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米空軍が初期型F-35でアグレッサー部隊編成へ [亡国のF-35]

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パイロットがJ-20やSu-57想定の訓練をしたいとか・・・
初期型のグレードアップ経費が高価なので現物活用へ

F-35 luke AFB.jpg5月30日付Military.comが、米空軍航空機の戦術研究や本格的演習のメッカであるネリス空軍基地に米空軍がF-35で編成するアグレッサー部隊(仮設敵機専用部隊)を編成する計画だと、退任するWilson空軍長官が語ったと報じています

米空軍は5月初めに、休眠中だった第65アグレッサー飛行隊を再立ち上げした所ですが、将来的に11機のF-35Aで構成される同飛行隊を2022年ころに立ち上げるようです

その背景について退任するWilson空軍長官が極めて率直に、初期型を最新のBlock 4レベルにアップグレードするにはお金がかかりすぎるから・・・と正直に語っているようですのでご紹介します

F-35 luke AFB2.jpg初期型F-35については、経費の掛かるアップグレードをどこまで行うのか頻繁に記者から質問が出ていましたが、退任前の空軍長官が責任を取るような形で「本音ベース」で吐露しています。

もちろん、米空軍パイロットに本格紛争を想定した中露最新鋭機レベルを想定した訓練が必要とのニーズはあるのでしょうが、あえてアップグレードの経費の話を持ち出すとは・・・。空中戦など将来可能性は極めて低い・・・との空軍内への警鐘でしょうか・・・

5月30日付Military.com記事によれば
14日、空軍長官としての最後の部隊訪問に同行したMilitary.com記者にWilson空軍長官は、米空軍として高性能航空機でアグレッサー部隊を編成するのは新しい事ではないがと前置きしつつ、機体全てを最新鋭機であるF-35Aで構成する背景について経費面から語った
Wilson6.jpg●同長官はつまりはこれが理由です。米空軍内で初期型のF-35をBlock 4ソフトに対応可能なレベルに改修することを検討しましたが、そのためには1機当たり17億円程度必要になります。なので我々は、初期型機体をアグレッサー部隊で使用することにしたのです」と表現した

●「我々は高烈度の脅威を模擬する必要があり、この選択はコストパフォーマンス面で良いアイディアである」、「F-35を仮設敵機部隊に導入することにより、米空軍操縦者が敵の戦術を学ぶことが出来る」と付け加えた
●米空軍によれば、11機のうち、2機は加州エドワード空軍基地から差し出され、残りの機体はフロリダのエグリン基地から提供される

Military.comは2017年に米空軍関係者から、「F-22パイロットは、中国のJ-20のような5世代機の敵を求めているが、5世代機を模擬できるような機体が仮設敵機部隊にない」との話を聞いていた
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F-35 sunset.jpgもちろん、最新鋭機の最大性能を発揮させ、操縦者の技能を高める事が必要でしょうが、「古いF-35の処置に困ったからアグレッサー部隊で」、「費用対効果面で良い」などとまで説明せざるを得ないF-35を取り巻く事情の厳しさを感じます

もちろんF-35アグレッサー部隊は、戦闘機同士の空中戦訓練だけでなく、米軍の空中レーダーAWACS、各種防空装備や指揮統制システムを交えた訓練でも新たな脅威を模擬できるので、ないよりあった方がベターではありますが・・・

アグレッサー部隊については、操縦者に退職者が急増して数が不足していることから、半分程度を民間に委託する動きがあるとご紹介してきましたが、ここは別の事情で現役操縦者が必要なようです

アグレッサー部隊の民間委託
「着々と民間委託進む」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-07-22
「仮想敵機部隊も民間委託へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-01-09-1
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米海兵隊F-35Bが英空母に展開運用へ [亡国のF-35]

実態は英海軍のF-35B調達遅れを穴埋め
35機搭載可能なのに最大24機しかない悲しい現実

Queen Elizabeth4.jpg7日付Military.comは、米海兵隊幹部による発言として、2020年末に運用態勢を確立予定の英空母クイーン・エリザベスに米海兵隊のF-35Bが2021年に同空母に展開して行動すると報じています。

同空母は2017年春に進水し、2018年夏から秋にF-35B搭載試験を米東海岸沖で3機の英軍F-35Bで開始し、2020年12月~2021年春には初期運用態勢を宣言予定で、その後2021年には初の作戦展開を予期しているよううで、その任務実施時又は事前訓練時から米海兵隊F-35Bが艦載されるようです

記事は米軍と英軍の新たな協力強化のシンボルとして米軍F-35Bの艦載計画を「美談」として取り上げていますが、実はこの背景には英軍の厳しい予算状況があり、空母エリザベスに搭載を予期していた35機のF-35B調達の見通しが立たず、米軍F-35Bに助けてもらわなければ、空母の最大能力発揮(訓練も含め)ができないっていない悲しい現実があります

F-35B-2.jpg2015年制定の英国防省「Strategic Defence and Security Review」では、2023年までに24機を調達を目論んでいるが、2020年12月の初期運用態勢確立時点で何機調達済みで、何機使用可能かも未定で、2016年の米英国防相会談で米軍F-35B派遣の協議が開始されていました

ついでに、英軍が長期計画で明らかにしている138機(全タイプ合計で)のF-35調達を、多くの英軍関係者が実現不能だと考えている状態であることも付記させていただきます。
更にEU離脱騒ぎで、英国経済の減速感は増し、英国防費の見通しに明るい材料はありません

そんなことを念頭に置きながら米英の相互運用性向上という明るい部分にのみ日を当てた、米海兵隊中将の発言をご紹介させていただきます

7日付Military.com記事によれば
F-35B-test.jpg米海兵隊の航空部隊トップのSteven Rudder中将はワシントン郊外で開催されたイベントで講演し、英海軍の新型空母が作戦任務に就く2021年に、米海兵隊のF-35Bが同空母に展開すると明らかにした
●このF-35派遣は長く協議されてきたもので、米英間の新たな協力関係のモデルになると同中将は説明した

同中将はまた「これは素晴らしい新たな道で、海洋作戦パートナー間の共同作戦実施における新たな基準になる潜在性を秘めている」と表現し、同空母には「英海軍F-35Bとヘリ、英海兵隊、米海兵隊のF-35Bなどが搭載されることになろう」と語った
米海兵隊報道官は、この米海兵隊F-35B展開は、米英の相互運用性進展上、極めて大きなマイルストーンとなると述べ、同空母が2020年秋と2021年春に、作戦任務に就く前の事前訓練を英国周辺で行うと明らかにし、この訓練が重要なものになると言及した

Queen Elizabeth.jpg米海兵隊F-35Bは昨年秋、米海兵隊のF-35Bテストパイロットを既に同空母に数週間派遣して確認を行っており、米側内部では既にどの飛行隊から派遣されるかも選定されているようだが、派遣機数も含め Rudder中将は言及を避けた
英国以外にもF-35Bを艦艇に搭載しようとの動きがある。イタリア海軍は保有空母の1隻に同機を搭載する予定で、日本も駆逐艦に搭載を計画している
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2021年に米海兵隊機が空母エリザベスに展開したとき、米海軍のF-35Bが何機そろっているか気になります

まぁ・・・英国海軍の悲しい内情は置いておくとして、もしかしたら、海上自衛隊の「いずも」から、米海軍海兵隊のF-35Bが運用される話がすでに出ているのかもしれません

