなく、なんとなく「きな臭い」感が漂っています

21日付米空軍協会web記事によれば
KC-46 Boom3.jpg●つい最近まで、ボーイングが年末までに初号機を納入すると主張し、米空軍側が来年春以降まで納入が遅れるだろうと突っぱねる険悪な関係だったのが嘘のように、曖昧だった予定に、明確な日程が発表された
米空軍幹部が、ボーイングは民間旅客機部門にばかり勢力を割き、KC-46Aを犠牲にしていると批判し、ボーイングの担当社長が、KC-46Aは最優先事業だと反論するなど、不穏な空気が漂っていたのはつい最近の出来事である

●米空軍省の調達担当次官は、「米空軍は1番機の納入を楽しみにし、今後もボーイング社と共に計画の促進に向け協力していきたい」と述べる一方で、「KC-46Aの飛行試験は終了に近づいているが、重大な仕事がまだ残っている」と意味深な発言をしている
KC-46-2.jpgボーイング側の声明は、「担当チームが偉大な進歩を成し遂げた」、「米空軍の皆さんが何時給油機を受領できるかをお知らせできた」、「KC-46Aはボーイングの最優先事業であり、わが社のベストメンバーで可及的速やかに納入できるように取り組んでいる」と述べている

●KC-46A計画は、当初の18機調達が固定費用契約で約5000億円だったが、ボーイング側は既に追加で3300億円を自腹で投入している
●ボーイングは2028年までに179機の同給油機を納入する計画で、毎年約15機を生産する換算となる。総経費は3兆8000億円が見込まれている

●米空軍は、アイゼンハワー時代のKC-135とレーガン時代のKC-10の老朽給油機の更新計画を何度も練り直しており、「KC-X」であるKC-46Aに続き、通信中継機能や自己防御レーザーをKC-46に搭載する「KC-Y」と、ステルス性等の突破力を持つ「KC-Z」の構想を持っている
●この構想に関し、米空軍輸送コマンドは最近、当面の予算状況が厳しいことから、「KC-Y」をすっ飛ばし、少数で良いので突破力のある「KC-Z」を追求したいとの希望を明らかにしている
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KC-46-3.jpgなんとなく、どこからか圧力がかかって、米空軍が受け取りを強要されているような気がしてなりませんが、ボーイングとトランプ大統領が親密そうなので、色々勘繰ってしまいます

今のところ、日本が購入する機体への影響は不明ですが、最近、国産輸送機C-2の価格が、当初の1機160億円程度から、米国製エンジン等の価格高騰により、230億円程度に跳ね上がっていると報じられているところ、米国製品の価格には要要注意です!!!

米空軍の空中給油機ゴタゴタ
「開発が更に遅れ」[→]http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-11-1
「ブームで相手にひっかき傷」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-02-1
「空中給油機の後継プランを見直しへ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-22
「KC-46ブーム強度解決?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-15

「納期守れないと認める」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-01
「Boom強度に問題発覚」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-04-03
「予定経費を大幅超過」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-07-21
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JSTARSの後継に地上戦闘管理システムABMSへ!? [米空軍]

利益誘導政治屋の横やりで難航も・・・
その本質的ねらいを見極めたい

E-8C.jpg6日Wilson米空軍長官が、2020年代半ばから後半に退役予定のJSTARS(E-8C)の後継装備として、同機が配備されているジョージア州Robins空軍基地の地上に、世界中のセンサー情報を融合して状況把握を可能にする次世代先進戦闘管理システム(ABMS:next-generation Advanced Battle Management System)を設置する方向だと発表しました

このJSTARS後継検討は迷走しています2016年には約7500億円規模で17機の後継機を選定する計画を打ち出し、大型機ではなく汎用のビジネスジェットを使用する構想まで示唆していましたが、2018年2月の予算計画会見で、「将来の脅威環境では航空機タイプは脆弱だ」との理由で地上ABMSを突然打ち出したのです

ABMS2.jpg空軍のこの迷走の背景には、予算の強制削減状況下、F-35やB-21爆撃機の予算確保のため他分野を犠牲にしているような臭いがプンプンしますが、この迷走に地元への利益誘導しか考えていない(と邪推する)同州選出議員らが、「地上ABMSではJSTARSの穴埋めはできない」との能力ギャップ論で米空軍の動きに反対する姿勢を示し、本来の論点を離れた(とまんぐーすが邪推懸念する)「泥仕合」になっています

米空軍が地上ABMSにしてもJSTARS所在時に勤務していた人員の移動は行わない(Robins空軍基地勤務兵士数は減らない→地元に落ちるお金に変化なし)と説明し、政治屋議員たちも軟化する姿勢を示し、「能力ギャップが生じないよう慎重に進めろ!」的な方向に向かいつつあるようですが、犬も食わない論争は脇に置き、ABMSについて断片的にご紹介します

7日付military.com記事によれば
ABMS.jpg●空軍長官が、E-8C JSTARS(Joint Surveillance Target Attack Radar System aircraft)の母基地であるロビンス空軍基地に、ABMSを設置すると発表した
●「変化し厳しくなる脅威環境での生存性を考慮し、先進の戦場管理及び監視システムに迅速に円滑に移行する必要がある」と空軍長官は声明で説明している

Goldfein空軍参謀総長はABMSについて、「数百のセンサー情報を融合し、世界中の戦闘コマンド司令官にとっての全ドメイン戦闘状況認識機能を提供するネットワークであり、変化する脅威に対応する強靭性と生存性を備えた体制への重要なステップである」と説明している
同システムは空中及び宇宙ドメインでの作戦を支え、情報融合と提供支援等を担うもので、MQ-9など無人偵察機からの情報融合も行う。
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E-8C 2.jpgE-8C(JSTARS)は、「be capable of developing, detecting, locating and tracking moving targets on the ground」な航空機です。