2016年の関連記事
「英空母が航空機不足で米軍にお願い」https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-03

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米空軍F-35の維持費削減は極めて困難 [亡国のF-35]

現在時間当たり44000を36000にの見通しも
しかし目標の25000には程遠く、以後増加予想も

F-35 luke AFB2.jpg2日、下院軍事委員会の航空地上部隊小委員会に出席した国防省F-35計画室長と国防省コスト評価局長はF-35導入上の大きな問題となっている維持整備費(F-16の3倍に近い)の削減見込みについて証言し、目標となっている2025年に飛行1時間当たり維持整備費を$25000にまで削減するのは極めて難しいと述べました

米空軍が導入しているF-35Aの機体価格は徐々に低下していますが、F-16戦闘機では$15-16000と言われている時間当たりの維持整備費が現時点で$44000と3倍近い額となっており、計画している年間調達機数に踏み込めない大きな障害となっており、一方で第4世代機F-15改良型を再び調達する決定を後押しした背景となっています

証言した両者の将来見積もり数値は微妙に異なっていますが、目標設定前年の2024年時点で$34-36000で、目標の$25000とは大きな開きがあり、更にその後は初期導入機体の補給処整備が始まるため、横ばいか増加傾向になるとの見通しで、全く光明が見えない状況にある模様です

念のためこれは最も最適な環境にある米空軍F-35Aの話であって、FMSで日本が購入するF-35Aの維持整備費がどれだけ膨らむかは、恐ろしくて考えたくもない話です。ましてや、ライセンス国産しているF-15Jとの比較など・・・

2日付米空軍協会web記事によれば
Winter2.jpg国防省F-35計画室のMat Winter中将は、現状で$44000の時間当たり維持整備経費が2024年時点で$34000にまで低下すると証言し、国防省Robert Daigleコスト分析評価局長は$36000だとの見積もりを示した
●両者とも今後細かなデータ収集と分析を行う事でこの数値は変化すると説明したが、いずれにしては2025年の目標である$25000まで維持整備費を抑えることは極めて難しいと証言した

F-35計画室長は、今後5年間で44000から34000に23%削減する見積もりであるが、その後の1年間で34000から25000に削減することに今後も取り組んでいくと苦しい説明を行った
●一方でDaigleコスト分析評価局長は淡々と、「2025年に$25000に到達する見込みはない」と述べ、 更に2025年以降は機体の整備所要と補給処整備が増加し、飛行時間当たりの維持整備費は良くて横ばい・普通なら増加すると証言した

F-35 luke AFB.jpg国防省自身は、その維持整備費削減に必要なことを把握している。機体維持に必要な部品を迅速に調達すること、補給処レベルの部品修理を迅速にすること、前線部隊での整備時間を削減して実動時間を確保すること等である
F-35計画室長は「この機体は2077年まで運用する見込みだが、長期的視点でaffordableにすることに焦点を当てている。今後20204年までに、どれだけ維持整備費を削減できるかをその時まで明らかにすることは出来ない」と微妙な表現で語った
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頑張ったとしても、第4世代機の2倍の維持整備費を覚悟する必要があるのでしょう時間当たり$30000前後になるのでしょうか・・・

今年2月28日、米空軍参謀総長はF-35維持費が第4世代機並みに低下すると想定するのは非現実的だ」と述べ、F-15EX購入に踏み出すことへの説明をしています

F-35 3-type.jpgステルス性を持つ機体に、高度で複雑なセンサーを搭載し、かつ外部の情報融合能力を持つ高度な機体F-35を、第4世代機と同レベルの維持整備費で保有するのは非現実的だとの本音ですが、2018年4月には「F-35の維持費をF-16並みにしたい。そうしなければ米軍だけでなく世界の空軍が困難に直面する」と言っておきながら・・・・です

組織の人とは言え、様々なしがらみがあるとはいえ、将来の歴史家はF-35計画を推進した人達を厳しく評価せざるを得ないでしょう・・・

関連の記事
「F-15EXは空軍の選択ではない」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-03-02
「ALISは依然大きな障害」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-02-02
「2Bソフト機は稼働率4割台」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-10-1
「2/3が飛行不能FA-18の惨状」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-02-07
「世界中のF-35稼働率は5割」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-03-3
「F-35の主要な問題や課題」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-12-17
「維持費をF-16並みにしたい」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-01-1
「再びGAOが警告」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-06-10

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米空軍F-35が初実戦でIS拠点攻撃 [亡国のF-35]

中東展開から約2週間後に初実戦
イスラエル空軍と米海兵隊に続くF-35実戦投入

F-35 Gilmore.jpg4月30日、中東UAEのAl Dhafra空軍基地に展開中の米空軍F-35A(展開機数も非公開)が、初の実戦任務としてISISの地中トンネルと兵器庫を同日攻撃したと米中央軍が発表しました。

F-35が実戦投入されたのは、2018年5月のイスラエル空軍機、2018年9月の米海兵隊機に続くもので、2016年8月に米空軍がF-35の初期任務態勢確立を宣言してから2年8か月を経て初めての実戦投入となりました。

米中央軍は、攻撃の成否については明らかにしていませんが、2機のF-35AがJDAMで、「ISIS戦闘員たちが戦力再興のために人員兵器装備を移動させようとするのを阻止し、イラク治安部隊による反撃を支援するために」任務を遂行したと発表しました。

F-35 3-type.jpg今回の初実戦任務は、米空軍F-35が初めて戦闘地域である中東に展開した4月15日から約2週間後に行われたもので、航空自衛隊F-35Aによる同型機として初めての墜落事故が4月9日に発生してからも僅か3週間後に行われています

長期間にわたり慎重に検討された末の中東展開と初実戦投入でしょうが、同型機の墜落事案が発生した直後に作戦地域である中東に機動展開し、現地での作戦運用に習熟した後、直ちに作戦投入されたことからすると、あくまでも推測ですが、三沢沖の墜落事案は機体の問題以外が原因で発生したものと当初から明らかなのかもしれません

調査中の事案について安易な推測は慎むべきですが、同墜落事案と米空軍F-35実戦投入のタイミングが同じであることから、そんなことが頭をよぎりました・・・

F-35実戦投入関連の記事
「米空軍F-35Aが中東初展開」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-04-16-1
「大型爆撃機の中東展開終了?」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-03-30-1
「海兵隊F-35が初実戦投入」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-09-28-1
「イスラエルが世界初実戦投入」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-26
「米空軍F-35部隊がIOC宣言」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-28 

タグ:F-35A Al Dhafra ISIS
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米空軍F-35Aが中東に初展開 [亡国のF-35]

昨年海兵隊のF-35Bが強襲揚陸艦で展開に続く
F-22が展開していた同じUAEの基地に

F-35 UAE.jpg15日、米中央軍が中東UAEのAl Dhafra空軍基地(アブダビの南約30㎞)に初めて米空軍のF-35が展開したと発表し同地域に展開する多国籍部隊の能力を大きく強化すると表現しました

展開した機数は公開されていませんが、米本土ユタ州のHill空軍基地の第388戦闘航空団と第419戦闘航空団(予備役)から機体が派遣されたと明らかにしています

中東へのF-35派遣は海兵隊のF-35Bが強襲揚陸艦Essexに艦載されて昨年初めて行い、昨年9月にはアフガニスタン内の目標に対する攻撃任務で初実戦投入されたところです