情報収集機ですので細部の運用は不明ですが、地上車両の動きを上空から探知し、把握する能力を基本機能とし、他の情報との融合で戦場管理に重宝されているようです

政治屋は嫌いです。日本でも多数生息が確認されているようですが・・・

3年前のJSTARS後継機記事
「候補機種3機種に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-08-11
「2023年は新装備が集中」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-07-14
「ACC司令官がJSTARS後継切望」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-06-03
「女性中将が語る開発装備」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-11-21

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米空軍が指揮統制改革に向けて [米空軍]

新たな演習や新たな職域制度導入へ

Saltzman3.jpg6日、米空軍参謀総長が3大重点課題(編成単位部隊の活性化、指揮統制改革、統合人材の育成)に掲げるマルチドメイン指揮統制に向けた改革について、担当のChance Saltzman准将が講演し、本改革の背景にある課題や、対策に向けた新たな演習や職域制度導入について語りました

これまで3大課題については、「編成単位部隊の活性化」に関し、同レベル部隊が独自改革に取り組める直配予算配分や、同レベル部隊が直接航空団司令官レベルに隷属する組織のフラット化試行の取り組みをご紹介してきましたが、マルチドメイン指揮統制の話題は初めてのような気がします(昨年10月以来でした・・・)

まぁ米空軍では、民間衛星運用企業や同盟国関係者も組み込んだ宇宙作戦運用センターの運用を始めていますし、AOC(航空作戦センター)も各地域コマンドに設置され統合運用の中核を担ってるようですが、宇宙やサイバーにドメインが拡大し、AIなど新技術が勃興する中、悩みは深いようです

6日付米空軍協会web記事によれば
Saltzman.jpg●Saltzman准将はMitre社のイベントで講演し、現在の指揮統制の課題について、「よくあるケースでは、3つのメジャーコマンド司令官が目標選定に関与するが、時差の大きい場所に所在する3コマンドの活動は連続的に進まない」との例を挙げた
●また、「ダイナミックに変化する状況に応じ、最前線のパッケージ指揮官が柔軟に対応可能な作戦計画になっているか?」、「防空担当の司令官と、宇宙作戦担当の司令官の関係はどうするのか?」、「宇宙空間で、敵対する国の衛星と、どの程度まで近接したら問題視するのか?」など、現実的な指揮統制の課題を例示した

●同准将はこのような課題を検討するため、許可が得られれば今年10月から「Doolittle War Game series」を毎年実施したいと語った。同演習には、505指揮統制航空団の専門職兵士とMaxwell基地の空軍大学で学ぶACSCやAWC課程の学生を参加させ、自由な発想が可能な少佐から大佐レベルの学生に、広い視野で将来の指揮統制を考えさせたいと説明した
Saltzman4.jpg●また米空軍の職域制度について、各士官が指定された職域の「族」の中だけに留まって昇進する現状を問題視し、任官して9~12年間を指定職域で経験を積んだ後に、新たな指揮統制を専門とする「13 Oscar career field」に転換し、作戦センター勤務を主とするキャリアパスを設けるとも語った

●そして同准将は、現状では航空作戦センター勤務を複数回経験する士官はほとんどいないが、「13 Oscar」を設けることで、複雑なマルチドメイン指揮統制に専門的に取り組み訓練できるとその効果を説明した
●以上の訓練や職域新設については、最終的に6月末に空軍指導層レベルで審議され、夏ごろから具体的に動き出す予定である

●Saltzman准将は、AIやディープラーニング、情報技術の取り組みで十分な状態にあるとは言えないとの認識を示し、「何かの能力を増強して対処するというよりは、現状を打破し、良いものと悪いものを取捨選択していく必要がある」と表現した
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artificial intel.jpgあまりにも課題が大きく、直ちに効果があるとは思えませんが、ACSC指揮幕僚大学やAWC空軍大学を交え、組織の縛りの緩い立場で考えさせるのは面白い試みでしょう

確か、日本を含む友好国からも留学生を受け入れていると思いますが、演習全部は無理でも、一部だけでものぞかせてもらえる機会があれば・・・と思います

米空軍のMドメイン指揮統制検討
「3つの取り組み」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-11-18
「宇宙サイバー演習」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-14-1
「空軍に新コンセプト期待」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-28
「米空軍の重視事項3つ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-13

地上部隊とクロスドメイン
「海兵隊輸送艦からロケット弾」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-28-1
「再度陸軍に南シナ海で活躍期待」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-16
「ハリス長官がcross-domainを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-05
「ハリス大将も南シナ海で陸軍に期待」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-06-06
「射程300kmの対艦ミサイルを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-29-1

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米空軍がコッソリF-15C電子戦能力向上を中止 [米空軍]

F-15Cの電子戦能力向上を身内に内緒で中止
制空用F-15早期退役への布石か・・・

F-15C.jpg5月21日公表の米空軍監察官室レポートは、制空用F-15Cに必要な能力維持のために不可欠と同観察室が兼ねてから指摘してきた電子戦能力向上改修が、同監察官室には何の情報や相談もなく、2018年度予算から削除されていると不満一杯で訴えているようです

この電子戦能力向上は、EPAWSS(Eagle Passive/Active Warning and Survivability System)と呼ばれるもので、計画段階では196機のF-15C(制空用)と217機のF-15E(戦闘攻撃用)に開発された改修パッケージですが、F-15E用はそのままで、F-15C用予算だけがカットされようです

米空軍は、F-35やB-21の導入経費確保のため、また整備員等の確保のため、現存アセットの整理を検討していますが、A-10攻撃機全廃が議会の反対で遅れ、F-15Cの早期引退を画策しています。

F-15C2.jpgF-16の方が汎用性が高くて維持費等を総合的に考えると有効だとの主張ですが、A-10破棄計画の失敗から、空軍幹部は慎重に事を進めようとしているようです

そんな中での「コッソリ電子戦能力向上中止」ですから、身内の監察官室も軍事メディアも注目しているわけです。
米空軍側は、2018年度予算から外しただけで、最終的な決断はしていない・・・と逃げの言い訳をしているようですが・・・

5月29日付C4isrnet.com記事より
●米空軍監察官室(IG:inspector general)のレポートは、F-15Cが運用されるであろう期間における有効性を維持するために、EPAWSSの重要性を主張してきたにもかかわらず、同監察室に何ら情報や調整なく同予算が削除されたことに懸念を示している
●そしてこの能力向上削減により、EPAWSS製造数が47%されることになると指摘し、結果として米空軍指導層は、2017年3月に議会に対し可能性を示唆した、F-15C早期引退を目指していることを改めて示した可能性がある

F-15C3.jpg●IGレポートは更に、通常このように大きな能力向上施策削減の場合は、統合要求審議会と共に全体戦力への影響を検討し、必要なら戦力練り直しを行うが、今回の削減に際し米空軍はこのような再検討を行ていないと批判している
●EPAWSSはボーイングが主契約会社で、BAE Systemsも設計開発に関わっている事業であるが、IG室は「EPAWSS無しのF-15Cは、空中や地上からの脅威把握能力が限定され、敵への対抗措置や妨害能力が劣ることになる」と警告している

2019年8月からEPAWSSはF-15への搭載が開始されるが、米空軍はその時点までに、F-15Cへの搭載計画を含むオリジナル計画の見直しについて最終的な結論を出す模様だとIGレポートは記載している
●また今回の監察官室レポートを受け、米空軍はF-15C型の引退計画について、議会に報告することに合意した模様である
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航空自衛隊も200機以上の制空用F-15を保有しているので、その維持にも影響すると考えフォローしています。

米空軍にもかわいそうな面はあります議員の中には地元配備の飛行機が減ると、兵士数が減ってお金が落ちなくなるとか、税金が減るとか、雇用が減るとか・・・の理由で反対する輩が居たりするからです

F-15C-Arctic.jpg例えば、装備品の数が減り、兵士数も減っているので基地の整理統合(BRAC)を国防省は行いたいが、地元利益誘導の議員の反対で非効率な基地運営を余儀なくされているとか・・・

加えて、予算の強制削減で、必要な予算が確保できないとか・・・。でも、べらぼうに高価なF-35を導入しようとすれば、現場につけが回てくることは、わかっていたことですので・・・

F-15C関連の記事
「F-15Cの早期退役やむなし?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-04-22
「米空軍がF-16延命へ:F-15C退役に弾み?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-04-13
「衝撃:制空用F-15全廃検討」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-23

米空軍の次世代制空機検討PCA
「秋に戦闘機ロードマップを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-22
「PCA検討状況」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-07-12
「次期制空機検討は2017年が山!?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-12
「次世代制空機PCAの検討」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-30
「航続距離や搭載量が重要」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-04-08

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米空軍がオンラインゲームで人材確保へ [米空軍]

オンラインゲームに参加した高校生の能力や性格を分析し、期待できる生徒に軍加入を持ちかける際どい作戦計画

Kwast3.jpg5月24日、米空軍の教育訓練コマンド司令官のSteven Kwast中将がDCで記者団に対し高校生が遊べるオンラインゲームを提供し、そのプレーぶりから高校生の能力や適性を分析し、優秀な生徒には軍入隊やボーナスや有名大学派遣のチャンスを提供したいと語りました

ゲームを行う高校生は匿名でゲームを行うことが可能で、米空軍はネット上の「IPアドレス」等の情報を頼りに、名前や素性がはっきりしない相手にお誘いのメール等を送ることになるようです。

高校生の能力を把握するためのゲーム開発は現在進行中で、夏には一案が完成するようですが、米空軍教育現場に蓄積された能力見極めや将来に能力進展につながる性格特質のデータが活用されるようです

「再び子供を戦場に送るな」のスローガンで全てが門前払いされるが日本では、とても実現しそうもない計画ですが、米国でも匿名でプレーできることでプライバシー保護等の問題を突破しようとしているようです。

5月25日付Military.com記事によれば
Kwast.jpg米空軍が将来の空軍兵士を見つけるため、オンラインゲームを活用しようとしており、教育訓練コマンドのSteven Kwast司令官は、「既存の技術であるインターネットやビッグデータ技術を活用する戦略だ」と説明した。空軍は既にゲーム開発のデータ収集を開始してる。
●「航空機を操縦することに興味を持った少年がいて、素晴らしい才能を持った高校生が居れば、IPアドレスにメッセージを送付し、少年に素晴らしい才能の持ち主だと伝えるつもりだ」と同司令官は語った

●そしてその少年に、「米空軍に入れば1千万円のボーナスを出すとか、ハーバード大学に無料で派遣するとかのオファーを出すことも考えられる」とまで言及した
最初のオンオンラインゲーム案は夏に出来上がり、試行プレイが可能になると予定を説明した司令官はまた、「幾つかのゲームのを提供することで、米空軍はプレイする高校生の能力を様々な角度から測定することが可能となる」と語った