中東への航空戦力派遣については、米空軍が約18年継続してきた大型爆撃機派遣が今年3月中旬にB-1が帰国して途絶え、同じAl Dhafra空軍基地に展開していたF-22も2月末には帰国して「引き潮」傾向が指摘されていたところでした

米中央軍のスタンスはあくまで、「必要な時に必要な戦力を投入する」であり、B-1やF-22の帰国、また今回のF-35Aの展開についても「ルーティーン」なものだと淡々としていますが、2016年8月にIOC宣言をした米空軍F-35にとっては、実質的な初実戦であり、大きな決断でありましょう

15日付Military.com記事によれば
Guastella.jpg中央軍空軍司令官のJoseph T. Guastella中将は声明で、「我々の最先端兵器を手にすることで、多国籍部隊の能力は著しく強化される」、「F-35が持つセンサー融合や残存性能力は、地域の安定と侵略勢力の抑止力を大いに強化する」と述べている
●またGoldfein空軍参謀総長は、「F-35Aは、如何なる相手と対峙しようとも、我が国に制空を提供してくれる」、「多国籍統合部隊のクォーターバックを考える時、相互運用性があるF-35Aこそが、明らかにそのリーダーの役割にふさわしい」と声明の中で表現した

●F-35Aが担うであろうと推測される任務は、これまで同基地に展開していたF-22が行ってきた、地上部隊へのエアカバーのほか、極めて重要な係争中の情報収集が想定される
●また、F-22はステルス性と強力なセンサー能力で、大きな衝突事案があった後、最初に当該地域に投入されるアセットであった。例えば、2017年の米軍機によるシリア軍機撃墜後や、米海軍トマホークによるシリア空軍基地攻撃後、最初に投入されたのがF-22だった

●米軍の声明はF-22が中東に戻ってくるかについて触れていないが、F-35は似た能力を提供可能であり、「F-35Aは全ての戦闘エリアを念頭に設計され、最も強力で包括的なセンサー融合パッケージを搭載している。その能力は新たな敵に対して航空優勢を維持するための致死性、残存性、適応性を改善してくれる」と述べている

F-35 Sun-Set.jpg●また中央軍空軍は、今回のF-35Aの展開が特定の事象や作戦と関連するものではなく、以前から計画されていた「ルーティーン」なものであることを強調した
●一方で、イラン勢力がシリア国内に展開中の米軍部隊近傍で活動しているとの状況下、トランプ政権がイランへの圧力を強めている中でF-35A展開のニュースが飛び込んできた
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イランとの関連は少し深読みしすぎのような気がしますが、2016年8月のIOCから3年近く経過し、満を持しての実戦投入ですから、徐々に明らかになるであろう展開規模や期間に注目いたしましょう

F-22は、マティス前国防長官の指示で9月末までに稼働率8割を目指していましたが、ステルス機体の維持工数等から早くも「白旗」が上がっている機体で、「クウォーターバック」の役割がF-35に回ってくる機会も徐々に増えるでしょう

三沢沖でのF-35A墜落の原因が気になるところではありますが・・・

関連の記事
「大型爆撃機の中東展開終了?」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-03-30-1
「海兵隊F-35が初実戦投入」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-09-28-1
「イスラエルが世界初実戦投入」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-26
「米空軍F-35部隊がIOC宣言」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-28 
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米海軍F-35のIOCと豪空軍戦闘司令官のF-35体験 [亡国のF-35]

豪空軍将軍の体験談は、F-35と同じ攻撃パッケージで「Red Flag 19-1」に参加した感想です

F-35 Navy.jpg2月28日付Defense-Newsが、米海軍F-35のIOC宣言と、豪空軍戦闘司令官の短いF-35体験談を紹介しています。

2つの異なる記事ですが共にF-35ファンや戦闘機ファンの皆さんには「おめでたい」「期待が膨らむ」内容ですので、一つにまとめでご紹介します

米海軍F-35Cの飛行隊初IOCは、わずか10機の飛行部隊で、実際に空母に搭載されるのは2021年(@空母カールビンソン)とのレベルですから、「なんちゃってIOC」のような気もしますが、緊急投入の可能性が無いわけではないのでしょう

豪州将軍のF-35と共に演習した感想はともかく、米海軍と米空軍と豪州空軍と英国空軍だけが参加したハイレベルの演習をやっている事にも注目して頂きましょう

2月28日に米海軍F-35C飛行隊が初のIOC
f35c.jpg●2月28日、カリフォルニア州の Lemoore米海軍航空基地所属でF-35C型機を10機保有するVFA-147(第147攻撃戦闘飛行隊)が、空母カールビンソンでの運用体制確認審査を終了し、初期運用体制確立IOCしたと米海軍から発表があった。当初は2018年夏だったが、約半年遅れての宣言である
●このIOCは、完全な運用体制FOCには及ばず、最大限の能力発揮には至らないが、限定的な能力で実戦投入可能なレベルと認定されたことを示す

●このIOC獲得には、適切な訓練を受けた人員と必要な機体や装備がそろい、かつ、機体10機と修理用部品や関連装備や工具、取り扱い説明文書、訓練計画、機能する自動兵站情報システムALISを備えていることが必要である
●米海軍航空戦力軍司令官DeWolfe Miller中将は、「同飛行隊のF-35Cは作戦運用の準備ができ、戦闘行動で勝利を収める体制を確立した」、「我が米海軍は、信頼できる新たな兵器システムを空母戦闘群に加えることができ、統合戦闘能力の強化に貢献できる体制が整った」との声明を発表した

豪空軍航空戦闘軍司令官の演習参加体験談
FA-18 RAAF.jpg豪空軍Air Combat Group司令官は同国で開催されたアバロン航空ショーで、今年2月に豪空軍FA-18に搭乗して参加したネバダ州での「Red Flag 19-1」で、米空軍F-35と攻撃パッケージを組んで 参加した際の感想を語った

●なお豪空軍は、FA-18の後継として72機のF-35Aを購入する計画で、現在10機を受領(2機は豪国内、他8機は米国で豪軍要員養成に使用中)済。今後、4月に追加で2機を豪州で受領し、年末までには更に8機が豪州に到着予定
在豪州の2機は、現在週に5-6ソーティー飛行して主に要員養成訓練を行っている

●同司令官は豪FA-18に搭乗して参加した重要な訓練について振り返って様子を語り、まず、8機編成の米空軍F-35編隊が攻撃の突破口を開き(kick open a door)、こじ開けられた突破口を後続のF-22が維持した(hold the door open)と表現した
FA-18 RAAF2.jpgそしてその後、F-35が引き返して来て(went back and picked up a strike train)、後に続く攻撃航空機の列(豪FA-18、米海軍FA-18、英空軍タイフーン、米空軍F-16)を、EA-18Gや米空軍F-16の支援を得ながら率いた、と語った

●そして同司令官は、「このような強力な敵SAMやサイバー脅威を想定したハイエンド演習に参加したのは初めてだった」、「F-35が新旧FA-18やタイフーン等と協力して強固な敵防空に対応する様子を目にした」、「今後2-3年で、豪軍においてもわが軍のF-35、FA-18そしてEA-18Gが協力することになると確信を持っている」と締めくくった
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米海軍F-35CのIOCに関し、IOC承認条件に「機能するALIS: functional ALIS」とありますが、どの程度機能しているのでしょうか?

海兵隊用B型が2015年7月、次いで空軍用のA型は2016年8月に最初の飛行隊がIOCを宣言していますが、恐らくALISに電源が入ればOKぐらいの緩い審査だったのではないかと思います

F-35C Landing3.jpg豪空軍将軍が経験した8機のF-35が参加する演習はとても大規模ですが、アジア太平洋や西太平洋地域で、そのようなパッケージが組めるような地上基盤が維持できるかは疑問です

特に中国は、1992年の湾岸戦争時のような航空攻撃パッケージ侵攻を西側にさせないため、弾道&巡航ミサイルや極超音速兵器、サイバーや宇宙兵器に力を入れているのですから

F-35C関連の記事
「米海軍F-35CがIOCに向け最終段階」→ https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-12-18
「米海軍F-35のIOCは最低半年遅れ」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-09-01-2
「道遠しNIFC-CAの状況」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-02-26
「F-35CとFA-18性能比較指示」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-01-29
「F-35Cの着陸精度が素晴らしい」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-22
「FA-18とEA-18Gにも」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-05-09

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国防省評価局:ALISは未だF-35の大きな障害 [亡国のF-35]

問題多数で使えないからデータベース不十分
使わないから使用者の習熟度も上がらず
開発段階での試験が現場の使用実態と乖離・・・

F-35 3-type.jpg1月31日、米国防省の試験評価局(DOT&E:director of operational test and evaluation)が、F-35の稼働率が上がらない元凶の一つである自動兵站情報システムALISの現状についてレポートを発表し、  
設計上の機能を発揮できず、現場を混乱させている様子を厳しく指摘しています

現場の使用状況に即した性能確認試験が不十分なため現場に余計な負担をかけ、トラブルが多いため整備員がALISを使用しない抜け道で活動するため正確なデータ蓄積ができず、不十分な情報やソフトのバグが生む誤った故障アラームで稼働率低下の悪循環など、現場整備員の苦悩が伺えるデタラメな状況がレポートされています

まだ現場配分の機体数が少ないため人海戦術で対応しているのでしょうが、機数が増えるにしたがって整備の現場が破綻する様子が目に浮かぶようです・・・・。皆さん、F-35運用が安定し、F-35を採用する国が増えてきたと考えるのは大きな間違いです。米国がF-35輸出を促進するため、一生懸命表面をお化粧しているだけです・・・

1日付Defense-News記事によれば
F-35C.jpg●ALIS(Autonomic Logistics Information System)は、F-35運用と整備に効率性をもたらすものと大宣伝されているが、必要なデータの欠落とソフトのバグにより、現場整備員の仕事をますます困難なものにしてる様子をDOT&Eレポートは暴露している
●結果として、ALISが誤って機体故障アラームを表示し、例えば展開先で飛行開始までに余計な時間を要し、現場整備員に大きな負担を強いている

DOT&Eレポートは、ALIS関連不具合を大きく3つのカテゴリーに分類できるとしている
一つ目は、自動化されているはずの使用手順の多くが、未だ手動入力によらねばならず操作に多大な時間を必要とする点

二つ目は、ALISが提供するデータが不完全や誤りであることが多い点。理由は様々だが、例えば契約業者が問題の多いALISを使いたがらず必要な情報が入力されいのも背景の一つ。F-35を製造するロッキード社の現場でも、ALISを使い始めたのは2018年3月からという驚くべき実態
F-35 luke AFB.jpg三つ目は、上記2つの結果、現場整備員がALIS使用経験不足である点。このため複雑な搭載装備品のデータ修正には多くの時間を要し、結果として求められる時刻までに機体を飛行可能にすることができない事態に至っている。ALIS操作問題での非稼働が、主要な5つの非稼働率原因に入っている

●このような問題が顕在化するのはF-35が母基地から機動展開した場合で、不自由な環境では第4世代機より飛行準備に時間必要になっている。このため整備員は、本来ALISで実施すべきデータ管理を、自己流の別手段で行っている
●最もF-35稼働率が低い海兵隊の航空基地では、修理のために必要な部品をALISに入力すると、入手までに数年かかると表示されることがあり、電話で確認して急送を依頼している実態などが明らかになっている

●同レポートによれば、これら問題の一部はソフト管理部門で対策が行われているが、タイムリーに措置されていない問題が多数あり、対処されている問題の解決にも異常に長い時間がかかっている
●ALIS内の複数のアプリが異なった指示を出し、現場を混乱させている問題も2012年から指摘されているが、複数のソフト改修を経た後も依然問題として残っている

●ロッキード社は、今後のALISソフト改修はより小規模で頻度を上げる方向で行うとし、DOT&Eもその方向を指示しているが、改修ソフトの試験手法が現場のALIS使用実態に即しておらず、ソフト開発部署ごとに試験手法が異なっていると批判している

DOT&EレポートがALIS以外で指摘した課題の一部
F-35B-2.jpg●海兵隊に納入されたF-35Bの初期型は、2000時間分の耐久試験しか行われておらず、8000時間と設定されている耐用年数前に問題が出る可能性がある
●国防省F-35計画室は、今後6か月ごとにソフトを更新する方向で計画しているが、あまりにも頻繁でソフトの信頼性確認が不十分なリスクが高い

●F-35に脅威データを提供する「mission data files」を作成する装置が不十分であり、特に展開先など作戦時のストレスが高い環境下で新たなデータファイルを迅速に作成できない
●F-35A型の機関砲の装着が適切に行われておらず、射撃の正確性に問題がある
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F-35の維持整備はそのコストと作業員負担の多さで大きな問題となっており、最大の懸案の一つですが、「日暮れて途遠し」状態に変化無しです

航空自衛隊の現場の声(三沢基地の整備員)を是非聞いてみたいものです・・・

関連の記事
「2Bソフト機は稼働率4割台」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-10-1
「2/3が飛行不能FA-18の惨状」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-02-07
「世界中のF-35稼働率は5割」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-03-3
「F-35の主要な問題や課題」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-12-17
「維持費をF-16並みにしたい」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-01-1
「再びGAOが警告」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-06-10

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ゆったり慎重検討して星国もF-35購入か [亡国のF-35]

まず少数機を購入して本格購入可否を分析とか

Sinogapre DM.jpg18日、シンガポールの国防長官が声明を発表し、同空軍が保有する約60機のF-16の後継として、技術的評価の結果F-35が最も適しているとの結論に至ったと明らかにしました。

ただし同国防相は、「だからF-35の何型を何機購入する方向に決定した」とは言わず、今後F-35を少数機購入して能力を確認してから本格購入の判断をすると表現し、更にその前に時間をかけて米国側と色々協議するとしています

F-16 Sinogapre2.jpg同国が保有するF-16は「F-16C/D/D+」で、最も古い機体でも1998年製造だということもあり、シンガポールはF-16の退役開始を2030年と想定しており、それまでに後継機がある程度戦力化されていれば良いとのスケジュール感です

なんともうらやましい、余裕の機種選定スケジュールですが、これもこまめに戦闘機のアップグレードを進めてきた同国の努力の成果とも考えられましょう。 なんと言って現在でも、2023年完成を目指し、主要な同国F-16は「F-16V standard」への近代化改修が進行中とのことですから・・・