●更に同中将は「プレイヤーが協調性がある者か、嘘つきか、プレッシャーに強いタイプか、困難を克服するタイプかを見極められる」、「プレーヤーの能力、知識、性格、特性などに関する情報をゲームは提供してくれる」と説明した
●そして「生徒の名前は必要ない。IPアドレス保有者がヘリ操縦者能力やF-35操縦に優れている事がわかればよい。採用活動をスタートできれば良い。空軍の要求にマッチする能力と熱意とタレントを見つけたいのだ」と述べた

Kwast2.jpgゲーム作成に当たっては、パイロット養成を効率化・早期化するための現場のデータ分析結果や新技術が活用されている。シュミレーション技術やAI技術もその一つである
●また、操縦者の中には、教官から説明を受けるより、自身で集中してテキストを読み込んだ方が習熟が早い者もおり、このような特性見極めも教育上重要なのだ。対象は操縦者の採用だけではない。整備員等の職域も対象である
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このオンラインゲームで分析できる能力には、サイバーや宇宙や対テロなど、新たなドメインに必要な人材を確保するのにも役立てられるのでしょう

しかし、それにしても・・・きわどい作戦ですねぇ・・・。日本でもやってみたいものです。他人ごとではないですからねぇ・・・

米空軍が必死な人材確保策
「再雇用枠を大幅拡大」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-25
「下士官パイロットの役割拡大は」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-19-3
「F-35操縦者養成部隊の苦悩」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-12-3

「下士官パイロット任務拡大?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-01-22
「仮想敵機部隊も民間委託へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-01-09-1
「さらに深刻化」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-11-10
「世も末:幕僚勤務無し管理検討」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-20

「トップが操縦者不足と軽攻撃機を語る」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-17
「18年ぶり飛行手当増額」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-08-28
「戦闘機パイロット2割不足」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-22

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これも米空軍のパイロット流出対策か? [米空軍]

退役した士官の再雇用枠を40倍に拡大
パイロットの海外派遣や海外訓練削減のためか?
理由がパイロット確保なら、世も末・・・

wilson8.jpg23日、米空軍は、これまで25名しか受け入れてこなかった退役将校の再雇用枠を条件を大幅に緩和して1000名にまで拡大しすると発表しました。

従来は非パイロットポスト限定で、勤務期間も最大12か月に制限されていたようですが、パイロット職も非パイロット職も含め、年齢上限も緩和するようです。

米空軍協会web記事は、今回の再雇用枠拡大の理由や背景について触れておらず、米空軍の発表にも説明がないのだと思いますが、大いに邪推したくなります・・・

まず24日付米空軍協会web記事
USAF pilot.jpg●23日米空軍発表の新たな計画によれば、11日にWilson空軍長官が、条件を満たす退役士官で、パイロット、戦闘システム士官、航空作戦管理職士官にあったものを、今年年末までの期限で募集することを決定したとのこと
勤務期間も、従来の12か月以下から、最低24か月最高48か月の長期間を提示している

●条件は、50歳未満の退役士官の場合、退役してから5年以内で健康チェックに合格し、かつパイロットの場合は最近10年以内の範囲で操縦資格を保持していたこと、それ以外は最近15年以内の範囲で士官ポストについていたことが条件となっている
●退役士官の年齢が50歳以上の場合は、個々のケースごとに対応を検討することとなっている

Schriever Wargame4.jpg●米空軍人事センターのMike Dickerson氏はAir Force Magazineに対し、「問い合わせが既に来ているが、多くが雇用期間の長期化による生活の安定に関心を示している」と述べ、「より長期間再雇用できれば、飛行職でも非飛行職でもより有効活用可能だ。特に飛行職ではより多くの機種で活用になる」と表現した
●今回の再雇用枠拡大以前の期間では、2017年以降で、10名が再雇用を許され、実際に正規士官ポストに配置されたものが5名である
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以下はまんぐーすの推測です
・米空軍はパイロットの流出が止まらず、全ポストの2割に達する欠員を埋めるために退役パイロットの再雇用枠拡大に踏み切った。
・パイロット以外の戦闘システム士官や航空作戦管理職士官経験者の枠を拡大したのは、デスクワークに就いているパイロットの代替として配置し、パイロットを前線部隊に優先配備するため

Checkered Flag3.jpg・しかし、現役時代、パイロットの上から目線の下でこき使われてきた戦闘システム士官や航空作戦管理職士官経験者は、パイロットの穴埋めポストで陰湿で冷淡な扱いを受けることが自明であるため、再雇用に応募したいとは思わない
戦闘機の役割や重要性に対する草の根レベルの大きな疑問符を無視し、パイロット(特に戦闘機操縦者)の引き留めにばかり精力を注いでいる米空軍は、ますます不健全になり、ますます事故が増加する

残念ながら・・・

米空軍のパイロット流出対応
「下士官パイロットの役割拡大は」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-19-3
「F-35操縦者養成部隊の苦悩」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-12-3
「下士官パイロット任務拡大?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-01-22

「仮想敵機部隊も民間委託へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-01-09-1
「さらに深刻化」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-11-10
「世も末:幕僚勤務無し管理検討」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-20

「トップが操縦者不足と軽攻撃機を語る」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-17
「18年ぶり飛行手当増額」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-08-28
「戦闘機パイロット2割不足」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-22

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米空軍が副司令官と群司令すっ飛ばしを試行開始 [米空軍]

パイロットのポストは減らさずに・・・

F-15C-Arctic.jpg18日、米空軍は飛行部隊の指揮系統を変更する「試行」を開始すると発表し、典型的な戦闘機航空団(Wing)において、航空団副司令官や群司令官(Group)をすっ飛ばし、飛行隊長(Squadron)が直接航空団司令官に直属するシステムでの運用を開始しました

通常の戦闘機航空団司令官には、すぐ下に副司令官が存在し、更に3つの群(飛行、機体整備、基地運営)がぶら下がり、各群の下に飛行隊など「Squadron」が置かれています。

Goldfein112.jpg米空軍は、Goldfein参謀総長が就任直後から、米空軍が将来に備える原動力だと主張する「Squadron」の活性化を旗印に掲げており、「Squadron」に革新推進予算を直接配分したり、付加業務の削減などに取り組んでいますが、そんな活性化試みの一環が、今回の「指揮系統すっ飛ばし試行」です。

指揮ルートの副司令官と群司令官をすっ飛ばす狙いは、前線部隊の意見の迅速な反映と意思決定がメインですが、他にも整備部門を各飛行隊ごとに分割したり、飛行隊の作戦面での役割を強化したり、航空団に所属する人数を替変えないで、かなり人の任務や配置を見直しているようです

今年5月から2年間試行するそうですが、相当に組織の抵抗もありそうですから、現参謀総長が在任のうちに決断しないと実現しないでしょうねぇ・・・・

18日付Military.com記事によれば
試行は、空軍戦闘コマンド司令官Holmes大将の主導監督下で行われ、アイダホ州Mountain Home空軍基地の第366戦闘機航空団で行われる。
Holmes-ACC.jpg●Holmes大将は、「よりフラットな組織にして意思決定を素早くし、権限を委譲してSquadron指揮官の力を強化し、Squadronの力を増進し、より中核任務に集中できるようすることを狙っている」と説明している

すっ飛ばされることになる副司令官と群司令官は、航空団司令官の意思決定をアシストし、またsquadronが活動するにあたっての関係組織との諸問題解決をサポートすると共に、squadronの運用状況を評価する
●また航空団司令部には、「Air Staff」との組織運営、訓練管理、装備調達導入に関する業務を行うランクの高いスタッフを配置することになる。空軍司令部や統合参謀本部の形態を模した形で、現場から関連業務を吸い上げる

同航空団司令官Joseph Kunkel大佐は、「この試行はsquadronを活性化させて前線任務に集中させ、管理業務を航空団司令部スタッフに移管するものである」、「意思決定権限や責任を前線部隊に委譲し、将来の課題への対処に必要な体制を目指すものだ」と説明している
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米空軍にとっても、また世界の空軍部隊にとっても代表的な空軍組織である戦闘機航空団ですから、米国だけでなく、世界中の空軍で、その組織の編成や任務分担について議論されてきたはずです。

F-16 AF2.jpgその結果として、少なくともベトナム戦争以降の50年以上変化がないのが世界の戦闘機航空団ですから、それを変えるのは大変です。
軍人は自分の経験の範囲内で生きるのが好きですから、指揮官になって部下を持つと基本的に自分の知識の中で価値判断し、それ以上の変化を好みません

変化が必要だと認識させるには、環境の変化を「腹落ちさせる」事が必要ですが、パイロット確保にパイロットにやさしくし、海外訓練派遣も精査して・・・の雰囲気の下、どこまでこの変化の側面が理解されるでしょうか・・・お手並み拝見です

米空軍参謀総長の考え方
「3つの重視事項」[→]http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-13
「迅速にピクチャー共有を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-21
「新空軍参謀総長をご紹介」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-04-27

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下士官パイロットの役割拡大は考えず!? [米空軍]

パイロット流出防止に搭乗員の業務軽減を徹底検討
海外ポストや海外訓練の削減も

wilson-Gold.jpg4日と17日、Wilson米空軍長官とGoldfein空軍参謀総長がインタビューや上院軍事予算小委員会で操縦者の流出防止策とその予算確保に理解を求めました。

何度もご紹介しているように、米空軍は約2000名の操縦者不足を招いているパイロットの流出(主に民間航空会社への流出)防止に種々の対策を検討&実施しており、約70の施策を打ち出して予算化を要望しています

空軍長官と参謀総長は決してパイロットを引き抜く民間航空会社を公に非難しませんが、何度も引き抜きの事実を語ることで、世論に民間航空会社批判が高まることを明らかに期待しているように思います

ボーナスを増やして確保したり、勤務負担を軽減したり、パイロット以外の空軍兵士がどう感じているのかとても気になりますが、そのあたりの情報がなかなか外に出てきません。とても気になります

4日空軍長官はMilitary.comに対し
wilson7.jpg下士官操縦者の役割拡大に関するRAND研究所による調査レポートを精査中であるが、現在配置しているグローバルホーク無人機の操縦以上に任務を拡大する計画はない
●WW2当時のように下士官の操縦者任務を拡大するよう要望する意見を多く聞くが、米空軍は操縦者を希望する兵士の不足に直面している訳ではない。問題は操縦資格を得てから10~12年後に迎える契約延長時の残留率の低下である

●民間航空会社は年間4500名の操縦者を採用しているが、民間会社は経験豊富な軍人パイロットを欲しがるのだ。そして(軍人操縦者を確保するため)、軍人操縦者なら飛行経験750時間で採用するのに、その他の人材には1500時間の経験を求めている
空軍パイロットは多くの場合、民間会社の給与レベルや生活の平穏に惹かれている。この傾向は過去から継続しており、民間会社が求人に力を入れると、空軍の残留率は低下する

●しかし、ボーナスの確保が残留率確保の魔法の杖ではなく、空軍は約70の採用、訓練、緩和施策を進めようとしている。
wilson8.jpg●例えばGoldfein参謀総長は、中東地域での作戦司令部があるカタールのアルウデイド基地勤務の操縦者ポスト見直しを指示し、削減や米本土に移管できないか検討させ、125ポストの削減に結び付けている