18日付Defense-News記事によれば
同国は2003年からF-35計画の「security cooperative partner」となっているが、具体的に同機購入検討を明らかにしたのは2013年になってからである。
そしてその後は公式な発表はほとんどなく、垂直離着陸型のF-35Bに同国が関心を持っており、購入機数は40-60機、または2-3個飛行隊分だとの報道があったくらいである

F-16 Sinogapre.jpg18日もNg Eng Hen国防相は、少数機購入するF-35の型式や具体的な機数には一切言及せず、技術的評価の結果、F-35がF-16の「the most suitable replacement」 だとのみ述べ、
今後米国側の関係機関と、9-12か月間かけて、少数機購入の細部について協議すると述べるにとどめた。なお米国からの調達形式はFMSになろうと考えられている

●同国が保有するF-16は「F-16C/D/D+」で、40機のBlock 52 C/D型とより最新の20機のF-16D+ Advanced Block 52sで構成されている。
Block 52 C/D型の中の最も古い12機は、一部が操縦者養成用の機体として米国アリゾナ州のLuke空軍基地に配備され、同基地の米星混合部隊においてシンガポール操縦者の養成訓練に使用されている。
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Sinogapre D.jpgマラッカ海峡を臨む要衝の都市国家のような小国で、「明るく豊かな北朝鮮」とも表現される強力な国家統制下にある極めて特殊な国ですが、まだまだ落ち着かないF-35開発をゆったり見守りつつ、時間をかけて購入を検討するうらやましい対応です

カナダのように、いろいろ理由をつけて購入決定を延期し、ペナルティーを逃れる戦術もありますが、こまめに持ち駒の手入れをして慎重に機種更新を検討するシンガポールの方式は、一つの理想かもしれません

米朝首脳会談を自腹を切って引き受ける外交にも機敏な国ですから、米国とも水面下でいろいろあるのでしょうが、極めて興味深い国です

シンガポールの話題
「2015年シャングリラ会合」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-05-28
「飛行船レーダー配備」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-11-04
「F-35交渉が難航?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-26
「ドイツ製潜水艦2隻を契約」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-12-03
「米との戦略枠組みが難航?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-04-06

F-35購入国は様々
カナダ首相がF-35と戦う
「やり直し機種選定開始」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-11-03
「カナダが中古の豪州FA-18購入へ!?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-12-10
「米加の航空機貿易戦争に英が参戦」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-16-1
「第2弾:米カナダ防衛貿易戦争」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-04
「痛快:カナダがF-35購入5年延期」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-23

イタリア関連の記事
「調達ペースダウン」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-11-10
「イタリアに反F-35政権誕生」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-26
「イタリア工業会は米に騙された」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-02-11
「北極海での通信とMUOS」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-08-25-1

デンマークとF-35
「27機調達か?」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-05-16
「未だ未定:デンマークの苦悩」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-12-07
「事例デンマークの悩み」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-10-07

ベルギー(13番目の購入国)
「34機購入を公式決定」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-11-03

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F-35計画室長がブロックⅣとトルコを語る [亡国のF-35]

マティス氏辞任とトランプ訪トルコ発表でトルコ関係に注目が集まる中ですが・・・
トルコ製造のF-35部品844種類に影響か

Winter4.jpg12月20日、米国防省F-35計画室長のMat Winter海軍中将が米空軍協会機関紙のインタビューに答え、「ソフト3F」の次の世代のF-35であるBlock IVでは対艦能力を強化拡大すると語り、また露製SAMS-400購入問題でF-35パートナー継続が危ぶまれるトルコについては、優良な部品供給国だと懸念を示しました

またインタビューでは、日本が現在の42機購入に加え、A型とB型を併せて追加で105機のF-35を購入する事になったことを認め、合計で138機を調達する予定の英国を抜き、米国に続いて2番目にF-35調達機数が多い国(147機)になると語りました

Block IVが対艦攻撃能力を強化すると言いつつ、LRASMよりJSOWが先に求められているとのよくわからない意味深なことも同室長は語っていますが、その背景は不明です

20日付米空軍協会web記事によれば
F-35-Face.jpgソフト3F搭載機までのF-35は4つのコア任務に適応していたが、Block IVでは5つ目の機能として「海上攻撃:maritime strike」を大きく改善し、海洋作戦への対応能力を強化すると同室長は明らかにした
●現在の4つのコア任務とは、「air superiority」、「suppression and destruction of enemy air defenses」、「close air support」、「strategic attack of key targets」であるが、これに5番目の「expanded surface warfare」を加えることになる

●現在のソフト3Fでは、レーダーや他のセンサー機能とソフト処理能力が限定的な海上作戦しか実施できないが、Block IVではこの部分を改善して海洋作戦能力を強化する
●一方で、LRASMやLRASM-ERは現状の計画ではBlock IVの対象には含まれておらず、米海軍はAGM-154 Joint Stand-Off Weapon,(JSOW)をまず要求している。もちろんLRASM等もF-35の内外に搭載可能で、後にBlock IVでも対応可能になると同室長は付け加えた

トルコがパートナー国から抜けたら?
Winter3.jpg●米国防省F-35計画室は、トルコがF-35パートナー国から除外された場合の影響を見積もる役を担っており、11月に国防省全体で見積もった影響見積もりレポートにも分析を提供している
トルコが購入予定の100機、トルコが設置したエンジン修理施設、トルコが製造するF-35部品等の観点から影響を考えると、可能な限りパートナーとして残ってほしいと同中将は述べた

●事実として、トルコで製造されるF-35部品844種類は、高い品質基準を満たすものであり、価格面でも優れており、納期も厳守されている。トルコは、F-35パートナー国の中でも工業的に確立された最高の参加国の一つなのである
トルコが抜けた場合の対応について良く問われるが、トルコに限らず、我々は一般的なリスクマネジメントの一環として、特定の部品供給国等に問題が発生した場合の影響や代替手段を検討している。多様な事態を想定し、関連するすべての国を対象としてリスク分析と対処検討を行っており、トルコに対し特別な作業はしていない
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トルコに関し特別な検討はしていないとは真っ赤な嘘で、その日に備え、あらゆる手を尽くして影響軽減策を検討しているのでしょうが、過去の関係者の発言から、部品不足から半年から1年は生産の遅延や稼働率の低下が発生するのではないかと推測します

North Korea2.jpgそれにしても、マティス国防長官が最後の砦だった「同盟国等との関係」でしたから、同盟国等の米国に対する疑心暗鬼が有無負の側面を懸念せざるを得ません。

しかし、突然トランプ大統領とトルコ大統領の「ディール」の話が出始め、よくわからない状況に・・・

不安な時代に入ります。マティス氏が辞任表明した2018年12月20日(米国時間)をよく覚えておきましょう・・・

トルコと米国関係
「来年10月S-400がトルコ配備」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-10-27-1
「マティス長官がトルコF-35を擁護」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-07-24
「6月に1番機がトルコに」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-06-15
「露製武器購入を見逃して」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-28-1
「連接しないとの言い訳?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-12-30
「トルコ大統領が言及」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-14
「ロシア製S-400購入の動き」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-02-23 

同盟国関係維持に奔走のマティス長官
「マティス長官がトルコF-35を擁護」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-07-24
「ロシア製武器購入を許してあげて」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-28-1
「断行されたカタールと2+2」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-02-01
「苦悩:パキスタン援助を切られて」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-01-08

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F-35初の多数機出撃訓練(Elephant walk) [亡国のF-35]

海自護衛艦「いずも」にF-35B搭載して空母運用とか
空自が旧式F-15後継にF-35を100機追加購入とか
めまいのしそうなニュースが飛び交っていますが、
時流に流され、今日だけは「F-35祭り」です

でもその前に、こんな記事で振り返ってください
「F-35の主要な問題や課題」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-12-17
「維持費をF-16並みにしたい」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-01-1
「再びGAOが警告」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-06-10
「イタリアがペースダウン」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-11-10

F-35が「亡国のF-35」であるポイント
日本の環境、中国の脅威を考えると、高価な戦闘機がそんなに重要か?
米軍の予算削減、欧州の厳しい財政から、調達機数削減必至・値上がり必至!
維持費がベリー高く、米空軍トップも1/3にする必要訴えも、見通し暗し
開発と生産が同時並行で、手戻り修理費が多額発生

F-35増強を喜んでいる自衛官がいるのでしょうか?
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そんな中ですが、今日だけはF-35祭りです!
ユタ州ヒル空軍基地で35機が・・・

F-35 Hill5.JPGF-35 Hill.JPG







19日、米空軍ヒル空軍基地(HILL AFB)に所在する第388航空団と第419航空団が、F-35の多数機発進訓練を実施し、35機が滑走路上で写真のような威容を披露し、離陸後の上空でも5機編隊を同時に7つも編成してF-35をアピールしました

同基地には、2019年末までにF-35の飛行隊3つ計78機が配備される予定で、第388航空団が正規兵部隊、第419航空団が予備役部隊との位置づけで構成されるようです。

ヒル空軍基地(HILL AFB)は、2016年8月に米空軍F-35部隊として初めて初期運用態勢確立IOC(たった12機ですが)を宣言した部隊が所在する部隊で、その後も初の他基地への大規模移動訓練とか、米空軍F-35運用の最前線部隊です。(一方で、テキサス州Luke空軍基地は、F-35操縦者養成のメッカとして、6個飛行隊150機近くが配備されるらしいです)
F-35 Hill3.JPGF-35 Hill2.JPG








20日付米空軍webサイト記事によれば
●19日、ヒル空軍基地の両航空団は、35機のF-35A型機を短時間のうちに発進させる「combat power exercise」を実施し、発進前にはこの種の訓練では恒例の「elephant walk」(多数機が同時に滑走路上を整然と行進して威容を示す)を行ってその写真を公開した
●同基地では既に、日常的に日々平均30-60ソーティーの飛行訓練を行っているが、この日の訓練では、ほぼ同様のソーティー数を20-40秒間隔で離陸させる方式で成功させた

●同演習の計画責任者である少佐は、「我々は命ぜられれば今晩にでも戦う態勢にあり、複数の飛行隊が同時に任務に向かって行動できる状態にあることを示すことができた」とコメントを発表している
30機を超える機数を複数の飛行部隊が同時に準備するには、整備部隊を含めた円滑な連携が不可欠であり、操縦者たちとの連携を図る指揮統制系統も含めた日ごろの訓練の成果である
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F-35 Hill4.JPGF-35 Hill6.JPG







お写真から拝見すると、天候にも恵まれ、写真撮影には最適のコンディションだったことが伺えます。
これまでの部隊のご苦労を考えれば、またこのイベントの準備に当たられた皆様の努力と汗に思いをいたす時、素直にご苦労様でしたと声をかけさせていただきた気持ちです・・・

後は、ソフト開発や、量産を判断する最終試験や、自動兵站情報システムALISが正常に稼働することや、維持費が1/3になることや、米空軍全体の操縦者不足が回復することや、トランプ大統領による少なくとも今後5年間は予算5%カットでフラット予算や、米空軍や他軍種間の他老朽化システムとの予算分捕り争い等々を乗り越えれば何の心配もありません。

米軍F-35の現状
「量産判断試験は大丈夫か?」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-10-21
「海兵隊F-35が初実戦投入」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-09-28-1
「海軍型IOCは19年2月に遅れ」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-09-01-2

Hill空軍基地の関連
「米空軍F-35部隊がIOC宣言」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-07-28
「初の大規模展開演習」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-05

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イタリア新政権がF-35調達ペースダウンへ [亡国のF-35]

ペナルティーや便宜供与削減が怖くて機数削減できず
選挙前は導入中止まで訴えていたが・・・

F-35 cockpit.jpg今年3月の総選挙で政権交代が起き、F-35が大嫌いな大衆迎合型で国内産業保護重視の2政党による連立政権が6月に誕生したイタリアで新政権がF-35導入ペースをダウンする方向を明らかにしました。

イタリアは、通常型F-35Aを60機、垂直離着陸型のF-35Bを30機の計90機を購入する計画の元、今後5年間は毎年10機ペースで導入する予定でしたが、イタリア連立政権はこれを年5-6機ペースに今後5年間はペースダウンすることで米側と調整を開始したようです

イタリアでは、導入を決定した前政権の時からF-35への疑問が広まり、総選挙前にイタリア工業会の会長が、F-35部品の製造割り当てがイタリア企業に少ない決着となったことを取り上げ、「米国とロッキードに騙された」と声明を出すなど、正直な感情が噴出状態にありました

9日付Defense-News記事によれば
F-35 Itaria.jpg●イタリアの連立政権を組む2党「Five Star Movement」と「League party」は、課税削減と社会福祉予算を確保するため今後5年間について、F-35調達ペースをダウンすると明らかにした
●しかし、調達早期数を削減した場合に課せられる罰金や便宜供与削減を避けるためか、トータルの調達機数削減については言及せず5年後以降に判断を先延ばしする姿勢を示した

●イタリアのElisabetta Trenta国防相は、Defense-Newsに対し「イタリアには欧州諸国と約束した他の支出項目があり、負担を軽くするためにF-35調達ペースを削減することにした。罰則がある機数削減ではなく、細く長くするのだ」と語った
●イタリアは現時点で、10機のF-35Aと1機のF-35Bを受領済で、 各2機と1機の機体は米国内の基地に配備して操縦者養成用に使用されている

●イタリアの新しい連立政権はF-35以外でも、米海軍が中心となって推進している全世界をカバーする音声&データ通信網MUOS(Mobile User Objective System)の基地局を、シシリア島に建設する計画にも住民からの健康影響を懸念する声を受けて難色を示している
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Italy Trenta.jpg予定調達数を削減せず、調達ペースを遅らせる手法は、導入決定を遅らせて時間を稼ごうとしているカナダと似たところがあり、大いに参考にしたいところではありますが、ごり押しトランプ商法の前に、財政危機のイタリアがどれだけ耐えられるか「お手並み拝見」したいところです

「since we have other spending commitments in Europe」との言い訳は、ロシアの脅威に対峙する欧州諸国の対米言い訳の常とう手段として使用可能なのか不明ですが、なかなか考えたセリフかもしれません。