●また、その仕事は本当にパイロットがやる必要があるのか、他の職種の兵士でも可能ではないか、1年間の派遣を半年単位に分割できないか等の問いを重ねてパイロット配置の見直しを行っている
●更に各飛行部隊でパイロットが行っている付加業務も精査し、61業務から21業務を削減することにしている。また訓練項目の精査も行い、必要性の高くない訓練削減も進めている。操縦者は操縦席で任務を行ってほしいのであり、その他には柔軟性を持って対応している

空軍参謀総長が操縦者引き留め策予算を要望
Goldfein9.jpg●17日、上院軍事予算小委員会でGoldfein参謀総長は、現在の空軍パイロットの標準飛行時間17時間を21時間に引き上げる予算確保を訴え、「空軍パイロットは飛ぶために入隊したのだ:Pilots join to fly この予算要求は空軍パイロットを空に戻すためだ」と訴えた
●また空軍操縦者の「生活の質」を改善して空軍内で引き留めるため、家族から離れて他基地等へ展開する期間の削減や、訓練で遠方に展開する事に関して真の必要性を精査することを各部隊に指示している

●特に身体的・精神的に負担の大きい戦闘機や特殊部隊の心身の消耗を軽減するため、搭乗員30名に対し1名の心理療法士や体力トレーナーを契約して配置することを予算要求している。要員を確保するため、組織の文化として耐えることを伝統とする気風の中でも、先行的に手を打って搭乗員の心身の健康を保つことを目指している
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Wilson_Goldfein.jpg揚げ足を取りたくありませんが、これら幹部の公式発言を聞いた他の職域の兵士たちは、どう思うのでしょうか? 「空軍パイロットは飛ぶために入隊したのだ:Pilots join to fly」・・・米空軍のトップが口にすべき言葉でしょうか?

操縦者の流出を防ぐためなら、任務や訓練の犠牲もやむを得ないところにまで踏み込んでいるようにも見えます。しかも操縦者にだけ

最近、米空軍機の事故が急増していますが人間の勘として、このあたりの組織の変質や一体感の喪失が、事故の背景あるような気がしてなりません

先日のシリア化学兵器施設攻撃後の米軍発表で、当初は戦闘機の参加が含まれていませんでしたが、あとから追加でF-22が空中待機していたと訂正がありました。

存在意義が問われ始めている戦闘機族が大騒ぎしたんだと思います・・・。俺たちが守ってやってたんだと・・・。往生際が悪いですねぇ・・・

米空軍パイロット不足関連
「F-35操縦者養成部隊の苦悩」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-12-3
「下士官パイロット任務拡大?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-01-22
「仮想敵機部隊も民間委託へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-01-09-1
「さらに深刻化」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-11-10
「世も末:幕僚勤務無し管理検討」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-20

「トップが操縦者不足と軽攻撃機を語る」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-17
「18年ぶり飛行手当増額」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-08-28
「戦闘機パイロット2割不足」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-22
「航空業界は今後20年人手不足」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-29

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次の太平洋空軍司令官は黒人パイロット [米空軍]

Brown.JPG16日、トランプ大統領は次の太平洋空軍司令官、つまり有事に対中国や対北朝鮮航空作戦を指揮する人物に現在中央軍副司令官を務めるCharles Q. Brown中将を推薦しました。なお同中将は既に、中東地域の航空作戦指揮をとる中央軍空軍司令官も経験しています

同中将は併せて大将への昇任も上申されており、議会で承認されれば、現在同司令官を務めるTerrence O’Shaughnessy大将が北米コマンド司令官に栄転した後の後任者になります。

Brown中将は、テキサス工科大学出身のF-16パイロットで、技量優秀な操縦者が務める「Weapons School」司令官経験がありますが、2008年5月に韓国Kunsan戦闘航空団司令官を終えた後は、中東べったり(欧州も少し含むが) の経歴で、頭を切り替えていただく必要がありましょう

Charles Q. Brown中将の経歴表を見ると
Brown2.jpgアジア経験は、中尉時代に韓国KunsanでF-16パイロットとして1.5年、大佐である同基地司令官として1年間のみ。朝鮮半島情勢が不安定な中、太平洋軍や太平洋空軍司令部のあるハワイ勤務経験はなし
●F-16操縦者としては米国内基地を複数経験し、「Weapons School」教官や司令官を務めた技量優秀者と推察。また米空軍大学のACSC(指揮幕僚コース)を優秀成績者として卒業した、頭脳明晰な人物と推察

●ワシントンDC勤務では、米空軍参謀総長の副官や空軍長官直属の特別検討チーム長を務めた経験を持ち、将来を嘱望されたパイロットであることが伺える
●経歴の特徴は、最近の中東エリアべったり感少佐時代の1997年から中央軍司令部の航空作戦スタッフを経験し、その後、韓国Kunsanやイタリアで航空団司令官を務めた後は、2011年から中央軍一色の職歴

●具体的には、中央軍作戦副部長、中央軍空軍副司令官、(欧州空軍作戦&戦略抑止部長をはさみ)、中央軍空軍司令官、そして現在は中央軍副司令官と、対シリア、対イラク、対アフガンの作戦に集中していた人物
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Brown3.jpgアジア勤務が韓国での飛行運用だけ、しかも2008年5月が最後・・・というのは不安材料です。日本や太平洋軍司令部の経験がないのも気になります

まぁしかし、これは仕方のないこととして、急いでお勉強していただく必要がありますが、パイロットとしての勘の良さと、中東地域の実戦感覚をアジアでも生かしていただきたいものです

太平洋軍関連の記事
「ハリス大将の後任は」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-14-1
「現太平洋空軍司令官の危機感」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-12-10-1
「史上初の空軍幹部か!?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-21-1

在日米軍の変化を語る
「有事に在日米軍戦闘機は分散後退」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-11-02
「岩田元陸幕長の発言」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-10-09

「再度:嘉手納米空軍が撤退訓練」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-06-25
「嘉手納米空軍が撤退訓練」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-08-23-1
「中国脅威:有事は嘉手納から撤退」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-13

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米空軍調達:ソフト調達が最大の課題 [米空軍]

Roper5.jpg4月27日、その約2週間前に米空軍省の調達担当次官に就任したばかりのWill Roper氏が記者団に米空軍調達の一番の課題はソフトウェアの迅速な調達であると語りました。

前職が国防省の「迅速能力構築室:Strategic Capabilities Office」のチーフであった同氏だけでなく、国防革新評議会の議長であるEric Schmidt氏も最近議会で、米国防省全体のソフト調達を「crazy:ばかげている」と証言したところです

Schmidt氏は議会証言で、「2018年発売のスマホのソフトを、2001年に発注するようなものだ。開発技術が存在しないから開発できないのに。ソフト開発は永続的に繰り返すことなのに」と例示して説明したようですが、しゃくし定規なやり方が問題なようです

29日付米空軍協会web記事によればRoper氏は
Roper44.jpg数十年にわたって続けられてきた米国防省の調達システムは、航空機や潜水艦用のシステムとなっており、ソフト調達には機能していない。発注したソフトを国防省が手にした時点で、既に時代遅れのソフトになっているからだ
●米空軍は機敏なソフト開発に移行すべきで、「一からやり直しもいとわない」」ことや「バグ探しの自動化」が当たり前の環境を作ることが必要だ。国防省は週単位や月単位で納期を設定することができないが、ソフト開発調達はその先鞭となりえる

●私は米空軍の状況を把握しているところだが、コスト超過や開発期間超過に陥っているほぼ全ての計画は、ソフトが重要な位置を占める装備品である
Schmidt.jpgF-35の維持コストが問題となっているが、生易しい課題ではないが、克服不可能な課題ではないと思う。この問題にもソフトの問題が大きくかかわっており、鍵となるソフト問題の解決により、ドミノ効果で多くの維持経費問題にもアプローチできる

●国防革新評議会議長のEric Schmidt氏は、「真に望ましいのは、何度もやり直し、失敗や経験からの学びを反映できる形だ」、「これこそが機敏な開発であるが、ルールを固定する国防省では不可能なのだ」と議会で語っている
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F-35の維持経費の問題は、開発と量産の同時進行による手戻り続発、無理な増産計画など、ソフト以外の「人災」側面が大きいのですが、ソフト開発に世界中の国防省や軍人が追い付いていないのも確かでしょう。

一風変わった雰囲気を持つWill Roper氏の、米空軍省でのご活躍に期待いたしましょう!

Will Roper氏の関連記事
「F-35維持費が大問題」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-01-20-1
「無人機の群れ第7世代」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-26 
「国防省幹部:空軍はもっと真剣に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-30
「米海軍が103機の無人機群れ試験」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-01-10-1

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米空軍が1千億円で超超音速兵器開発 [米空軍]

米国防省のこの兵器への危機感が急速上昇中
 
Davidson3.jpg17日、ハリス太平洋軍司令官の後任者に推薦された米海軍艦隊司令官Philip Davidson海軍大将が承認を受けるため上院軍事委員会で質疑に臨みました

まず中国の南シナ海での埋め立て島での軍事増強を、戦闘機や弾薬庫を始めとする「kineticとnon-kinetic」の両面での兵器増強を図っていると説明し、更に対処手段がないといわれる超超音速兵器の開発に中国が特に力を入れていると訴えました。

アジア経験が少ない同大将が「China is focusing heavily on developing」と表現して警戒する超超音速兵器(hypersonics)について、18日、米空軍がロッキードマーチンと具体的な約1000億円の開発契約を結んで対抗する姿勢を示しています

18日付Defense-News記事によれば
Hypersonic22.jpg●18日に米空軍は、超超音速兵器の設計とプロトタイプ開発企業をLockheed Martin社に決定し、航空機搭載型の通常兵器超超音速兵器の設計・開発・製造・システム統合・試験・兵站計画・航空機への搭載を約1000億円かけて進めると発表した
●公式には「Hypersonic Conventional Strike Weapon」開発と呼ばれ、米空軍はこれとは別の超超音速兵器プロトタイプ開発として「Air Launched Rapid Response Weapon」2発の試験を約300億円で来年度予算に計上している

これら2つの計画とは別に、米空軍はDARPAと組んで2つの超超音速技術開発に取り組んでおり、一つは2022年頃のプロトタイプ完成を目指す「Tactical Boost Glide program」、もう一つは「HAWC:Hypersonic Air-breathing Weapon Concept」と呼ばれるものである
●超超音速兵器は音速の5倍以上で飛翔することから、現存する防空システムでは対処不可能で、遠距離からの攻撃を可能にするものである

●今回空軍が発表したロッキードとの約1000億円計画は、今後細分化して段階的に具体的契約が行われる予定で、最初の部分の契約が数週間後に締結される予定である

Hypersonic4.jpg●この米空軍の発表は、開発担当国防次官Michael Griffin氏が中国の超超音速兵器開発に強い懸念を示した17日の議会証言とタイミングを合わせた形となっている。
●同次官は議会で、「中国は数千㎞の射程を持つ超超音速兵器の開発で相当の成熟度を見せており、現在の米国の防御システムでは対応できない」、「米国は各部署が連携をとって本分野での投資に注力すべきである」と訴えた
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モリカケ事案や次官セクハラで機能不全の日本の政治を横目に、NKだけでなく中国がらみでも新たな軍事脅威が急速に注目を集めています