イタリアの以前の国防相には、美魔女風の方もいらっしゃいましたが、Elisabetta Trenta大臣はなかなかタフな印象ですねぇ・・・

イタリア関連の記事
「イタリアに反F-35政権誕生」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-05-26
「イタリア工業会は米に騙された」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-02-11
「北極海での通信とMUOS」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-08-25-1

カナダ首相がF-35と戦う
「やり直し機種選定開始」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-11-03
「カナダが中古の豪州FA-18購入へ!?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-12-10
「米加の航空機貿易戦争に英が参戦」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-09-16-1
「第2弾:米カナダ防衛貿易戦争」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-04
「痛快:カナダがF-35購入5年延期」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-11-23

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F-35の量産判断試験IOT&Eは大丈夫か? [亡国のF-35]

F-35 Gilmore.jpg17日付Defense-Newsが、F-35の量産を判断する試験(IOT&E)に関する米国防省内資料を入手し2019年末までにフル量産体制に入る判断が必要だが、遅れているスケジュールは綱渡り状態で、最近発生した海兵隊F-35B墜落事案もあり、予断を許さない状況だと報じています

何となく、(まんぐーすと同じく)F-35に対する悪い先入観を持った記事で、テレビ朝日のニュースステーションの安倍政権描写のような臭いがしますが、F-35計画にとっての一つの大きな節目の試験ですので、事実関係は把握しておきたいと思いますのでご紹介します

前提として今年9月28日に海兵隊のF-35Bが加州の海軍基地近くで墜落し、調査の結果、エンジン内の燃料供給チューブに不具合が見つかり、全世界の約300機のF-35が飛行停止状態になりました。
その後、当該部分の確認と必要な場合には部品を交換し、15日の段階では8割のF-35が飛行再開にこぎつけたようです

不足する修理用パーツの緊急調達中で、この故障修理の費用負担をどうするかは未決の様ですが、これもIOT&Eスケジュールに影を落としているようです

17日付Defense-News記事によれば
F-35 3-type.jpgDefense-Newsが入手した、9月14日に試験ディレクターであるVarun Puri空軍大佐が使用したパワポスライドによるとIOT&E(initial operational test and evaluation)は今年11月13日にスタートし、来年7月に終了する計画となっている
●最近まで、IOT&E開始は9月15日とされていたが、空対空距離認識を改善する最新の改修版ソフトを待つために11月13日まで遅らせることになった模様である

●このIOT&Eは「フル生産:full-rate production」を2019年末までに判断するためのものであり、既に大幅に遅れているF-35計画の中でも極めて大きな節目となるものである
●しかし入手したパワポ資料は、フル生産判断に必要な試験を計画の201年7月までに終了するには相当のリスクがあると説明している

F-35 AIB2.jpg●この種の試験では避けて通れない、試験飛行の天候不順による延期、試験機材の不具合によるやり直し、機体トラブルによる試験の延期などなどに対応する余裕期間がほとんどない計画だとスライド資料は訴えている
●そして結果として、試験が2019年9月までずれ込む可能性を指摘し、9月末までの2019予算年度内に終了しなかった場合のリスクさえも懸念している

●この点に関し、国防省F-35計画室の報道官は、来年9月末までの予算対応は確保されていると回答したが、10月1日以降については回答がなかった
●11月からの本格的なIOT&E開始を前に、2018年初めから基礎的な試験が開始されており、2機編隊での低脅威への対応試験、低温環境での試験、CAS任務関係の試験が既に実施され、本格試験への準備が進められていたところ。
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F-35 AIB3.jpgIOT&Eが予定通りに開始できるか、期限までに終了できるかは今後に注目ですが、それよりも何よりもトランプ大統領が16日の閣議で命じたと伝えられる、2020年度予算案立案にあたっての2019年度予算からの5%カット指示の影響が気になります

もともと国防省は733billionドルで計画していたところを、700billionに抑えろとの指示とも見られており、これが本当なら、F-35のフル生産だど吹っ飛んでしまうと思うのですが・・・

成り行きを見守りましょう・・・

トランプが閣議で次年度予算5%カット指示
https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-10-20-2

亡国のF-35カテゴリー記事250本以上
https://holyland.blog.so-net.ne.jp/archive/c2302846744-1

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米軍F-35が実戦に初参戦 [亡国のF-35]

海兵隊F-35Bが強襲揚陸艦からアフガン地上目標を
岩国配備のF-35Bが初実戦投入を担いました(たぶん)

F-35 3-type.jpg9月27日、米中央軍海軍は、中東に展開中の公海上の強襲揚陸艦Essexから発進した米海兵隊のF-35Bがアフガニスタン内の地上部隊を支援するため障害除去作戦を行い、作戦は成功したようだと声明を出しました。この作戦は現地27日朝行われ、米軍F-35による初の実戦投入になりました

初実戦投入されたF-35Bは、第13海兵派遣群の第211海兵戦闘飛行隊に所属し、日本の岩国に展開していたF-35Bが実戦投入されたということでしょう

米海兵隊のF-35Bは、2015年に空軍や海軍のF-35に先だって初期運用態勢IOC確立を宣言していましたが、3年を経過して初の実戦投入となりました。
ちなみに世界初のF-35実戦投入は、今年5月のイスラエル空軍F-35で、恐らくシリア領内の2つの目標攻撃に成功したと発表があったところです

なお、米空軍のF-35は2016年夏に初期運用体制IOC確立を宣言していますが実戦投入はまだで、米海軍のF-35Cは2019年2月にIOC体制確立を予定している段階です

27日付Militarytimes記事によれば
F-35B-2.jpg●27日午後、米中央軍海軍は、同日午前、地上部隊を支援するためアフガン国内の固定目標をF-35Bで攻撃したと発表した。同機は公海上を航行中の強襲揚陸艦Essexから発進した
●Scott Stearney中央軍海軍司令官(中将)は、「F-35Bは地域における揚陸艦や空戦能力を格段に向上させ、作戦運用の柔軟性や戦術的優位を提供してくれる」、「Essex即応グループの一翼を担い、公海上から地上作戦を支援し、地域の安定と安全を確保する海上優勢確保を可能としている」と語った

●また第13海兵派遣群のChandler Nelms司令官(大佐)は、「F-35Bの初実戦投入を実現する機会を得たが、これは海兵派遣群のアセットが戦域に投入できる能力を同盟国等に示す機会である」と表現した
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F-35B 3rd-test.jpgほとんど対空脅威がないアフガニスタンで、地上の固定目標を攻撃して成功したという初任務ですが、無人機MQ-9でも、アフガン空軍のプロペラ攻撃機でも可能な任務だったかもしれません

しかし海上の艦艇から発進し、もし艦艇に帰投していたなら、それはそれで立派な第一歩と言えましょう・・・

岩国配備の米海兵隊F-35B
「海兵隊F-35は岩国の次に中東へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-09-03-1
「岩国配属F-35Bがホット給油&給弾訓練」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-04-18-1

タグ:岩国 Essex F-35B
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米海軍F-35のIOCは最低半年遅れ [亡国のF-35]

F-35Cが空母で他機種と初の混合運用試験も

F-35Cformation.jpg27日、空母艦載型F-35の空母運用試験第1段階を開始したリンカーン艦上で、米海軍F-35担当の少将が会見し、本来計画では8月中にF-35Cの初期運用態勢IOC確立を宣言する予定だったが、来年2月以降にずれ込むと明らかにしました