何度も言いますが、日本は米国よりも中国の近くにあります。米国が真剣に考えているということは、日本はもっと真剣に考える必要があるということです。

関連の記事
「戦略担当次官補にMD推進派を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-07-1
「BMDRはMDRに変更し春発表予定」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-24-1

超超音速兵器の動向
「同兵器は防御不可能」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-21-1
「ロシアが新型核兵器続々開発と」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-03-1
「中国が超超音速兵器で優位」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-01-27-1
「超超音速兵器の脅威が大きな話題」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-19
「中国が優位なのか?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-03-14
「ロシアも取り組み表明」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-09-11

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秋には米空軍戦闘機ロードマップを [米空軍]

爆撃機ロードマップのように議会説明を
次期制空機PCAの要求性能も含む計画に

HOLMES4.JPG19日付米空軍協会web記事が米空軍戦闘コマンド司令官Mike Holmes空軍大将 へのインタビュー記事を掲載し、同コマンドが検討している戦闘機体系の将来計画「Fighter Roadmap」が取りまとめの最終段階にあり、秋には国防省の了解を得て2020年度予算案に反映できるよう米議会に説明を開始したいとの司令官の考えを紹介しています

21日付読売新聞の朝刊に、航空自衛隊のF-2戦闘機後継機が、F-35以上の搭載能力等を持つ大型の機体で、日米共同開発がオプションとされているとの記事が1面トップで掲載されたタイミングであり、いろいろと想像をたくましくしたくなるインタビューですのでご紹介します

想定しうる将来では、第4世代と第5世代機が共存すると想定し、将来的には70個戦闘機飛行隊が必要とぶち上げつつ、従来からご紹介してきたように、次世代制空機PCAはあくまで「family of systemsの一部」で、第4世代機と第5世代機の情報共有の統合レベルでの広がりの重要性を述べ・・・といった内容です

Mike Holmes戦闘コマンド司令官はインタビューで
PCA 20304.jpg●戦闘機ロードマップと一般的には呼ばれる戦闘機将来体形の計画を、「20POM:Program Objective Memoranda」との形でまとめる最終段階にあり、秋には国防省指導層に提出し、了解を得て議会に説明したい
●この流れは、GSCのRand司令官が爆撃機ロードマップをまとめて2月に公開し、議会に説明した流れと同様で、戦闘機体系の整備に2020年度予算案から取り掛かれるように説明していきたい

●米空軍司令部での分析から、今の空軍任務を継続し、将来も航空優勢が軍事作戦の前提として必須だとの前提で、55個から70個戦闘機飛行隊が必要だと考えている。
●厳しい予算の現状から、また核兵器や他老朽装備の近代化優先の現状から、当面は55個の作戦可能体制にある飛行隊でやりくりする必要があるが、将来の予算回復を待って70個体制を目指す

●戦闘機ロードマップでは、70個飛行隊の根拠となる「the logic and the math」を示すが、議会の理解を得て2020年度予算案から具体化したいと考えている
昨年から本格検討を始めている次世代制空機PCAの要求性能分析も、今年中にはまとめる予定だ。この要求性能分析で、次世代制空機が航空優勢に貢献するオプションを提示したいと思う
●PCAはあくまで「family of systems」の一部で、将来の任務遂行の多様なオプションの一つであるが、提言をまとめてその必要性を説明していきたい

6-GN2.jpg●第4と第5世代機が共存する時代の戦闘機ロードマップでは、世代間の情報共有が極めて重要であり、今後1年間程度をかけ他軍種と方向性を共有していきたい。すべての統合戦力が意思疎通と情報共有を円滑に可能なことが重要
●ただし、米海軍も海兵隊も陸軍もそれぞれに情報共有のため投資を行っているので、空軍戦闘コマンド司令官だけで決定できるわけではない

●仮設敵機部隊(アグレッサー)については民間委託に着手しているが、高度な敵を模擬することを民間業者に委託することは費用対効果の点からも無理がある。
●そこで米空軍は2個のF-16飛行隊とT-38飛行隊を空軍のアグレッサー部隊として維持することにしている。ただし、退役したF-15を民間業者に活用させる案には疑問がある。維持費が高価となり引退した機体を再活用して効率的な運用が可能だとは考えにくい
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F2 POST2.jpg読売の朝刊が描いたF-2後継機と日米共同開発の噂と、米空軍の次世代制空機PCAの検討のタイミングとを考えあわせ米側が米空軍PCA開発経費を日本にも負担させようとしている・・・と邪推しても良いでしょうか?

ぷんぷん臭います航空自衛隊が昨年2017年に決定する予定だったF-2後継機に関し、最終段階で結論先送り決定がなされ、今頃になってF-35以上の性能の戦闘機を追及・・・とのストーリーから、いやな予感がしてきます

米空軍の次世代制空機検討PCA
「PCA検討状況」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-07-12
「次期制空機検討は2017年が山!?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-12
「次世代制空機PCAの検討」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-30
「航続距離や搭載量が重要」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-04-08

「CSBAの将来制空機レポート」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-04-15-2
「NG社の第6世代機論点」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-01-17
「F-35にアムラーム追加搭載検討」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-28

既に発表された爆撃機計画
「Bomber Vector」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-02-17-2

独と仏で共同開発へ
「仏独中心に次世代戦闘機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-07-2

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