会見は、FA-18やEA-18GやE-2が運用されている空母に、初めてF-35を配備して運用試験を20日の週から開始した中で実施され、その素晴らしい着艦精度を讃えることから始まっていますが、まだまだ確認すべき事項が多数あるとの慎重な言い回しとなっています

また今回の3週間の空母艦上運用試験の後は、具体的な空母での運用試験や訓練の予定は具体的に決まっていない模様で、このあたりからも、飛行運用だけでなく維持整備面を含めた明確な課題が相当積み残されている様子が伺えます

8月28日付Military.com記事によれば
F-35C Landing3.jpg米海軍のF-35C融合推進室長Dale Horan海軍少将はリンカーン艦上で、加州の第125艦載戦闘飛行隊から派遣の6機のF-35C運用試験の状況について会見し、「F-35Cは、FA-18やEA-18GやE-2と共に甲板上を移動し、空で共に有事を想定した飛行訓練を行っている」と語った
●そして、「初めて艦上で他機種と共に活動し、どのように整備を行い、どのように機体を維持するかを海上で確認しつつ、空母への融合を試験している。通信やデータリンク、他機種との連携や任務遂行要領について確認している」とも説明した

●約1週間前に展開した6機のF-35Cについて同少将は、「着艦制度が素晴らしい。平均値以上の性能を示している。新技術を導入当時は操作が難しく感じるものだが、着艦を容易にしてくれている。驚くべき装備だ」とも表現した
一方で今後2週間に及ぶ試験については、「挑戦すべき課題が複数ある。空母への融合が確認できれば良いが、機体を維持できるか、部品は確保できるか、艦上修理が可能か、効率手kに任務遂行が可能か等々、確認すべき課題は多い」と慎重な姿勢を見せた

F-35C USS Nimitz.jpg●ただし同少将はここまで1週間の試験結果については言及せず、「結果については話せない。我々がここに展開し、計画通りに試験に取り組み、F-35Cが艦載機として使用されていることが大きなメッセージである」と語った
8月の予定だったIOCが2月以降に遅れることについて、「IOCの方向に向け向かっている。この勘定運用試験結果を検証分析し、要求事項が満たされているかを検討する」、「要求を満たさなければ判断して延期することになる」とも語った

最初の米海軍F-35Cの任務投入は2021年を予定しているが、同少将は「IOC態勢が確立した以降は、緊急事態があって出動要請があれば、F-35は任務に投入されるであろう」と説明した
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最近国防省のF-35計画室は、やたらと「ソフト3F」搭載機の完成度が高いと触れ回っています。

f35c.jpgしかし超党派の政府監視団体の報告書によれば、「今年1月に会計検査院GAOが指摘した様に、最もリスクが高いレベル1にランクされる問題点が111個あったにもかかわらず、6月の時点では説明もなく19個になり、その後19個も明確な対策がないものも含めて低いレベルの問題に格下げされ、最高レベルの問題点がゼロになっている」、「説明なく格下げされた92個以上の問題はどうなった。議会で取り上げるべき」と指摘しています

どうなることやら・・・

驚きのMAGIC CARPET
「F-35Cの着陸精度が素晴らしい」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-08-22
「FA-18とEA-18Gにも」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-05-09

FA-18を巡る米国の動き
「海軍FA-18増強計画」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-06-15-2
「トランプ言及のFA-18改良型?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-04-07
「再びトランプがFA-18大量購入を示唆」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-02-18
「2/3が飛行不能の惨状」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-02-07

「政治ショー?F-35価格削減公表」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-01-25
「F-35の代替にF-18改良型を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-12-23-1

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空軍トップが運用開始2年のF-35を語る [亡国のF-35]

もちろん空軍トップが批判するはずはありませんが・・・

Goldfein space.jpg20日付米空軍協会web記事がGoldfein空軍参謀総長へのインタビュー記事を掲載し、F-35に関する空軍トップの現時点での評価を紹介しています

F-35計画を、2012年までは病んだプロジェクトだったが、それ以降は性能面でコスト低下面でも安定したプロジェクトとなっていると強調しつつ、自身が操縦していたF-16との比較でF-35の優れた性能をアピールしています

また課題として、今後は機体の単価と共に、維持費と運用コスト削減が課題であり、他軍腫や同盟国と共に全力で対処すると決意のほどを述べています

一方で回答の歯切れが悪いのは、能力が不十分で、維持整備でも手間や費用が掛かる初期型機体を今後どうするかに関してで、「個人的には・・・」といった具合です。

20日付米空軍協会web記事によれば同大将は Goldfein1-1.jpg
Game-ChangerとしてのF-35を迎え入れられ、これほど幸せなことはない。
F-35には悪い評価が与えられすぎている。皆が考えているよりもはるかに優れた能力をF-35は持っており、単に爆弾を投下したり敵機にミサイルを発射したりする機体ではない

●F-35は情報をフュージョンする装置だ。ISR情報を集約し、指揮統制機能も発揮できる高性能マシンだ。これらすべてが実施可能で、全ての場面で活躍できる
F-16操縦者は、任務や訓練飛行の後のブリーフィングで、気づいたいなかった脅威が存在したことや他の状況を知ることになるが、F-35操縦者は、それがたとえ操縦者になりたての中尉であっても、任務空域の全体状況を飛行中に把握可能で、地上滑走中でも上空の状況が入手できる
●言い換えれば、操縦者は戦いを望ましい環境でマネジメント可能で、チャンスを逃したり危機を見逃すことがなくなる。つまりF-35は根本的にGame-Changerなのだ

F-35 fix.jpg●F-35の最新ソフト「3F」搭載機の稼働率は80%で、他の空軍機標準より高いし、運用開始2面目の期待と比較すれば格段に高い。海兵隊司令官とも情報交換しているが、海兵隊の同機も同じような状態だと聞いている
海外で既に使用されているF-35について、イタリアとイスラエルの操縦者から直接聞く機会があったが、作戦運用面では「absolutely magnificent」だとの反応だった

●世界中で最も多くのF-35を導入する空軍として、他軍腫や他のF-35使用国と協力し、飛行コストや維持整備コストを低下させていく役割を負っていると考えている
●既にアラスカや日本、欧州へも展開経験を積み、現在は英国のRAF Lakenheathに新たな展開基地を設ける準備を進めている

整備性や維持の面で課題を抱える初期型F-35を改修して能力向上するかについて、個人的には全機そうしたいと考えているが、予算配分が可能かどうか検討する必要がある。予算の問題なのだ
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F-35 Front.jpgイタリアやイスラエル空軍の操縦者のF-35評価を語る場面の発言は、「what they’re telling me is, operationally, the airplane is absolutely magnificent」で、注目は「作戦運用面では」と限定している点です。

つまり、維持整備面では苦労しているということです。稼働率80%のソフト「3F」搭載機が何機程度どのような環境で運用されているか不明ですが、過保護で理想的な環境での数値でないことを祈ります。

もう一つ、コスト面での他国評価を聞いてみたかったです

最近のF-35関連記事
「主要装備の再選定開始」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-07-15
「トルコが抜けたら大変」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-07-24
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「維持費をF-16並みにしたい」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-04-01-1
「2Bソフト機は稼働率4割台」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-10-1
「世界中のF-35稼働率は5割」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-03-03-3
「F-35の主要な問題や課題」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-12-17
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